プロじゃないただの洋服好きが本革レザー服を収納する時に最低限やればよいお手入れ【1245】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今のこの大きな季節の変わり目のタイミングで、コロナが本格的に開けたと感じています。

こうしてポカポカした日和の中で今やること、それは、お洋服のお手入れであると私なりに解釈。

そして、思い切って、すべての古着で集めたお洋服のお手入れを決めました。

まず、ほとんどをクリーニングに出します。

古着はコスパの面からせっかく安く入手したからとなかなかクリーニングをためらうものですが、「気」の事を考えると、一からの自分の着用のスタートとしてはクリーニング大変重要だと思います。

しかもちゃんとじゃぶじゃぶと洗うタイプのクリーニングをしてもらいます。

ということで、クリーニングにお願いしていてハンガーラックが隙間だらけの今、この隙間が確保されていることこそが活きる、残りのお洋服にお手入れをしていくのが今回です。

本革レザーは、手洗いでもクリーニングでもない、「拭くだけ」ということこそがお手入れとなる

本革レザーのお洋服の品質表示は、洗濯に関しては手洗いもドライクリーニングも不可。

そんな内容の中、クリーニング屋様もレザー専用枠を設置したりして、それでもレザーを洗いたいというニーズにはある程度対応されているようです。

しかし、私がご紹介しますこのたびのお手入れは、エコノミーで、最低限でとても簡単なお手入れ方法です。

これは、過去に、バイク用の革パンツを洗うために調べていた時に見つかったレザーのお手入れ方法を引用させていただき、自分で作業する中での追加的なコツも加えたものになります。

4アイテムの本革レザー服のお手入れ
:左から、ロングスカート、パンツ、タイトスカート、ベストとすべて本革レザーです。
何か白い点が付着、おそらく歯磨き粉です。
まだ歯磨き粉なら。。とも思えますが、気持ちの良い収納をするためには、これらもすべて拭いていきます。
シェニール織のタオルハンカチを湯でしぼる:こうしたふんわりした綿素材のタオルハンカチを用意。
お湯(40度程度)に浸してしぼって拭いていきます。
爪を立てるとキズになるので、ハンカチの縁っこで優しく細かい汚れを取ります。

黒色に馴染んでしまっている透明の付着物もこの時にお湯の力も借りながら拭いていくのです。

油じみなどは一見分かりにくい汚れですが実は何かしら外食時などに飛び散っているものです。

こういった透明感あるよごれなども放っておくとカビの原因になります。

時々タオルハンカチをお湯で絞り直しながら丁寧に隅々まで拭いていきます。
ウエストの裏側も本革レザーの部分ですので、拭いてあげます。
スカートの裾も折り返しが本革レザーの表面なので拭いてあげると丁寧です。
拭き終わった後はバスタオルなどの上に乾かします。
ウエスト部分を優先的にまずは乾かす:拭いたウエスト部分の裏側を見せる形でロールして確実に乾かします。
その後、パンツハンガーに吊り下げながら本体全体を乾かします。

と、これだけで本革レザーのお洗濯とイコールの作業は終了です。

とてもシンプルでやりやすい作業でしたね。

次に、最後の1アイテムのベストだけが、更なるお手入れが必要だったのでご紹介します。

これはお洗濯とは少し離れますが、この機会に一緒に行いました↓。

本革レザーの擦れを保色して、ドレスライクなベストにテイストを変更

このようなポケット縁の擦れを始めとして、全体的に縁が擦れています。
これを味わいととらえる装い方もありますが、私としてはドレスライクな装い方に決めました。
ここでこの擦れを黒のクリームですべて埋めていきます。
過去の動画でもご紹介した、「サフィール レノベイティングカラー補修クリーム」。

東急ハンズの靴のお手入れコーナー(クラフトコーナー)で購入。

主にバッグの縁の擦れにとても有効であるとお聞きしましたが、お洋服の本革レザーでももちろん有効です。

靴に関しては、1つで何役も兼ねるつや出し成分まで入った完璧な「KNIGHT:コロンブス社製」を利用させていただいているので、靴には使用しません。

また、お洋服やバッグに「KNIGHT」を使用してしまうと、硬くなってしまうことが分かっています。

靴は靴用、お洋服やバッグはそれにふさわしいタイプの補色クリームを分けて利用しています。

このクリームの原産国、いかにも日本製ではない感じです。
正解は「フランス製」でした。¥1,485(10%税込)です。

このお手入れにあたって、古いのを開けたら、残りが少なくて空気が入って、中身のクリームが固まって土みたいになってしまっていました。

そうすると最後まで使い切れないということがあると分かりましたので、あまりケチらずに、必要な時には思い切って使用することが私の実体験から言えることです。

こちらは、2箱目の新品を慌てて購入しにいったところです(^_^;)。

手袋は「ダイソー」様の薔薇柄のもの。やわらかくてこの作業の時に利用させていただいております。
もとは、手荒れなどのケアの手袋だったかな。使い方はユーザーの自由なのです。

布は、毛羽立ったハイブランド様の使わない保存袋をカットしたもの。

その他、綿のTシャツの古着なども利用できます。

クリームを付けて、すべての擦れの部分に塗り込みます。

バックルなども外して、内側部分などにクリームを塗り込みました。
すべての擦れが黒で補色されると、一気にベストがドレスライクに寄せられます。

これで、再びハンガーに吊るして乾かします。

こうして、ちょうどクリーニングに出払っているお洋服が少ない状態で隙間だらけの通気性の良いタイミングで乾かすということができるのです。

注意点としてお伝えしたいこと、「クローゼットに早々にしまわない」

私の場合は、現在の住まいがクローゼットが無いためにラックにかけるという広いお部屋での収納であり比較的通気性が良いです。

しかし、クローゼット収納タイプであると密閉されます。

このたびご紹介しました、①湯で拭く、②クリームで補修、いずれもしっかりと乾いてからクローゼットに収納していただきたいです。

慌てすぎてすぐに収納することは、かえってカビの原因になるので、せっかくやった作業が意味がなくなってしまいます。

「しっかり乾かす」ということはくれぐれも重視いただきたいと思います。

あとがき

レザーのお手入れというと複雑な工程をよく拝見しますが、それは、プロの方が技術を最大限に駆使した見せ所であったりします。

実は、補色の作業が無い前半に関してなどは、お湯で拭いて、乾かすだけです。

いろいろ塗り重ねすぎるとかえってこれもカビの原因です。

いろいろ塗るというのは、前提が「常にお手入れをする」ということがベースにあると思うのです。

私の今回のご紹介は、ずぼらでめったにお手入れしないタイプの方でも1年に1度で良いたった1日だけの感嘆で確実なお手入れ方法なのです。

お顔のお化粧もそうですが、塗り重ねることが素敵にメイクが映えると考えがちですが、実は、きちんとやさしく行うメイク落としとか、洗顔の丁寧さやきめ細やかさこそがそのお化粧ののりを左右するほどの重要なポイントであると考えます。

お肌と同じような性質の本革レザーのお取り扱いは、とても似ていて、まずは、「汚れを丁寧にとる」ということに重点を置くことなんだということです。