デニムとスレキのコンビの強度の優劣の差に悲鳴、破れたジーンズのスレキをリベットを外さずリフォームする方法【244】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブルージーンズが素敵です♪。

使い込んだ薄い色のジーンズを501で探したいと探したこのたび。

ただ、長年はきこまれてブルーの素敵な色になったわけで、傷みも伴っていたもよう。

その内側たるもの大変な様子で、スレキが破れていてポケットの機能が失われていました。

これは、「デニム」という耐久性のある密度の高い丈夫な素材に対して、裏地として使われる「スレキ」との素材の差があまりにも大きいことで表れた経年の現象です。

見たところ、一度リフォームされている地点が見受けられました。

ただ、さらに、そこから更なるスレキの劣化ということで最終段階としてこのジーンズを手放された方の古着だと思いました。

そのことを知らされずに表面だけ見て喜んで受け継いだ私。

こうなったら、リベンジ、なんとかお直しを考案します。

もう一度ポケットの機能を取り戻すスレキのリフォーム方法(リベットは外さない)

古着501の購入時の状態:スレキが破れてポケット袋の機能も失った状態。

見かけはすっきしていますが、本来スレキは2倍ほどの面積があり、内側まで広がっていないとポケットの機能がありません。

想像なのですが、ポケットの機能は諦めてそれなりに形だけを残したと思われます。

このリフォーム前の表側の状態は、手まつりでポケット口を縫い留めてありました。

ジーンズにポケット機能が無いことにとても不満で、このリフォームとは違う考え方をしていきます。

スレキの取り付け完成:先染めストライプ柄のスレキ風生地を利用。

真ん中に元の不完全な状態の「半ポケット部分」をストライプ生地2枚で挟み込みます。

表地デニム素材のポケット袋部分との合体をして出来上がった状態。

後ろ側のカーブは手まつり。

小さく残っているポケット袋のほつれ部分はスレキ生地をくるんでラッピングしてボロボロ部分が完全に隠されました。

新しいストライプのポケット袋の型紙は、表地デニムのカーブに型紙用紙を当てて、手の爪で跡を付け、そこに線を描き型作成しました。

出来るだけ丈夫にということで、ポケットの正面からの入り口カーブの部分はミシンステッチ。

デニムとスレキが合体する内陸部もステッチしました。

出来る限り可能な部分はミシン、ミシン不可能な部分は手まつりです。

手まつりした箇所は、中側のカーブ部分、中側のトップの細い横線でした。

これで手を入れた時に、深めのポケットが存在したことになります。

デニムと強度が格段に違う結果となったスレキを同じジーンズに使っていることについて思うこと

別布でポケット袋をまるごと新規に作ってしまうというこの方が考え方は単純で簡単。

私は、リフォームに関しては何の技術もない素人。

プロの方はもっとスタイリッシュに仕上げてくれると思いますので、あくまでアイデアの1つです。

自分使いだから少々不格好でも何もできないお手上げからは何とか這い上がれました。

元のスレキはここまで来ると、あまりあてにしてはいけません。

手で少し力を入れると、簡単に破れてしまうぐらい弱っていました。

今回の新しいストライプのスレキが今後ポケットの袋として活躍していきます。

今回のリフォームは、見かけだけではなくポケットの袋機能も復活した形になりました。

こう経年した状態であると、なんとスレキが頼りない生地であるのかと不満を持ちます。

しかし、ジーンズにはこれまで当たり前に利用されてきた素材。

表地より裏地の質は「下」というしきたりと、新品の状態ではスレキも綾織りで丈夫であると選択されてきた素材。

このたび自身が選んだストライプ生地も同じように、いやスレキよりもむしろ弱々しい状態になるのかもしれません。

ここまでジーンズを長い間はくことを想定されていないのでしょう。

年月の限界を突破したところにブルージーンズの行き着いた表面の素敵な姿があるのに裏面ではお手上げしているという「矛盾」を目の当たりにしたこのたびでした。

あとがき

作業の動画は申し訳ないことに消してしまっていますので、途中のリフォーム風景を細かくお伝えできていないことお詫び申し上げます<m(__)m>。

このたびの、デニムとスレキのコンビの経年の姿の大きな差というのは、レザーバッグと内張の合皮のコンビの経年の姿を彷彿とさせます。

最初に製造する時に、まさか何十年も使用するなど見込みもしていなかった様子がうかがえます。

ところが現実というのはその想像を超え、デニムが末永くはかれ、本革レザーバッグも長い間持たれているのです。

「裏地は表地より劣る素材」というこの考え方本当に正解なのでしょうか。

ここへヴィンテージ物の現在の残念な姿を見て疑問を投げかけたい部分です。

見る人の心を揺さぶるようなデニムコーデをしたい、超不変のストレート501をパンプスをもってまとめ上げた瀟洒な表現【148】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの「オートクチュールブランド」、ひいては「ハイブランド服」はヨーロッパにその起源があります。

片や「アメリカ生まれ」というブランドが希少な中で、きわめてアメリカらしさの象徴とされるデニムメーカー「リーバイス」社があります。

この中で「501」は長い間貴重な存在、かつファンも多いブランドとなっていました。

メーカー名もさることながら、この「501」という呼び名がアメリカらしさだとも。。

501という数字は、考えてみると、1でもない1000でもない途中の数字なのですが、実はこの501に到達するまでには、それ以前の番号も数多く試作品のように研究され、練り直しされ、採番されてここに至ったとのこと。

これは、数年前に読ませていただいた本を拝読の際の大きな感動でした。

様々な改良の末、行き着いた「501」は、その後続く番号の最も原点の完成品の番号。

この「501」ファンは実に多く、あれこれ細部の作りに目を向け、その細かなステッチの仕方からも、真贋を見分けたりなどはファンの得意とするところ。

このたびは、元は労働着からのスタートだったというユニフォーム的存在のアイテムが、ドレスに寄った装いになる意外さと素敵さをお届けしたいと思います。

「501ジーンズ」をいかにドレスライクに寄せるかの工夫の1つ、スニーカーではなく「パンプス」をはくこと

ライトブルージーンズコレクション:この色こそジーンズの象徴。非常にあこがれますが古着でならではです。

わずかな知識なのですが、レディースの「501」というのは、ヴィンテージものでは股上がメンズより1-2cmほど長く作られているようです。

実際に比べて計ったり、はき比べてその情報と照らし合わせ納得しています。

また、USED品の「リーバイス501」は、メンズの方が見つけやすく、レディースはあまり見かけないです。

これまで収集してきた「501」は実に50-60点程。

どれもメンズの28インチで統一。

ここまで集めた理由は、どちらかというと骨太はこのゆとりあるわたりの寸法や立体感ある作りに体型が合ったから嬉しかったという理由です。

ぱんぱんに隙間がなくはくと、とてもかっこいいのです。

はき心地としても立体感を感じられました。

もともと男性っぽく働く男たちのために作られたメンズ寄りな501をエレガントにはくために、ひと工夫してみたいと思いました。

・足元には、スニーカーではなくパンプスを持ってくる

・ジュエリーを真珠にしてみる

・かわいい色(ピンクやブルー)をトップス、ベルト、靴に持ってくる

などで、表現してみました。

これらの工夫は、後で貼りますYouTube動画内で具体的にご覧いただくことができます。

先染めのカラー展開の少なさに希に見た「赤」の糸染め501の魅力やその他のカラー展開

ここで「501」のカラー展開について書きたいと思います。

好みの色は、グレー。

ブラックが色落ちして黒糸の色が落ち白糸が浮き出てグレーイッシュになったのです。

元の糸は「黒と白のコンビ」で織られたものだったのでした。

ライトブルーもいかにもアメリカらしさのイメージです。

薄いブルーは、元は、濃紺と白のコンビの糸染めが長い間はかれて色落ちしたとか、ウォッシュ加工をかけることで、最初から薄い色ではけるというものですが、元の糸の色は「紺」が使われているのです。

「501」にもカラー展開がありますが、カラーデニムと呼ばれるものは基本的には、後染めばかりなので、糸染め(先染め)と呼ばれる色だけに限定しますと、紺か黒しかないと言っても良いほど限定されたものです。

ところが、珍しい赤色の糸染めにも出会っています↓。

レッドカラーの「501」:これが糸染めであることが非常にレア。
多色カラーの「501」:これらは後染めのようですが、そのようなことは関係無しに、明るくてかわいい色です。

あとがき

実のところ、上に貼りましたYouTube動画は、2016年1月開始のYouTube初参戦の初期の頃のものです。

チャンネル名も、現在の「ピクチャレスクのおしゃレポ」とは違う、「アクセサリーの部屋」という名前でジュエリーをご紹介していく動画100投稿程の12番目くらいが貼りました「501」の動画。

どれも3分足らずの「パワーショット」という「Canon」社製の小さなカメラに付いた画素が粗い動画機能を使っていました。

音声の小ささと画像の粗さで100投稿はほとんど消した中で、唯一多くご視聴していただいたこともある、「番外編」のこの「501」関連の内容の動画だけ残していたのです。

なぜかこの動画だけ10分近くの長さであったこともあるのか、ある時期注目され、「アメカジ」というタイトルの再生リストにも入れていただいたようです<m(__)m>。

その後、すべての動画やブログ記事の見直しで、一度消し、後からナレーションだけ入れ直して動画を新規投稿再び。

アクセサリーのことだけをひたすらやっていたら、この奇跡は起こらなかったかもしれません。

ちょっとした茶目っ気のような「番外編」が活きた形となったのでした。

この時の体験が、今でもYouTubeでは基本と言われる「分野を絞る」ということに反してカテゴリーを10種も設置して自由に投稿するスタイルに影響しているのです。

独自の考え方では、YouTubeも分野に縛られて自由に投稿できないもどかしさを決して味わいたくないのです。

それは、たとえ視聴数がそのせいで多くならなくても。。です。

動画の画素は粗いので見にくかった「501」の動画でしたが、今では貴重なコーデの映像です。

このたびのテーマは、ドレスライクに寄せた「501」の装いをご紹介しましたが、こんな考え方でいろんな〇〇ライクが考案できるヒントになればと思います。

思いっきり原産国アメリカらしいコーデというのもあるのかもしれませんが、それは、これまでたくさん見慣れた装いです。

ドレスライクは、「501」のイメージの意外性が面白い前衛型のコーデなのです。

このたびのように、本来のジーンズのイメージと真逆のテイストを考案することで、独の装い方に「考え方」というものを吹き込む重要さをお伝えしたかったのです。

当ブログ記事は、最初の2018.03.27投稿のものをその6年後の2024.08.07にブログの手直しの順番で綴り直した文章でお届けしました。

現在の2024年では、デニムはたっぷりとしたワイドな様相でスラックスのような新しいはき方がされています。

相も変わらず、デニムにパンプスを合わせてはきますが、「501」はもう1点も持ち合わせておりません現在です。

ヨーロッパのブランドの「アルマーニ」「フェンディ」の古着デニム合計3点のみです。

ブームを一度通り抜けた「501」なのかもしれませんが、間違いなくファッション史に残る存在であると思います。

デニムの流れは、また今後もどんどん移り変わると思いますので、「501」の古着がまた再燃する時があるかもしれません。

当ブログ記事をこのように綴りましたことで、ネットには「501」のことを探る方がいつか見つけて下さり楽しんでいただければと、不変的な内容であればと願います(^-^)。