まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
現在すでに6点完成してしまったリュックの入り口フラップのリフォームを順番に行っています。
都度新しい学びもあり、重要な1点ずつとなっています。
このたびは4点目。
リフォームでは、以前の小ぶりなフラップの面積を大ぶりに広くするにあたって残布が必要なのです。
しかも両面表地ということで本来2倍必要ですが、不足の場合裏面は裏地でも対応できると考えて進めています。
ところが、このたびの順番の生地に関しては、もう残布がわずかなのでした。
表面すら1枚仕立てで面積がとれないのです。
そこで、この問題を打破する策としまして、真ん中でハギ目を作ってデザインにしてしまうという手法を取り入れました。
このたびは、この「ハギ」の解釈について綴りたいと思います。
実際にハギ目があるリフォーム後のフラップを見た印象と、ハギのデザイン性について考える
横向きのハギよりも、縦向きが左右均等になりますので、デザインらしくなるのです。
さて、このハギの解釈ということになりますが、製造側はどうしても事情を知っているがゆえに、フルに面積を使ったものに対しては二流になると思ってしまいます。
作り手がこんなことを言っては元も子もないですが、どうしてもそういうものです。
しかし、現実の話としては、1点物であるがゆえ、こうせざるを得なかったというストーリもあるのです。
「同じ残布がもう二度と手に入らないからこうするしかなかったのだ」というお話と共にご理解いただくということは、姿勢としては精いっぱいのものではないでしょうか。
ハギがあっても、何も変わらずきちんと丁寧にお仕立てする。。このことは貫いているのですから。。
あとがき
その他、パッチワークについても同様です。
元々一繋ぎの面積があるにもかかわらず、わざわざ細かくカットするのは選択としては望ましくないし、意味が生まれません。
ハギにしてもパッチワークにしても、どうしても面積が広く取れなかった結果の苦渋の措置として行う作業、それが結果的に非常に美しく出来がることもあり、一繋ぎをはるかにしのぐ素敵な凹凸感であることも。。
しかし、それはすべて、結果でしか分からないからこそドラマチックなのです。
そのストーリーが理解されると、パッチワークやハギ目で出来上がったものもちゃんと受け入れられていく可能性があると思います。
結局のところ、「ごまかすことをしない正直さ」、これに尽きるのではないかと思うのです(^-^)。