廃止するかも。。。これまでハンドメイドバッグに縫い付けてきたブランドネームの意味を今一度考え直した回【1138】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

遡ること、2018年2月から個人事業主をスタートしました。

そこから、数か月後の5月くらいですね、申請中の商標登録を通していただき、picturesqueというブランドのロゴのRマークが付けられる商標権をいただきました。

それをきっかけに、製作品にはブランドネームを縫い付けてきました。

このように全面で使用する時は、リュックなどの込み入った時間をかけて製作するバッグ用です。
裏側に当て芯をして、ぐるり1周を2.5mm程のステッチで縫い付けます。
このように「わ」にして使用する時は、挟み込みの縫い付けの場合。
比較的短い数時間で完成する巾着袋等にこの使い方をします。

挟み込みの方が手間はかかりませんが、その縫い付け方の裏側は結構ちゃんとしたもので、挟み込みと同時に縫い付けだと歪みがちなので、仮縫いも1面にしておいての更なる地縫いですので丈夫です。

裏側はこうなっていまして、反転です。白黒のシンプルなタイプで華やかな色使いはしていません。
牛さんのマークとの相性もあり、こうした白黒になりました。
ジャガード構造で文字の雰囲気が出ているところに、このお品の良さがあります。
ただのペイント的な安価なネームよりはずっと高級感があり、糸で縫われている点のその作りの良さがうかがえますね。・・・「ヴンダーラベル」様製造。

ネームもお品に付くわけなので、高級感があった方がお品も引き立ちます。

このネームの存在感というのは、このように確かにあるのですが。。。

今回は、このネーム自体に価値を置いてきた私の心境の変化があり、投稿するに至りました。

実は、このたび、この織ネームの在庫が終わりそうであるジャッジをしようとしているのです。

当初は価値を感じていたブランド名にあまり価値を感じなくなった理由

後に貼りますYOUTUBE動画内でも結構長い時間にわたりお話させていただきました。

ここでは、動画内でのお話には出てこなかったけれど、改めて記事を書く機会に是非お伝えしたいことのみを書きたいと思います。

それ以外のお伝えしたいことはYOUTUBE内にお話の形でまとめましたので後ほどご視聴下さいませ(^-^)。

2018年ハンドメイドバッグの製作と販売だけでスタートしました個人事業主。

マーケティングの1つも学んでおらず、とにかく自分の作ったオリジナルバッグをブランド化して、頑張っていこうなどということを強く思って、商標登録までして、Rマーク付きの織ネームを正当に入手。

今まで製作品には決まってこれを縫い付けてきました。

そこから、年月が過ぎ、今この2022年の秋が深まる中、織ネームの在庫がなくなりそうになっています。

何も考えず次の分を発注するのかどうかの時に、ちょうど私も自身の事業内容を見直して、変化していく決意をしたタイミングに当たりました。

2021年の最後くらいから、2022年はコンテンツ制作の方へシフトしていこうと決意していたことを、この2022年で実行していくという目標の元、現在まだ1デザインだけですが、デジタルコンテンツに製作手法や技術をまとめて販売し始めています。

とりあえず、目標を実行し始めることはできましたので、それは一歩何かしら進んだとは思います。

こうして前とは違う方向へのシフトなのですが、このシフトがいかに大きな変化であるかということです。

自分でデザインしている人というのは、自分のデザインであることに重点を置いているのが当然のことで、ブランドネームの存在も、その証とか権利を守るためであることが強いと思います。

少なくとも私の場合はそういうつもりが大きかったです。

しかし、それよりも、そのデザインが広まり、ハンドメイドバッグの文化全体が広まった方が意味があることであるという考え方に変わったのです。

それと同時に、この織ネームの存在も意味のないものだという考え方に変わりました。

あれほど織ネームの存在を重要視してスタートしていたのに、今はもう全く反対の考え方に変わってしまいました。

自分一人で携えていることが宝みたいに思っていた過去を見直して、そんなものは価値のないことであり、むしろ、自分が考え出したアイデアや手法、技術などは手放して、必要とする人に伝えていけばよいのではないかという考え方に変わりました。

これは、自身の製作したものが十分に売れていかなかった結果から行き着いた考え方です。

もしも、人気作家になっていたり、多く受け入れられたりしていたら、こうはならなかったかもしれません。

むしろ、これで良かった、こうなるべくしてそうなったのだと今は受け入れています。

ただ、今まで精いっぱいの積み重ねをして、いろんな製作をしてあれこれ工夫したり、失敗作も多く生み出して生地の良さが死んでいたりなど苦い苦労もありましたので、その長年の経験は紛れもない「宝」であり「資産」です。

スタート時の2018年、もっとそれ以前のハンドメイドバッグ製作スタート時の2007年からは間違いなく技術を得ていると自分でも思っています。

堂々とと多くの人に美しく作ることができる手法などをお伝えできるようになっていることに気が付いたのです。

よって、このシフトというのが私の場合でいう「道」だったと思っています。

ということで、私がデザイナー兼製造者として作ったバッグを自分で販売するというこれまでの経路は見直しに至りました。

あと、もう1つは、YOUTUBE内でもお話していますので、ここでは簡単に書きますが、そもそも、お品というのは、そのお品の特徴などを見てどこどこメーカー様の製造だと分かるお品が良いお品だと思います。

私が作ってきたハンドメイドバッグも、この2022年時点では、パッと見て自分らしさが出せているお品になってきました。

よって、特に織ネームを付けてpicturesque製だよとお知らせする必要もないということになります。

もしかして、変な風に利用されるための防御策としては付けた方が良いのかもしれませんが、それよりも、昔作っていたバッグから、年数を経て、その作りやステッチの仕方の隅々までもがpicturesque流に作ることができてきたようです。

それが良いと思ってもらえるかは別ですが、織ネーム1つよりもこういう長年の成果みたいなものの方が、むしろ大切だと思っています。

ということで、最初は、とても要(かなめ)のように重要視していた織ネームにあまり価値を感じなくなった理由2つでした。

あとがき

今回のお話は、「ブランディング」ということのヒントの1つにもなることかもしれません。

マーケティングの「マ」の字さえ知らなかった当初、ブランドの表面的なとらえ方をしていたと思います。

本当の自社らしさを製品で表すことができているのかなど、活動していく中で考え方が変わりました。

ロゴやブランドネームについての以前と現在の考え方の変化【873】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2018年2月頭からの個人事業主スタート時に製作したハンドメイドバッグは、まだ商標登録がなかったので、TMというマークをネームに記載。

その後、商標登録の審査がおりてRマークへ変えていきました。

そんな細かな事、今思うと気にすることでもなかったかと思えます。

何のイロハも分からないものだから、とにかく商品にブランドネームを付けて証として知ってもらうのだという何か、ロゴが先走った形でのスタートでした。

けれども、ロゴというものは、知れ渡ってきて初めて良くも悪くも効果が出るものであるとはあまりその頃は考えていませんでした(^_^;)。

自分でロゴを描かずともロゴを購入することで商標登録が可能だけれども。。。

私のたどった道というのは、自分でロゴを描かずに、出来上がりを購入する方法で、イギリスの大きなロゴ会社の「logastar:ロガスター」さんからの購入で進めました。

ロガスターさんに類似のロゴサイトはとてもたくさんありましたが、ここが品数が一番豊富でした。

日本円にすると訳¥3,000程度でロゴを購入。文字とイラストの組み合わせで現在のpicturesqueのロゴを文字のデザインと共に購入。

このルールというのは、このお代金で、商標登録が可能であるというもの。

しかしながら、私からのご質問の返答では、他の人も私が購入後も同じロゴが利用できるというもの。

そうすると同じロゴやデザインを全く同じ形式ではないにしろ共有することになります。

私の場合商標登録出願時に弁理士様にお調べいただいた時に、ロゴの動物の絵がヨーロッパの雑貨品の会社のアイテムにプリントされたものと一致してかぶっていることが判明。

しかし、この購入が権利を得ることの対価であり、フリー素材的な物であることの説明で通りました。

その代わり、その後のトラブルなどは当社(ロガスター)は無関係にあるということで。。。というルールでありました。

それもそれでよいかと思いますが、今、このことを考え直してみると、矛盾を感じます。

商標権と著作権とは違うものであるということ。

もし、何か私が同じロゴを共有している他社様からクレームを受けた時に、結局はそのロゴを書いた人が誰なのかというところを問うことになるということ。

それは、ロガスター社に雇われていたデザイナー個人の〇〇さんという人というのが正解だと思うのです。

自由に使ってもいいよというのは、あくまで、その時の契約であり、そののちのトラブルに関しては、誰というピンポイント的な著作権が一番有効になるかと考えます。

けれども、共有しているのだということが分かりながら、訴えてくる人はなかなかいないので、そもそもゆるい気持ちでの使用だと思われます。

このことを振り返って今思うことは、ブランドネームなどの今後もよく使うものや自社のロゴなどは、「下手でも良いので自分で描いて、その動画や写真も撮って著作権を明確に本人にしておくこと。」これにつきると思います。

他の人が作ったロゴを自分のものに100%所有することの限界です。

事実がもう自分の完全オリジナルでないということを物語っているからですね。

ロゴの文字1つにしても、挿絵にしても、マイクロソフト社のエクセルの図形を使うことすら著作権があるみたいです。

かなりやばいです。動画内などで図形を使ってのロゴ作成も自分のオリジナルではないことになります。

それに、今更ながら昨日気づいています(^_^;)(^_^;)(^_^;)。

現在のロゴや著作権に対する考え方

よく、デザインを真似てそれが問題になって訴えられるという話が製造物にはあります。

某有名ブランドの3本線もあれだけでそのブランドの証としてロゴとなるのかならないのかで最終的にならなかったという件が興味深かったです。

結局その3本線のデザインでのもめごとは、そのブランドさんが売れているからの話で、売れて有名になっていくことで生じる問題であったりするのです。

そうすると、目立っていない存在であれば問題は何も起こらないわけです。

なので、何か問題のあった時にしか効力が無いとも言えますし、その予防とも言えます。

数年前はえらくロゴに拘ってはいたのですが、今となってはそのようなマークはそれほど大切ではないのではないかと思うようになってきました。

一応は製品なのでブランドネームは付けますが、果たして、そこに大きな意味があるのかどうか。。

それよりも多くの人に自分の納得した良きお品が広まった方が良いと思うようになりました。

ブランドロゴなどの効力によって縛りを付けることで広まりにくくなると言えます。

多くの人が共有できるような良いデザインがあっても良いではないか。

そんなことを考えています。

じゃあ、いっそロゴなどを無しにしたら。。。

そうすると、こういった被害を被ることが考えられます↓。

間違いなく自分のデザインなのに他社様から内容証明が来るという恐ろしいことが。。。

明らかに販促行為ですよね。とても悪質なやり方です。大企業の新製品に時々あるみたい。

けれどもそういうことも可能になってしまうわけで、いざという時には、やっぱりロゴとか商標権が効力を発揮する場合もあるようです。

そういうことも理解しつつではありますが、今現在の私の考えるところは、ある1つのデザインを多くの人で共有し合い、みんなが気軽に、販売できるような著作権フリーのデザインです。

物を作る人は、自分の作ったものにもこだわりがあるので、そんなこととても信じられないかもしれません。

ぐっと自分のデザインを守りたくなる気持ちがあるかと。

しかし、アーティストっぽくない私であるからこそ、できることなのかもしれない、ただただ、そのデザインや作り方が「広まる」ことだけに重点を置いた考え方です。

フリーにするのも著作権を持った者のみができることで、それは、デザインとか案を考えた人になります。

それを使いたい人も多くいらっしゃるわけなので、そういう人達のためにもなるのではないかと思い始めています。

あとがき

著作権の問題は非常に難しいです。

有名なソフトウェアの会社さんでも、一人一人に回答ができなくて、弁護士を通じて判断してほしいなどの記載になっています。

じゃあ、いいの?悪いの?、それが簡単に答えられない。図形1つ使うにしてもそらが商業利用の一部に出てくると100%自分のオリジナルではないからなのですね。

基本的にはダメだということなのでしょう。

四角い図形1つ商業用のデザインとして使用するとしても簡単ではない現実に何か窮屈さを感じますね。

そんなことから、じゃあ自分は逆の立場で提供する場合にはすっきりとした分かりやすい商業利用をしてもらえるような説明をしたいものです。