低反発クッションの下に敷いたシートカバーの意味、「コクヨ」製レアカラーのブラウン座面のオフィスチェアを一生物にしたいからです【1352】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

会社勤務の事務員時代、一人一台のデスクとチェアをセットで割当てられました。

これまで昭和時代からずっと基本的な企業風習のようなものです。

長年会社でお世話になったあの「KOKUYO:コクヨ」製のチェアの良さが忘れられず、わざわざピンポイントで探したのがこちら↓。

「コクヨ:KOKUYO」社製のオフィス用チェア。ガスで上下に高さ調整ができローラー付き。座面の茶色がレア。

このタイプ、おそらく初期型のデザインだと思いますので、「コクヨ:KOKUYO」社製では、多くの人が懐かしいと感じるかもしれません。

勤務先では、ブルーカラーでしたので、ブラウンというカラーがインテリアを意識した選択です。

2018年にストレートネックを患い、全体の姿勢を見直すようにと探したのが、この椅子。

ふんわりとした何とも言えない感触や沈み過ぎない程好いクッション性が抜群のモデル。

体をまっすぐにキープしてくれるようなそもそもの作りなのです。

しかし、このモデルももはや古い時代のもの、日本製です。

経理事務のお仕事で同じ会社で14年強勤務させていただいたので、退職時は座面が擦れていました。

軽く自分なりに糸でお直しをして会社を後にしましたが、こういった布張りというのは、そのまま使用すると硬いジーンズなどでは特に擦れが起きていきます。

経年で少しずつなので気付きませんが、長持ちさせていきたい場合、購入段階でシートカバーの製作をすることを決意。

おそらく一生行けると思います。

この椅子と共に働き、生活していく人生の一部にもなるほどのアイテム、大切に大切に使っていきたいのです。

クッションだけでなく「座面・背面シートカバー」も同時に製作、目的は「KOKUYO」製の素晴らしい椅子を永久的に持っていくため

低反発クッションカバーと共に完成。ピンクを基調としてコーデしました。薔薇柄のマルチカラーです。
<クッションカバー>ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。<シート>カーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
この長い共布リボンが全体を支えます。動かないので下に落ちるストレスが無く、使い心地は快適です。

共布ひもと言っても、クッションカバーの薔薇柄と同じという意味の共布です。

ジャガードの凹凸感、カーテン地の織柄のマス目の美しさなどインテリア向きな素材の「はぎれ」であることがポイント。

大きな面積で余っているはぎれの使い方の一例としていかがでしょうか。

面積が不足の状態をTの字のハギ目で3パーツを合体した縦長の長方形シートを作る場合の縫い代の隠し方

座面カバーにはT字にハギ目があります。3枚のパーツを1枚に仕立てました。何ら1枚仕立てと変わりありません。
Tの字の縦のパーツ2枚に関しては、地縫い後両割りし縫い代を反対側に隠しステッチで固定。左下は耳そのまま。

インテリア物は耳があれば見えてもほつれないのでその分最低限に生地が有効に使えます。

耳はインテリア品では、見せても大丈夫だと判断しています。

あとがき

おそらく、大切に座面が使われていくので(私が使っていくのですが)、一生物の椅子になると思いまして、こんなに素晴らしいことはありません。

茶色は薄い色に比べて汚れが目立ちません。

とはいえ、実際には汚れていくものなのが座面に組み込まれた布の運命。

よって、カバーで覆ってあげることは元のデフォルトの状態をキープする上で有効な手段です。

もしかして、「茶色に魅力を感じているのに、茶色を全面的に覆っていまって矛盾しているのではないか」と思われるかもしれません。

しかし、長い目で見て、この椅子も使いながらではあるのですが、「コレクション:収集」なのです。

すべての身の回りの使用アイテムが実は、拘りあるコレクションの一部だとしたら。。

大切にしたくなるのは当然です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

新たな附属品は無用、布のみで完成できる最も基本的な正方形のクッションカバー(結びひも付き)【1343】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

機能的なクッションの1つに厚さ5cm程度の「低反発クッション」があります。

リビング・ダイニング・デスクワークなどシーンを問うことはなく引用できます。

このたび、インテリア映えも十分に意識し、ダイニングキッチン用のクッションカバーをおしゃれに作っていきます。

この企画、実は一度失敗しておりまして、ダイニングキッチン用の木製椅子のカーブ座面にうまく沿いませんでした。

よって、失敗バージョンと成功の2ステップあるのですが、まずはとにかく作りやすい椅子には馴染まなかった方の「正方形」から先にご紹介致します。

当記事ではこの1ステップ目、正方形の完成と椅子にフィットしていない課題までを綴ります。

重視するところは、多くの方がおそらく選択されるであろうクッションカバーの柄の向きが正位置になるように仕上げるという点です。

インテリアにお勧めのジャガードなどの生地には、草木や花柄などのボタニカルなタイプが多く、柄に向きがあることが多いです。

どうせなら、椅子を引いた時に映る座面がクッションの柄も正位置でありたいということです。

柄の向きを持つ3種の生地でウレタン38cm四方、出来上がり40cm四方の低反発クッションカバーを作った記録、ファスナーやマジックテープは不要

40cmより少し控えてある38cmx38cmの低反発ウレタン(日本製)。40cm四方を作るための▲2cm。
ファイユ(フィーユ)という生地とカーテン地。いずれもポリエステル/100%、日本製。

このようにパッと見ても柄の向きがあると感じます。

一番右のカーテン地はより柄の向きが特にクリアです。

左2点は色違いの同じ生地ですが、よく見ると向きがありまして、カットしたパーツの範囲内では柄の向きを指定した方が良いと判断しています。

柄が寝ている:地の目に対して横向きに見た場合。茎が天地に渡っていないところに違和感を感じます。

しかしながら、実際の裁断はこの横向きの柄が細長くなるように裁つことで、生地幅を使いながら縦の長さを押さえられるというコスパの良さが実現できます。

それは正方形ならではのメリットなのです。

柄が正位置:地の目通りに見た場合。こちらの方が柄がはっきとまっすぐに映りますので、この向きが正解です。

まともにこの向きに縦長に裁断してしまいますと、生地がもったいなく余り、コスパはよくありません。

1枚パーツの型紙寸法:縦95cmくらいx横45cm。

短い方の45cmの上下の辺を両サイドとも三つ折りステッチ。

伸び止めテープ(平)9mmを貼ると綺麗にできました。

そして、中表にして、先に上から15cm程を先に折ります。

次に下から全体が40cmくらいになるような位置で折り曲げます。

結果、上から5cmくらい空けた位置になりました。

その後待ち針をしっかり留め、両端を5-7mmで二重縫い。

この時パンクしないよう気を付けて針がちゃんとすべてにかかるようにどうぞ。

そして、ひっくり返します。

二重ステッチとひも付け:二重ステッチの理由は、内側の縫い代を完全に隠すためです。1本だけでは足りません。
先程、短い方から先に15cm程折った理由がここに現れます。ひっくり返すと先に折った下側は今度は上側に。

この物理的構造は、他の製作にも引用できますので、是非ここでインプットしていただくと便利だと思います。

ひもを付ける位置は柄の向きから見るとサイドに付けるということになります。

ひもの型紙は、縦32.5cmx横5cmを観音開き折りにして、縁の縫い代も隠してアイロンをかけ、ぐるり1周ステッチします。

そして、袋の縁に外側から縫い付けるのです。

もとある本体のステッチの線にかぶせて2列ともステッチすると丈夫であり、しかも余計な線が増えずにすっきりと綺麗です。

グリーンの方も完成。この向きが正位置に柄が出ています。
裏側の様子。どうしても比翼の覆いがカーブを描きます。だからこそ15cmの余分が必要なのです。

一度失敗していまして、ぎりぎりの重なりで用尺を少なくやってしまうと、中身が見えてしまいました。

この15cmは必要というのが、失敗から得た教訓です。

こちらから見ると柄の向きが反対です。
こうして椅子を見ることが現実的には多いので、これが正位置の柄の向きであるとして正解なのです。
3点完成です。

椅子のデザインにフィットすることも考える、正方形ではなくカーブを描いた馬蹄型の製作へ

こうしてひもで固定したのですが。。
背の部分が椅子にフィットしていません。椅子がカーブしたデザインだからです。うかつ過ぎました汗。
全面も突き出しています。

よって、ここからは、次回への予告のような内容になります。

今度は、このたびと全く同じ考え方で、カーブを描いたデザインにフィットする型紙で椅子カバーを作っていきます。

型紙製作:こんな風に座面にぴったり用紙を当ててカーブをシャープペンで写し取るのです。
右のカーブのラインを手で感じます。
左のカーブのラインも同じように紙に跡を付ける形で。。

カーブは左右対称であれば、多少アバウトでも、ストレートよりもフィット感の効果が出ますので、それほど細かく忠実に写し取る必要はないかと思います。

馬蹄型の試作品:はぎれで作ってみました。ひもは試作なので付けていません。

どうでしょう。気持ちが良いほどのフィット感です。

これぞインテリア、完全に座面が忠実に覆われました。

この椅子には間違いなくカーブタイプが向いていると言えます。

後ろ側から見た様子。
ウレタンもカーブにカットしてあります。

あとがき

元のウレタンには不織布カバーやパイル地カバーが付いているものです。

後日の本格的なカーブタイプのクッションカバー作りの投稿では、その内部のウレタンを入れるインナー袋もカーブタイプのこの型紙を使ってストック生地の中から用意して作っていきます。

そうしないと、滑りが悪いウレタンを直接ここへ入れるのがためらわれることと、あとはインナーカバーもあるのだという心地良さです。

カーブタイプはデザイン自体に向きがありますので、このたびの正方形のような用尺ではいきません。

縦に70cmの用尺が必要で、そこが変わるところです。

ただ、正方形とは違い、2枚パーツになるので、用尺も少しだけ増えるところにとどまります。

後日のカーブタイプの投稿は、この度の3種の同じ生地で製作しますので比較もしやすいですし、新しい別生地も更に登場します。

全部で5点作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク