<カーテン作り⑥>ゆったり幅の広い縁側用の高級カーテンの裾曲げ分量、会館の高級カーテンを参考に10cmをやり直し20cmに変更した【1368】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

カーテン作りのシリーズをその過程ごとに番号を採番しながら投稿させていただいております。

投稿としては1投稿ずつですが、実は失敗して全部出来上がったものをほどいてやり直しを随分してまいりました。

やり直しをした理由や、やり直し後の結果の感触こそが大切であると思っておりまして、貴重な体験をさせていただきました。

今後は、同じ失敗の道をわざわざ辿っていただかなくてもよいよう、失敗したことで得られた「なぜそのように作ったのか」の理由をしっかりお伝えしたいと思います。

それが苦労と貴重な体験をしました本人ができること、今後のカーテン作りやその他のインテリアアイテム作りに是非お役立ていただければと願っております。

10cmのすっきり感もあったがあえて20cmのたっぷりの裾曲げ、ホテルの高級仕様にも利用されていたことでそのゆったり感を受け入れた

最初にそもそも生地を反からカットするのは、生地屋様がハンドでやっていただけます。

機械ではないので、多少のずれも生じていますが、これまでの過程では関係なかったのでそのままにしてありました。

このたびの裾上げの作業で初めてこのことを気にする段階に来ました。

ハギ目周辺が特に2枚が重なると裾にずれが起きています。
わずかですがぴったりではありません。これを統一にカットし、まっすぐな裾のラインをまず作ります。

ここからが裾上げのスタート地点、折り曲げていく作業に入るのです。

深く折り曲げる前に1.5cmの三つ折りをした理由

遠方の場所にあるカーテンを作っているため、よくご紹介されている裾上げの前に実際に吊るして試してみることがなかなかできません。

よって、丈の失敗のやり直し(長過ぎた)もすでにしていますので、出来上がりの長さを今度は196cmに仕上がるように設定します。

まずは、1.5cmの三つ折りをします。

1.5cmの三つ折りの場合、下から倍の3cmに印を付けるとやりやすいです。
印に向かってアイロンで一度折ります。
1回目に折った幅と同じ分をさらに折ります。これで三つ折りになりました。
そこへ端から2mm程度へステッチ。三つ折りステッチの完成です。

さて、ここで終了ではないのがカーテンです。

あらかじめ1.5cmの三つ折りをした理由というのは、次の20cmメインの折り曲げをして仕上げるため。

万が一、長さが違った場合に融通を利かせお直ししやすいように縫い代だけ先に始末しておくというような意味です。

20cm折り曲げる時は、倍の40cmに印を付けてそこへ向かって折り曲げるのが正確にできます。

先程の1.5cmの三つ折りを3cmの所に印を付けたことと同じ考え方です。

20cmの所に印を付けてしまうと折り曲げる場所が分かりにくく、ずれやすいので、常に2倍の場所に印を付けることをよく行っています。

アイロンを使ってきちんと下のラインをはっきりと示してゆきます。
待ち針は縦打ちよりも横打ちの方がずれにくいといった感触。更に、ステッチ場所を開けた内側寄りに。。
待ち針はできれば外さないまま横を通過する形で先端から2mm程度をステッチ。
この時に待ち針の位置が内陸寄りになっていることが活きるのです。
ステッチ後サイドにトンネルが大きくできてしまいました。これを埋めていきます↓。
2重をしっかり重ねて端から2mm程度をステッチ。すっきりしました。非常に気持ちが良い仕上がりです。
裾上げ完成:表から見た様子。
裏から見た様子。

フックをヒダに通す作業

事前に作っておいたヒダの裏面の空洞にフックを差し込みます。
上から4つ目のコマで固定。完全にフックが隠れますし、安定感もキープ。
この作業が上手くできるのも事前のヒダの真ん中のテッチ時のターンの隙間6mmをしっかり開けたことに関係。
上から見た様子。問題なく仕上がっています。

たっぷりの折り曲げ20cmがエレガントに見えるという考え方

こちらは、やり直す前の設置した写真。裾は10cm未満です。20cmの方が迫力が出るという見方もあります。
20cmの裾上げの感想:ボリュームがありゆったりとするので、高級感とか重厚感があると考えて良いかと。

あとがき

同じことをメインカーテンでも並行してやっていますが、なかなかメインカーテンを映し切れずに申し訳なかったです<m(__)m>。

残るはベルト作りと総まとめの回となりますので、最終ではじっくりと「ペイズリー柄」がエレガントな高級生地使用のメインカーテンもご覧いただけます。

9月から始めてなんやかんやで理由があって11月に至ってしまいましたが、カーテン完成後の使用は30年以上に及ぶと見込まれます。

そのような長い間使われるカーテンをほんのこの短い期間の苦労を惜しむことで、納得いかないものに作ってしまうことのひっかかりは残したくなかったのです。

長い目で見れば、今の苦労など一瞬であると考えれば、喜んで一からやり直すことを選択したのでした。

これまでハンドメイドバッグを作ってきましたが、カーテンをまともに作ったことがありませんでしたので、ほぼ1からの学び。

決して先生とは呼び難いような「体験者」に過ぎませんが、それでも多くのお伝えしたいことが湧き出てきたのも事実です。

そうして、このメソッドなるものを引用いただき、そこら中のお宅の中のインテリアのカーテンが素敵になれば幸いです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク