<経理>クレカの引落日をマークする、デジタルの付箋の利用のしかた【936】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デジタル帳簿保存法の改正が2022年1月から施行されて3度目の月末を迎えました。

まだまだ、計上前までの作業に手間取っていることもあり、慣れない部分もありますが、確実に、結果的にはすっきりと分かりやすく余計な用紙が省略されていますので、事務所内に場所のゆとりができて、インクの購入頻度もぐんと減りました。

インク購入の頻度は、おそらく5分の1以下くらいのものではないかと思います。

以前は、月に2度程購入していましたので(^_^;)。

デジタル付箋の利用の仕方

今日計上したものが、来月のクレジットカードの引き落としになるんだという目印に、会計ソフトのタグみたいな機能を利用します。

計上時の摘要や金額などの枠と同じように設けられた会計ソフトの機能の中にある「タグ」というような場所入力するのです。

例えば、今だと3月なので今日の3月30日計上であれば、もしかして月末なので、クレカは翌々月になるかもしれませんが、ここは、いったん翌月として、「4/〇引落」入力。

そうすると、付箋マークが現れます。下の図でいうと●印のようなところに表れるようになっています。

そうして、翌月のクレカ引落日の形状時にふせんを視覚的に、古い日付の残りから順に見ていき、引落の計上が済んだら、ふせんは外します。

外すのは、編集で入力を消去すると消えますね。

もちろん、引落日の計上の元は、クレカ明細を基準にやっていきますので、会計ソフトのふせんとクレカ明細と両方を開けながらの作業です。

今日のように3/30という月末の場合5月に実際に引き落とされることになることもありますが、ふせんを残しておけば、それで分かります。

紙ベースとの時の付箋との違い、その感触は?

ふせんも、付け忘れということは、紙ベースでの紙の付箋の時もありましたように、デジタルでも、付け忘れがあります。

しかし、付け忘れても、未払金、買掛金なのに、付いていないことで視覚的に気づきやすいことと、引落日のクレカ明細の内容(ダウンロードしてエクセルで作ったもの)が、いかにも事業用なのに、済(すみ)印が残っていることで気づけるようになっています。

紙ベースの場合付箋も重なって見にくかったり、量が多いとその分忘れる確率も高まります。

デジタルでは、多くても少ない時よりその量で見落としやすいという確率はそれほど高まらないと実感しています。

あとがき

ふせんも一応、経費だった紙ベース時代に比べ、購入しなくてもよくなりました。

この計上のクレジット用に付ける時くらいしか使わなかったからです。

そして、あれこれ、紙をごちゃごちゃ触りながら証憑の紙を日付で探している時間がとてもロスでしたが、デジタルで見て、計上のページを数ページ遡って、付箋を探していくという時間はとても短いです。

何か、この1月の法改正と施行によって、大きく経理作業が変わりました。

けれども、例えば、ですが、紙ベースならではの細かくコピーしていたりした、ジュエリーの購入時の詳細などは、デジタルになることで、やはりデジタルの証憑の数も1つや2つではなく、会計ソフトの限度の数をオーバーして、載せきれない部分も出ています。

そういう時は、どうしても会計ソフトにアップロードしておく金額にまつわる情報を優先し、古物台帳用の発送元の住所などのデータは、上限を超えてしまう場合は、自分のパソコンへストックとなっている部分も実際有ります。

古物台帳も大切なんです。

なので、できるだけ、兼用してデジタルの証憑を使いたいのですが、少し情報の多さがはみ出して、会計ソフトに全部アップできない部分があるのが現状です。

紙ベースだと、それ以上のものは、のりで貼ったりして重ねてやってきましたが、デジタルではそうはいかないこともありますね。

まあこれは仕方ないです。

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<経理>分かりやすい理にかなった帳簿が作られるための同日内の計上の入力順のポイント箇所【702】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

会計ソフトへの入力というのは、ひたすら何も考えずに、たとえ日付がバラバラでも、後から日付順に並べ替える機能が付いている便利な点もあります。

私が現在利用させていただきお世話になっています会計ソフトも、最初採番が入力順にされますが、その後、日付を基準にした採番のふり直し機能があります。

けれども結局、エビデンスの収納は後で見やすい用に日付順に収納していますので、それと同じ順に会計ソフトへ入力すれば、同日内で複数ある場合でも照合しやすかったり、見つけやすかったりします。

その同日内の計上という点に今回はスポットを当ててみました。

同日内で、○○金の発生と取消が行われるケースにおける入力順の重要性

私のレンタル事業の例ではありますが、まず、先にご入金いただいてからの発送となりまして、会計上のルールにより、発送した後に売上が立てられるということにもとづき、下のような仕訳をしています。

1,000 普通預金 - 前受金 1,000

1,000 前受金 - 売上 1,000

実際この2つの入力の間には、商品を発送した時の宅急便の費用の計上を入れています。

とにかく行動と一致したストーリーを描くような帳簿にすることで、見てその流れが分かりやすくなっています。

ところで、この上の2つというのは、 同じ前受金を発生させて取り消すという作業が同日内で起こることがほとんどです。

最速なるスピーディーさでの作業の結果はこうなるのです。

その場合、何も考えず、2つのエビデンスを実際の行動と逆に入力してしまうと、少しストーリーが狂います。

ご入金いただいた時は、まだ売り上げができないから、仮の科目であるいずれ取り消される、「前受金」という科目を設置しておく。

そして、発送した後に、いよいよ売上を立てることができるので、仮であった前受金の役目が終わり、取消の作業として、「借方」へ移動して、そこへ置き換わる売上の発生を「貸方」へ置くという仕訳です。

これは、この順番でないと、ストーリーになりませんので、ソフトへ入力するときは必ず上のような順にせねばなりません。

逆にしてしまうと、帳簿の残高がマイナスになったり、そもそも発生もしていない前受金を突然取り消すような計上があったり、理解不能な帳簿になってしまうのです。

よって、こういった〇〇金という科目が同日内で取り消されることが起こる場合は、入力順が物を言うということになります。

その他、購入時の仕入-買掛金、消耗品費-未払金などは、〇〇金という科目は両方入ってはいますが、同日内でいずれも取り消されることが滅多にありません。

おそらく1か月後のクレジット引落日に買掛金、未払金の取消が行われますので、そこまでの時間差があれば、発生時の仕訳に関しては、たとえ実際の購入順序が数時間違っても、それはほぼ影響がありません。

あとがき

今回登場した前受金は、時々計上が間違っていないか、もれていないかを確かめるために、前受金が主役である「総勘定元帳」で軽く残高が常に¥0であるかをチェックしています。

その時に、綺麗に、発生と減少(取消)が左右に交互に来ている状態がが文字ではあるけれど、1つの絵画のように、綺麗に並んでいる様子こそが今回の前受金の計上の状態がOKである証です。

<経理>二度の計上が行われる、○○金という科目は、間違いチェックのための「消込:けしこみ」が有効なわけ【696】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前、【676】の記事では、クレジットカードが引き落とされる日にする作業として仕訳なども一部ご紹介しました。

あの【676】の主な目的は、「金額」だけにスポットを当てて、普通預金の残高と帳簿が一致するものです。

けれども、実は、金額が合っていればすべてが合っているか、間違いが起こっていないのかというと実はそうではないんです。

あくまでも、金額が合うということはお金にまつわる科目、普通預金、現金などの資産の部類の科目が合致した時に果たせる成果なのです。

科目の中には、〇〇金と呼ばれるものが複数ありますね。

この〇〇金という、こちらもお金にまつわるような科目、この意味を簡単にまとめるならば、一時的な科目ということできます。

つまり、いずれ、最終的なストーリーでは、取消が行われてこその、一時的な仮の状態の科目となるわけなのです。

ここでは、「売掛金」、「買掛金」、「未払金」を主に例に挙げますが、この3科目は、3大消込科目と呼ぶような、件数の多くなる少し複雑な明細であることが多いものです。

注意の編み目をくぐり抜けるかのように存在している間違いの例

私が、実際に経験した、「うそでしょ!?」なんて思うような想像していなかったミスとか、気が付かない無意識の間違いをいくつかご紹介したいと思います。

複数回ずつミスした部分なので、きっと間違いやすかったり、そもそもここにその間違い易さの原因があるなどのお話をさせていただきますね。

主に、下記の3つが頻繁に起こっていたミスでした。

経理事務を15年近くやってきた私で1年の中で3-4件です。

①二重計上

②買掛金と未払金の科目間違い

③クレカ引落日に、事業用を事業外にしてしまった

この3つばかりだったのです。

1つ1つ具体的にご説明したいと思いますが、YOUTUBE動画の中でご紹介したいと思いますので、下記に貼りますね。

買掛金や未払金の残高が不一致の原因(筆者の体験の記録より):普通預金の残高は合っていても不一致でそのまま気づかないことが多いので対策の必要があるというお話です。

「消込:けしこみ」という手法について

こうした間違いが発生している事実を確かめて、本決算までの間に修正するという目的で、「消込:けしこみ」というものがあります。

消込は、〇〇金と呼ばれるものはすべて可能な作業です。

帳簿を印刷して、買掛金の発生時、消滅時の2つの仕訳を打ち消し合う作業です。必ず、貸方、借方の反対側ずつに位置しているので打ち消し合うことができることが前提。個人事業主では、シンプルなので、マーカーをひたすら引いて、トランプの神経衰弱のように数字だけ見て短い時間でチェックできるものです。

もう少し具体的には、買掛金の場合、発生時に、<1,000 材料仕入-買掛金 1,000>と仕訳していたものを、クレカ引落日に消滅の仕訳の、<1,000 買掛金-普通預金 1,000>の仕訳をすることで、買掛金が対角線状に打ち消し合うことになり、買掛金自体の金額が消滅していきます。

その残高こそが、現時点でいうところの、仕入れたけれどもまだ引落がされていない状態の金額と一致するのです。

それが、本当に合っている帳簿に出来上がっているのかで仕訳が正しく行われたことを導けます。

このチェックで変に前の物が残っていたりすることが、YOUTUBE動画でご説明の上の①②③であることが多い間違えをしているということになります。

紙を印刷せずに「消込:けしこみ」的なチェックをする方法-1項目ずつのバージョン

現代のペーパレスの時代に、この印刷してマーカーで消込をするという作業に、いかに用紙を多く使うのかということが無駄の多いものになります。

紙は馬鹿にならない重さになるので、コンパクトな方が良いものです。

消込は保管しておく必要はないかと思いますので、いずれチェック後捨てますね。

そうすると紙に印刷せずにできるチェック方法はないものかと考え付いたチェック方が1つあります。

それをご紹介したいと思います。

経理ソフトがあってのベースとなりますので、経理ソフトのお力をお借りします。

私は「マネーフォワードクラウド」さんにお世話になっています。

総勘定元帳などじゃなくて、仕訳の画面のまま、「摘要」という空欄に、買掛金の場合だと仕入れたお店の名前を検索します。

もちろんベース的には、当初の計上時に摘要欄に正確にお店の名前を入れてある必要がありますが。。

そうすると、何度かリピートするお店であっても、そのお店にまつわる、材料仕入-買掛金という買掛金発生時の仕訳と、クレカが引落される日の、買掛金-普通預金という仕訳の2つが必ず左右反対側に位置しながらペアで存在しています。

この時の相手科目がちゃんと同じになっているかで、②がチェックできます。

そして、そもそもここに載ってくるかで、発生時のソフトへの入力の漏れがないかのチェックもできます。

当然①の二重計上とか、③の事業用にちゃんと計上したかもわかるのです。

こういった摘要の検索の使い方は、ある意味ピンポイントであり、会社でいう経理部門の細かな何枚にもわたる帳簿の明細を見ていくよりも、個人事業主らしいシンプルなチェック方法だと私は思いました。

ただ、それでも、月末あたりには、残高の一致を調べることをするのは必要かと思いますので、その残高の一致の時に必ず合うように導ける作業だと言えますかね。

あとがき

人間というのは、間違う生き物です。何一つ正確にはできないものなのですねえ。

消込も、AIがとって代わってやっていくれる時代がいずれ来るだろうと思いますが、そうは言っても、基本的に、この消込自体の意味とか、なぜこれが必要なのかは、AIが軌道に乗って、無知なまま頼っていけてしまうよりも、今現在としては根本から理解するチャンスだと言えます。