廃止しようと思う、これまでハンドメイドバッグに縫い付けてきたブランドネーム、ロゴやブランドの明示の意味を今一度考え直した【1138】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

遡ること、2018年2月から個人事業主をスタートしました。

そこから、数か月後の5月くらいです、申請中の「商標登録」を「特許事務所」様にお願いしてあり、「picturesque」というブランドのロゴの「Rマーク」が付けられる「商標権」をいただきました。

それをきっかけに、製作品にはブランドネームを縫い付けてまいりました。

広げて縫い付けのケース:裏地付きに充当。裏側に当て芯をし、ぐるり1周を2.5mm程のステッチで縫い付け。
挟み込みの縫い付けのケース:裏無しタイプのバッグにこのやり方を充当します。
裏側の構造:ジャガードっぽい織りですので反転です。「ヴンダーラベル」様にお世話になりました。

実は、このたび、この「織ネーム」の在庫が終わりそうで、あるジャッジをしようとしているのです。

それは、思い切ってブランドネームをやめること、いわゆるノーブランド化の製作品にするということです。

2007年スタートの「ハンドメイドバッグ道」、ブランディング=ブランド名などと思っていた過去との決別を決めた、陽の当たる表舞台から降りる決意

後に貼りますYouTube動画内でも結構長い時間にわたりお話させていただきました。

ここでは、動画内でのお話には出てこなかったことのみを綴りたいと思います。

それ以外のお伝えしたいことはYouTube動画で後ほどご視聴下さればと思います。

2018年ハンドメイドバッグの製作と販売だけでスタートしました個人事業主。

マーケティングの1つも学んでおらず、「とにかくこれまでの趣味的な活動の自作のバッグをよりブランド化して事業活動としよう」と、「商標登録」までして、「Rマーク」付きの織ネームを入手。

今まで製作品には決まってこれを縫い付けてきました。

そこから、年月が過ぎ、今この2022年の秋が深まる中、織ネームの在庫がなくなりそうになっています。

何も考えず次の分を発注するのかどうかの時に、ちょうど事業内容を見直して、変化していく決意をしたタイミングに当たりました。

2021年の最後くらいから、2022年はコンテンツ制作の方へシフトしていこうと決意していたことがあります。

こうして以前には考えてもみなかった方向へチャレンジを始めています。

自らデザインするということは、デザインの独自性に重点を置くのは当然のこと、ブランドネームの存在も、その証・権利を示すものであるので何ら当然のことです。

しかし、思うように広がらなかった結果、むしろそのデザインが広まりハンドメイド文化のようなものが広まるような方向に尽くしたいと思うようになりました。

苦労がなく売れた方にはひょっとして分からないことかもしれません。

それと同時に、この織ネームの存在も意味のないものだと思えてきました。

あれほど織ネームの存在を重要視してスタートしていたのに、今はもう全く反対の考えを持ったのです。

自分一人で携えていることが宝みたいに思っていた過去とは随分気持ちが離れました。

むしろ、アイデアや手法・技術などは大いにアウトプットして、必要とする人に伝えていき、利用してもらえばよいのではないかという考え方に変わったのです。

これは、製作品が十分に売れなかった結果から行き着いた考え方です。

もしも、人気作家になっていたり、多く受け入れられたりしていたら、こうはならなかったかもしれません。

これで良かった、こうなるべくしてそうなったのだと受け入れています。

今まで精いっぱいの積み重ねをして、いろんな製作をしてあれこれ工夫してまいりました。

失敗作も多く生み出して生地の良さが失われるなど大変苦い苦労もありましたので、その長年の経験は紛れもない「宝」であり「資産」なのです。

スタート時の2018年、もっとそれ以前のハンドメイドバッグ製作スタート時の2007年からは間違いなく技術を得ていると思います。

堂々とと多くの人に美しく作ることができる手法などをお伝えできるようになっていることに改めて気が付いています。

よって、このシフトというのは流れからたどり着いたそうなるべき「道」だったと思っています。

あとがき

一方、このようなパラドックスも生まれています↓。

在庫を販売してくれる業者様を探す時にブランドネームがないと受け入れてもらえないということです。

最後まで責任を持って自分で販売しなければならないということになるのがノーブランドの宿命なのかもしれません。

当ブログ記事は最初の投稿の2022.10.19からおよそ2年後の2024.10.09にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年現在は、完全にブランドネームは廃止していまして、ネーム無しのまま実際に購入もしていただいています。

ただ、その後また新たなる決意をしたのは、製作活動はこの先もずっと行っていくということ。

自らが製作している中で同時にコンテンツ制作もしながら、アウトプットを欠かさないというスタイルこそが、ノウハウを語るにふさわしいスタイルであり納得してもらえるのではないかと(^-^)。

極上のブレスレットを選ぶために。。2連より3連がある、類似でもっとボリュームあるものに負けるものはボツのケース【507】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業を致しております。

建前だけではどうしようもない、本当の事を言っていかなくてその未来がどんな良い実りになるのか。。

そのように心に決めております。

その決意は品物のラインナップの変更に現れます。

そもそも最初の選び方こそ良くなかったのかもしれませんが、結果的にボツになったブレスレットをご紹介したいと思います。

大切なのは、その「理由」。この理由の所を中心にお話していきたいと思います。

「これが最高」と感じ取れないのはいずれ違和感を感じることになる

ボールチェーンツイストブレス:幾重かのボールチェーンをねじってある作り。K18WG製。

まず、シルバーカラーではなかなかデザインの良いチェーンブレスが見つからなく、同じボールチェーンつながりでネックレスと合わせるためにこれを選んだのです。

ネックレスに合わせて組み合わせをしたみたのがこちらのセット↓。

ボールチェーン同士でよく合うので、最初はこの組み合わせをしていました。リングの真ん中ともよく合います。

ところが、ブレスレットのあまりのボリュームの無さが気になり始めます。

大花のリングや、特徴あるパイプメッシュのネックレスにはふさわしくないレベルだと思ったのです。

このブレスの類似品でもっとボリュームのあるタイプも見かけたこともあり、特別にこのブレスレットである必要が無いと思い始めます。

そういったアイテムは、その正直な気持ちに従ってすぐなのか少し先なのかはあれど、結果的には内容をチェンジしていくのです。

このブレスレットはそれに該当するものだと判断したのでした。

個人のコレクションとは違った「事業者目線」の厳しさ

自分で集めている時だと、予算の範囲内などという妥協がありました。

妥協しても自分で許してしまいそのような集め方になっていたところもあります。

しかし、お客様を持つ事業となると少しの妥協は信頼の有無につながると肝に銘じております。

そういった見方から、一定の美しさはあったもののこのボールチェーンブレスは、これに変わるもっとレベルの高い類似品があることが見込まれ、辞めました。

あとがき

例えば、今回のブレスレットがペンダントチェーンだったら採用かもしれません。

ペンダントトップの存在がまだあるので、チェーンとしては十分なボリュームであると言えますし、柄のようになっていて綺麗です。

ブレスレットだったからこそボツになりました。

こうした厳しい見方をしております。

特に何かフィードバックをいただいたということはないのですが、これを見てどう感じるかは、事業者が「ノー」の場合、おそらくお客様も同様であるはず。

事業者が「イエス」でもお客様が「ノー」があるほどですので、当然です。

厳しくジャッジしながらレベルの高いラインナップを作っていこうと思うからこその廃止アイテムだったのでした。