年代物の私物ジュエリーボックスのキズ補修の見事な効果、木彫り装飾の琵琶の木が実物みたいに生き生きと蘇った【1249】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

ジュエリーに携わる事業者本人が持つジュエリーボックスは、意外にも古物の木製ミニチェストを利用させていただいたもの。

ジュエリーボックスもある意味インテリアの一部。

古い木製家具に関する好事家とでも。。込み入った作りが無いシンプルさとまるで家具が小さくなったようなその姿が大変好みなのです。

元はお薬入れのように使われてきた匂いがしていましたので、脱臭も必要、そしてよく使われていたのでしょう、キズも多数ありこれらを補色で塗りつぶしていきます。

生き生きとした引き出しをまたいだ琵琶の木の実と葉が素敵、落ち着いたカーキ色が魅力のミニチェストのキズの補修の華麗なる成果

塗装前のミニチェスト:<サイズ>縦20cmx横19cmxマチ18cm。カーキ色が素敵。彫りは全面です。

当初はこの写真の通り、かなりキズが見られました。

このキズを細かい部分にも及びながら綺麗に補修し、使用感を失くしていきたいと思います。

そこで、塗装の液を選んだのですが、これが結構イメージが難しく、リスク少なめにと、「東急ハンズ」様の店員様との話し合いの結果、100均の「セリア」様で塗装液(ニスも兼ねているツヤ無しの色付き)・ハケの2アイテムのみを購入しました。

ちゃんとしたお品物である所にコスパを感じます。カップはプリンの容器を利用。
塗装前後のカラーにご注目。残念なのですが、色がぴったりではなく、せっかくのカーキは焦げ茶に寄りました。

ただ、元のお品の趣は活かしたいので、琵琶の実のオレンジや葉っぱのオレンジが部分的に色づいた瞬間を表現したような部分はその色のまま残したのです。

細かなキズが多いせいで、今までは柄がぼやけていたと思います。

キズを隠す補色塗装1本のみでここまで柄がクリアに蘇り、高級感も加わるという効果があることには非常に驚きました↓。

補色兼ニス仕上げの完成:まるで新品みたいに新鮮な気持ちになりました。素晴らしい柄が最大限に現れました。
背と底以外はすべて琵琶の柄が彫られ躍動感に溢れます。ここへジュエリーを入れられる喜びを感じます。

あとがき

たった1本のみの補色液がここまでの仕上げをしてくれるなんて、素晴らしいことです。

底の面だけは、キズも付いておらず見えない部分なので、デフォルトのカーキグリーンの塗装の姿をそのまま記録として残しておきました。

この「残し」は、他でもない最初の製作者様への「敬意」です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

古き良き昭和の中古家具のお気に入りモデル、美しくコンパクトな扇形木製コーナー棚、「Najico:ナジコ」との出会い【159】

アイキャッチ画像159

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.10からおよそ5年後の2025.06.10にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

お洋服の古着ライフもかれこれ20年。

2015年頃からだったと思います、古着ライフ10年越しくらいの頃から、お部屋の家具も木製の中古品を購入するようになりました。

その大きな理由としまして、ネット通販の台頭によってどれもこれも新品の通販家具が一緒くたに味気ないものに見えてきたのでした。

入手しやすいネット通販品の豊富さが、反対に古き良きお品物の良さを教えてくれたかのよう。

実際のところ、昭和時代の今でも残る良質な木製家具に使われる木材は、現在では入手困難なものも多いそう。

ぱっと見の味わいにそのような歴史的背景が垣間見えるのです。

このたびは、棚の段の数の違いで3点を利用させていただいております「Najico:ナジコ」というブランドのコーナー棚をご紹介したいと思います。

コンパクトなフォルムと角を利用した配置が可能の美しい扇形の芸術品、昭和の木製棚「Najico:ナジコ」に魅せられた

「Najico:ナジコ」というブランドの木製コーナー棚:どれも扇形の棚がコーナー専用に特化したデザインです。
「Najico:ナジコ」製品:「南産業(株)」様製造の「(株)中村自工→後に(株)ナジコへ社名変更」様との共同企画品。

昭和56年頃(西暦では1981年頃)の製造企画品だったようです。

このお品物の謎と疑問の解決にネットで何とかたどり着いた「南産業(株)」のホームページ(福島県の会社様です)へのお問合せのご返答で分かりました。

南産業(株)様、本当にありがとうございました、そして(株)ナジコ様にも感謝申し上げます<m(__)m>。

丁寧な使い方の工夫:木製の面のキズ防止に100均の日本製カーペットを敷いて使わせていただいております。

後で貼りますYouTube動画では3段と4段の2点の登場でしたが、その数年後に、3点目の2段も入手、ここまで豊富に揃えられたことが大変嬉しいです。

ここからは、使い方を私の例でご紹介してまいります。

木製のミニチェスト専用として利用の配置:見せるための棚のような気がして、棚の並べ方をエモく右のように。
2段の「Najico:ナジコ」棚の使い方:たった2段でも隙間が自由であることで飛び出しながら豊富に重ね置き。

あとがき

実際に利用させていただいて感じることは、都度移動も手軽であることです。

持ち上げやすく、模様替えの際にも煩わしさがない軽さがあり、スタイリッシュなウェーブデザインのポールと扇板の組み合わせのシンプルさにその根源があると思います。

インテリア性と機能の面のバランスも非常に良い、ある意味芸術品のような個性も兼ね備えた逸品、昭和時代の良き産物であったかと思います。

製造背景にも少し迫れたことで、一層この棚に愛着と価値を感じ、この先も共に歩む存在に。

そして、ちっぽけながら同じ「製造」ということをしている事業者として共感したことがあります。

こうしてあの昭和時代から何十年も後の今でも受け入れられるようなお品物、優れた物である証ではないかと。

流行に乗った模倣品ではない、その中に1つ1つの気遣いや意味、そして機能が盛り込まれたものは、哲学入りの芸術品寄りなお品物になるのだということです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク