巾着袋の立派な作りに対して江戸打ちひもが3mmしかなかった時、三つ編みアレンジと黒と茶2色使いが織りなすハーモニーがボリューム感になった【1240】

まえがき

こんにちは、picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服はハギ目が多いので、リメイク作業においては、1繋ぎで1パーツをちゃんと裁断できることを重視すると、小さめの巾着袋の容量が限界です。

それでも大きなバッグを作りたい場合は、ハギ目を入れたり、パッチワークの手法を使います。

このたびは、ハギ目を作ることなく完成した前者のタイプ、理由は柄が素敵で広く面積を使いたかったからです。

そうして出来上がったキルト仕様の花柄巾着袋だったのですが、巾着紐が3mm巾のものしか残っていませんでした。

そこで太い紐を新しく購入せず、既存の3mmで対応できる1つのアイデアを考えたのです。

三つ編みによる3倍のボリュームとともにデザイン性も生まれた江戸打ち紐の三つ編み、よくある巾着袋よりも個性を感じさせてくれた

江戸打ち紐3mm:小さな巾着袋にはバランスは良いですが、キルトの立派な巾着袋には迫力不足ではないかと。

さすがに3mmでは非常にバランスが偏り、せっかくのダイナミックな本体がこのか細い紐によって悪い影響を受けてしまうほどでした。

マチが15cmあるそこそこ存在感あるサイズの巾着袋ですので、ボリュームのある方へバランスを取りたいのです。

そこで、ひらめいたアイデアは、3本取りにして三つ編みをすること、早速トライしてみました。

そして、3倍のボリュームになり、しかもデザイン性の生まれた紐にアレンジできたのです↓。

3mmを三つ編みした江戸打ち紐のアレンジ:結果は良き手ごたえ。紐の分量不足により、黒と茶を半分ずつ使用。

色がバイカラーになっても、巾着紐では左右ありますので、こういった使い方も有効です。

少々黒の方が硬めなので三つ編みが粗いです。

三つ編みはペタンコなので、巾着ホールが十分に確保できていれば、余裕で通ります。

巾着ホールの縦の巾は、いつも定番としている3cmで行けました。

紐の先には、ゴールドのループエンドを設置。そして、そのネックラインを結び固定しました。

結ぶ部分だけは三つ編みが無い方が綺麗に結び目ができます。

空中で見てみた写真:もはやこれはウエーブタイプのデザインの紐になっています。
ゆったりと分量をとって、リボン結びができる長さにしてあります。なんとなく雰囲気が出ています。

インテリア使いでは、ゆったりと紐の分量があり、蝶々結びができるとすっきりとした収納になります。

このアイデアの引用元はジュエリー、地金チェーンの三つ編みが大変美しいブレスレットに着想を得た

ひらめいたと言っても、自分で考えたわけではないのです。

ジュエリーの三つ編みのチェーンをよく見ることがあったので、そこからの着想と引用でした。

「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタル事業者でもあることで別分野からの引用ができたのでした。

K18YG/PT850コンビの三つ編みチェーンのブレス:ジュエリーも同じこと、1本のチェーンよりも幅広で華やか。

三つ編みは、単純ですし、誰もがとりあえず編み込める基本的な形だと思います。

頭と最後尾をしっかり固定すればほぐれてくることはありません。

あとがき

このたびは慌てて作業したもので三つ編みがやや粗めだったかもしれません。

三つ編み以外でも同じ考え方で別のデザインが生まれるかもしれません。

材料それ1つではなく組み合わせて使うというアイデアは、他の様々なことに引用できそうです。

出番の無かったひもも、このたび活躍の場ができたわけです(^-^)。

巾着袋が手のひらの上でそびえ立つ、とろんとしていない容器のような風合いによりたくさんの使用シーンをカバーしてくれる【1135】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「インテリア収納袋」の連続製作の1点、「巾着袋:小」が完成致しました。

1つ前の【1134】では、事前準備と致しまして、表地の裁断パーツにソフト厚芯を重ねダイヤキルトシート5cmと3cmの2種を準備。

このたびは、その大きい方の5cmの方を「小」というサイズに作っていきます。

「小」や「ミニ」は小さめサイズの部類と区分してはいますが、「小」でもマチが15cmとかなりの容量でありまして、活用の範囲は広くなります。

キルトとは言え、中綿ではなくもっとスタイリッシュなソフト厚芯である所も使いやすさのための融通です。

同じデザインの連続製作でもそれぞれ違いが見られる面白さ、ナイロン/100%の素材の特徴のハリコシが影響し、手のひらの上でそびえ立つ巾着袋になった

キルトをかけた表地が、もともとハリコシのあるナイロン生地であるため、キルトによって尚しっかりとしてきました。

裏側に当てた「ソフト厚芯」に加え、ダイヤキルトのステッチとのコンビであるからこそ、両者相まってのしっかり感なのです。

<表地:ブロンズ>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。手の上でしっかりと立ちました。
<裏地:ベージュxマルチカラー小花柄>ちりめんプリント、ポリエステル/100%、原産国不明(日本製と予想)。
「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。ころんとして素敵なフォルム。

同じデザインでも、キルトを加えることで、それぞれが1点物を追求できます。

すずらんループエンドについては、少しのデザインの違いと穴のサイズの違いで2種を使い分けしています。

拝見したいろいろなループエンドの中では、これらがダントツの素敵さだと一目惚れ↓。

すずらんループエンドx2種:左-「アイリス」様からの仕入れ品。右-「てぃぐま」様からの仕入れ品。銀もあり。
シェイプ型の左は、穴が大きい、ストレート型の右は穴が小さいという違いが重要です。左の方が出番は多い。

それぞれ紐の線径に応じて2本同時に1つの穴に入れたり、1本ずつループエンドを設置する場合なら5mm程度の紐は左がベスト、などと使い分けをします。

どちらもそれぞれ可愛いです♪。

あとがき

このたびは実用的な巾着袋型で製作しましたが、このブロンズ生地なら、デザインをもう少しバッグっぽく仕上げることでパーティー用の巾着型バッグになることができそうです。

素材とデザインの相性などは、いろいろ組み合わせた経験が都度「引き出し」になっていくものです。

せっかくの時間を使った製作ですので、都度それぞれの学びをうまくノウハウとしていかれますよう、製作活動する同じ立場の者として応援したいと思います(^-^)。

視点が定まらない抽象的な大花柄、視線を集める正面位置に決めたマルチカラーの3つの巻き薔薇に対して初めて発見した「役割」【1092】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

連続製作中の「インテリア収納袋」、過去の生地在庫を短い期間で一掃する製作活動です。

このたびは、4サイズの中ではやや小ぶりな「小」、その下に「ミニ」がありますので、「小」とはいえややゆったりめなのです。

黒ベースの花柄なのですが、非常に抽象的であり、確かに美しくはあるのですが、見た目のモヤモヤ感を「ある1つの工夫」ではっきりとさせてみました。

どうぞ、このたびの製作品をご覧くださいませ。

かわいらしさのあまり装飾性ばかりに注目しがちな「巻き薔薇」、この度発見した抽象柄をはっきりとまとめる「役割的存在」を見た感動

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。真ん中に巻き薔薇を3個設置。

柄に馴染んで一体化していますね。これで良いのです↓。

<表地>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。そこそこ厚みがあり、使いやすい生地です。織物。

曖昧なラインの柄の中に、存在感ある3つのマルチカラーの巻き薔薇の存在は、「花柄ですよ」と説得力のある言葉を放ってくれているかのよう。

<裏地>生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。綾織が美しいです。高貴な紫色はバッグの高級感に貢献。

抽象的な大花柄を小さめの巾着という面積の狭い一角にまとめているわけで、そうした時に真ん中にワンポイントとしての巻き薔薇の設置が効果的になったと思います。

本来、大花柄は大きいサイズのアイテムに材料として使った方が柄が生き生きと広がり躍動的に感じるものです。

しかし、そこまでも分量のなかったこのたび、狭い面積にぼんやりと入り込んだ柄に対して、もう1つの附属品の「巻き薔薇」の「機能性」を感じることが出来て心底感動致しました。

江戸打ち紐にも数種類の混率の違いがあることを知る、ツヤの無い風合いはナイロン100%、ツヤのある風合いはレーヨン/100%

使用の「江戸打ち紐」は、ナイロン/100%でした。いつものレーヨン/100%に比べて弾力性があります。

感じたメリットは、紐先がレーヨン/100%よりもほつれにくいです。

ただ、レーヨンにあるつるりとしたエレガントさとはこちらは対照的で、ナイロンはガサッとしていてカジュアル。

アクリル/100%もナイロンに類似の風合いです。

製作品の隅々まで細かに検討する場合に、「江戸打ち紐」1つにしても素材感の感じ方の違いがあるということを是非。

あとがき

現在の過去の生地のストックで残っていた大半が「プリント柄」でした。

普段、ジャガードやフクレ加工など凹凸感ある素材に特化していますが、数が足りないためにプリント柄にも手を出していったからでした。

馴染みのないプリント柄を使用して思うこと、意外にも「カジュアルテイスト」であるということです。

一見エレガントのように見えますが、もともと生地自体に凹凸感が演出されているジャガードやフクレ加工などを見てきたのでそう感じたのです。

こんな微妙な感想も是非ご共有いただけると大変嬉しいですし、実際に比べてどう感じるかを是非体験してみてくださいませ(^-^)。