ハンドメイド業の仕事場の整いが製作品にも現れる、年末の整理整頓風景【99】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年に入りました。

昨年の暮れ辺りから、ますますやる気がわいてきまして、新たなる決意もしています。

2020年は、ネットだけでなく、リアル店舗での販売とか、フリマ、ハンドメイドマーケットなど、リアルなオフラインでの販売を経験していきたいと思います。

私は、店舗は、リアルでは構えていません。

よって、12月の末頃から、お店のレンタルボックスをお借りしての販売をスタートしてみました。

スタートそうそうの商品設置後4時間後くらいに1点ご購入いただいたようです。

ネットで注目される商品とリアル店舗ではやはり違いがあるようで、じっくり見て、良さがわかるもの、ぱっと見の良さなど、その違いなどの勉強になります。

この辺りも、2020年のリアル店舗販売でよく研究していきたいと思います。

また、何か発見があったら、その都度発信していくつもりです。

さて、今回、11月ころから、仕事場をもっと使い勝手がよくなるように、そして、撮影もスムーズにできるようにと、リニューアルをしました。

木製のインテリア映えするヴィンテージ机が使い勝手もあることの発見

私は、家具において、木製のダークブラウンがとても好きで、そんな感じの色味のインテリアにしています。

個人事業主の特権として、会社勤めではなかなか実現しない、自分の好きな備品を調達できるという点があります。

半分個人で、半分事業の個人事業主としては、このメリットを存分に楽しむことも悪くないのです。

今までは、悩みの種の1つとして、アイロンを床に置いた脚付きのアイロン台の上でかけるというやりずらさがありました。

カメラの撮影時に苦労しながら、カメラの三脚の脚をのばしたり縮めたりの難儀を要する点などの解消目的もあり、机を2台購入しました。

リニューアルによって机が3台並んだpicturesque(ピクチャレスク)の仕事場
:一番左はもともとミシン台として今まで使ってきたもの(¥43,000/定価は¥80,000程度)。
右2台が今回のリニューアルで新しく調達したもの。
真ん中は新品の東南アジア産(¥2,8000/定価は同じ)。一番右は中古の日本製(¥9,800/定価は¥50,000程)。

結局値段とか高級さは、左右がなかなかです。

左は、日本製の「大塚化学」様の商品です。右は、「モーリス」というブランド。

私は気の木目が出た感じがとても好みなので、「マホガニー」と呼ばれる表側に木の木目が出る作りで、木をしっかり使ったものをよく探します。

こういうものは、末長く使っていくもの、おそらく一生物になるでしょう。

なので、飽きの来ない、後々どのようにも使っていけるということも考慮の上、棚のようなものではなく、机の形になっているタイプが断然良いです。

机だと、棚みたいに物置にもなります。

一番左のように机を置くだけで、上と下が2段式の物置きになる。

このような使い方でもよし、そして、真ん中のようにさらにアイロン台を置いて立ってアイロンがかけられる仕組みもできます。

そして、用事のない下部分は、やはり物置になる。

一番右のミシン机:上には常にミシンを置いています。
そして、1部屋仕立ての引き出しにはミシン専用道具が入ります。

一番右は、幅がちょっと狭めの80cm幅のもともと化粧台のような目的で作られた机。

これをミシン専用の台にと。。

中心の引き出しは、1部屋仕立てでとても広くて使い勝手が良いです。

ミシンの作業道具は細かいものが結構あるので、この引き出しにすべて入っています。

その他の針のストックとか、ミシン油のストックなどは、一番左の机の引き出しに、型紙を置く文鎮も引き出しに、と机に引き出しが付いているものを選んだことも正解でした。

真ん中のアイロン台:このように机の上にアイロン台を置くことで、
立ってアイロンをかける高さにちょうどよいです。

製作過程の動画撮影時もアイロン後、すぐに右隣りのミシンへ移るシーンがスムーズに撮影できるようになりました。

アイロン台の下にも空間ができるので延長コードとかアイロン、クリップ用の洗濯ばさみなどを置いています。

引き出しには、型紙を入れ、引き出しがあることがとてもありがたいです。

棚とかテーブルなどよりも机ということがはるかに使い勝手が良い所がポイントです。

では、次々に写真まいりますね。

ヒアウィーゴーッ(^o^)丿。

一番左の物置の机:引き出しが左右にあります。右の引き出しには、このように文鎮が。。
習字用のものがほとんどで、一番右上の丸いブラウン色のみ手芸用のものです。

グリーン色の牡丹(ぼたん)の花の彫刻の文鎮は、習字用で、サイズが分かれていて、芸術品並みの美しさです。

一番左は長めなので、細長い型紙を布に当てて裁断する時に活躍。

黒壇(こくだん)と呼ばれる重い木製の文鎮です。以前、天然石の文鎮を使用していましたが、あれはすぐに欠けてしまってあまり縫製には向きません。

一番左の机の引き出しの左側:しつけ糸、待ち針、ミシン針、縫い針、ミシン油などのストック入れです。
ミシンからは一番遠い位置。たまにしか開けない場所です。
そして、こちらは、おまけです。今回の机リニューアルとは別ですが、たんす。
先ほどの一番左の机と兄弟みたいな同じメーカーの商品です。

たんすとしては使用せず、経理事務の用具や書類をストックする場所です。

一番上が左右の2部屋の作りになっています。事務用品とか計算器、事業用の財布、ペン、ふせんなど。

ここ最近の経理にはふせんが活躍しています。クレジットカードの引き落とし日を最初の計上時に貼っています。

会計ソフトへの入力で事足りるわけでもなく、やはり書類のストックの義務はまだまだ今後も法律上必要事項のままならば、こういう場所も必要です。

事業用は、上3段ほどで、残りは昔のアルバムなど個人使用のままです。
一番下は、ドライバーとか、ビニールひもとかボンドなどの道具入れ。
2段目の一番左は、クリアファイルにレシート。
事業用専用にクレジットカードを作らなかったので、事業用と個人用の請求が1枚のクレジットに混在。
しかし、これこそが個人事業主っぽい姿。

なんら、クレジットカード自体を新しく発行してまで事業用と個人用を分ける必要性は今は感じないです。

個人の生活と一体化していた方が経営状況や資金繰りが逆に把握しやすいです。

このファイルのレシートも出前のものとかもあり、月末に経理作業として、カードの請求の中から事業用と個人用と分けて計上作業をします。

事業用は、その都度ちょこちょこ納品書やレシートを入手したらすぐにまめに計上しています。

月末では、その支払いの振替計上と、個人用をまとめて、事業主貸-普通預金(事業外費用総合計)という仕訳で締めくくっています。

そして、普通預金の金額と現金をぴったり一致させて翌月を迎えます。

せっかく事業用にカードを作っても、必ずイレギュラーが発生するもので、個人用から引き落ちてしまったりなど、完璧にいかないものです。

それなら、このように混在していても同じことなのでは。。(と私は思う(^_^;))。

ここは、たまに開ける場所。一番右の本は昭和のまっただ中に書かれた本。
なかなか今や入手困難なサンプル生地が貼ってあるような非売品みたいな本。
基本的なオーソドックスなことが書かれていることがとてもいいなあとたまに参考に見ています。
その他のファッション史や、アパレルの本はすべて図書館で借ります。
基本的に本は場所を要するので、買わずに借りるということにしてます。
机の方に戻りますが、下には、副資材がストックしてあります。
右の方は、50本程度の糸。できるだけ最低限の色で良いかと思ってもこれだけ集まりました。

グレーがやたら多いです。

左側は、マジックテープとかループエンド、革ひも、撥水剤、ショルダーベルトなどです。

これも、もっと使い切れば、コンパクトになりそう。

そして、真ん中のアイロン台の机の下には、生地のストックが風呂敷ごとに分けてあります。

一番下は表地、その上は、裏地とおおまかにストック。

ストックも多すぎないように、できるだけリアルタイムで調達して、シリーズごとに使い切って、残りははぎれシリーズで作ってしまうというようにうまく償却していきたいものです。

一番左の机の上に置いてあるのは、「アイリスオーヤマ」様のブラウンのかご。
とても便利なかごで、洗濯物を入れるのが本当の使い方みたいです。
これに、梱包材(右)、ファスナー(真ん中)、底板(左)を入れています。

あとがき

今回ご紹介の配置の仕方は、私の方針や「らしさ」が入ったもので、人によっては違う配置なのかもしれません。

ここでまとめたいのは、「整頓」ということがいかに重要な事であるか、人生を表すと言っても過言ではない作業なのではないかとさえ思えます。

身の回りがすっきりと整然となっているということが仕事に何も影響しないなどとはとても思えません。

そのすっきりとした配置での心持ち、意欲、そして、良いお品になるために活躍してくれる材料への感謝もあります。

ぐちゃぐちゃの収納の仕方よりも、きちんとすっきりと並べられたその材料が出来上がるお品の良質さや美しさに繋がらないわけがありません。

ハンドメイドバッグの附属品、無くてはならない存在のものだけを選択していく使い方【34】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、私がお作りしているハンドメイドバッグの副資材とも呼ばれる材料である附属品にスポットを当てたいと思います。

附属品は、メインのものではないけれど、バッグの機能を担当する役割として非常に重要です。

裏地・芯地・縫い糸に関しては、それぞれ別の記事でアップさせていただいておりますので、このたびは、それ以外の附属品になります。

ファスナー

ファスナーは、バッグにとって、警備のような役割です。

ファスナーが1本付いているだけでもバッグに付加価値が生まれます。

ファスナー・・・すべてYKKです。確かな作りといった感じで、まずは壊れることはないです。

ファスナーは、すべて50cm以上の長いものです。

ファスナーの注意点は、意外に早い段階で必要なアイテムなので、すぐに使えるように前もってキープしていることが望ましいです。

ということは、生地があるので、その色目に合わせて、無関係な色を選ばずに、的を得た色でストックはある程度は可能です。

マジックテープ

ここ数年の中で、マグネットボタンは磁気があるので、カードなどの磁気を壊すことが自身のブランドバッグで実際にありました。

よって、マグネットボタンは100%安心な留め具ではないと私としては結論づけました。

実際に私は、ブランドバッグのマグネットボタンでATMのキャッシュカードも通帳も、クレジットカードまで一度ずつ壊した過去があります。

ネットの情報では、バッグのお店の店員さんは、磁気は強い物ではないということをおっしゃるそうですが、それはやや苦しい説明だと思います。

実際にはカードなどが片っ端から壊れることが起こっているからです。

それに、マグネットボタンを一切避けるようになってから、カードや通帳の磁気が壊れたことは一度もないです。

よって、バッグを作る私自身も、当然ながら、マグネットボタンに代わるアイテムとして、マジックテープを使うようにしています。

マジックテープ・・・意外に100円ショップのseriaのものが色が豊富で質も良いと感じています。マジックテープなら、良質なものが100均でも見つかります。

革ひも

革ひも・・・ファスナーのつまみに利用しています。ファスナーのつまみの穴に通すので、幅は、3-4mm程度にとどめています。表地の色とマッチすれば、こんなビビッドなカラーもおしゃれです。

ショルダーカン

ショルダーカン:左-タブを通して使います。 右-線コキと呼ばれています。扱く(こく)という字が該当します。ベルトの調整の時にここが関係します。

ブランドネーム

ブランドネーム:織ネームと呼ばれ、刺繍のように文字やロゴを糸で織り込み、土台が綾織りとか朱子織のような織物になっているところからの織という言い方のようです。

自作のバッグを製作するときに必ず、こういった織ネームを縫い付けることで、製作者名を名乗るような意味もあるのかな。

アイレットカン/ハトメカン

2019年に入ってから、新型として、巾着バッグをよく作っていますので、それには、8セットのハトメカンを取り付けます。

まず穴をあけてから、2つのパーツをセットしてかしめるので、2段階の作業をふみます。

かしめるというこの聞きなれない言葉ですが、工業の部品パーツなどの業種の仕事ではよく使われるようで、圧力を加えて、2つのパーツを密着させて固定させることです。

私が使うのは、片面ハトメというものなので、突出した真ん中に穴が8mmほど空いたパーツとねじのワッシャーみたいなこれも真ん中に8mmほどの穴のあいたパーツの合体です。

左:穴開けポンチと水平のゴム台(ゴムといってもすごく固いです) 右:2つのパーツのセットと打ち込み具です

穴開けは、金づちでコンコンとたたくので、少し大工さんのような作業です。

打ち込みは、たまたまこういう器具がありましたが、アルミ素材専用のようで、ゴールド色だと地がアルミではないので話が変わります。この器具では不可能です。

ループエンド

ループエンドのloopは輪とか円形構造を指すようですが、ひもやロープの先端に取り付けて使うことが通常です。

このループエンド1つで、バッグがとてもかわいくオシャレになりますので、結構なポイント箇所です。

ループエンド:ネット通販では左側が多いですが、私のお気に入りは右側です。
スズラン型で、ラインがまあるくてフェミニンです。シルバー色もあります。(アイリス社製)

底板

底板:ベルポーレンというプラスチックの板で、ぐにゃッと曲がるけれども割れたりしない強度もある優れものです。これ以外使ったことがないです。

底板は結構大切だと思います。

これが入るので縫いにくい場合もあり、工夫も必要ではあるのですが、底が沈むバッグのみっともなさは悲しいと思っている人が多いようです。

底板は、生地で覆いスタイリッシュに製作するのが良いと思います。

表から見える場合は断然生地でくるむタイプが高級感あるバッグになります。

内蔵して表からは見えない場合は、角を丸くカットしてそのまま使うのですが、この角をカットすることも生地に突き出して生地を破らないなどの対策になります。

伸び止めテープ

伸び止めテープ:平(ストレート)とバイアスがあります。
バイアスはカーブに使用する必要がある場合は使用しますが、バッグでは、平の方も出番は多いです。
例えば、片玉縁風ポケットの比翼部分に貼っています。

あとがき

この部分は、かなり後になって書いている部分です。

こうしていろいろな附属をそのデザインのバッグの製作には必要であるからというきっかけでいろいろ使ってまいりました。

その中で、後になって辞めたものも多いです。

とても驚かれるかもしれませんが、なんと織ネームを2022年で在庫がなくなり次第使用をやめています。

やめることは、ある意味、新しく使い始めること以上に深いですしとても重要なポイントになっています。

附属品もいろいろ飾ると華やかであるという考え方を見直し、絶対に無くてはならない箇所にだけ使っていくということを常に意識すると意外と多くは必要がないことに気づきます。