ミシンでステッチをかけている途中で下糸がなくなった時の対処法【771】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、誰でもミシンを使えば必ず体験するであろう、縫っている途中で下糸がなくなってしまう時の場面についてです。

こういった時に、綺麗に糸を安全に隠すにはどうしたらよいか。

長年、美しい縫い目を徹底研究しているpicturesqueの現在の対処方法2点をご紹介したいと思います。

そのまま糸を放置するのはほつれの原因に。。。きちんと隠したいことの実現

こんな風にボックス状に長いショルダーなどをステッチしている最中で下糸がなくなりました。途切れた場所の右側は、「わ」なので、結構致命的な箇所でした。その時に、糸を針で通せるくらいの長さが確保できるまでほついて、左サイドの溝部分へ出します。そして、その位置で玉止めして溝へ納めます。内側で糸が宙ぶらりんに横たわりますが、後で、真ん中に縫い付けられるステッチの2本線で固定されるという見込みです。
そうして、こんな感じでショルダーを完成していきます。

ただ、このやり方、仕方がないとはいえ、やや跡が分かるものになります。

よって、もう少し計画的にできるやり方が、下の2点目の方法になります。

下糸のボビンにフルに糸を巻いた状態で複数用意。そうして、途中で絶対途切れないような分量でスタート。そうして、一気に縫えるような下準備をして行うというもの。固定観念があり、ボビンは1つずつ使っていくというのとは違う考え方、同じ糸のボビンを複数並行して使っていくという案です。この方が、跡が付くような不安は起こりませんね(^-^)。

そうはいっても、途中のボビンももったいないので使いたいし、材料の糸のコスパを良くしたいですよね。

今回のような箇所ではない、途中で、溝など隠せる部分のあるパーツのところに残ったボビンんの下糸を使えば、もったいないことはありません。

途中で自然に糸目をつなぐテクニックに関しましては、そのやり方を以前の記事の【123】でご紹介していますので、よろしければ、<製作>カテの中の【123】のブログにお立ち寄りどうぞ(^-^)。

では、今回のyoutube動画もございますので、貼ります。

あとがき

やはり、製作するなら、末永く持って行けるものを。。。を常に考えます。

私も生地を商業利用をもちろんさせていただいているわけですが、同じ生地でも、量産品の海外生産品によく見られる、コスト、手間を最小限にした、針目が6mmほどのお品には負けない、長い目で見た丈夫さや細やかな美しさなどを出していくことがベースにあります。

100均の簡易バッグなどを見て、驚いたり、実際に便利に使えるので購入もしたりしていますが、そのお値段であっても、ちゃんとしたそれなりの作りの良さに驚きます。

この粗々しい6mmほどもある糸目で1時間程度で作れそうなものでも、ちゃんとした立派な商品なのです。

そんな究極なお品があるからこそ中途半端に手間を削ることがとっても無駄だと逆に思うわけです。

それなら、徹底的な丁寧さで作っていくことの方が確かな差別化です。

重なり部分の分厚い箇所を含むミシン縫いの最初と終わりの返し縫いの糸目を綺麗に出す裏ワザ【770】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、ミシンの糸目の絡まりに関する、あるコツを見つけました。

早速ご紹介したいと思います。

極端に分厚い生地を取り扱ったからこその有難い発見

現在デニムで三つ折りをして、更にその三つ折り同士が端っこでは重なるという場面が多々あります。

このいわば、「難関」と呼ばれる箇所に関して、どうしても悩む点がありました。

返し縫いの糸目が綺麗ではなく、糸がたくさん絡まることです。

このような部分ができてしまうと、せっかく他のステッチの部分が美しくても台無しです。やはり隅々まで綺麗に整った糸目でこそ、全体でも美しいものに仕上がるわけです。

ということで、ここを解決していきたく、いろいろ考えました。

そして、1つのある方法を発見したのです。とても単純です。

最初の返し縫いの場面です。三つ折り同士が重なる難関が早くも出てきます。まず、3針ほどまっすぐそのまま進みます。通常この後、返し縫レバーを押しながらバックしますよね。ちょっと待った!。
そして、縫う対象物をひっくり返して、再度まっすぐ縫うというものです。

通常の返し縫は、対象物はそのままの向きで、そのままバックして戻っていくやり方ですが、そうではなく、バックをせず、方向転換して、同じ向きで縫うという言い方が分かりやすいでしょうか。

そうした結果下のような成果が。。。

2箇所最初と終わりの難関の部分を今回ご紹介のバックせず、縫うものの向きを変えて、多重縫いをするという方法で縫った結果です。大変美しい糸目ですね。変な糸の絡まりが起こりませんでした。

この方法1つあるのではないでしょうか。

ブロード程度の厚みの生地だと、他にもコツがあるのかもしれませんが、究極に分厚いデニム生地で行えたことが、大変有難かったです。

なかなか納得のいく結果です。

綺麗に仕上がることが、作っていても大変気持ちが良いです。

あとがき

特にデニムや帆布のような分厚い素材は、縫い始めと縫い終わりの糸の絡みが起こりやすいです。

解決方法が見つからず、仕方がないものであるかのようにお店にも並んでしまっているようです。

原因がはっきりわかりませんが、おそらく、押さえ金が水平ではなく、分厚い生地によって斜めに傾くことが原因で、ストレート向きの場合の傾きよりも、バックする時の傾きのその斜めの向きが、行き先が下に下がっていることが糸が絡まる原因なのかもしれません。

だから、こちら側に傾いている斜めであると絡まりが起こらないから、対象物をひっくり返して同じ方向に縫えば、成功したのかもしれません。

これは、本などには書いていない「技:わざ」と言えるものだと思います。

対象物をひっくり返す手間など、汚く仕上がってしまうことに比べれば、どうってことありません。苦労を買ってでもしたいことです(^-^)。