デニム生地、何の情報もないままで12オンスと14オンスを見分けるコツ【603】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先日、このようなことがありました。

セルヴィッチデニムの12オンスをなんと、14オンスと思いこんで間違えて購入してしまった出来事です。

このまさかの勘違い、12オンスと14オンスが見分けが難しい点、幾度も14オンスの生地に触れることで分かってくる重さの違いの感覚的なことなどが今回の学びとなりました。

12オンスと14オンスの決定的な違いとは

パッと見ただけでは違いが分からないこの2点、左側が14オンス、右側が12オンスです。
反が違うのでロットが違いますが、両方共紺色です。
わずかに、左側の方が目が詰まっているのがわかりますでしょうか。
この見た目で何とか判断を付けるとしたら、その目の詰まりもヒントの1つです。

目の詰まりというのは結局、たくさん糸がぎっしりと折り込まれている点で、重さへつながります。

オンスというのは質量のことで、一定の面積における重さの基準を表した単位です。

そうすると同じ面積にぎっしりと詰まった方がオンスの値が大きくなるのです。

上の写真であると、サイドのほつれ具合の様子でも参考にある程度はなります。

14オンスの方がぎっちりと折り込まれているのでほつれにくいのです。

簡単にほつれるということがゆるいということの証拠で、12オンスは糸がたくさん使われていない方なのだとの見方ができます。

ただ、この見方は相当慣れてこないと難しいのです。もっと分かりやすいのが、同じサイズのパーツを手で持った時のずっしり感。

12と14の2の違いだけなのに、14オンスはずっしりと重さが感じられるのに対して、12は軽いなあと感じます。

一般的な洋服に作られるボトムアイテムである「ジーンズ」では、12-14オンスが一番多く使われていて、ジーンズなどに出来上がってしまうとなかなか判別が困難。

そこで、ジーンズの王道もでるの、リーバイス501を基準に考えてみるというのもお勧めです。

501は13.5オンスとのこと。あれぐらいのごわつき感がないと14オンスよりも下回ったオンスであるという見方で、計ることができそうです。

さて、今回の私の例では、生地の入手経路での事情で、どうしてもオンスが分からない状態で入手となったということがありました。

その場合に自分でオンスを導き出せる方法があると気づきました。

一番良いのは、購入したりした時にお店から情報をもらうのが良いですが、お店もオンスが分からないのだという究極な場合が時としてあります。

1オンス=1平方ヤード:0.84m2=28.3g弱という、すでに分かり切ったデータがありますので、これを利用させていただいて計算します。

実際に調べたい生地をそこそこ大き目の四角ににカットして、面積を出します。そして同時に重さも計ります。

私が行ったものは、27.5cx30cmのパーツ。

あまりにもミニサイズだと、デジタルの測りが小数点以下をカットしてしまって本来の重さから遠ざかってしまい正確に割り出せませんので、それ相応の重さがあるパーツは最低限必要かと思います。

そして、面積が、0.275mx0.3m=0.0825m2という面積が出ました。

次に、単位を定形の1平方ヤードでは何グラムなんだというところへそろえていくステップを踏みます。

0.84÷0.0825x28.3=407.27g・・・0.84m2(1平方ヤード)だと407.27g相当のものであることがここで判明。

そして、最後に、この重量が1オンスの重量の何倍かというところがオンスの値となりますので、何倍なのかを計算で出します。

407.27÷28.3=14.3 ・・・14.3オンスと出ました。

約14オンスです。

この計算により、12オンスの方は、12.4と値が出ました。

約12.5なので、12オンスのわりには、しっかりしたものであるようです。

よって余計に惑わされてしまい、間違ったわけです。

あとは、同じパーツを重さで比べることがお店で反になっているとそれが簡単にできません。

よって反になっている状態というのは非常に分かりにくい状況であると言えます。

けれども、これで、今後は見分けられそうな何か1つステップを踏んだ気がします。

あとがき

たった2オンスの違いと言えどもその差は歴然です。

それなのに、間違えて購入してなかなか気づかなかった難しさもあるということです。

14オンスの「ずっしり」という重みのこの「ずっしり」の言葉もかなりのヒントになるかと思います。

なかなか今回は貴重な学びを得ました(^_^;)。

今回のちょっとした学びと研究が、デニム製作の良きお力添えになれますよう(^-^)。