お買い得な接着芯の反ごと購入はコスパが良い、ハンドメイドバッグの製作で必ずあるべき接着芯の購入価格の原価への影響【1062】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ハンドメイドバッグ道」なるものに足を踏み入れておよそ15年が経過。

ある時期から、必ずマストで風合いをしっかり出すための「接着芯」が糸と同じように必ず使う材料として定番になってきたのでした。

良質な材料をお得な価格で購入できる工夫もしながら、糸は多色のセットでの購入を、接着芯に関しては「反:たん」でまるっと購入がかえって原価が下がると見ています。

こんな風に1反まるっと袋に入ったものが届きました。ヤフオクの出品者様どうもありがとうございました。
ニット芯のアイボリーです。どんなカラーにもほぼ共通に使用できるので1反は多すぎる購入ではないのです。

黒も用意しておき、真っ黒や濃いめの生地に対しては、黒を使っていきます。

時々、透けた生地のケースでは接着芯も透けることがありますので、基本的に黒白2色は持ち備えています。

こんな感じで、両端をリボンで固定。このリボンは、古着の1980年代辺りの古着スカートの腰ひもです。

当ブログ記事は、当初の2022.08.03投稿のおよそ2年後の2024.09.13に「手直し」の順番で、タイトルから見直し、綴り直しているまさにその最中です。

このアイボリーは、現在の2024年ではどうなっているのかがこちら↓。

真ん中が2022年で開封していたアイボリーの接着芯:もう残り僅かといった感じで5m程度だと思います。

このたびは、このようにハンドメイドバッグを製作する時には必ず使用する定番附属である「接着芯」について、お得に購入したその価格や、1点のバッグの原価に占める接着芯の割合を見ていきます。

原価に入れ込む接着芯の値段、「5mで¥1,000」よりも「50mで¥4,000」のコスパの良さが雲泥の差である

接着芯をそのまま手芸店で購入の場合結構なお値段です。

ここ近年、こうした材料のような品物は原料高や世界情勢に伴い高騰、入手さえ難しくなっているような傾向を感じます。

生地屋様で普通にカットしてもらい購入しようとしますと、原価を占める接着芯の割合が非常に高まってしまうのです。

ただ、不織布の接着芯を調達することには、現在のところ反対のスタンスですので、良質な織物やニットのちゃんとした構造の接着芯を重視するスタンスは変わりません。

購入額そのものの値段が安い方に注目しがちですが、必ず1m当たりの単価を送料込みで比較することこそ真の原価の算出の仕方です。

下の図をご覧くださいませ。

多くの人が現在の時点では50mも必要ないから、5mで¥1,000の上を購入してしまいがち。しかし。。↓。
大切なのは、もう少し長い目で見ることかと。1m当たりの単価は断然反購入の方がお得だったのです。

ハンドメイドバッグでは、表地、裏地にもフルに接着芯を貼るとしても、だいたい、巾なりで1mを縦に見れば見合います。

そうしますと、この@¥80/mの値が、実際に1つのバッグを作る時の1点分の接着芯のコスト¥80です。

上だと¥200もかかります。

これまでたくさんの原価表を作りましたが、1点に¥200かかる附属品は結構原価に影響を与えてしまいます。

利益がその分少なくなってしまうことにも影響します。

ちょっとしたことですが、原価で見るとこんなに違いがあり驚かれたことでしょう。

最初の内は手持ちの資金のリスク回避で上の¥1,000を選ぶというのも分かります。

しかし、ハンドメイドを長年続けていくと、5mという数量などすぐに使ってしまうので、また続けて購入していくという結果になると、一度に下の50m巻を購入は長い目で見てお勧めなのです。

あとがき

こんな風にお伝えできることの多くが自分の中だけに眠っている情報でした。

今後これらをおしみなくアウトプットしていく場として、もっと多くのコストの実体験のお話などをご提供してまいります。

立派なお品なのにお得に購入できるとお客様に思ってもらえることを目標とした時に、裏側のコストの実態が負担のない実態であることは非常に重要だからです。

「原価」は下げる方向へ「価値」は上げる方向へ向けることは、後の信頼と人気を得るための1つのベクトルではないでしょうか(^-^)。

布製ハンドメイバッグ製作に合う芯地の定番チョイス3種【30】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私が、記事でよく、「接着芯を貼ります」、「ソフト厚芯を入れます」、「ハード薄芯をボンドで貼ります」などを製作過程の一部として書いています。

これらは、すべて芯地ですが、どれもそれぞれその性質が大きく違うのです。

今回の記事は、私がお作りしているハンドメイドバッグの芯地の種類3種とその使い分けをどんな風にどんな場所に使い分けているのかを書きたいと思います。

私がバッグ製作に使用している主な芯地3種:左上から、ハード薄芯、接着芯、ソフト厚芯

接着芯(せっちゃくしん)

接着芯(せっちゃくしん):とにかく全パーツに貼っています。薄いのにしっかりした作りの布帛:ふはくを選びます。対する不織布というタイプはこの接着芯では使用しません。理由は悪いお品が含まれ、アイロンに弱いというあり得ないことが過去の経験としてありました。こういった織芯とかニット芯はきちんとしたもので、どれを使っても間違いがありませんでした。こちらは織ってあり、生地状なので織芯(おりじん)と呼んでいます。接着糊(せっちゃくのり)がついているので、接着芯(せっちゃくしん)なのです。これがニットの場合は、ニット芯と呼んでいますが、織芯とニット芯の使い分けの記事も別で書いていますので今回はここまでです。

この接着芯は、基本の芯地としています。

バッグの材料の生地を裁断すると、すべてのパーツに貼るものです。

糊が付いていて、アイロンでくっつきます。

効果としては、生地の風合いが非常に良くなり、シャキッとするというか、生地にハリとコシが出ます。

ハード薄芯(うすじん)/ハード厚芯(あつじん)

先ほどの接着芯は、全部のパーツに貼るものでした。

ハード薄芯は、名前の通り、ハード(硬め)です。

つまり、しっかりとさせたい部分に貼ります。

ハード薄芯は、織芯ではなく不織布です。

先程の接着芯では使わない不織布とは厚みが変わりますので、この辺りの不織布はちゃんとしたものになります。

アイロンにも大丈夫です。

不織布のハードはツンツンとした硬さがあり、これを内蔵することで、良い効果を出します。

左:ハード薄芯・・・本体やファスナーの口布、側面などに貼っています。
ハード厚芯という類似もあるので、比較の呼び名にしていますが、
薄い方の左側(ハード薄芯)でも十分バッグの風合いに貢献してくれます。
右:ハード厚芯・・・以前はトートバッグでこれを使っていましたが、
なにせ重くて、本体に貼ることには向かないと思いました。
現在は、取っ手などの当て芯などにだけ、このハード厚芯を細かく使用しています。

ハード薄芯は、本体には決まって貼ってきました。

もちろんベースに薄芯が貼ってある状態に加えてということです。

本体の前面後面の両方と、ファスナーの口布とか、側面パーツなどの大きなパーツに貼ります。

隠しポケットの当て芯にもこれをカットして使用しています。

ハード薄芯は、ハード厚芯に比べて、大幅に軽くて、バランスがとれています。

軽くて効果も出るとても良い性質を持っています。

一方ハード厚芯は、効果は絶大に出るけれど重くなりがちな点がせっかく布ならではの軽く持てるというメリットを阻害してしまいます。

ハード薄芯は前述のように、不織布の部類なので、接着糊がついていません。

よって、貼る時は、縫い代の部分にボンドを使います。

ここで、1つ私のエピソードなのですが、こんなにいろいろ使い分けずに、ハード接着芯が1つだけあれば最強じゃないかと思われるかもしれません。

以前に結構高級なハードな織物の生地みたいな接着芯を使っていたことがありましたが、お品が良いわりに重くてごわつきます。

そして、融通があまり効かなくて縫いにくく、綺麗に作れませんでした。

接着も相当な温度が必要で、大作業のわりに効果が出にくいのでもう使っていません。

これに比較すると、不織布のハードというのは、柔軟性があり布製のハンドメイドバッグ作りには向いているとの結論に至っています。

糊が付いていることが必ずしもすべてにおいて便利なわけではないということですね。

糊が付くとそれだけ高級品になりますので、そこまでの高価な材料を使った良き出来上りにはならなかったという結果が過去の経験です。

ハード薄芯を貼った効果:ビシッとした感じというのがこの様相のことです。気持ちが良いですね。

ソフト厚芯(あつじん)

これは、グレー色のふんわりしたものです。フェルト布に似ていますが、フェルト布に比べてやはりソフトとは言え、ツンとしています。

このソフトなのだけれどツンとしている感こそが重要な気がします。

ソフト厚芯(あつじん):バッグの取っ手にのみ使用しています。1mm弱の厚みですが、重くはなくて、
ふんわりとクッションが効いていいます。
折って取っ手に入れてミシンで縫い付けるとぷっくりと膨らんだ様相になり
持ち心地も心地よいふんわり感です。

このソフト厚芯は、バッグの取っ手にのみ使います。

アイロンで折って、薄芯をすでに貼ってあるパーツに挟み込むだけです。糊は必要ありません。

ソフト厚芯を入れ込むと、取っ手が素敵になります。

ふんわりとしていながらもスッと立ちます。

貫禄のあるお品が出来上がるための良き材料の1つであると言えます。

取っ手にソフト厚芯を入れた効果:しっかりと山のように取っ手が立ちますし、ぷっくり感が出ています。

あとがき

今回は、私が現在バッグ製作に使ってきた3種の芯地の使い分けや効果をご紹介致しました。

それぞれの役割がどれも重要であり、複数の使い分けは一見複雑なようですが自然とこういった複数使いに至っただけです。

金銭をかけたものが高級にできあがるかというとそうではないことが、途中でご紹介しましたハードなタイプの接着芯の取り扱いをやめたエピソードで分かります。

このことから、「材料」ということで考える、表地の高級さのことも同じことが言えるのではないかと考えます。

よほど特徴ある素敵な生地がたまたま高価であったことは結果に過ぎません。

しかし、実際に値段の高い高生地でハンドメイドバッグを作ることで完成品が必ず高級感が出るとは限らないのです。

「生地が高級であること」と「高級感があること」ということを天秤にかけています。

これは今後も研究していく大切なことです。

とにかく、どのような生地であってもその作りは平等であるこれまでのスタイルで製作していきます。

そんな中で、上述の2つの天秤の答えが見つかるかもしれません(^-^)。