まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ツイード素材は不動の人気なのではないでしょうか、糸が織り交じる立体感と美しさに多くの人が魅せられます。
秋冬のイメージがあるかもしれませんが、よく混率を見ると毛やアクリルで構成されているばかりではなく、季節感のないオールシーズンOKなツイードもあります。
ツイードの良い所は、柄のようで無地のような程好い存在である点。
このたびは、1泊程度の旅行のトート型ショルダーバッグをパステルマルチカラーのファンシーツイード生地の「裏面」を使って製作してまいります。
「1泊旅行用の、大き過ぎもせず小さ過ぎもしないバッグ」というご依頼を製作した記録です。
特にご注目いただきたいのは、ジャガードで以前ご紹介しましたことと同じ、ツイードも裏面の出方がひかえめである特徴を表使いとして利用できたという事実です。
生地の表面は自分で決める、抜群の美しさを誇るファンシーツイードのひかえめな裏面を使った1泊旅行バッグ
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やや混み合った複数で成り立つ混率が、よりミックスされた構造なのだと頷けます。
わずかな割合のナイロンですが、地のチャコールグレーの部分にちゃんとハリコシとして感じられるのです。
チャコールグレーと目には映りますが、実際の糸は黒なのかもしれないです。
一目見た時に、本来の表面があまりに華やかで、ややぼやけて感じ、黒っぽい部分も感じる裏面にかえってアクセントを感じたのでした。
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この作りは、狭い面積にポケットを充実させたい際にお勧めの構造です。
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あとがき
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当ブログ記事は、最初の投稿の2019.07.03からおよそ5年半後の2025.01.23にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしてまいりました。
生地は、その時に出会ったタイミングも大切、数年後には姿はありません。
まだまだ技術の未熟さや考え方の狭さもあった2019年はこんな感じの製作にしかなりませんでした。
なかなかの高級生地でしたが、技術がおぼつかないままで一歩踏み出していたことは、半分良かったですし半分は生地の価値がもったいなかったです。
2025年現在でも生地屋様のファンシーツイードのコーナーを時々のぞかせていただきます。
しかし、この2019年の時のような極上に美しいパステルカラーのツイードはもう見ることはありません。
だからこそ、その時の生地との出会いの貴重さがあります。
もっと美しく作ることができたであろう悔やむ気持ちは、こうして未来の2025年へ持ってきたのです。
2025年現在では自分でも自信を持つほど技術も高まりまして、元の生地に敬意を払いながら、広々と生地を使うようなシンプルなデザインを確実に作り上げるスタイルに行き着いています。
2019年というのは、美しい高級生地によって技術の未熟さや考え方の至らなさをカバーしてもらっていた期間だと振り返ります。
製造者が未熟でも、そこには変わらずに質の良い素敵な生地が不動の存在としてあったのだという見方で今は振り返っています(^-^)。
![ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2023/03/c374da75e96df005bd5b65a5163d9b5b-1.jpg)