ハンドメイドの縁のラッピングをプロ級に綺麗に仕上げるためのポイントとなる地縫いの位置【613】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ラッピングという作業が出てくる場面。

例えば、バッグの裏地無しの縁の縫い代をくるむ場合。

コースターの周りなど。

結構いろいろな場面が思い浮かびます。

今回は、そのようなラッピングの作業を鮮やかな仕上がりできちんと出来上がるコツというものの1つとして、いろいろな箇所を注意する中でも特に重要なラッピング布の地縫いの位置というものをご紹介します。

線の上そのまま縫うのではないということがポイント

一応アイロンで基本的な線を付けます。

ラッピングはくるみ込むので、反対側の分も均等に線が付いた、よく取っ手で折る折り方と全く同じです。

このように線が3本現れるように均等に、細長い生地を縦に真ん中、更にその真ん中で折り目を付けます。アイロン(中)程度できちんと熱を加えます。

そして、スタートの位置が一番右のラインの折り目になるわけですが、ここでもう今回のポイントとなります。

右側は本体の縫い代の先端に当たります。きちんと本体の生地に先端を重ねて、上からステッチをかけますが、アイロンの線より右側に1mm程度ずらした位置を縫うというのがポイントです。

分かっていただけましたでしょうか。

まともにアイロン線の上を忠実に縫ってしまうと、縫いとじの時の布が生地の厚み分不足して前面と後ろ面の生地の分量が均等にならないのです。

つまり、ずらした1mmというのはおよそ、生地の厚み程度の分だということになります。

今回はここまでです。ラッピングは他にももっとコツがいろいろあるのですが、そもそも、そのいろいろができるのも、この今回のこの縫い位置があってのものになるので、これが結局一番大切なまずのポイントなんです。

あとがき

ラッピングもある程度のそこそこの厚みのものでないと、5mm以上にもなるものはこの計算でも当てはまらなくなります。

とても難しくなるんですね。なので、1枚-2枚仕立て程度の1-2mmの範囲内のものがとても綺麗にできるかと思います。

裏側も表側と同じような鏡に映したように均等にステッチが載ったラッピングは非常に美しいもので、何か完成しても気持ちが良いですし、手に取った第三者であるお客様もきっとその辺りを評価していただけるのではないかと思います。

粗雑なファスト製作のお品ばかりを見ていると、何となく、それで良いのかななんて思ってしまいそうです。

ですが、そういったことをまかり通して、労力を削減することで大量生産のアップというような手法によるものなんです。

そのあたりはどのお品を基準とするかがかなりずれたものになっています。

良い作りのお品を見てみると真心がこもり、丁寧に、使う側のことを思いやったその結果が出ているものをたくさん見ることが多いです。