ゴージャスなクシュクシュジャガード生地でどんなデザインのバッグを作るのが一番相応しいかの研究【31】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前にも巾着バッグは別の素材で2度ほどご紹介しています。よろしければ、【15】【20】の同デザインとも比較してお立ち寄りいただければと思います。

今回は、過去の【15】【20】から少し改良した点があります。

巾着バッグのデメリットの口が完全には閉まらないセキュリティー性の弱さをカバーするべく取り付けた内側のルーフ機能をもう少しシンプルにしたことが1つです。

もう1つの改良は、本体の縦の長さを5cm長くしてハトメ穴を打つ場所を広く確保したことです。

ブロンズの凹凸感ある花柄がゴージャスな生地とそれに合わせた裏地

今回の表生地は、イタリア生地です。

裏地は、カーテン地を使いました。

ともに花柄ジャガードですが、花の形が互いにマッチするということで、意外なカーテンの下側に付けるあの薄い透けた素材を裏地にしたという点が特徴です。

左:表地(ブロンズ):ジャカード、ポリエステル/49%、綿/34%、ナイロン/17%、イタリア製 。
右:裏地(ベージュ):ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

表生地はブロンズ、ベージュ、ゴールドという茶系のマルチカラー。

フクレのうねりが非常に美しく花柄が立体的に浮かび上がっています。

こうして、柄同士であっても、柄の形をよく見て同じ調子になっていることで一緒にコンビにして使うことも多いです。

表地のようなぷっくりと膨らみを入れてあるフクレ加工については、日本製ではなかなかここまで立体的な生地を見ることがありません。

イタリア製ならではのような気がしています。

私が見る範囲内ではありますが、日本製のフクレ加工もあるにはあるのですが、はそれほど大胆な凹凸はなく控えめに感じます。

ただ、イタリア製に比べてきめの細やかさが感じられますので、それぞれの良さがあるのでしょう。

裏地のミラーレースカーテン地についてですが、表地に利用も面白いと感じながら、今回は裏地に使いました。

意外と丈夫ですので、透明感を出したい場合、例えば季節感を夏で出す場合に表地使いも楽しいかもしれませんね。

共布ストッパーの作り方

今回は、巾着袋なのでアイレットカンでのハトメ穴開け作業があります。

これにひもを通して、共布ストッパーを作って取り付け、先っぽにループエンドを取り付ける過程をご紹介します。

アイレットカンの穴開け等の作業は、別の機会にしっかり撮影などして、分かりやすくお伝えしますね。

まず、共布ストッパーの裁断後の様子からスタートです。

共布ストッパー用パーツ:縦5cmx横12.5cm(裏地には接着芯とハード薄芯を貼ります)
1:真ん中で折り、短い方の上下を1.5cmの縫い代で内側へくるみ込みます。折った真ん中の線に向かって三つ折りを左右ともします
2:折った中心から左右2mm程度をミシンでステッチします。
3:さらに真ん中で折り、その折り線へむかって左右とも三つ折りし、再びミシンで中心から2mm程度をステッチします。
表側から見ると、真ん中に2連ステッチが浮かび上がます。

そうして、この出来上がったストッパーの穴にロ―プの共布を通します。

ストッパーを共布ロープに取り付けました。:ロープは型紙で幅3.5cm、ストッパーは型紙で幅12.5cm。

続いて、ここへループエンドを付けます。かわいいゴールドのすずらん型。

この丸みをおびた形はちょっと珍しいです。

「アイリス」様という大手パーツメーカーさんの商品。

ぷっくりふくらんだスズラン型のループエンド(アイリス様のお品):こちらのシルバーカラーもあります。

まずそのまま通してその後、通したままロープの先を二つ折りにしてミシンを2-3度返し縫してかけて、ストップさせ、ロープ先も筒の中に隠します。

こんな風に蝶々結びもできます(^-^)。

完成しました。10枚の写真です。

<サイズ>:縦28cmx横30cmxマチ7cm。

縦を5cm長くしたことで、バッグ全体が以前の、【15】【20】より大きいことがはっきりします。

【15】の時の巾着バッグ。
【20】の時の巾着バッグ。

この生地でこのデザインはマッチしていたのか

ここで最後に、生地とデザインのマッチのお話です。

何か腑に落ちない感じでした。

どうしても感じてしまうのは、このゴージャスな生地にして、デザインがカジュアル過ぎるということです。

もっとしっとりとしたエレガントなバッグに出来そうだという心残りが否めませんでした。

ゴージャスな生地だけどカジュアルなデザインで作るというギャップも面白いのですが。。。

あとは、マチの小ささを感じています。

マチが7cmに出来上がりましたが、この倍くらいの15cmは思い切って付けた方がどっしりと座り迫力が出て、この生地に相応しくなると思いました。

今回の製作だと、床においても座らないのです。

マチの工夫も今後の課題です。何分控え目過ぎるのだと思います。

もっと思い切ったのびのびとした製作をせねばと(^_^;)。

あとがき

イタリア生地のジャガード素晴らしいですね。

もっと素敵にできたのにと心残りなのがなんかもったいないことをしているようです。

ちゃんと素材のレベルに対してその作りを追いついていきたいものです。

2019年は、その前の年に考えていた、高級な素材の特に自身が注目の凹凸感あるフクレ加工の生地で作って行くということを実行ていっている最中なのです。

まだまだフクレジャガードなどの素材を使わせていただく製作が続きます。

もうこれ以上美しくは作れないという極限まで素敵さを高められたらと思うと、この度の製作では全く花咲かなかったということになります。