まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
前回の【12】の記事に引き続き、ぷっくりと膨らんだ素敵な生地を利用させていただいたハンドメイドバッグの製作になります。
2019年より新しい分野の「高級フクレジャガード」に注目しての生地集めと並行しながらバッグ製作をしています。
この新しい分野の生地のテイストは、私自身の好みもあり、生地選びの時点で、自身が心が躍るような感動を覚えたものを選定しております。
去年の2018年だと、かっこいいようなメンズライクなテイストの素材でした。
メンズライクも非常に難しい点があり、それは、写真の映りの悪さです。
いかに世の中の写真がカラフルな写真映えするものであふれているかを考えると、メンズライクは撮影がとても困難です。
メンズライクの生地に比べて、的をとことん絞ったフクレジャガード生地はそれほど多くは見つかりません。
日本製とイタリア製ではイタリア製の方が見つけやすく、その多くが、「風通加工」というタイプの膨らみ方です。日本製はたまにぽつんと見つかる程度で、あまり膨らみがダイナミックでなく、織柄のじゃガードの方が主流みたい。
生地織の製造業者様の数の豊富さとかそういった事情も日本とイタリアで違いがあるのかもしれません。
とにかく数は少ないこのレア生地と言えますフクレジャガードが私は大好きで、その美しさに思わずうっとりとしてしまいます。
洋服では、アルマーニ様がこのフクレ素材を多く取り入れたアイテムが多いです。
私がアルマーニの古着が好きな理由にこの素材の拘りが1つ挙げられます。
アルマーニ様もイタリア製ですね。
今度はフラップ型のデザインで製作
ものすごくぷっくりと膨らんだ立体感のある素材です。
【12】の時のデザインとまた違ったタイプになります。
薔薇とレオパードがコンビになっているところが何ともイタリア製らしさがあります。
表地:フクレジャカード、ポリエステル/87%、ナイロン/13%。イタリア製。
グレーの濃淡と黒の無彩色カラーでとてもシックです。この柄は、プリント加工ではありません。立体的にぷっくりふくらませたフクレ加工です。よって、より柄が立体的に浮かび上がって美しいのです。
裏地:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。
アムンゼンというぶつぶつとした凹凸感のある柄の入った織り方の無地の生地です。
入り口フラップがあることが、結構親しみやすいデザインだと思います。
フラップのみのセキュリティーの危うさを、第2の入り口のファスナーの口布でフォローしています。
旅行で、ゴロゴロと重い荷物を引きながら、このショルダーを肩から掛けるイメージで、できるだけ手がふさがらないようにと想像しながらお作りしました。
あとがき
今回の薔薇柄は、無彩色で、色が最小限にしぼられています。
それでも、素材の立体感とか、柄で十分に無彩色でも美しい表現ができるものなのですね。
更に私が、製作の技術をもっと上げて、素材頼みにならない、独自の特徴もちゃんと価値の大部分を占めることができるように邁進したいものです(^-^)。