まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回から、<簡易リュックシリーズ>というものに入りました。
「リュックというのはこのようなものである」、という固定観念を打ち破るような、簡単な構造なのに親しみやすく使いやすい、そんなリュックを作って行くということを目標に据えました。
表地も裏地も共通の1種のみで作るナップサック風リュック
生地は薄手で、女性のワンピースなどに作られたデッドストック的な生地だと思えました。
これがワンピースだったとしたら、少しレトロっぽいですね。
これをバッグにしてしまうのが、picturesque流。
柄がとても素敵なボタニカル花柄で、こんな柄がナップサックになるとは、とても面白いのではないでしょうか。
そして、古き良き味わいとしての1つとして、生地製造に取り入れられているカラーの中間色の美しさを見ます。
赤に行ってしまわない手前のエンジ色、茶色に行ってしまわない手前のモカなど、いくつかの素敵な中間色が惜しみなく使われ、手間がかけられている様子です。
この手間が見られるところに「価値」のイメージが付きますね。
タブをワンポイントにする超シンプルリュックのデザイン
今回のデザインは大変シンプルです。
巾着袋の紐をそのままショルダーにして、入り口にちょんと、小さなフラップのようなタブを付けるだけです。
巾着紐がぎゅっと絞られながらも、タブは変形してほしくないのです。
同じ場所でこの巾着の圧力に勝る硬さ当店が少し難しい点です。
ショルダーを兼ねた巾着ひもは1mなんてものではない、たっぷりとした1.5mの長さで。。
今回のA4相当のサイズのリュックに対して、ひもは、合計3m、片方1.5mずつという分量でちょうどよかったです。
目安は、口をオープンした状態で、取り付けタブを引っ張っていない状態で数センチのゆとりがあれば、背中にもいい具合な長さであり、開閉もすっきりとしたものになります。
とても、1m程度の長さなどではないということです。
完成品で気になったひもの色の改善
ひもは、モカ茶なんですが、少し汚いですね。
これを後日、紐を交換しました↓。
こちらの方が優し気に馴染みました。
とてもかわいい花柄♪、思わずじっと眺めてしまいます。
入口のタブがデザインに非常に良い表情を出してくれました。
シンプルなデザインは、1つ1つのパーツにインパクトが込められます。
あとがき
今回のような、巾着の入り口にタブを1つ設置するだけで、バッグに、「顔や表情」が現れます。
そうしたことが、「らしさ」になっていきますので、「よく見かけるお品」との差別化になっていきます。
「ハンドメイドバッグ」と呼ばれるアイテムは、個人が作ることが多く、量産品であると、「工業製品」というイメージになります。
工業製品をハンドメイド作家が参考にし過ぎると、ちょっとした矛盾が起きると思っています。
量産で行われる「手間の削減」です。ここを真似してしまうべきではないと。
この対極にある「手間をおしみなくかけていく」ことこそが個人で規模が小さいながら良きお品を作って行けるポイントだと思っています。
もちろん、その手間のかけどころは、上手く判断せねばなりませんが。。