最強の色を纏い強さの「証」としたいのが黒を好む者の思い、黒1色で上下のセットを複数展開するそれぞれの違いの表現【1317】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々YouTubeでワードローブを紹介されている動画を拝見することがあります。

随分多くのお洋服をお持ちであり、ブティックのよう。。これらは「セレブ」の方のクローゼットだからです。

なかなか「お隣さん」のような現実的なクローゼットの中身は拝見できる機会がありませんが、そんな親しみやすい雰囲気ですべてが古着の我がワードローブをこの度ご紹介。

黒コーデ主体でありますので、カラーレスなミニマムさがありますが、1色のみの可能性を色以外の部分で感じ取っていただく良い機会ではないかと思います。

扁平になりがちな黒同士のコーデの工夫は「立体感」「奥行き」「凹凸感」など、黒1色をどう差別化しているのかの5つのポイントのご紹介

黒コーデは組み合わせることで扁平になりがちです。

せっかく上下に分かれていても一繋ぎなイメージであったり、また、一繋ぎのアイテムであっても喪服のイメージになることも。。

そこで、このたびお伝えする5項目をポイントに、立体感を出して装いを楽しく心躍るものにと閃きを得ていただければと思います。

あくまで、自らの経験からお伝えする我流のメソッドですので、そこは悪しからず。

これらはどれも黒色。上下をセットアップに決めてしまい、一番見合う4パターンを考えてみました。

①そのアイテム自体にすでに凹凸感が表れている

衣装風なシャツワンピース。最初から袖先のスパンコールやリブ、薔薇のお花のフリルで3次元的な仕立て。

ここに更に小物を利用、ベルトでウエストを絞り身体のラインに凹凸感を出していきます。

あとは、ロングネックレスを素敵に飾るのも良いでしょう。

とにかく、元々装飾された立体感あるアイテムなので半分はコーデが出来上がっているという点で実現しやすいアイテムです。

②上下の片方に柄を持ってくる

上下とも「アルマーニ」様の古着。ブラウスは無地のスエード調の素材。スカートは銀ラメドットスパンコール。

ブラウスののっぺりとした黒無地に対し、スカートにドットが散りばめられたことでバランスがとれます。

ブラウスが上質であることも、このスカートの華やかさが引き立ててくれているのかも。。

<立体感ある黒コーデ③>トーンダウンした黒を持ってくる

カットソーは「ミッソーニ」様。ブラックデニムは「アルマーニ」様。

カットソーもジャガードの糸の種類の切り替えによって約半分がグレーのように目に映ります。

デニムパンツはデニムの中ではブラックですが、色としてはグレー。

黒からトーンダウンしたこのデニムのグレー色。

同じようにグレーのように映る部分のあるカットソーとリンクして相性が良いです。

④異素材の上下で組み合わせる

再び同じカットソー。これらが実際のワードローブ内で決めたコンビ。スカートは「Sayuri」ネーム、羊革。

③では、トーンダウンしたグレーと合わせたこのミッソーニのカットソーですが、今度は同じ黒で合わせました。

レザーは、たとえ真っ黒でも光に当たると、目に映る色が黒からライトに映る特徴があります。

この視覚的効果を利用し、本革レザーという「異素材」をベロアのカットソーに対して組み合わせます。

そうすることで同じ黒なのに色の違いがあるかのように目に映り、それは立体感が生まれたことになります。

⑤ベストを持ってくる

ベストは「Gizenne」というブランド、羊革。パンツは、「MAGENTA」というブランドで牛革。

「ベスト」というアイテム自体が今後注目されそうな気配を感じています。

先日の新聞の中にも掲載のスーツのジャケットの「ノースリーブバージョン」が紹介されていたのです。

あとがき

黒は、時にきつくなり過ぎたり、近寄りがたかったりすることもあるかもしれませんが、それも黒のパワーによるところなのです。

複数の黒の解釈の中のから、「立体感」「奥行き」「凹凸感」を出していくという工夫をし、コーデを素敵に粋に装えるヒントになればと5つの例でお伝えしました。

1つ1つのアイテムに役割がちゃんとあるものがワードローブに取り込まれると、必ず出番があると思います。

お洋服を購入してそのままということのコスパの悪さや意味の無さは避けたいところ。

お洋服を侮ってはいけないのです、「人となり」を表すほどのアイテムなのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

フォーマルの装いと黒コーデをはっきり差別化したい気持ちを現実のものに。。素材の違い・染色カラーの違いで凹凸感を表現できる自由度の活かし方【1126】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年なのですが、ますます黒コーデ化が活発になりました。

カラーを取り入れる場合でもベースに黒がある柄であったりなど、黒のパワーのすごさを実感しています。

真っ黒コーデはお葬式のイメージもあり、通常の着用に黒を取り入れることを敬遠する方もいらっしゃるかもしれません。

このたびは、弔事の黒コーデとおしゃれ着の黒コーデがちゃんと別物に伝わるようなポイントを考えてみたいと思います。

当ブログ記事は、当初の投稿の2022.10.10からおよそ2年後の2024.10.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2022年当時のYouTubeのまま後に貼りますが、当記事だけはその後の考え方や工夫を盛り込み、2024年現在の新しいお伝えの仕方を考えました。

2022年の動画とは違ったご紹介の仕方であることをご理解いただければと思います<m(__)m>。

ビジュアル系ミュージシャン様達の黒の装いは非常にミステリアスで弔事との区別も上手い、どんな点がその枝分かれの分岐点を作っているのかを考えた

ビジュアル系の方々はとてもファッションセンスが高いです。

黒の割合が多くて、その他アクセサリー使いなども参考になります。

美的感覚に優れ、ミステリアス=ビジュアル系の象徴であることの表現に上手く活かされます。

こんなパレットを作ってみたのです↓。

フォーマルとおしゃれ着の黒の着方の違い:フォーマルは単一的であり、おしゃれ着は濃淡が表現できる。

きちんとした印象を重視されるフォーマルシーンでは、上下が全く同じであったりプレーンなワンピースが望ましかったりなどの「I」のラインを作ることで弔いのための気持ちが表現できるのです。

一方、同じ黒でありながらおしゃれ着では、黒の自由度を高め、濃淡の表現や素材の違いを通じ凹凸感を表現できる装いのポテンシャルが広がります。

保守的で閉鎖的な均一さが良いシーンと対極に、自由度の高いアレンジも豊富なおしゃれ着を装うシーンの違い、それらは別物なのです。

あとがき

決まってフォーマルにはパールのジュエリーが付けられます。

それならば、おしゃれ着の黒には、フォーマルではタブーとされる地金のゴールドなどのジュエリーを装えば、「フォーマルではない」という意志表示は分かりやすくお伝えできます。

ただ、ここにファッションの面白さがあります。

右のような凹凸感ある黒コーデに対して、あえてフォーマルの象徴であるパールを付けるという攻めた装い方。

それでもちゃんとおしゃれ着に見える。。これが「上級コーデ」ではないかと。

「これをあなたは、フォーマルと見ますか?」というような問いかけのような挑戦的なコーデのたぐいです。

面白いもので、どこまでがフォーマルでどこまでがおしゃれ着などというのは、装ったその完成されたコーデをもってしか語れないところがあります(^-^)。

お洋服のコーデみたいなモノトーンコーデ、表地・裏地・内蔵巾着袋の3パートを4種の生地で配置したリュック製作案【872】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実は、当ブログ記事は2022.01.25に投稿しておりまして、およそ3年後の2024.07.15の現在「手直し」の順番であり、このように綴り直しております。

3年も前のブログ記事を手直しすることの意味はいろいろ考えた上での間違いのない選択です。

もともと1点物製作をずっとしてきましたので、生地も1点分しか基本的には調達しておりません。

よって、過去の記録ももう二度と同じことを繰り返せない貴重な体験。

このことを残しながら、もっと読んでいただいて伝わるよう足りなかった記述の技術などを高めるという「リライティング」活動なのです。

この2024年1年がかりで、1日3記事を過去に綴ったすべてのブログ記事1,400あまりを手直し完了する目標を立て、着々と実行しています。

このような背景の中、当ブログ記事で準備したこの度の素材4種は当時の2022年ではリュックを製作する予定でしたが、その後の意向や心境の変化で、巾着袋を製作することで生地を消化。

作ろうとしていたデザインの「餅巾着」というリュックは製作を打ち切ったのでした。

その後は、製作をナップサック系に変え、もっとミニマムでスタイリッシュで、そして、高めたデザインのノウハウをその後はいろんな方へご提供するような活動に舵を切るということへ向かいたいという新しい活動の方向を見つけました。

そんな事情もありまして、このたび、生地のみのご紹介となります。

とても素敵な生地であることが確かでございまして、バッグやリュックを作る際に、数種類を組み合わせてパートごとに分配するやり方の一例として興味深くご覧いただければと思います。

再生繊維(テンセル)の良さが表れるさっぱりとした美しさのある生地をメインに使ったコーデして作っていくバッグへ

かつてレーヨンの仲間の「リヨセル」とか「モダール」、そして、下着にここ近年使われたりもする「テンセル」は、「指定外繊維」という呼び方であったことを記憶しています。

そして、近年は、「指定外」という呼び名ではなく、「再生繊維」などという呼び方に変わったのではないでしょうか。

この新しい呼び名の方が、製造方法が分かりやすいネーミングでクリアだと感じます。

「テンセル」は「再生繊維」の中では王道の生地。

特徴が白みがかったぼやけた色目が特徴のさらりとした触り心地です。

今回そのテンセル糸が織り込まれたフクレジャガードの大花柄ニット地を表地に組み合わせを考えました。

表地が決まってからの裏地や巾着袋地のチョイスが大変難しかったです。

あれこれ悩みながら決定したのが下の4種↓。

左上から時計回りに、表地・裏地・巾着袋外・巾着袋中というパートに分けました。
<表地:黒xグレー>フクレジャカードニット、ポリエステル/62%、再生繊維(テンセル)/35%、ポリウレタン/3%、日本製。
<裏地:黒>ちりめんニット無地、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%、日本製。
<巾着袋地1:黒>生地名不明(ガサッとした素材)、混率不明(おそらくポリエステル/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。
<巾着袋地2:白x黒>:レーヨンプリント、レーヨン/100%、日本製。

ちょっとした工夫なのですが、内蔵巾着袋の内側にこの白っぽい方の小花柄を持ってくる理由は、実際にリュックの中を開けるシーンで中身が見やすい明るい白が基調だからです。

一方、内蔵巾着袋の表地が真っ黒が良い理由は、内部の裏地の壁と同化して、黒同士で暗いことで巾着袋の存在をかすめまやかす役割です。

そうして、使い勝手が良いと同時にセキュリティー性を高めるという生地の配置の仕方を工夫したのでした。

あとがき

ということで、こうして、考案した4種はリュックに作り上げることは無かったのですが、後に巾着袋として姿を変えてこの生地が終わりました↓。

こういったランチバッグのような巾着袋はモノトーンの暗いカラーがかえってレアです。

明るいカラーで華やかに作られることが多いアイテムは差別化としてモノトーンで製作というレアな方向を探ることは1つのアイデアかもしれません。

元はパンプスの素材がこんな姿になるなんて。。内側の大花柄が美しい「ラメ」がリンクしたリュックを眺める【755】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインのリュックが1点完成しました。

パンプスに使われる素材をリュックに使ったところがユニークな用途の「ずらし」です。

ボーダーのような畝が美しいゴールドラメがエレガントなリュックの内部にもご注目いただければと思います。

ごわついた素材が良き貫禄に、表地と裏地の共通部分のラメがゴールドの金具パーツともリンク

「餅巾着」:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。

心配していましたごわつきによるミシンの糸の通りにくさはありませんでして、素材の硬さが随分貫禄になっています。

スムーズに縫っていくことが出来て、大変心地よい製作だったのでした。

なかなか写真ではゴールドが際立ちませんが、凹凸があるので、半分くらいへこんだ部分に隠れてしまうことで映りが少しぼんやりと見えるのです。

<表地>生地名不明(メッシュ生地)、混率不明(おそらくナイロン/100%とのこと)、日本製。
生地のごわつきがいい具合に影響して、リュックのショルダーなどもポンと浮きます。
上から見た写真です。メインの入り口がいかにセキュリティー性が弱いかがこの隙間で分かります。
メイン入り口の隙間を内蔵巾着袋が完全フォロー。細い方のひもは内蔵巾着袋のひもで太い方は入り口用。
メインリボンをほどくと、こうして、内部に設置した二重仕立ての巾着袋の黒色が現れるのです。
巾着ひもをほどきますと、内側の暗いお部屋です。マチ部分で縫い付けしてあり、本体と一体化しています。

随分複雑な構造のように感じられると思いますが、セキュリティー性を追求した結果自然にこうした作りになりました。

巾着紐が重なる点が気になる場合は、入り口をバンドへのアレンジなども良いと思います。

あとがき

このたびのボーダーの畝のメッシュ素材がもしパンプスになっていたら。。と想像していただくと、こんな風にリュックになっていることが不思議な感じに思えてきます。

本来のアイテム用だった素材を、別のアイテムにずらしたことで新しさや個性も生まれることがあります。

多くがトートバッグに作られる帆布生地を筒形のワンショルダーに作うなど、「意外なデザインへの落とし込み」で個性が出せることがあるのです。

もともと製作生地に「凹凸感」がある生地を選択することが多いバッグ製作のスタンス。

凹凸感もいろいろあり、畝、ジャガード、フクレ、パンチングなど様々です。

このたびこのような新しいタイプの凹凸感に出会えて、良い製作経験をさせていただきました、生地をご提供下さいました業者様、ありがとうございました<m(__)m>。

ここまでの「粋」なファッションアイコンはただ一人、めったに真似をしない私が真似た程の突き抜けたセンス【598】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【589】の記事でも綴らせていただきましたが、「ケイト・モス」様のファッションがとても好きです。

このたびは、その熱い気持ちが1冊の本を手にすることになります。

「KATE MOSS STYLE:ANGELA BUTTOLPH 著・天野智美 訳」を拝読。

豊富な写真付きで、複数の記者様の言葉で書かれた文章も非常に面白い本。

【589】の記事では、読み始めたスタートの頃に、いち早く記事に綴りたく、本を読み始めの入り口にあたって本とは関係の無い切り口からお話させていただきました。

このたびは、実際に本を読み終わりましたので、本を読んだ上で改めて綴らせていただきたいと思います。

普遍的なTシャツも高級なドレスも「フラットな目」で見ている

「ケイト」様からはかなり遠い位置におりますので、スナップ写真をネットで見るだけの情報しかありませんでした。

よって、その素敵なドレスやワンピースがまさか古着であるとは知ることができませんでしたが、このたびの本でそれがクリアになりました。

もやっと、その時代を超越したようなデザインに感じてはいたものの、実際にも貴重な昔のお品物だったということ、これがとても意外でした。

「ケイト」様は、選ぶお洋服に対して、おそらく「フラットな目」でその優れた点を軸に見ておられると感じます。

かつての女優様がお召しになったという高級服も含まれるに違いないのですが、独自の表現でそのイメージを新しいものに生まれ変わらせている様子もうかがえます。

結局は、ステージ衣装級のお品であるドレスと普段着っぽいTシャツが平等にフラットに考えられているのです。

お洋服に優劣を作らない、エレガントなのかカジュアルなのかさえその別をフラットな目で見ていると思えます。

このことは「哲学」に通じることであり「メッセージ」なのです。

あとがき

そんな「ケイト・モス」様ですが、こんなジレンマ的な状況に違和感を感じました↓。

今までは、自分ならではの、他の人から抜きん出たファッションコーデをしてきてここまでに至りながら、その後の活躍で、ブランド「トップショップ」を通じて、同じ洋服をたくさんの人に届けるというビジネスに携われていたこと。

人とは違うファッションであるはずが、人と同じファッションを提供するお仕事をする。。

ここに、今までの良さである他の人よりも抜きんでる独自コーデをご提案をどうしていくのかという点です。

これは1意見に過ぎませんが、「スタイリスト」として独立した自分のポジションは常に持っていた方が今までの独自のコーデというものを持ち続けることができるのかもしれないと思いました。

余計なお世話でしかないのですが、「働き方の工夫」がキーワードであり、おそらくなのですがご本人が一番気づいていることではないかと思います。

商業はどうしても、多数の人に届けることでレバレッジを利かせて多くの利益を追求するという目的になってしまいがちです。

そうすると、根底の部分の独自のスタイルの提案がしにくいのではと思ったのです。

この点は、「マルタン・マルジェラ」様に通じるところがあります。

早くに引退されてしまったことの陰に、商業主義への失望と本来の自分の取り戻しがあったのではないかと映画「マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”」で感じた感想です。

今後も好きなファッションを続けていくためには、今までの独自の軸は必ず最後まで持っていてほしい、場合によってはその過程として、商業的な関係を断ち切ることも必要なのだと思いました。

今後も多くの「ケイトコーデ」を拝見したいです、ありがとうございます「ケイトモス」様(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ペン格子が入り混じらない最もクラシックなグレンチェックが瀟洒、目に映るぼやけをまっさらな黒無地が締める【234】

アイキャッチ画像224

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

自分でお洋服を自由に選び始めたのが10代の頃かと記憶しています。

好みも生まれ、黒コーデが過去のアルバムを見ても頷ける傾向、その中でグレンチェックの存在もありました。

1980-1990年代はグレンチェックの生地自体も豊富で、母に作ってもらったタイトスカートとタック入りスラックスが記憶にある特に古いアイテム。

過去に着用のグレンチェックアイテム:右の上下は特に古く1980年代後半。タイトスカートとスラックス。

アルバム写真からの抜粋で全体が映っていないことが申し訳ないですが、典型的な余計なラインの入らない好みのクラシックさがそこにはありました。

グレンチェックは現在でも好む柄、昔からの古典的なタイプには相変わらず拘ります。

このたびは、そんなグレンチェック好きが、書物などから得た知識や、実際にコーデしてみて分かった究極の活かし方をお伝えできればと思います。

最も当たり前こそ美しいもの、古典的なペン無しグレンチェック柄が一番素敵に映えるためには強い黒無地のパワーが有難い

まず、グレンチェックのことが分かり易く解説されている本「服地の基本がわかる テキスタイル事典:文化ファッション大学院大学教授 閏間正雄 著」と「衣服・布地の柄がわかる事典:一見輝彦・八木和子 著」の2冊をご紹介しておきます。

アパレル業界に携わる方の間では定番の参考書のような存在だと思います。

紺白グレンチェック:レーヨン混。原産国不明。薄手素材です。生地問屋様で購入した時に大枠の素材をご質問。

実は、先ほどご紹介した本にも書かれていますが、グレンチェックは元は紺白が基本、定番と思われている黒白は後発なのが意外です。

4種のデザインが少しずつ違うちどり格子が組み合わされて成り立っている織デザインと見ることができます。

黒白グレンチェック:先染めリネン、麻/100%、日本製。やや肉厚な素材です。ハンドメイドバッグ製作に調達。

↑この時の色展開にも、確かに紺白もありまして、黒白の方を選択しました。

ところで、現在のグレンチェック柄の多くは、典型的な柄の間に格子状にラインが入ることがあります↓。

古典的なグレンチェックとペン格子入りのグレンチェックの違い:間にペン格子が入るとパンチが出ているよう。

多くがペン格子入りとなると、大のグレンチェック好きはかえって古典的な方が瀟洒に感じたわけです。

これまでのグレンチェックのお洋服はすべて間にペンシル格子が入らない超クラシックなタイプだけを選び抜いてきました。

ただ、ペン格子入りの効果も理解できることがあります。

クラシック型のペン無しは実際に装う見た目としてははカラーがぼやけるというデメリットがある一方で、ペン格子はパンチがありますので柄がクリアに映るのです。

この古典型の方のグレンチェックのぼやけこそ、濃い糸と白糸の配分の均等さが映し出されたもの、そこにかえって美しさを感じているのです。

ぼやけに関しては、余計な第3の色を登場させないままで可能な黒無地を組み合わせることで解決。

特に冒険をしない、普遍的さ・当り前さがかえって素敵なのだとい捉え方です。

グレンチェックパンツに合わせたハイゲージ黒セーター:春・秋の季節用です。極めて当たり前に、普遍的に。。

黒のセーターは、「ジョルジオアルマーニ」様の古着(ほぼ未使用のような状態)、グレンチェックパンツは、「ギャリソン」様の未使用タグ付き古着。

おそらく、このスラックスは学生服のデッドストックだと思います。

デザインも非常に古典的で流行の入らないはきやすいものです。

グレンチェックワンピースに合わせた黒のウールコート:ワンピースはあったかウールで、真冬用のイメージ。

ワンピースは、「クリスチャンオジャール」様、黒のウールコートは「アルマーニコレツィオーニ」様。

あとがき

時にグレンチェックが流行の年もありながら、大きな流れとしてはクラシックなチェック柄の1つであると考えています。

あまりにも切替の多いフレアースカートなどにはうまく活かされないような気がして、グレンチェックが落とし込まれるデザインも、クラシックなデザインであることこそグレンチェックが一番輝くのではないかと。

10代に根付いた古典らしさを好む者としては、そのぼやけをパンチの強い黒でフォローしながらでも元のクラシックさに埋もれ満たされていきたい。。こんな風にグレンチェックと向き合っています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク