<仕立て直し>デザインは変化するが素材は永続、薔薇柄の低反発クッションの5年後の2点のキルトポーチ【1428】

アイキャッチ画像1428

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびのような<仕立て直し>はシリーズとして、タイトルの前にこの言葉が付きますので、記事を特化して検索していただくことができます。

検索ワードに「<仕立て直し>」をご入力下さいますとピンポイントです。

今後も、過去の持ち物を捨てずに使っていくアイデアとして投稿を増やしてまいりたいと思います。

このたびは、5年越しのカーキグリーンの薔薇柄の物語、2019年に最初にスツールの低反発クッションとして四角いデザインで製作(【10】の投稿にて)。

その後2023年に楕円型へ仕立て直しをしています(【1379】の投稿にて)↓。

その後、低反発ウレタンがペタンコになってきた2024年に、別のものを新調(【628】の投稿にて)↓。

よく使う椅子であることと、座面が木製であることで10cm厚でちょうどです(あくまでも私の感覚です)。

写真のように滑り止めに「吸着マット」を敷くと安定しました。

新調しながら同時に使用していた1年後のこのたび2025年、さらにぺったんこになってしまった元のクッションを廃止を決断。

見事なまでにペッタンコになってしまった低反発クッション。低反発はもう戻らなくなりました。

最初は捨てようと思ったのですが、心に引っかかりが。。

生地が傷んでいるわけでもないので、クラシックな美しい薔薇柄生地を再利用できないだろうか。。

そして、このたび、ペタンコクッションを解体し、2点の三つ折りポーチへと仕立て直しを致しました。

ついにペッタンコになってしまった低反発クッションの自作薔薇柄のカバーを2点の三つ折りポーチへ

糸目をほどきながら解体。ハサミでカットしてしまわない理由は、生地不足になることを懸念したからです。
2点の三つ折りポーチの裁断:左はスマホサイズ、右はシャドウサイズ。裏地も同じ生地です。

捨てた部分は、周りの部分少しと、共布ひもです。

2点のポーチが作れることで、捨てた部分のもったいなさを挽回していきたいと思います。

3cmのバイヤスキルトをすべてのパーツにかけました。裏地にもかかることでハード薄芯の硬い風合いが効果的。
キルトの完成。この後は通常の製作のように作っていきます(過程は省略、また別の投稿でじっくり解説予定)。
三つ折りポーチx2点の完成:スマホサイズは縦9cmx横18cm。シャドウサイズは縦8cmx横8cm。
実際に中身を入れている様子。左はスマホを入れています。右は2色パレットシャドウを入れています。

あとがき

重要なことを忘れていました。

これまで座ってずっと使っていたものです、お洗濯をせねばなりません。

洗濯ネットに入れて2点のポーチをリフレッシュしたいと思います。

このたびの仕立て直しは、その姿・形ががらりと変わりました。

今までの経験上、このようなミニポーチは、おそらく一生持ち続けられると言っても過言ではないと思います。

そして、非常に大切なことに気付いたのです。

最初の2019年からどんどん変わっていったもの、それは「デザイン」でした。

一方で、2019年から何も変わらなかった永続的なもの、それは「素材」でした。

ハンドメイドバッグの製作においても関連することでありますが、そもそもの最初の生地選びがどれ程重要なものなのかということです。

廃棄か仕立て直しかの岐路に立った時に、素敵なクラシックな薔薇柄の生地であったから仕立て直しの決意をしたのです。

おそらく、「素材」こそがそのお品物のベースを作っているのであり、永続的なお品物になるのかどうかも「素材」にかかっているのではないかと改めて考えたこのたびでした(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

三つ折りのみで出来上がるインテリアマットこそ自作の勧め、本当に妥協無しの自由な選択で生地を選べる喜びはその後の長持ちに繋がる【1423】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末の大掃除を12/26からゆっくりと合間を見ながら5日間かけてやっていきます。

その途中休憩のような時に、その場で思いついた新しいインテリアをその場で加えていきました。

「インテリアマット」は生地1枚を三つ折りステッチするのみ、比較的短い時間で完成します。

その時思いついた閃きをそのまま実行に移す、是非やってみてくださいま。

わずかなお掃除の合間に作ることが可能な三つ折り薔薇柄のインテリアマット、既製品にはなかなないデスク用特別サイズの60cmx105cm

大薔薇柄の生地は、大きな面積で使用するインテリアのマットには向いています。

小物を作ると柄が生き生きと出ないのです。

そういったメリットをこの時にこそ活かします。

少し使用して残った長方形の生地。これをフルに使ったマットを作ります。
二つに折り、余分のはみだしをカット。おおよそピッタリになるよう整えました。
アイロンでおよそ1cmずつ程の三つ折り。すべての辺を三つ折りし、ステッチの下準備をしておきます。
ぐるり1周内枠を一繋ぎでステッチします。
完成:縦60cmx横105cmのデスクマットです。周囲の余分のような垂れ下がりは木製デスクのキズ防止。
実際にパソコンと周辺機器を設置。リフレッシュした風景になりました。

あっという間に完成です。

特にものさしも使わず、目分量でも可能な1枚仕立ては立派なインテリアなのです。

美しく仕上げることはモットーとしておりますので、ものさしを使わなくてもある程度きちんと完成するもの、さすがに厳しいものとは区別するべきです。

インテリアマットは問題ないと判断したのでした。

あとがき

このたびはショート動画で投稿したYouTubeです。

投稿者としてはあまり価値が無いと感じてしまい、滅多に投稿していないショート動画です。

しかし、1分程で完結に作り方をまとめられることの気軽さは、ミシンをやってみようと思う方へのアプローチになるかもしれないと思いました。

たまたま短い時間で作れるインテリアマットはショート動画には向いていたと思います。

ただ、スマホで投稿せずに、編集しながらパソコンで投稿したことが初であり、やり方がよく分かりませんでした。

字幕を編集で入れたことで細長い画面に字幕が納まる具合が分からず、結果少しはみ出している字幕も。。

リズミカルに面白くお伝えするには時々利用させていただくかもしれません。

引き続きパソコンでのショート動画のノウハウを探りたいと思います。

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<仕立て直し>5年前の製作の未熟な技術からの成長、5年後に仕立て直した薔薇柄のスツール低反発クッションカバーの楕円型がスタイリッシュになった【1379】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

大みそかにこの記事を書いています。

年末に特に大きなことも成し遂げられず、今年2023年の残りわずかに相応しい作業を探っていましたところ、「これだ」という作業が見つかりました。

常に目にするたびに気になっていた過去の製作品です。

大きく3種ありまして、当記事では2018年製作のクッションカバーを2023年バージョンとして仕立て直しをします。

そして、後日の投稿では、1年前くらいのトートバッグなのですが、更にひと手間加えてスタイリッシュな使いやすいバッグへ変えていきます。

そして、更に後日の投稿で、10年くらい前の大きな入れ物として使用の今でも毎日目にするビッグトートバッグの仕立て直しです。

このことを通して、ミシン製作を続けてきたこの5年間で変化していた技術とアイデアを実感することがまず1つです。

そして、仕立て直しによって腑に落ちたその気持ちでリフレッシュして今後もその実用品にお世話になるという見通しを確認することです。

年末に3つ目までは行けませんが、2つ目までは現時点で完成しています。

この体験を通して、1つの物を長く使う姿勢と長く使えるような物を追求するきっかけをお届けできればと思います。

木製座面のスツールの低反発クッションカバーの仕立て直し、粗い簡易な四角い作りからスタイリッシュな楕円形へと5年後に発展した

2018年製のスツール用クッションカバー:単純な四角ですが、実は座面は楕円形なのです。
クッションカバーをリッパーで解体し、中身のウレタンに座面を当てます。

このウレタンは、厚みが無いので2重で重ねて入れ込んでいました。

今後も引き続き二重で使います。

ウレタンに丸い角の部分を作図します。
型紙を作ります。とりあえず縫い代1cm込み、角を半径5cmの円をコンパスで描きました。

やや角が布が余り過ぎますので、角を半径7.5cmの円へ変更します。

余分をカット。「半径が大きくなるとカーブのとがりが削られる」これを知っていると他の製作にも役立ちます。
こんなところです。縫い代込みで無駄のないスペースが確保できました。
実際に解体した生地に当ててみます。ウレタンよりも1cm以上ゆとりがありますのでOK。
型紙通りに2面とも裁断。
裁断完了しました。
一応薔薇の向きがあるようで、向きを両面正位置に統一。
「リボンひも」も解体して、今度は以前の2cm幅から1cm程の出来上がりへとスタイリッシュに。

細くするのと同時に、以前は十文字結びだった野暮ったさを解消。

縫い代込み40cmの長さで横は3.5cm幅のパーツから仕立ててゆきます。

全部で8本作るところが少し時間を要しましたが、かなりの変化です。

両面縫い合わせの前にひも8本を各角に2本ずつ仮縫い設置。
中表で2枚を縫い合わせ。空き口は左端。(ごめんなさい。このアイロンの線は意味がありませんでした。)
ウレタンを入れるので結構広めに左端を空けました。
ひっくり返す時、実際に座る時に引っ張られるので、パンクしないよう二重縫い。
ミシン後、カーブ部分などを切り込みを入れてラインを綺麗に出す融通を利かせます。
ウレタン2枚を入れ込みふっくらとなりました。この後空き口を「はしごまつり」で手まつりして縫い閉じ。
はしごまつりの口の様子、だいたい良いのですが、右の方に玉止めが見えてしまいました(^_^;)。
完成です。椅子のフォルムになじむクッションのデザインです。登りやすく座りやすいと思います。

思うようにカーブラインのクッションが出来上がりました。

1つ思うことは、ウレタンのカットもラインに影響するので、「いい加減なカットはまずい」ということになります。

ウレタンへのカーブの作図こそ慎重にされることをお勧めします。

あとがき

このたびの仕立て直しは、ほぼ全解体でしたので、一から作り直しに等しいものでした。

それでもあえてこの生地を使った理由が、この生地を気に入っていて特に不満が無いから捨てない決意をしたことにあります。

こうして仕立て直しをわざわざする気になるのも、そもそも最初の段階の生地選びをしっかりした気持ちでやったかどうかさえ影響してくるということなのです。

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書き手:ピクチャレスク

表地のデニムパッチワークをエレガントに寄せるために選んだ裏地、クラシックな薔薇柄を素敵に引き立てるダイヤキルトの糸の色【1271】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在61鍵盤用のキーボードバッグを製作中です。

表地は、セルヴィッチデニムの11ozの茶色をパッチワーク仕立てに取っ手を付けて完成しています。

次の段階は、裏地を選びダイヤキルトをかけていく作業です。

それでは、表地がデニムというカジュアルな素材をエレガントに寄せるために選んだ薔薇柄の裏地の生地と馴染むダイヤキルトステッチをご覧くださいませ。

マルチカラーにかける10cmダイヤキルトのステッチの糸の色を黒に選ばなかった理由、黒地のマルチカラーの薔薇柄の方を引き立てるため

ボイル織と予想の薔薇柄生地(裏地用):「要藤商店」様より購入。クラシックな薔薇柄で素敵です。

さて、この生地にキルトや縫い糸の色を選ぶ場合どんな色を選びますか。

もしかして、黒を選ぼうとされませんでしたでしょうか。

それは、ちょっと待った!ということになります。

過去の経験から、黒ベースのマルチカラーに黒のステッチをして、何度もがっかりした経験をしてきました。

ここまでの鮮やかなマルチカラーはなおさらなのですが、黒の部分にステッチが走るというのが割合としてはそれほど高くないということを冷静に見なければなりません。

結果、綺麗な色のお花の上に黒いゲジゲジした汚い線が載って柄を変に遮ってしまうのです。

そうした苦い経験から、マルチカラーには、黒ベースであっても、黒以外のライト寄りな色を使うということに注意し始めました。

このたびのこの薄手のマルチカラー生地も同じです。

10cmダイヤキルト:表地の茶のデニムに馴染むように合わせたモカ色の糸を裏地にも使用しています。

上の写真はキルトをかけ終わった状態です。

変にステッチが目立つことが無く、柄が遮られずに活かされています。

主役は薔薇のお花なのであり、この場合のキルトは機能中心の脇役的存在であるべきなのです。

よって、キルトステッチが際立つのではなく、ふんわりシートのソフト厚芯(グレー色)を固定することに徹しました。

薔薇柄のカラーの中に表地と類似の茶系が存在していたということも更なる良きめぐり合わせ、表地と裏地で同じカラーの糸を使用すると進捗度は上がります。

あとがき

キーボードケースの裏地を作る最初のキルトがけの場面でした。

使用しました「ソフト厚芯」、実はせっかくご紹介しても現在同じ物を見つけることが難しいのです。

この1反を10年前に購入した時点ですらデッドストックのようなものだったと思います。

よって、こうした同じようなキルトを作っていく時に裏面に当てる代わりの材料を今後見つけなければいけないのです。

1つの案は、ハード薄芯という少しごわついた不織布芯の白い色のものですが、もう1つの案は、エンボス加工のよくラッピング袋にある少し布みたいな素材です。

あれが原反でうまく見つかれば割と近い風合いになるのではないかと見ています。

その後の新しい情報が見つかった際には必ず、当ブログ記事で投稿していきたいと思います(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

今までは床カーペット、お気に入りなら使用場所を変えて使い続ける、二つ折りで丈夫さを高めた十分な長さの薔薇柄キッチンマット【1196】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近特に、物を末永く使いたいという志向に自然に変わっていきました。

世の中で「SDGs」「サスティナブル」「エシカル」というワードが行き交い、言葉の一人歩きも多いです。

では、実際にはどんなことをしていけるのかを行動しながら照らし合わせ考えてみるということを意識。

日常で毎日使うような家電製品、インテリア小物などは、末永く使っていくことは、考えてみれば自然にずっと前からしてきたこと。

動かすものではなく、ずっとそこにあるものであることがそうなりやすかったのかもしれませんが。

かれこれ15年くらい使っている自作のピンクの薔薇柄のキルティングマットがありました(縦90cmx横170cmくらいの1枚)。

元は、以前の居住先でのキッチン部分の角のクセにも忠実に凸凹した端っこを再現しながらの1枚の自作マットでした。

そのマットを2022年2月頭の引っ越し時に継続して使用するために、凸凹をすべてそぎ落とし、細長く二つ折りにしてキッチンマットとして使用することに使い方を変えるというアレンジをしていたのです。

ただ、その後使用する内にずれて、内側が見えていることが気になってきました。

今までの状態:もともと15年間くらい、以前居住の1Kのキッチンにフローリングに敷いていた自作です。薔薇柄。

そして、このたび、二つ折りを完全な1点のキッチン専用へと特化する縫い留めをしました。

ただそれだけの単純なリフォームではあるのですが、キッチンマットもお台所の構造により長さが様々。

あれこれ見合うサイズを探すことに時間をかけるならば、自作という手がありまして、キルティング素材で申し分ない役割を果たしてくれるのだということも同時にお伝えできればと思います。

リフォーム方法はいたって単純、二つ折りにし、ステッチをなじむ糸の色でスタイリッシュな縫い目の見え方を意識しながら固定した

この二つ折りの端っこを縫い閉じてしまおうというのがこの度のリフォームになります。

「わ」の端のラインのコの字を縫うだけなので短い単純な作業です。

「わ」の端からスタート、元の三つ折りのステッチ線と先端のちょうど真ん中を目で見ながら縫い閉じ。

最初の案は、元あるステッチの上をなぞるように2つ目のステッチを入れるというやり方でしたが、やり始めて、途中で裏側を見てみるとステッチが汚くずれていたのです。

よって、それなら、新たなステッチ線を1本横に並べて追加していく方が綺麗にまとまると判断。

今一度やり直しをしまして、ステッチの位置をあえてずらす方法を採用。

こうして、2本線が入っている状態で仕上がります。このジャッジは成功だったと言えます。
玉結び・玉止めは、二つ折りの溝の中に綺麗に隠し込みます。キッチンマットはよく擦れる物品なのでマストで。
溝というのはここです。せっかくなので、糸をブチッと切らないこともすっきりしたインテリアへの工夫。
完成:インテリア環境の中でのこのたびのリフォーム後のキッチンマットの配置。長さが少し不足ですが。。

もう、最初の写真のような裏面が見えてくることがありません。

そのストレスの無さというのが1つ生まれた価値です。

そして、最初の元の三つ折りの上をなぞるステッチ位置ではなく、もっと端っこに寄った位置の、先端との真ん中をステッチしたことでしっかりと端が固定されました。

これが、やってみて分かった2つ目の価値で、やってみなければ分からなかったこと。

何か物を作る時に、しっかりさせたい場合に、「ステッチを1本増やす」というだけで、特に中身に硬い物を入れたりせずも、結果が見込めるということです。

上述のように、少し長さが不足の件は仕方がありません。

もともとこれだけの長さしかなかったのですから。。

ただ、もし1から自作で新調するならば、是非お勧めしたいのがたっぷりとした横幅を見積もることです。

端っこが足りないとお水が飛んだりしてストレスを感じますので、せっかくの自由な自作であれば十分なゆとりを見ることがメリットです。

あとがき

毎日のストレスはもわずかながら不健康、少しのことでも見直すことをお勧めしたいです。

自らの「心地」を大切にした一場面をお届けしましたわけですが、身近なことこそ大切に望ましい姿に配置できると良いと思います。

おうち生活が好きになるように、是非心地良いライフスタイルを貫いていってくださいませ(^-^)。

巻き薔薇の配置が悪く作り直し、カジュアル感あふれるデニムライクな素材をエレガントに近づけた巾着袋の裏地の薔薇柄と巻き薔薇の役割【1100】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

事件は、1つ前の記事【1099】で起こっていました。

巻き薔薇の配置ミスをし、正面に巻き薔薇が来ていない事態に。。

ということで、解体して1からの作りをしたのがこのたびです。

巻き薔薇はミシンで縫い付けてありましたが、外すのではなく、表生地は在庫があるので、再び裁断して1からの作り直しでした。

裏地は製作した「中」サイズに設置していただけしかなかったので、解体して、小さく裁断し直し「小」で出来上がったのがこの度の完成品です。

作り直しの結果分かってきた巻き薔薇の配置図、裏地の薔薇柄とリンクして本来カジュアル志向なデニムライクをエレガントに表現した巾着袋へ

今度は、巻き薔薇は1個ずつ個別に縫い付けることに変更です。

そして、薔薇同士の間隔を出来上がりで均一に映るようにと考えました。

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
巻き薔薇は青味のピンク。前面と後ろ面の両面装飾です。写真よりも実際はもっとピンク色が付いています。
小さめながらマチたっぷり容量であるところが「小」というサイズのポテンシャルの高さです。
裏地は、解体前の「中」サイズの時のものを小サイズへ面積を落としてそのまま継続利用できました。

失敗すると容量が減ることがあるので、本当は望ましくないことです。

巻き薔薇の数は全部で9個ずつx両面の18個使いでした。

巻き薔薇の配置のシミュレーション:左右の2段目がわずかに外側に配置しても良かったと思います。
2022年に初の「ショート動画」にチャレンジ。非常に投稿しづらく、全5回程度のみの利用でした(*_*)。

あとがき

巾着袋作りは、「インテリア収納袋」のシリーズ製作であり、短い時間で完成できるアイテムを短期間で、過去の在庫生地を一掃する目的で始めました。

もう在庫生地はおおわく一掃できた2024年現在、少しだけその後にまた増えた生地が残っているのです。

きりがないことではあるのですが、過去よりももっと特化した生地を今後調達するようにしていくつもりです。

そして、ノウハウのコンテンツ作りの方も進めています。

こうして、活動の方向性もはっきりとしてまいりまして、この2024年はおそらく今までで一番方向性がまとまる年末を迎えるのではないかという気がしています。

本日、ハンドメイドバッグをご購入していただくことに恵まれました(先ほど発送完了)、心より感謝申し上げます<m(__)m>。

画郭に収める絵のように柄を配置したインテリア巾着袋、大柄の生地で製作するバッグの柄の配置の研究材料になれば。。【990】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫を一掃することを兼ね、比較的短い時間で完成する「インテリア収納袋」を連続製作しています。

このたびは、生地の柄が特殊、柄が均一ではない大花柄の場合に狭い面積にどの柄の部分をあてはめていくかを、実際に選択した結果どう出来上がったのかという姿で見ていただくことができます。

大花柄と小花柄とではその柄の大きさによって随分判断が変わってきます。

大花柄の方が悩むことが当然多くなります。

「お花」や「盆栽」の世界も、ある枠の中に「小宇宙」を創るという伝統文化であり、そんなあたりに通ずるところがあるかもしれませんので、巾着袋を作るという全く同じ行為ではなくても別で引用していただける点があるかもしれません。

そもそも「小」になってしまった理由と実際に採用した大花柄の部分

さて、前にも記事などでお話させていただきましたが、この度のインテリア収納袋の製作というのは、生地をめいっぱい使い、材料を余らせないというコンセプトがあります。

在庫ストックの生地をめいっぱい使うと生地巾によって「大・中・小・ミニ」に分かれていきます。

このたびは、「小」で製作しました。

片割れをインテリアマットに使ってしまった残りの生地だったというのが「小」になった経緯です。

「小」:<サイズ>縦22cmx横19/43cmxマチ15cm。面積が狭い「小」に花の薔薇の花をこのように配置。
巾着を絞った時の柄の出方:赤い薔薇は、地のカーキグレー色に綺麗に映えます。お花を斜め上に寄せた配置。
<表地:カーキグレー>:朱子織薔薇柄ジャガード、ポリエステル/100%、ドイツ製。

この写真の赤い薔薇の配置ですが、薔薇はその他ピンクもこの生地の一角に柄としてありました。

なんとかして、ピンクの薔薇も入れたいと思ったのすが、そうすると、こちらの赤い薔薇もとぎれてしまうようであったので断念。

結果こんな感じで、左側から薔薇が「こんにちは」と挨拶をしているかのような配置にしてみました。

反対面も全く同じ位置を採用していますので、全く同じ左側の位置にこうして薔薇柄が出ています、前後の別は無しです。

正面を向けて使う意識はあまりせずによく、お気軽にお使いいただけそうです。

<裏地>ポリエステル/レーヨン混、ポリエステル/90%、レーション/10%、日本製。
※お詫びと訂正:YOUTUBE動画内の3:00以降で、<表地>の薔薇柄を「日本製」と字幕に記載してしまいましたが、間違えておりまして、正しくは、「ドイツ製」でした<m(__)m>。

あとがき

大花は柄の位置を意識する/しないで見栄えが随分変わりますので、普段から柄合わせや柄の配置の意識はあった方が良いです。

小花柄とか、水玉柄などの均等な配列の柄がいかに易しい製作であるかとうこともよく分かります。

この配置は、「デザイン性」だけではなく、「機能性」としまして、ジャガードの柄の部分の厚みが傷みやすい角に来ていることでメリットなのかもしれません。

ここへこの柄を持ってきたいなどと裁断の時にじっくり時間をかけ、出来上がった時の柄の素敵な配置の成功を祈りたいと思います(^-^)。

嗜好は正直、どうしても自然に現れてしまうカジュアルorエレガントのテイストの違いの面白味【720】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いくつかの記事でお話させていただいておりました、2021年のハンドメイドバッグ製作を「黒ベース」にしていく件についてもう少し深堀りしてお伝えしたいことが当記事になります。

もともとお洋服の黒コーデ嗜好の者が実際に持つバッグで重宝している黒のバッグ。

しかも凹凸感のある立体的な素材がピンときていました。

それをアウトプットの1つとしてバッグに製作して販売して行こうと決めたのです。

「テリーヌ」というブリーフケース「切餅」というエコバッグ、「餅巾着」というリュック、「巻き寿司」というリュック、「卵焼き」というバニティなど美味しそうな名前のデザインに黒ベースを落とし込んでいくのです。

組み合わせる裏地によって顔が変わる、メッシュ生地がエレガントなのかカジュアルなのかを反対に裏地の薔薇生地に教えてもらった

後で貼りますYouTubeY動画の中でも一番最後にお話させていただいておりますが、黒いバッグという分野に絞ったその中でも、テイストが主に2つに分かれます。

「エレガント」と「カジュアル」です。

お洋服でも、よくこの2つのテイストを比較することがありますが、結局は他の人などのお洋服と比較すると、独自の最大限は、「カジュアル寄りのエレガント」なのです。

これは、どんな物を集めてもそうなってしまう自然なことであり、どうしてもそうなるのです。

そうしますと、自らが製作するのでは可能性が狭いままというところまで考えるようになりました。

またそのお話については別の記事にするとしまして、このたびは、上述のような「カジュアル寄りのエレガント」を最大限に「エレガント~カジュアル寄りのエレガント」という範囲の製作であるという目で見てもらうと良いです。

左-<表地>グラデーションストライプチュール、ナイロン/100%、日本製。
右-<裏地>生地名不明(オックスフォード織)、混率不明(綿混)、原産国不明。

左の生地はチャコールグレーです。まるで網戸のようにメッシュでごわごわしています。

とても洋服には使われるような素材ではなく、ポーチなどのアメニティー関連では見かけたことがあるかもしれません。

実はこの素材、メッシュパンプスなどとして使われる生地なのです。

その余り生地を購入させていただきました(「ヤフオク」にて)。

右側は、一見キャンパス地かとも思ったのですが、オックスフォードでしょうか、詳細が不明です。

こちらもデッドストックのようなものだとのことで、「ヤフオク」にて購入させていただきました。

詳細不明でも、とにかく素敵でしたので採用。

この2種の生地で製作するのは、「餅巾着」です。

このたびは、これらの生地(メッシュと薔薇柄)がリュックに出来上がっていきます。

あとがき

このたびとても微妙な「テイスト」の深堀りをしてみました。

どうしてもその製造者が考案する場合「嗜好」が自然と表れてしまうというのが不思議であり面白味だということです。

そもそも、このたびのメッシュと薔薇のオックスフォード生地は見る人によっては違ったテイストに感じるかもしれないのです。

そう考えますと、「考案者」が変わることによって随分いろんな可能性が広がります。

この、「ポテンシャル」に重きを置く場合、私だけが製作するのではなく多くの方が製作できるように、多くの「考案者」が生まれるようにと、こうした文化を広めたいと思うようになりました。

今後、そのようなところを目指す活動として「共有型のハンドメイドバッグ」事業を進めていきたいと思います(^-^)。

どんな薔薇柄なのかまで特化、華やかさを抑え気味に静寂の世界観を示した3タイプの青薔薇バッグ【110】

アイキャッチ画像110

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをある1つの括りで、<○○シリーズ>と題して連続製作中。

このたびは、<青薔薇シリーズ>です、<薔薇シリーズ>や<青花シリーズ>よりももっと踏み込んだ拘りを入れたシリーズであることを「青薔薇」というワードで表現。

薔薇柄自体は比較的豊富ですが、青というカラーになるとかなりニッチな存在となると思います。

それぞれ特有の「青の薔薇」であるという3点のバッグをどうぞご覧くださいませ。

<青薔薇シリーズ>ニッチな青薔薇のバッグ3点が集まる世界観、トート・ドーム・巾着の違いで一層高まる個性

使用生地(左から右へ①②③):上下は表地と裏地のコンビで並び、全6種の生地を使用。生地詳細は下にて↓。
生地のズーム:少し風合いがクリアになるかと思います。毛羽や畝(うね)など凹凸感にあふれます。

では、ポイント箇所をピックアップしながら途中の過程をご紹介してまいります。

まずは、①の楕円底トートバッグから↓。

楕円底バッグの最も重要な部分:楕円底設置は本体側から縫い寄りがちなタックをを内(左側)へ追いやります。

この当時、私もまだ未熟でしたが、楕円底の周囲と側面の直線の長さがぴったりである型紙をまずは作るべきです。

完成した楕円底:楕円底のカーブは緩やかなコンパスの半径10cm程度が作業しやすく見栄えも良いです。
取っ手ホールの片面ハトメ:3点共に共通のパーツです。裏地と共布の取っ手は後日本革レザーの紺色へ変更。

続いて、③のドーム型バッグを先に↓。

最後まで課題が残る底のライン:真っすぐのラインの型紙では出来上がりが反ってしまうので、カーブラインへ。
ドーム型のファスナー取り付け完了:難易度が高い作業。ファスナー2本を使いましたが、両開き1本がお勧め。
複数の金属パーツ:片面ハトメ・Dカン・ナスカン・両面カシメ。すべての箇所を同じゴールドで統一。

続いて、②の巾着です↓。

片面ハトメの設置(左上からジグザグに):こちらは銀色で統一。穴開け後の生地の残りを補助的にカットから。

元は、穴はポンチ+金づちでくり抜いてありますが、不発も多く、より繊維質な生地に対して行うことの限界です(本来レザー用のパーツなのです)。

片面ハトメのシルバーの方のみアルミ製で、プライヤーが附随品としてありましたので金づちによる打ち込みがありません。

穴に表面から「凸」パーツを裏面へ向かって差しまして、裏面には、ワッシャーをわずかに膨らんだ方が見えるようセットしてプライヤーでカシメます。

巾着ホール8個の設置完了:ホールの位置は上から3cm程の位置、とはいえ、内部のポケットに接触しないよう。
<青薔薇シリーズ>の3点のバッグ完成:丸底バッグから順にサイズは大・中・小となります。
①丸底バッグ:<サイズ>縦32cmx横38/48cmxマチ18cm。両サイドの巾着ひもを結ぶと四角フォルムに。
②巾着バッグ:<サイズ>縦22cmx横22/29cmxマチ10cm。縫製の難易度はこの3つの中では一番易しい。
③ドーム型バッグ:<サイズ>縦17cmx横21/25cmxマチ12.5cm。底の始末がこれで限界、少し汚いです。
お洋服とのコーデ例:すべてのバッグにお洋服を考えてみました。「赤味」を入れないことが粋になると考えます。

あとがき

こうして究極なまでにカラーや柄を特化したことでじっくりとその良さを探すきっかけになりました。

たくさんのネットに溢れた写真の中では、赤やピンク系が華やかで目立つ存在。

カラー展開では片隅に配置されがちな紺色を主役に据えたことは大変有意義でした。

紺の持つ淑やかさ、1つの静寂の表現として、新しい引き出しができました(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ビジネスシーンとは対極の華やかな薔薇柄、書類専用のマチ無しリュックに仕立てた個性と斬新さ【93】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作を、ある共通の1括りでグループにした<〇〇シリーズ>を続行中。

素材別・シーン別・用途別など、その切り口を多角的に製作に奥行きが出来ればと考えます。

現在は、<簡易リュックシリーズ>の最終の製作。

当シリーズ3点目のは、A4のクリアファイルが入るペタンコの四角型リュック。

ビジネスシーンをイメージしながら、「自由さ・斬新さ」をお伝えできればと思います。

ビジネスそのものが「らしさ」で溢れる、よりその人となりが極めて良い方向に活かされますようにと願ってお作りしました。

<簡易リュックシリーズ③>エレガントな分野から持ってきた薔薇柄、ビジネスシーンに落とし込んだ書類専用のA4リュック

<表地・裏地共通>スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製。白地に濃ピンクのバラ柄がエレガント。
生地ズーム:ネーミングの「スエード」はイメージのみであり、実際は布製です。よく見ますと綾織り構造です。
ファスナー設置:表地と裏地をまとめて1つの生地のようにしてしまう手法。縁はパイピングで最後にまとめます。

ファスナーの作業時にこの先の作り方も決まってくると言っても過言ではありません。

ポケット設置:六角形のポケットで四角の単調さに変化を。ここだけ無地の生地を使用というアイデアもあり。
ショルダー:「ソフト厚芯」を内蔵して強度とハリコシを高めます。ボックス型に1周後引き続きジグザグステッチ。
縫い代のパイピング:表に見える縁の部分左右共です。幅は広めの2cm幅が作業しやすく無理がありません。
ショルダーの付け根のスタイリッシュな当て布:覆うための目的と強度の目的と2つを兼ねます。
ファスナー開閉:共布の裏地が内部に見えます中に、ショルダーの当て布のステッチがここに貫通しています。

ステッチが見えないことを重視して表地だけに縫い付けをする考え方、ステッチが見えることを受け入れ多重に縫い付けられる丈夫さの方を重視考え方に分かれるかと。

ただ、この場合は、行き当たりばったり的な部分であったので前もってこのタブを設置するなど考えていなかったから後者になったのです(^_^;)。

マチ無しA4書類リュック完成:<サイズ>縦35cmx横29cmxマチ無し。
その他の角度から:左上は背中と接する面です。なかなか綺麗な見栄え。右下はサイド斜め上から見た姿。

あとがき

さて、これで<簡易リュックシリーズ>の最終ですが、総合的には、シンプルさがもたらす素晴らしさのようなものを製作者自らが知ったような気がします。

かわいい柄であるからとかわいいクシュクシュのデザインで柄が隠れてしまうバッグよりも、広々と柄を主役にすることの方が意味があると思うのです。

素敵で壮大な柄であるからこそのプレーンな3点のリュックはそれぞれデザインが違いましたが、共通するミニマムさは実現できました。

しかし、どれもまだまだ課題はあり、必ずしも行き着いた究極デザインとまでは行きませんでした。

それでも、こちらはご購入いただきまして、良いと思って下さいましたお客様に心より感謝申し上げます。

そして、その後お使いいただく中で感じたかもしれない至らなさの部分に対しては心よりお詫び申し上げたいと思います。

今後の製作においても、この「至らなさ」こそがまだ追求できる不足の部分であると思いながら「極み」のような完成品を目指し製作してまいりたいと思っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク