何でもない生地を華やかにしてしまう不思議なパワー、無地にミシンで縦に縫い付ける巻き薔薇の大きな効果【275】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かれこれハンドメイドバッグを作り続けて、10年以上が経過しています。

最初の頃は、何か目立つものをとマーク的なものを考えました。

その時に、花柄のプリント物ばかりをポーチやエコバッグのような袋にしていたこともあり、相性が良さそうな「巻き薔薇」を飾りにワンポイントとして取り付けていました。

今でも、例えば、トイレットペーパーホルダーなどが無地の何でもないものであっても巻き薔薇1つで華やかになるといった効果を大いに利用させていただいております。

このたびは、この巻き薔薇を無地に縫い付けたワンポイントのある小さなポーチをパイル地で作っていきます。

先程のお話のトイレットペーパーホルダーもパイルのものに付けていたこともありましたので、雰囲気が似ているかもしれません。

とにかく雑貨全般にわたり引用できる飾りの方法だと思っていただければと思います。

巻き薔薇は、ミシンで縫い付けるのが丈夫

巻き薔薇の作りは、1本の繊細なテープから形作られています。

最初と最後の留めの部分がどうしても甘いものです。

ただの飾りならば問題ないのかもしれませんが、普段使う日用品に飾るとなればやはり丈夫な縫い付けにしたいものです。

巻き薔薇は、手で縫い付けがちですがあれだと実はもろいです。

もっとたくさんの面をミシンで返し縫いで縫い付けるのが良いようですので、縦に往復縫いをすることが常です。

薔薇をつぶしてしまうのではないかと心配しがちですが、思ったよりバラはつぶれません。
糸を薔薇と同じ色のなじむ色であることを心がけると良いです。行って帰ってきます。糸の始末は裏で玉止めを。

タオル生地には不向きなマジックテープの代わりにドット釦を利用

タオル生地はとても繊細。

今回も特に繊細なループのつくりになったもので、ベビータオル無地という名前の生地です。パイルがとても美しいほんわかした心地よい生地です。

パイルが美しいベビータオル無地という名前の生地。綿/100%、日本製。クリームベージュが優し気です。

このような繊細な生地には、マジックテープは不向き。

以前にリュックを作ったときにタオル地でもマジックテープ開閉のフラップ仕様にはしましたが、特にこの小さくてよく開け閉めするものはマジックテープのオスのとげとげしさが生地を傷めます。

よって、今回はドットボタンの開閉としました。

ドットボタンだからといっても注意は必要で、力が加わる硬いパーツなので、しっかり取り付けねばなりません。

表からは分かりませんが、中にハード薄芯を1枚かませて補強しています。

途中、いろいろ失敗の末取り付けが完成したドットボタンです。ちょっと苦手な作業です(^_^;)。

この作りの場合、ドットボタンの「頭」にあたるツルツルの部分が内側に隠れます。

そこが紛らわしく、最初あれを表側に見せていました(^_^;)。

ドットボタンの見え方は、お品によっていろいろです。

シャツの時などは、頭の部分は表に見えるように、最終的な出来上がりに打ち抜きます。

今回の場合は、薔薇の飾りとバッティングしてしまうので、中に隠すことが必要だったのが、少し紛らわしく、間違えてしまったわけでした。

巻き薔薇縦2個の効果が強いアクセントになる結果

コスメケース3点セット:上から時計回りに、ファンデーションケース(サイズ:縦6cmx横8cmxマチ2cm)、ペンシルケース(サイズ:縦3.5cmx横15cmxマチ無し)、シャドウケース(サイズ:縦5cmx横7.5cmxマチ無し)

タオル地とても優し気で、ふんわりしていて感触も良いです。

巻き薔薇のチョイスは、形はだいたいどれも同じなので、色を工夫すると映えます。

今回のように、薄いパステルカラーなどには、反対色の濃い色の薔薇、逆に暗めの生地の色には、赤やピンクなどの明るい華やかなバラの色をチョイスすると良さそうです。

冒頭にお話させていただきましたように、当初ハンドメイドバッグを作り始めたころは、今回のような茶色ではなく、ピンクとか赤の明るい薔薇の色が多かったです。

巻き薔薇の魅力は、たとえ1個だけでもアクセントやポイントになることです。

無地に使うととても効果的ですが、花柄に使っても馴染んだり際立ったりと相性は良いです。

あとがき

これ3個作るのにも時間は結構かかっています。

一応バッグと同じような工程の作りで、裏地付ですし、全面芯なので、芯貼りの工程も含みます。

ただ、小さいのでその分一瞬だったりする場面があり、大きい物よりは早い部分も大いにあります。

小さいアイテムでも丁寧に大きなサイズのバッグと同じ仕様で作るというところが出来上がりに現れます。

追求するところはどんなサイズのものであっても、「良質さ、良い作り」ということです。

附属品に依存するバッグの製作の見直し、ミニマムな既製品の利用で大半は製造者のアイデアが詰まる製作へ【34】

アイキャッチ画像34

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしておきたいことがございまして、当ブログ記事は最初の投稿の2019.08.11からおよそ5年半後の2025.02.03にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2019年当時は、技術も未熟な研究段階、たくさんの附属品に触れながら自分なりの答えを見つけていったバッグ製作時期でした。

現在の2025年では、附属品の数は極めてミニマムになりまして、製作品自体がシンプルに行き着きました。

このことは、決して短い時間で完成する単純さとは異なるものであり、むしろ製作日数は手間をかけるべきところに惜しみなく時間を注ぐスタイルです。

それでもシンプルなデザインに行き着いたことは、目指すべき製作品が「瀟洒なバッグ」であることに定まってきたからです。

あれこれ附属品の力を借りながらの製作をもってしても、不完全な作りにしかならなかった苦い経験、そうした過程を歩みながらここへたどり着いたということになります。

とはいえ、未熟な技術しか持ち備えていなかった時代にこそ、附属品などの素敵さや材料に依存してでも作り上げることができたことは貴重な軌跡であったと考えています。

最後の方に貼ります2019年当時のままのYouTubeよりも、2025年現在はほんのわずかな副資材しか利用していないという変化についてもご注目いただければと思います。

当ブログ記事は、「手直し」が可能なスタンドでございますので、最新の内容に更新しながらいつの時代においても定番内容としてお伝えできるものになればとこうして綴り直しをさせていただいております。

優れた附属品を丁寧に選びたい、時々行う整理整頓で感じるバッグの大切な「機能」となってくれている実態

2019年当時のハンドメイドバッグ用附属品:2025年では、一番下の段の3つのみ使用。非常にミニマムな現在。

左上から右へ見ていきますと、ファスナー・レザーひも・ループエンド・底板・織ネーム・線コキ・マジックテープ・伸び止めテープ・Dカンと複数が勢揃いしていた2019年。

2025年現在では、上2段はすべて廃止、残った分は在庫終了まで機会を見て使わせていただきますが新規調達はありません。

驚くべき点は、ファスナーを廃止していることや織ネーム(ブランドネームです)を廃止している点。

別の複数の記事で過去の附属の多くを廃止した決断の意味をじっくりお伝えしています。

ここで短くまとめますと、「デザインの種類がミニマムに絞られたこと」「デザイン自体がミニマムなモデルであること」が経緯なのです。

そして、気になるブランドネームの廃止は、当事業活動の「共有型のハンドメイドバッグ」のネーミングでも感じられる「共有型」であることで独占的な考え方を捨てているのです。

では、こうまでミニマムになった中でも残った3種の附属品はどこに使っているのかを最後にお伝えしてまいります↓。

マジックテープ:「はぎれ」で作るポーチの開閉にマジックテープを使います。三つ折り式のペタンコポーチ。
伸び止めテープ:補強やハリコシを出す部分に「平」を、カーブ部分に必要に応じて「バイヤス」を使用。
Dカン:2025年現在では複数を製作の「ナップサック」のショルダー用の「Dカンタブ」をこれに通して縫い付け。

あとがき

「附属品を装着することがかっこよく華やかである」という考え方は表面的、ある時期に根本的に見直しました。

絶対に無くてはならない部分にのみ使っていくということを常に意識すると意外とそこまで多種までは必要がないことに気付きます。

写真には出ていませんが、打ち込み式の「ハトメ」類はほとんどのタイプを経験しました。

全体として言えることは、「カシメる」という支え方というのは、随分不確かなものだということです。

これは、附属品自体のせいではなく、本来レザーに利用するための物品を布地に利用している間違った使い方にあるのです。

案の定、その場では完成しても、その後数年で使用中に外れるような不安を製造者自らが抱えてしまうのでした。

バッグは、せめて20年は持続できる製品を目指していますので、あるパーツのせいで途中でバッグが使用できなくなることなどあってはならないと思うのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク