1色なのにカラーバリエーションが豊富なトレンチコートのベージュ、木製チェストのブラウンにネーミングした間違いが起きないその色独自の言葉の表現【162】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、ファッション分野やインテリア分野のお買い物などで誤解が生じやすかったりすることが実際に頻発の苦々しい経験から、色/カラーの呼び名の大切さについて書きたいと思います。

この「呼び名」が意外と重要でして、適当過ぎる場合にとんだ誤解を生じることになりかねないのです。

【256】ではグレーにも色の展開があるというご紹介をさせていただいております。

後ほどそちらの記事にも是非お立ち寄りどうぞ(^-^)。

今回は、トレンチコートのベージュと木製ミニチェストのブラウンに多い色の微妙な色の展開をお伝えしながら、その違いがはっきりと耳で聞いた言葉でもイメージしやすい独自の呼び名を付けてみました。

この呼び名が色のイメージが相手に伝わりにくく間違った売買や誤解、そして混乱を招くことが無いよなスムーズで正確な色の伝え方ということに役立てば良いなあと思っております。

紺とパープルの呼び名の違いが引き起こした誤購入の苦いエピソード

まずは、私の色に関する苦い経験のお話から始めたいと思います。

かなり昔の話になります。

ヤフオクでプラダのナイロンのハンドバッグ(パーティーバッグのような小さめハンドバッグ)のUSED品を購入したことがありました。

出品者は古物業者様でした。

商品説明欄には、色は「パープル」であるということが記載されていて、写真も私がイメージするパープルに映っていました。

画像をよくご参照の事というようなニュアンスのご説明でした。

ところが、届いた時の色目が、この色だったのです。

購入したプラダのナイロンバッグの色が紺だったというエピソード。

見た瞬間、「紺だ!パープルじゃない!」そう思いました。

画像ではもっと赤みに映っていましたので、実物とは随分隔たりがあったのです。

出品者様に、紺と記載する必要があったことを伝達しましたが、確かに紫だとのこと。

ということで、私の思う色の感覚でいうところの紫として購入してしまったのです。

なぜこのようなことが起こったのでしょうか。。

私の解釈での画像でのパープルのイメージ、そして実際に目で見た紺だと感じたバッグの色と、一般的な紺と呼ばれる色を比べて並べてみます。

左:一般的な紺色 
真ん中:今回パープルとして購入したバッグの色
右:ブドウのような紫色

どうでしょう。

このようにして比べると、私が購入したバッグは、左隣に紺が配置されることで、パープルとも言えそうだとやっと納得できます。

が、単独でこの真ん中の色を見た場合には、紺だと答える人の方が多いと思うのです。

これは、色の呼び名と実物の色の不一致とか、紛らわしさが存在しているということです。

パープルであると謳うだけでは少々不足があるのかもしれません。

パープル寄りな紺、もしくは、紺寄りな紫などの補足的な言葉が必要だと思われます。

よく、幼少の頃にお絵かきのクレヨンとか水彩画の絵の具で、「あおむらさき」「あかむらさき」が存在していましたよね。

まさに、今回の購入のバッグは、紫で言うなら青紫でしょう。そして、一番右の色は、赤紫。

私が求めていた紫は「赤紫」でした。

紫の前に1文字付けるだけでも随分具体的になりましたね。

紫というのは、元の3原色:赤、青、黄の中で赤+青によって2次的に生み出される色です。

青紫という色は、その比率が、青の方が赤よりも多いと出来上がります。

反対に赤紫は、赤の量が多い場合に出来上がります。

誰もがご存知かと思われるこんな色の仕組みがありますし、一言パープルといえどもいろいろなパープルが存在すると思っておくというのも良き構えだと思います。

ということで、こういう行き違いやミスが起こらないためには、言葉の親切な補足が重要であるという教訓を得たのです。

トレンチコート好きな経験からベージュという色の5種類をまとめました(5種のベージュのそれぞれの独自の呼び名)

ところで、お洋服に使われる色の中で多種の展開をしている色は?。

ベージュがまず挙げられるかと思います。ベージュは本当に多様だと思います。

ベージュといえば。。というお洋服の中では代表格のアイテム、「トレンチコート」でイメージしてみます。

【決めた呼び名】
1:オフベージュ 2:ピンクベージュ 3:イエローベージュ 4:グリーンベージュ 5:モカベージュ

あくまでも私がチョイスしたしぼった色なのでそこはよろしくお願いします<m(__)m>。

「グレージュ」というここ数年急上昇の色は、あまりにも紛らわしいと感じていまして、呼び名には付けていませんが該当する色目はあります。

では、1色ずつクリップの一番左から右に向かって順にご説明を致します。

1:オフベージュ

よく言われているグレージュという呼び名に重なる部分があると見ます。

コーデの相手をそれほど選ばず、どんな色ともマッチできます。

無地でも柄でもうまく相手を立てるといった感じの融通の利く色。

控えめな色だからこそ使いやすい色です。

2:ピンクベージュ 

この色はかわいらしさがありますね。冬のあったかいアンゴラやカシミヤのコートとか、ファンデーションの色の展開にこのピンクベージュも入っています。

お洋服の中では難しめの茶系などは、このベージュと相性が優しくマッチすると思います。

3:イエローベージュ

「バーバリー」様のトレンチコートのこの色目はトレディショナル♪。

色合わせコーデの相手に黄色みがかった色やグリーンなど暖色系に大変マッチするような色だと思います。

無地より柄との組み合わせの方がお洋服が互いに活きるように思えます。

4:グリーンベージュ

遡ること90年代後半に、女性のパンツとかスラックスでこのような色が流行した記憶があります。

トレンチコートなどでは、この色はハイレベル。

しかし、おしゃれの達人は、大変クールでお洒落にこの色を着こなされることもあるよう。

5:モカベージュ

以前、この色の「バーバリー」様のシングル仕立てのコートを持っていました。

この色もコーデは簡単ではないと思いますが、うまくいけばクールに決まると思います。

古着での購入であったため、色も選べずこの色を受け入れるしか選択肢が無かったのですが、新しい体験となりました。

コーデ例としまして、この色のコートの中に黒x白の柄のものを着たのがちらりとコートの隙間から見えるシーンはドラマチックなものです。

強い色とのコンビでコントラストを付けた着方の例ですね。

ということで、ベージュの色の展開ごとにネーミングを考えまして、それぞれのイメージやテイストをお話してみました<m(__)m>。

ヴィンテージ木製家具を集めてきた経験から4種の茶色をまとめました(4種のブラウンのそれぞれの独自の呼び名)

茶色と言えば木が浮かびます。

この木も実はいろんな茶色の展開であることがインテリア小物や家具からうかがえます。

同じ木製で統一のミニチェストという同一条件で、その色の違いを分かりやすく比較してみました。

<色の呼び名の考案>1:カーキ茶 2:オレンジ茶 3:キャラメル茶 4:チョコ茶

茶色といってもいろいろな茶色があることを改めて知ります。

よく耳にする、レンガ茶、ダークブラウン、などという言い回しがありますね。

頻繁に使われている呼び名であるのですが、範囲が広すぎて、結局は区別が曖昧であることも多いです。

その呼び名に頼ると、かえって紛らわしいこともあり、もっとはっきりとした違いが区別できる呼び名が必要だと危機感を感じた上でのこのたびの考案。

その色を聞いて、正確に実際の色がイメージできるものであるべきです。

また、販売と購入のシーンにおいては、商品記載に紛らわしい色の言い回しであると、誤購入などの不幸な事件が起きそうですので、その解消に一役買えればこの区別の呼び名が大変意味のあるものになります。

1:カーキ茶

とてもクールでお洒落な色だと思います。

グリーンが少し入ったような茶色というところが特徴で、頭にカーキという言葉をのっけたカーキ茶としました。

2:オレンジ茶

このオレンジ茶も茶としては明るいのでライトブラウンなどとも呼ばれる色です。

ただ、その「ライト」も実は幅が広すぎて、この色をピンポイントで差す言葉ではなくなってしまっている現状であると思っています。

よって、どんな色が強く出ているのかを考えたときにオレンジを頭に付けるということにしました。

実際にも、靴などでは「オレンジ」と呼ばれることもあるこの色です。

3:キャラメル茶

2:オレンジ茶に類似ですが、やはり微妙に枝分かれしていると思います。

キャラメルはチョコレートの方向性が少し強いのでみかん(オレンジ)よりも暗めです。

おおざっぱにライトブラウンと呼ばれる時にこの色もその中に混ざって呼ばれることも多いですね。

しかし、それがピンポイントでこの色が浮かばない以上、完全な区別にはなっていないのです。

キャラメルとまで言い切れば、この色しかないでしょう。

4:チョコ茶

ダークブラウンと呼ばれることもありますが、ダークブラウンも、このチョコ茶なのか、1のカーキ茶の濃い色なのかで全くトーンが違うのです。

そうしますと、濃淡はさておき、このチョコ茶という分野があると分かりやすいと考えました。

チョコレートの中では、マイルドとかミルクチョコレートに当たるような少し明るいトーンのチョコレートのイメージです。

せっかく名付けた独自のネーミングの活かし方

お手持ちのワードローブのお洋服の色が、〇〇なベージュといった感じで、その〇〇の部分をちゃんと言葉として記録し把握しておくなどをお勧めします。

そうしますと、後のお洋服のアイテムの組み合わせの時にベストマッチな組み合わせができると思います。

結果おしゃれな着こなしというところに向かうのではと。

想像だけでは、グレーと黒が合いそうだと思っても、実際には、色の微妙なミスマッチがあり、あまり良い組み合わせでなかったりするかもしれません。

今後は、お洋服もたくさんの量が製造されていくよりも、多種にわたって少しだけ見つかるということになるかもしれません。

そうしますと、多種の広い中から渾身の1点だけを選ぶという、「の技術や見極め」を持っていた方が短い時間でストレスのない確実なお買い物ができると思うのです。

そうして選んだお洋服はコスパ良く末永く着用していけるものへとつながるのではないでしょうか。

あとがき

1つ最後に茶色について、たくさんの古着を見た私が是非お伝えしたいことを書いて終わりたいと思います。

古着や中古物の中には、まっさらな状態のあまり使用された形跡がないお品が見つかることも時々あります。

「未使用品」というようなものに該当するケース。

やはり消耗はしていない方がありがたいものです。

そのようなお品を見つけることができるととてもラッキー♪。

そのお品の色というのが茶色であることがとても多いということを実体験で見てきています。

靴やベルトやバッグの革ものなどによく茶色が良い状態で残っていることがあります。

このことは、茶色がいかに王道である「黒」から外れた難しいコーデであるということを物語っています。

そのアイテム自体は素敵でも、他のアイテムと合わせるとなるとなかなか出番がなかった結果を伝えてくれています。

ということは、そんな傾向を逆手に、茶色い差し色を探している時には古着市場の中で新しめの綺麗なお品が見つかりやすいということが導けます。

中古市場の中で黒を見つけることはその真逆でとても困難です。

やはり使いやすい色として黒は何度も着用され、使いこまれてしまうので、状態も古着らしい使用感の入ったお品になっていることが多いです。

お得なコスパの良いもの、古き良きお品を探す時に是非お役立て下さいませ(^-^)。