バッグのサイドの三つ折りステッチ、地縫いをするやり方の欠点【820】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近自分自身が洋服の持ち方を今一度見直しました。

これまでも<コーデ>というブログのカテゴリーの中ではたびたびご紹介して、こだわりのある渾身チョイスということで、少なく選りすぐった古着の洋服選びをご提案してきました。

そのような中でも「飽き」というものがどうしても生まれてしまいます。

ひどい時には一度も着用せずにということもしばしば。。。

この「飽き」ということが非常にハンドメイドバッグ作りでもテーマになります。

ややお話がそれましたが、今回は、飽きずに使っていただけると良いという思いも入るシンプルな定番バッグのほんの一部についてご紹介したい点がありましたので、その点をテーマにしたいと思います。

一重仕立てで利用する本体の縫い代を三つ折りする始末の仕方

早速なのですが、このような風に三つ折りして一重仕立ての「切餅」バッグの縫い代のサイドの始末をしています。

縫い代を2.5cmとって、おおよそ8mm巾の三つ折り始末ができます。

なんら、難しくはないのですが、できあがりの裏側のステッチに問題が。。。

ステッチが二重になっていますね。一度目は、地縫いのステッチ、そこでいったん途切れます。その後アイロンで2枚を重ねて三つ折りして二度目のステッチをかけるとこのように2本の線ができます。これがなかなかきちんと重なることが難しい、ずれることが多いのです。当然ながら、ここを見ながら縫えないので、勘ということになるのです。

で、これを綺麗に重ねるように訓練したりコツをつかんだりもしようとしましたが、結局は完璧にはできないと結論付けました。

ちなみにご紹介しておきますと、そのコツというのは、位置を正確に見るために最後の縫綴じの部分をやや際寄りで縫うというもの。

しかしそれも全体として見てみると一部はずれますので、すべてをカバーする対策とはなりませんでした。

こんな風に時々2本の線が離れます。当然ながらここを見て縫うことができないので予想とか勘ではどうにもならないことがあるわけです。

ということで、今回は、ここまでです。

その後の為の考案

では、どうしたら、二重線が二本きちんと重なるのか。。。

答えが1つ出ました。

地縫いをせずに、三つ折りして、その縫いとじのステッチを2度縫いすることで強度を同じにしながらステッチをぴったりと重ねる。。。

このやり方です。

これなら、一度目のステッチの上をなぞるようにしっかり見ながらできますので、必ずきちんと見れば重なります。

ということで次回は、このやり方を検証してみることにします。

本来地縫いは大切で、この新しい考案は苦肉の策です。

理由はほんの僅か地縫いしたい線が曖昧になる可能性があるからです。

しかし、それもこの一重仕立てのバッグだからこそ、問題ないのでは。。。

とも思えてきました。

メリット、デメリットをそれぞれ考えた上でも、やはり結局は、美しく仕上がるゴールに到達するには、新しい考案をしたやり方が良いだろうと思っています。

あとがき

また、後日、「切餅」を作る時に今回の考案の検証を兼ねて同じ部分にスポットを当てた記事をアップ致しますね。

ということで、今回の製作の出来上がりを見ていただくとしましょうか。

切餅:縦39cmx横35cmxマチ18cm
<使用生地>エステルツイル(グレー)、ポリエステル/100%、日本製
結構厚手で用途としてたくさんの食料品を入れてお使いいただけることにも対応できると思います。

グレー色、とても渋くてカッコイイですね。

今回の素材は、制服用の生地と言われています。なんとなくそんなイメージありますね。

黒よりも甘い感じがすごく魅力的なグレー。

バッグでも、黒をすでに持っている人が次の色としてこの色をチョイスすることもあろうかと思います。

バッグの取っ手やショルダーにご利用いただける、美しい4本ステッチの間隔の統一までのステップで目指すもの【805】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

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よろしくお願いします。

このHMB教室は、YouTubeと当ブログ記事で並行してハンドメイドバッグ製作を少しずつ学んでいくものです。

目的は、「美しいバッグ」です。綺麗に作られた丁寧なお仕立てを目指す教室です。

実店舗で教室を開き月謝をいただくということが、どうしても時間に縛られ、下準備などに時間を割き、あまりいい感じで想像できなかったので、こうして、完全無料の動画と記事でお得に学んでいただければと思ってアップしています。

もし、共感いただくことができて、取り入れていただくことがあったなら、一緒にハンドメイドバッグ業界を、美しいお仕立ての商品を作る人がいっぱいの世界にしていこうではありませんか。

現在ハンドメイドバッグでお仕事されている方、未来にハンドメイドバッグを職業としていきたい方など仲間が増えると私も大変嬉しいです(^-^)。

4本ステッチの等間隔の難しさと、その修行中のステップで目指す4本ステッチのデザイン

今回、私もしょっちゅう縫っています4本ステッチですが、これは非常に難しいです。

一方で、等間隔に出来たときの美しさと言ったらありません。

こういったリュックのショルダーなどに決まって利用します。3本より4本の方が美しいです。
大変上手くできたと自分でも思う時の4本ステッチ:特に左が綺麗です。間が等間隔で美しく映ります。

このように綺麗にできることもあればなかなかうまくいかない時もあるというのが長年やっているのに難しい点ですね。

生地によってもやりやすさなど違います。

ちなみに、上手くいった時の上の写真はメッシュタイプの生地でアイロンで折ったりする時も非常にスムーズだったことからその影響か、ステッチも綺麗に整います。

で、ここは教室。訓練の段階でもあります。

急に綺麗にといっても難しいものなので、1ステップ段階を踏むことにしてみました。

シュミレーション図で解説:一番外枠の黒色は取っ手の生地の端っこ。その内側の赤色は、ぐるり1周最初に掛けるボックス型のステッチです。その後、真ん中に2本青い線をステッチで均等に入れていくのです。望ましいのは、この等間隔の状態です。最終的に目指すゴールはこの様相です。
まず、1本目のステッチを入れますが、この位置が結構重要です。線など引きませんので、目で見て間隔を得ていくのです。実はこの線すでに偏っているのが分かりますでしょうか。右の方過ぎるんです。

余りにも偏り過ぎている時は、ほどいてやり直しですが、ほどくのも一苦労で、跡が付くので、あまりこのようなパーツでやり直しは良くないです。

それで、このままで仕上げる方法というのがあります。

次のステッチの位置を工夫するのです。

こんな風です。真ん中を広くして両端を狭くするとデザインのようになりますので、事実上失敗であっても、見た目はおかしいことはありません。こういうデザインだと理解されます。これは、難易度が少し下がるかと思います。2本目の左側のステッチを右と同じ感覚にすることで、全体のバランスと安定感を得ます。これが、右だけに偏ったりすると下手だなと思われてしまうのです。

ということで、あまりに極端だと不格好ですが、少々であれば、こういった見た目のバランスや安定感を考えた配置に結果なれば、何もほどいてやり直しまでは時間がもったいないですし、生地を傷めます。

均等になる途中段階のステップとして、このことを是非思い出していただければと思います。

あとがき

4本ステッチは美しいですが、限度物です。

細いリボンひもに無理やり4本はかえってぐちゃぐちゃになるので、外枠の赤い線で十分だったりします。

また、3本仕立ては、かえって綺麗に見えにくいと思います。

なぜかというのが、粗いので、その分間隔の部分が目立ち、ちょっとのずれが分かりやすく目に映ってしまうのですね。

4本のように密だと、実は細かい単位では均一ではないのかもしれませんが、目には均等に映るという視覚的効果なのです。

人間のやることなので、そこがハンドメイドです。

機械のように完璧な均等にはなっていないはずです。

それでもハンドメイドの技術という点では美しく見えるようになったということは腕が上がったということで良いのではないかと思います(^-^)。