マスクもファッションアイテムの一部、お洋服とのコーデがマッチした追加製作【464】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コロナも長いスパンでの付き合いになってきました。

常にマスクは欠かせない存在です。

そんな中、通常のお出かけなども再開していかざるを得ません。

そうした中で、マスクも十分に行き渡り、供給的には安定したその後として、お洋服に合わせたマスクというものを考えていきたいと思いました。

まず、マスクの雰囲気に偏りがあったので、手持ちのお洋服を想像しながらこの度8点のマスクを製作。

材料は、ハンドメイドバッグのはぎれなどですが、それでも、お洋服とのコーデを考えた工夫を入れ込みました。

黒い洋服の多いワードローブに合ったマスクをはぎれで製作した記録

黒の洋服が多いですので、黒を意識したものも取り入れたいと思いますが、そればかりでなく、黒に映えたり、綺麗な春色も取り入れてみました。

季節感を考えるほどの余裕が出てきたとも言えます。

8点まとめて裁断しておきます。
縫い糸は、表地と裏地(口に当たる部分)共通が効率は良いです。裏地の糸の色を変えたいものは、後で製作。
こんなデニムマスクも入れました。
裏地の色にステッチ糸の色を合わせています。デニムの色落ちの未来を考えるとブルー色でOKです。
ブルーのパイル地とブルー系花柄のガーゼのコンビです。春らしい色。糸の色は薄ブルーで共通でOKでした。
このようなマルチカラーのネイティブ柄も黒に映えてオシャレかも。柄は左右対称に裁断。
こんな目立つ色も作ってみました。可愛い感じのピンクです。
裏側には、表地で使用したものも使ったりして、バラエティー豊かなマスクコレクションにします。
初めての黒マスクにも挑戦。コーデしやすそうです。この生地は「リップル」です。
裏地にベージュを当ててみました。
ゴムも、それぞれの雰囲気になじむよう、手持ちの中からチョイス。明るい色には、白ゴムを当てました。

共通するポイントは、すべてが、綿/100%であるということです。

口に当てるものなので肌への負担を考えるとまずは、綿/100%、麻/100%などの天然素材からのスタートが良いと思います。

あとがき

効能を考えますと、マスクは少し大き目が安心できます。

顔の形が縦が短く横が広い正方形型ですが、マスクにもその影響があります。

大人の普通のサイズだと縦の顎の部分のマスクが顎から飛び出る感じ。

縦は少しビッグサイズですが、覆ってくれているのでそのまま利用しています。

さて、その後なのですが、このブログ記事投稿の当初の2021.03.25から3年後の2024.04.13に「手直し」の最中です。

この記事の番号の番が今やってきたということです。

この時に製作しました8点は、ネイティブ柄と黒のリップルが現在も残っています。

あまり頻繁に使っていなかったからでもあるのですが、その後他のものは汚れたり、デニムに関しては顔がかゆくなって合いませんでして廃棄。

その後、綿素材や麻素材の古着を捨てる前にマスクへの製作を検討するというクセが出来ました。

コロナも落ち着いた2024年現在も新しいウィルスの噂によってマスクは「必須アイテム」の一部として必ず携帯しています。

そして、こんな使い分けも生まれました↓。

お化粧した外出の時は、使い捨ての「不織布マスクの白」、すっぴんの日常のちょっとした外出の時は「ハンドメイドマスク」という使い分けです。

生地を使うハンドメイドマスクはファンデーションがなかなか落ちないからです。

かつてのコロナ禍直後ではこんな贅沢は言っていられなかったマスクも、大手メーカー様の参入により日用品としてのボリュームが増えた形で供給が落ち着いたようです。

ほんの一瞬でしたが、2020年4-5月のマスク販売を昔のアパレル会社の同僚と企画し、販売させていただいたことが懐かしいです(^-^)。

コロナ禍のマスク製作で出てきた、上糸と下糸の色が極端に違う場合の悩みの解決策【167】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク))です。

今回、マスク製作のご依頼を受けまして、9点の同時製作を行いました。

その内、6点が表地も裏地も白、残る3点が表地が紺で裏地が白です。

今回は、後者の3点の表地と裏地の色が極端に違う場合の悩みについてお話したいと思います。

果たして、この悩みが解決可能なのか。。そんなことも考えてみました。

糸の色を生地に忠実に合わせる方針

ハンドメイドバッグでもそうですが、やはり、生地の色になじむ糸の色を基本的には選びます。

そうすると、今回の場合表地の紺色の麻素材には紺色の糸、裏地のガーゼの白には白色の糸という合わせ方をします。

やはり、この「なじむ糸の色」というのが、プロが作るような品物になれると、そして綺麗にすっきり見えるということでこの方針で行っています。

表地の裏地の色が極端に違う場合の悩み

生地の色に糸の色を合わせると、こんな風になることが↓。。

糸調子を幾度か調整してもこのように紺のステッチの中に白い糸が入り込みます。

最初下糸のが飛び出したと思っていたのですが、どうやら、裏地のガーゼの織り糸が飛び出しているようです。

以前にもこのような麻の紺やブルーで同じことがありました。

裏地はその時はガーゼではなくテレコニットの白でしたが、その時も表地と裏地の色が極端に違っていました。

出来上がりの見栄えがあまりよくないので、可能なものはその白い飛び出た糸を取り除く作業をして消えたものも一部あります。

普段のハンドメイドバッグ用の番手のままの#30糸、針は#16で行っていることにも原因があるかもしれません。

もっと#14くらいの針で糸番手を#50-60あたりに対応するのが小物であるマスクでは良いのかもしれません。

表地と裏地の色がほぼ同じ場合が糸目のカラーの出方が一番美しい

表地のボイル水玉も白、裏地のガーゼも白の場合は今回のような問題は目には映りません。

表地と裏地の色を変えるからこそ面白みや立体感があるのですが、全く同じ色というのは糸目の出方だけで見ると一番美しいです。

麻などの織り糸の飛び出しが起こりやすい節のある素材の注意点

9点完成です。内訳は、白x6点、紺x3点。

極端に色の違う生地の組み合わせは、上糸と下糸の色をそれぞれの生地にせっかく合わせても糸が飛び出すことがあるということがよく分かりました。

今回のように、糸調子が原因でもなく、生地の織り糸が飛び出してきたというのは、「麻」などの節のある素材では起こりやすく、避けにくい現象です。

しかし、上述のように、麻の中の節が飛び出しにくくするには、糸の番手を細身に、そして、針の番号も細身にすることで、ガツンと強く針を刺さないと節も飛び出しにくいということになるかもしれません。

このことはまだ実験しておりませんので予想ですが、マスクのような華奢で柔らかいお品物に対して、バッグ作りのような太い糸や太い針を使用していてはこういったことも起きやすいのではないかと予想しました。

では、対策をまとめます。

①針を#12-14で、意図は#50-60で。

②糸調子を徹底することで下糸が上糸側に出てくることがないようにする。

③そもそも生地の色の選択において、表地と裏地に極端に差をつけすぎないこと。

あとがき

コロナ禍の2019年の春4月-5月はマスク製作をたくさんしてきました。

ほんの2か月位で、2019年の5月末くらいから量産で大手企業が製造を開始することでもう私達の出番は皆無に。。

とはいえ、この経験での学びは貴重な「宝」となり、こうしてお伝えすることができます。

マスクも、コロナ過の最初の頃はとにかくマスクというアイテムであれば受け入れられたのが、だんだんデザインとか機能の追加などにニーズが求められるようになりました。

このたびの学びは、節のある「麻」のような素材の性質とかカラーが出来上がりに及ぼす影響などです。

マスクを製造したことは貴重な体験でしたし、ミシンで物を作ることをしていたからすぐに着手できたことでした。

そして、「マスク製造をしよう」と友人が声をかけてくれたことも大きく、自分だけだったら思いもよらなかったことでした。

コロナという「不幸」の中から「幸い」も間違いなく見つけられたと言えます。(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「子供」、「大人小さめ」、「大人フリー」とできるだけ多くの方へマスクをお届けできるためのサイズ展開の工夫【128】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年4月に入ってから初めてマスクを製作し始めて、2か月ほど経過しました。

その後のマスク不足はだいたい解消されたと思って良いのでしょうか。

今後のことも考えると一時的ではなく、これからも使っていく日用品のアイテムに君臨したようです。

かつては、旅行や出張など特別な長期間の外出の時のもしものためだったり、花粉の時期に花粉症対策だったりの季節物的な扱いでしか着用してきませんでした。

けれども、今後は今回のこのコロナウィルスの教訓から常に持ち歩くと良い物として皆が確信した様子です。

季節によって素材を変えるマスクの考案

さて、長引くコロナの影響で、季節も移ろいます。

現在は初夏と言える手前まで来ています。

そうした時に、仕事仲間が考案してくれた「夏素材」。

今回は、夏で代表的、典型的な、「麻」素材をラインナップ。

一番上、2段目の無地は、フレンチリネン。麻/100%で生機(きばた)がフランス製。

3段目のペイズリーx花コンビの柄のプリント生地は、麻/100%、日本製。

一番下の太ストライプは、綿/83%、麻/17%、中国製。

裏地は、今までのマスク作りでずっと利用してきた、麻テレコニットという、麻/100%のオフカラー。

テレコは通気性にすぐれ、夏には有効的だと言えます。

麻テレコニットという生地を使った裏地。
裏地といってもここの部分こそが肌に一番触れる部分ですので、重要です。
こういった凹凸感のある素材というのは、へこんだ部分が半分の面積。
肌に触れる部分が半分になり、さりげないフィット感とべたつく悩みなどを解決する清涼素材です。

逆も満たしているところがこの素材の優れた点です。

季節が一転、真冬はテレコは暖かい。

空気の層が半分の面積に存在し、温まってホカホカ感じるという具合。

テレコのセーターを着たことがあるのですけれど、とてもあったかいです。

あの凹凸の構造がそんなところに活躍するのですね。

サイズ展開を3種作りました

さて、今回のマスク企画をしている最中に、お客様から子供サイズがなかなか見つからなかったということをおっしゃっていただきました。

あるようでないんですね。

ということで、この際、真ん中のサイズも入れて、3サイズ展開を考えました。

一番左が当初からの大人用(フリー)、フルに顎が隠れて、大人の男女兼用のもの。

そして、そこから周り1周を均等に1cmずつ削ったのが真ん中。

1cmとはいえ、上下だと合計2cm短くなるわけですから、サイズが急に小さくなります。

よって、真ん中と一番左の差は着用してもそのサイズの違いがよく分かります。

そして、一番右は更にそこから1cm周囲を削りました。

小さなかわいい子供サイズです。

とはいえ、子供でも10歳前後。

成長の早い大きな子は、もしかしたら真ん中でもよいのかも。

真ん中は一応大人の小さめということです。

私の場合、顔が短い方なので、一番左は大きいと言えば大きいです。

真ん中が私には一番良いサイズと思いますが、一番左があごもしっかり覆うので安心感があります。

では、着用のサイズ感の写真を貼りますね。

特にあごの隠れ具合が違いが一番分かりやすいので、ご注目くださいね。

この写真を見ると、やはり大人(やや小さめ)というのも配置しておくことが良かったと思います。

マスクもだいぶ浸透してきて、定着してくると、サイズ感や、おしゃれ感が気になりだす頃です。

あとがき

今後もマスクは日用品の1つに、以前よりももっとなっていくと考えています。

お洒落で、洋服とコーデしてマッチするようなお品をお届けできたらと思ったこの旅の製作。

大手様が大量生産に参入しましたので、もう私たちの出番はなくなっていくと思います。

マスク作りの工夫やアイデアに関しては実際にマスクをサイズ展開も含めて作った私達が発信できることです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク