まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
よく、「これ、うちのオリジナルなんですよ」という会話が聞かれますが、実際の「完全オリジナル」という言葉をこのたび掘り下げてみました。
「オリジナル」という言葉は「よくあるデザイン」よりも特異性が感じられる魅力的な言葉です。
このたび、有料化になった「レジ袋」の元のデザインについて見てみたいと思います。
当たり前に使わせていただいていた(しかも無料で)アイテムが、実は芸術的なモデルではなかったかと思った瞬間がありまして、少しその起源をたどってみたのです。
レジ袋は身近なアイテム、しかしあの袋自体もある会社が最初に考案した芸術的な著作者が存在するデザインなのではないかと思う
こういったプラスチック系の素材の袋というのは、工業製品の代表的な姿、間違いなく戦後ですし、それほど昔でもない昭和のどこかで生み出されたものです。
「レジ袋 起源」でググると、ちゃんと最初にレジ袋を製造したメーカー様のお名前が「ウィキ」などで登場。
ということは、間違いなく著作権はこのレジ袋のデザインに存在するのでは。。
あの「レジ袋」も実は立派な「デザイン」なのです。
情報によりますと、「果物の梨を入れたところからのスタートだった」とのこと。
実際にそのメーカー様がこのデザインの著作権を主張され、特許庁に商標権も申請してあるものかどうかまでは分かりませんでした。
しかし、このデザインが発明品に相当するような画期的なお品であることは、レジ袋のこれまでの広がりと歴史から見れば誰もが認めることではないでしょうか。
レジ袋有料化が迫る2020年7月の直前に生地を使って自作してみました。
その時に、実際のスーパーのレジ袋を生地に当てて写し取って型紙を作りましたので、私が考えたデザインではありません。
このレジ袋の構造はかなり物理的な特質を活かしたなかなか複雑な構造だと思っています。
私が一から自分の頭の中で、このビニール袋と同じデザインが浮かぶかというと、全く「ノー」です。
その写し取りの証拠から、作ったハンドメイドのレジ袋は完全オリジナルではないと導けます。
ということで、完全オリジナルということはそういうものなのです。
レジ袋は確かに身近なものであったのですが、実はなかなか簡単に考え付くデザインではない芸術品級のデザインなのだから、最初のメーカー様の完全オリジナル品なのだという認識を私は持ちます。
お品が完全オリジナルになるには、誰かが真似しても、模倣品であると証明できるほどの特異なデザインでないと認められないことがほとんど。
そうすると、よくあるようなデザインでは、著作者側でさえも、完全オリジナルであるとの主張は最終的には難しく、認められないことが大半の現状のようなのです。
完全オリジナル作品というのがいかに難しく、芸術的要素を持った「バッグ」というアイテムの商業への適用の難しさがあるのでは。。
ハンドメイドで製作する「芸術品」と「売れるための商品」、一度考えてみて下さいませ。
あとがき
ビニール袋のデザインについて、もう少し。。
ビニール袋からは写しとったけど、サイズを変えたり、真ん中の結びひもを取っ払ったデザインだと独自のデザインになるのではないか。。ということについて。
それは、あくまで「アレンジ」に過ぎません。
元の構造そのものの、マチを内側に折り曲げて、たたんでいる時はコンパクトなのに、中に物を入れると広がるような構造というところにこそ、このレジ袋の特性があります。
あとは、取っ手が本体と一繋ぎになっている点も、他のバッグとの差別化がある点で、この発想が他に何かにあったかというと、これが最初なのでしょう。
果物を入れるために一繋ぎで取っ手もあることの便利さと製造工程の無駄の無さを工夫した最初のメーカー様にそのアイデアの源があったと考えます。
もしかして、特にそのような著作物としての拘りなど、発案者様も気にされていないのかもしれません。
ただ、そうであったとしても、すでにあるそのモデルにヒントを得る・ましてや写し取るなどをした者(私)は、過去に誰かが発案した有難い形があったことで今このアイデアを思いつくことができたことに対して、「感謝」を忘れないことです(^-^)。