家のドアにも使われる伝統柄の市松柄、表地にも同じ歩調を合わせた織柄で粋な組み合わせを実現した、黒とグレー2色のみの素敵な世界観【1140】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日本の伝統的な柄の中に、「市松」という柄があります。

縦横平等に配置されたその正方形柄は安定感があり落ち着いています。

かつては、携帯電話のモデルにもそれが取り入れられて、その素敵さに愛用していた時期もありました。

さて、このたび「インテリア収納袋:小」が完成。

お洋服のコーデのようなコンビを決める際にも引用できそうな組み合わせの考え方を、このたびはお伝えしたいと思います。

市松柄同士のコンビに洒落を効かせ互いに柄がリンク、表地に使った「ジャバクロス」という編み込み素材の凹凸感たっぷりな素敵さに感動

遠目でも凹凸感を感じるこの素材、一目見て「バッグ向きだ」と思ったものです。

表面の凹凸感が素敵です。

<表地:黒>ジャバクロス、混率不明(おそらく綿/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。
<裏地:薄グレー市松>デニムコーディネート、綿/100%、日本製。かつてのマスク不足時代の生地の残りです。
「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。ループエンド到着後の完成です。

あとがき

もうこの時点で残る製作はあと3点となりました。

いよいよ「インテリア収納袋」シリーズが終了に近づきました。

トートバッグか巾着袋をサイズを選びながら、全部で50点強製作してきたことになります。

その連続の製作の中で、得意技も分かってきました。

これだけ連続製作したのは今までの中では断然この2022年が一番です。

<得意技>
・表地と裏地のコーデ
・均等な4本ステッチ(ショルダー/取っ手)
・ラッピング
・大花アップリケ
・ダイヤキルト(中綿/ソフト厚芯)

これらの<得意技>はすべてアウトプットし、広めていきたいと思っております。

4本線がどうのなどの著作的なことは関係無し、美しいと感じたデザインは多くの方々と共有するスタイルへ向かっていきます(^-^)。

これがハンドメイドダイヤキルトの効果だ、口を開けた状態のまま容器みたいに使える外壁に安定感がある巾着袋の高い価値【1131】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事の1つ前の【1130】では、キルトシートとして、ダイヤキルトを施した巾着袋のパーツが出来上がっていました↓。

【1130】でご紹介した巾着袋の表地の3cmダイヤキルトの完成。これを表地として巾着袋「ミニ」を製作します。

生地だけで使用した裏地の場合と同じようにそのまま表地に使うのではなく、キルト加工をしたことが一工夫。

薄手であるがゆえになかなか表地になることが無い生地でしたが、その素敵な華やかさを是非表舞台に出したいと思いました。

このたびは、「巾着袋:ミニ」の完成と共に、小さい容量にも価値が高まる様子をお伝えできればと思います。

広げるとキルトのおかげでハリコシある外壁が立ち、出し入れの途中の姿も整然としている容器のような役割をしてくれる巾着袋が出来上がった

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:朱色xゴールド花柄>ポリエステル/レーヨン混生地、ポリエステル/90%、レーヨン/10%、日本製。

中に何も入れていなくてもここまでしっかり立っています。もうここでは見えなくなった内部のキルトのソフト厚芯とステッチのコンビの成果です。

<裏地:ブロンズ>:ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。

もし、キルトにしなければ、確実に裏地のブロンズの方が厚みがあるところですが、キルトによって表地が裏地を上回りました。

この関係がやはり安定するバッグに出来上がると再確認。

せっかくしっかりと立つので、そのような特性を活かしたシーンを考えました。

例えば、携帯用のメイクボックス、大げさなポーチよりもずっとコンパクトです。

巾着ひもを開けた時にしっかりと立つという特徴が、容器の役割を担い、お化粧途中の中身の見つけやすさや、口が閉じてしまうストレスが解消される高い機能を持ったことになります。

あとがき

ここからが、キルト加工が増えていくと思います。

本来は、裏地で終わるはずの生地を主役に持ってくる機会がキルトのおかげで得られました。

この方法をご利用いただくと、生地が無限であることが見込めます。

薄手だから裏地・ブラウス・ワンピースにしか向かないなどという固定観念に溢れた考え方から解放されるのです。

どんなに薄くても厚くなる「手段」によって可能性が無限に広がることが素晴らしい発見でした(^-^)。

5点同時完成のモノトーン巾着袋、それぞれの凹凸感の特徴を味わいながら、1点物同士が集結した演出を受け止めていただきたい【1129】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

在庫生地の消化としまして、「インテリア収納袋」を連続製作しています。

生地幅による面積の違いで、これまで巾着袋やトートバッグを連続製作してまいりました。

普遍的な最も定番のデザインに、新しい発見があり非常に有意義。

大きいサイズからの順番で、現在は小さいサイズまで進んでおります。

このたびは、偶然にも真っ黒の生地が集まっていましたので、5点を同じ黒糸を使用しながら効率的に短期間で同時完成しました。

糸が共通であることはこれほどまでにスピーディーさに大きく影響するのだと実感した次第です。

もう1点、黒系に特化した同時完成の良さは、より細かな違いをかえって発見できることです。

では、それぞれに味わいのある5点の裏地付き巾着袋を是非ご覧くださいませ。

本来巾着袋には使用されないであろう服地も含む個性豊かな5種類の生地、黒なのに扁平な感じがしない立体的な美しさを5点が同時に教えてくれた

5点:上2点は「小」縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。下3点は「ミニ」縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。

同じコンパクトサイズながら、小とミニとの容量はかなり違いまして、サイズの細分化の意味があるのです。

「インテリア収納袋:小」:パイルカットのタイプのタオル地が優しい雰囲気。シャープな黒でも優しいのです。
<表地:黒>シャーリングタオル、綿/100%、日本製。パイルカットのタイプはノーカットに比べて都会的。
<裏地:黒x白>先染ストライプ、綿/100%、日本製。内側はメンズライク。黒と白しか登場していません。
「インテリア収納袋:小」:黒の葉っぱ無し巻き薔薇をたっぷりと広がるように縫い付け。良きアクセント。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。
<裏地:表地に同じ>。
「インテリア収納袋:ミニ」:ここから3点はすべてミニ。巻き薔薇2個ずつが前後面両方に配置。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。

巻き薔薇のデザインが新しいタイプで使い易く、非常に美しいです。

<裏地:表地に同じ>。
「インテリア収納袋:ミニ」:黒柄が表に来ました。完全に服地ですので、巾着袋としてはレア度が高いです。
<表地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒卵柄>フクレジャガード、ポリエステル/100%、日本製。やや地味な柄は裏地に配置しました。
「インテリア収納袋:ミニ」:この不思議な素材は、ナイロン/100%生地。非常にレアです。灰みたいな様相。
<表地:黒>フクレ/撥水加工、ポリエスエステル/ナイロン混(比率不明)、日本製。

縦に立ったような渦巻状の巻き薔薇、巻き薔薇1つでも多様なのです。

<裏地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。

この5点中には、共通の生地を使っているものがいくつかあります。

ただし、生地の配置を被らずに別々の場所に使用することで1点物志向を意識。

裏地でしか出番がなかった生地がフクレジャガードの卵柄。

なかなか丈夫なしっかりとした生地なのですが、パンチに欠けていて実はピンと来ていませんでしたので表地には決して使用しませんでした。

その納得しなかったわずかな気持ちをも大切にし、機械的に無理矢理公式に当てはめ過ぎて、この柄も無理やり表地に使ってしまわなかった判断は正解、無しは無しで良いのです。

あとがき

この5点同時製作で、かなり進捗度が高まりました。

残るは9点、これらは裁断済で組み合わせが決定済。

それ以上に関しましては、ひょっとして追加するかもしれませんが、年内には間違いなく裁断したすべては完了しそうです。

結局、数量としては今年2022年がこれまでで一番多く製作した年になりそうです。

それは、以前の2020年に特にたくさん集めた生地ストックからがほとんど、長いスパンでのやっとの生地消化となったのが長い道のりでした。

調達したものをすぐに消化できなかった事情みたいなものを生んでしまったことを今後は、生地の確保の必須を理由にするのではなく、自らの方針を立てながらちゃんと見直します。

本当は、材料調達後は早めに製作していって生地を消化していきたいのです。

実は、当ブログ記事は最初の投稿の2022.10.13からおよそ2年後の2024.10.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年では、この時の「インテリア収納袋」の経験から、たまたま生地が余分にあったことで作ったナップサックがきっかけで、その後は、ナップサックモデルを軸として製作活動を続けているのです。

きっかけというものは、たゆまぬ活動の中にある、ふとした「イレギュラー」から生まれるのではないかということに気付き始めています。

確かに「常に同じ」は安定感があるのですが、時に起こるハプニングを恐れずに素直に受け止め対処していくことで、実はそれがあってこそ、後の良きベクトルになることがあるのです(^-^)。

過去製作の裏面を使用したファンシーツイード生地、今度は表面を使用してビッグな巾着袋を製作の見た目の違いの比較【1052】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2時間程の時間を使いまして、裏地付きの巾着袋を製作しました。

インテリア巾着袋(中)というサイズで完成。

お着替えが入れられるようなゆったりとしたサイズ、ある意味大きい分類になるかもしれません。

過去に製作のトートバッグ製作の時にはあえて、裏面を使用し、柄が出過ぎないようにしていました。

というのも、パステルカラーが華やかな全体柄だったからで、あっさりとしてこちらも美しかったのです↓。

過去製作の同じ生地の裏面使い。ツイードの糸の出方が抑えられた裏面。背景のツヤは裏面ならではです。

その残りがこの度の巾着袋の製作で生地消化となりました。

このたびは、本来の表面を使って製作し、過去の見た感じとの比較に焦点を当ててみました。

ジャガードだけじゃなかった、ツイードも裏面と表面のどちらを使うかの選択で随分違った印象になる興味深い比較

生地そのもののパステルマルチカラーが感じが良くて素敵なのですが、更に表面・裏面のどちらを使うのかの使い方でも随分違った印象になることがこのたびの本来の表面での製作で分かりました。

<サイズ>縦35cmx横30/47cm×マチ20cm。ミドルサイズの(中)になります。美しいツイードです♪。

これまで見たファンシーツイードの中ではダントツに美しいものでした↓。

ファンシー、ポリエステル/35%、ビスコース/31%、アクリル/16%、綿/9%、ナイロン/9%、イタリア製。
<裏地:黒>先染めストライプベロアニット、ポリエステル/100%、日本製。
こんな感じで使用していない時は畳んで大切に収納可能。
ループエンドを付けたかったのですが、ゴールドがこの生地に合わないと判断。シルバー色がよくマッチします。

ループエンドはシルバーカラー待ちとなりました、全体が青味のマルチカラーには銀色が相性が良いのです。

反対に、暖色系の黄色やオレンジで成り立つマルチカラーには金色がマッチすることが多いです。

とはいえ、本来青味のパープルカラー中心なら、ゴールドが高貴に映えることもありますので、幅広い視点を持って附属品も選択していくと「センスの良い」バッグになっていくと思います。

あとがき

こうした比較ができたのも、実のところ長年製作を続けてきたこと、そして、最初の当ブログ記事の投稿の2022.07.21からおよそ2年後の2024.09.10にブログ記事の「手直し」でこの記事をタイトルから決め直しましたことがあります。

この活動で、離れた年月だった2019年製と2022年製の3年の差の製作品が興味深く比較ができました。

今から思えば、2022年完成時にもできたはずなのに、当時このアイデアが浮かばなかったことを、現在の2024年のブログ手直し活動でフォローできた成果だと思います。

こうして、過去の記事も、またとない生地で製作したバッグであることから記録に残したいということで消さずに残しています。

こうしてブログを「リライト」することでいつまでもご参考になるような内容になればと時々見直していきます(^-^)。

この先ずっと持ち続けてもこの「クラシックさ」は不変である、ミシンで1パーツずつを丹念に縫い付けた薔薇のアップリケがインテリア巾着袋になった姿【961】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当記事は、1つ前の【960】の続きとなります。

【960】では薔薇のアップリケをミシンで作り上げましたが、その続きとしまして、アップリケ入りの本体パーツで大きな巾着袋が完成しました。

「インテリア収納袋」の連続製作の5点目になります。

元はマスク製作用の生地だったストックを時代の流れと共に見直し、反対に大きくすべてを使うビッグサイズの製作へ

生地は全部で4種。表地のモカベージュストライプ、裏地のベージュのニット生地、薔薇の赤・緑のストライプ。

赤とグリーンのストライプは別生地です、コンビの白糸の色が違いますので。

<表地:ベージュ>サッカーストレッチ、ポリエステル/100%、日本製。

<裏地:オフ>麻テレコニット、麻/100%、日本製。

裏地の「麻テレコニット」のアップ:肌着みたいなさらっとした素材感。バッグに使うことはほとんどない素材。

<薔薇:赤>生地名不明(ストライプ先染というような名前と記憶)、綿/100%、日本製。

<薔薇:グリーン>生地名不明(ストライプ先染めというような名前と記憶)、綿/100%、日本製。

薔薇のパーツに関しましては、昔のパーツが見つかった為に、生地名が不明ですがたまに見かけるタイプの生地だと思います。

ロンドンストライプという織り方です。

表地もストライプ、薔薇もストライプで柄の種類を同じにしてみたことで、「粋」が生まれたと思います。

使用の附属品、「江戸打ち紐」「すずらんループエンド」のメーカー様のご紹介

<出来上がりサイズ>縦36cmx横43/64cmxマチ20cm

附属品に関しましては、結構厳しく厳選しているつもりです。

多くのパーツ屋様がある中、特に気にしていなくてもそのお店を選んでいたという結果からも、いかにお品が豊富で気が利いた良質な物なのかが分かります。

・江戸打ち紐:やはりこういったひもは、ツヤのある江戸打ちタイプには高級感はかないません。・・・「D' Collect Shop」様のお品。楽天市場、ヤフオクでお世話になりました。今回の紐も、シックなモカ茶で幅広くいろんな生地に合っていきます。日本製の紐とのことです。

・ループエンド・・・すずらんループエンドで探して見つけた、「アイリス」様の商品です。ボタンなども多く取り扱っておられ、このメーカー様内でほぼ装飾類がすべて見つかるのでは。。と思うほどです。

中に入れるもの例

よく例として登場しますが、やはり、まず、トイレットペーパーのストックです。

そして、ティッシュなども箱に埃が付いたりしがちなので、そのままここで保管。

あとは、折りたたんで小さくできることから、旅行時のお洋服入れなどもどうでしょうか。

バスタオルやタオルもばっちり入ります。

その他、ぬいぐるみストックなどにもふんわりと収納出来て良いかもしれません。

マチが20cmあることで、収納としては安定したサイズ感です。

ただ何も入れないとふんにゃりとしてしまいますので、使用しない時は畳んで収納が良いです。

あとがき

このたびのアップリケ製作は、途中で入れ込んだ思い付きですので、最初から予定していませんでした。

薔薇のアップリケが無かったら、とても表地だけでは物足りなかったところへ良き装飾的な助っ人だったのでした。

しかし、こんな風に作ったことが無かったことにトライできたことは大変有意義でした。

そして、この度の使用生地については、表地も裏地もマスク製作のストック生地です。

裏地もマスクの口に当たる方の生地のストックだったものをいよいよ、今年2022年で在庫一掃をする目標を立てたことで、違う形で使用させていただきました。

もともと、暑い季節用のマスクにと仕事仲間が選んでくれた素材、その後マスクは市場に大手メーカー様によって溢れ、我々の出番は終了。

まだ引き続き大きなバッグの製作が続きます。

その行く末を見守っていただき、美しい生地がバッグになっていく姿をご覧くださいませ(^-^)。