学生さんの制服用の生地のグレーで作ったエコバッグがとてもエレガントな仕上がりだった、内部も美しくなるように見直したいステッチの混み具合の解消【820】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近お洋服の持ち方を今一度見直しました。

これまでも<コーデ>というブログのカテゴリーの中ではたびたびご紹介して、こだわりのある渾身チョイスということで、少なく選りすぐった古着の洋服選びをご提案してきました。

そのような中でも「飽き」というものがどうしても生まれてしまいます。

ひどい時には一度も着用せずにということもしばしば。。

この「飽き」ということが非常にハンドメイドバッグ作りでもテーマになります。

ややお話がそれましたが、飽きずに使っていただけると良いという思いも入るシンプルな定番バッグをテーマにして制服のブレザーなどに使われる目的の生地で作ったバッグをご紹介したいと思います。

表面が素敵なら内部の仕立ても綺麗にしたいという思いから見直していく三つ折りステッチのやり方の変更

当ブログ記事は、当初2021.12.04投稿でいたが、そのおよそ3年後の2024.06.28現在「手直し」の順番です。

今年2024年1年間は、過去のブログ記事を1日3記事ずつ手直し、これまでの約1,400記事をすべて見直していく目標を立てました。

現在は目標をパーフェクトに実行してきておりまして、上半期が終了を迎えるところです。

この年月の経過とともに、当時の2021.12.04当時の仕様変更から、この三つ折りのやり方がもっと見直され、更なる改良に至っています。

そんな背景もございまして、変更が利かないYouTube動画は、2021年での改良の案で終わっているところをどうぞご了承いただきたいと思います<m(__)m>。

その代わり、当ブログ記事は修正が可能ですので、その後の更なる最新の手法でもっと発展したやり方に変わったところをご一読いただくことができます。

混乱させてしまわぬよう、出来る限りその変遷も綴りながら最新のアウトプットでまとめるスタンスで解説していきたいと思います<m(__)m>。

昔のやり方:端から2.5cmを地縫い、続いて1.25cmずつの三つ折りで最後に縫い閉じのステッチをかけます。

結構長い間このやり方でやってきたのですが、問題もあったのでした↓。

たまたま綺麗にステッチが重なったケース。こんな風に綺麗に重なることは希、ほとんどが次のようになります↓。
一度目の地縫いのステッチと三つ折りの縫い閉じのステッチが2本離れたりくっついたりと混沌とした状態。

2021年当時の解決策(前案):地縫いをせずに突然三つ折りをするやり方

では、どうしたら、二重線が二本きちんと重なるのか。。2021年の時点で答えが1つ出ました。

「地縫いをせずに、2枚を重ねて三つ折りし、その縫い閉じのステッチをすることで強度を同じにしながらステッチをぴったりと重ねる」というやり方です。

ということで後で貼ります動画はこのやり方をご紹介したものになります。

ただ、その後まだまだ問題が残りました。

「全ての生地に対してオールマイティーではない、対応できない生地もある」ということです。

例えばほつれやすい生地などは三つ折りする時点で困難であったり、厚手の生地は三つ折りの時点でずれてしまうのでした。

2024年の解決策(後案):最初に2枚を重ねて端から5-7mmをステッチで固定し、引き続き三つ折りステッチというやり方

生地の種類が替わりすみません。2.5cmの印は付けるもののまずは端から5-7mmをステッチで固定。
引き続き、三つ折りステッチで完成。最初の縫いが固定されたおかげで生地同士がずれにくくなりました。

ということで、現在はここに着地しています。

丈夫にするなら、縫い閉じのステッチを二重にすれば、この場合はよほどでない限り、一度目のステッチをなぞれば良いのでずれることはありませんので整然と仕上がるのです。

完成した制服地のエコバッグのエレガントさがこの上ない

切餅:縦39cmx横35cmxマチ18cm。中厚程度なので支柱や取っ手がしっかりしています。
<使用生地:グレー>エステルツイル、ポリエステル/100%、日本製。
スーツみたいできちんとした印象です。こんな色のグレーの無地のバッグはなかなかレアです。

あとがき

グレー色、とても渋くてカッコイイです。

黒よりも甘いので親しみやすく、非常に「瀟洒:しょうしゃ」です。

黒をすでに持っている場合にもう1つのモノトーンカラーとしてご検討いただける可能性があります。

この度のこの生地は、それほど高額な生地ではなく@¥1,000以内/mでした。

この生地を見て思い浮かべるのが、「尾州ウール」です。

この作りは、すでにサブバッグやエコバッグの領域は越えていますので、メインバッグの表地にお洋服に使われることが多いような高級スーツ生地にポテンシャルを感じています(^-^)。

厚紙を利用して自作の「専用ものさし」の2cm幅を縫い付けの位置に利用、便利な使い心地の良さは既製品の定規を越えた【818】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

レジ袋やサブバッグにも、もしかしたらメインバッグにもなる一重仕立ての「切餅:きりもち」というバッグを製作中。

このたびは、この製作の中にも出てきます縫い位置をマークするために、チャコペンなどを使い記載しなくてもよい「技:わざ」をご紹介したいと思います。

バッグの支柱と取っ手の間の固定ステッチ、真ん中の待ち針を境に上下1cmずつの2cm幅に利用する自作プチものさし

印を記入しなくて良いという方法が、専用の「ものさし」を準備することです。

文房具のものさしでは、狭いミシンの間に当てると邪魔になり正確に測れないこともしばしば。

その際には、数センチで十分な範囲のコンパクトな専用ものさしを厚紙で製作して同じモデルの製作の時に「道具」として使うというアイデアです。

このような一重仕立てのバッグを現在製作中。たたんで持ち歩きもできます。銭湯・お買い物など多用途です。
型紙の収納:クリアポケットに指示書と一緒に収納。表面が指示書と写真。裏面に型紙現物が保管。
裏に牛乳パックなどの使用済みの厚紙を貼って補強。使う部分はヘッドの部分のみ。紛失しないよう長めに製作。
縫い代込みで上から8cmの位置に待ち針で印。待ち針中心に上下1cmずつが縫う位置です。
2cmの間隔に出来上がったステッチ。
こんな風に当てて、たとえ別の場所であっても2cmの確認にも利用することができます。

このプチ道具を使い始めてから、とてもこの作業が楽しくなりました。

「楽しい」ということは「楽:らく」ということです。

気持ち的に楽な方が良いに決まっています。

位置の迷いがないのでサクサクと捗ることも相乗効果です。

あとがき

ちょっとした箇所ではあるのですけれど、出来上がった時の遠目で見た時に、同じ位置に縫い付けがあることが美しいのです。

このようにステッチで固定する場合に左右対称を目指す裏には、こういった工夫があると良いです。

実はこれには続きがありまして、なんと、この2cmのステッチはその後なくなりました。

というのも、この製作の時代は生地幅が150cm程もある生地に限定した長ーいパーツの一続きの裁断で作っていたベルトだったからです。

その後、どんな生地幅の生地にも対応できるよう、このように仕様を変えました↓。

取っ手と支柱の境目にタブが付きました。これはタブの下にハギ目を隠し、機能とデザイン兼用のタブなのです。

ハギ目を作ることで1枚の長いパーツが3つに分かれ、1枚ずつが短くて済むようになりました。

このことでこのたびの2cmのステッチも消滅。

ハギ目の線を目印にタブを当てて縫い付けるので、これまた、ものさしさえ不必要に発展していったのでした。

現在ブログの手直しをしておりまして、過去にアップの当記事【818】の順番です。

当初投稿の2021.12.01から約3年後の2024.06.27現在で振り返りながら画像を追加したりその後の変遷を追記したりしております。

もうプチものさしはこのモデルにおいては必要なくなったわけですが、間違いなく美しく仕上げるためのステップだったと思っております。

こういった変化や変遷があってこそ面白いのです。

もう1つ面白い点は、このようにブログ記事の過去のものを未来から振り返った時に改めて過去の努力の姿や発展しようと行動した様子を冷静に見ることができる新しい目線です。

今というのは早い流れの中で淡々と過ぎていくもので、自分がその最中にあり、その姿は分かりにくいものです。

しかし、時が実際に経過してから再び振り返るその見方は、たとえ失敗したケースであっても、すべて意味のあったことなのだと思うことができます。

手直しが3年後という随分遅れた時期であったことが反省するところですが、こうしてブログ記事を手直しする2024年の1年の活動をやってみて本当に良かったと思っております。

今は6月。後半分でこれまでのすべてのブログ記事の手直しが完了する予定を組んでいます。

今やっていることの本当の意味というのは、おそらく、変化した姿の未来から振り返って俯瞰した目線でみてやっと分かるものなのではないでしょうか(^-^)。

レースでも決して弱々しくなんかない、美しいカーテン地のジャガードがエレガントなエコバッグがその使用シーンをうんと広げる瞬間【817】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ本格的に冬の気配がしてまいりました。

先日少し早いながらもホカホカ心地よく温まりながらのちょっとした夜の外出に手袋を着用。

そのような季節ではありますが、アパレル業界では、2022春/夏の準備が始まる流れ。

季節が真逆の時に準備をしていくのです。

これは、過去からのしきたりといった感じでありますが、そこまでのように季節が予想しやすい現実でもなくなってきている気象の変化があります。

そこで、これまでの季節感のイメージにとらわれたバッグの利用機会の喪失を見直し、季節感無視で素敵な素材を取り入れたオールシーズン対応の製作をしてみました。

レースカーテン地のジャガードが非常にエレガント、エコバッグだからこその季節感を無視した縛りの無い利用を見込んだ製作

このたびの素材は「レース」と生地の名前にも付くので、て夏のイメージがわくのかもしれません。

そこにあえて挑戦、生地の素敵さにのみスポットを当て、冬であっても利用しやすい身近な機能性重視のバッグからのスタートで季節感を無視した製作に挑戦してみました。

「切餅」:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm。

この四角い様相から「切餅」と名付けた一重仕立てのエコバッグです。

とはいえ、丈夫に丁寧に仕立てたところが特徴。

メインバッグにもなり得る可能性を感じていただければと思います。

<使用生地:黒>レースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
ここ最近変更したど真ん中の取り付け位置に変えた「底ベルト」と縦に縫い付ける「支柱」の交わり部分。

ぱっと見では見ることのない底の部分の美しさも追求したところです。

こんな感じで使わない時は折りたたんで収納。

これだけの強度とお仕立てだと全体にはなかなかしっかりしたものなので、この四つ折りまでが限界、それでも畳めることのメリットは大きく、メインバッグ内に入れての持ち運びを可能にしてくれます。

裏地を取り付け芯地を貼るバッグとの違いは、「そのまま生地の風合いが素直に現れてしまう」ということ。

ただ、このたびのレースカーテン地、いかにも薄そうに見えますが、なかなか丈夫であることが分かっています。

重いものを入れる対応も底ベルトと支柱で工夫していますので、弱々しい作りということは決してなのです。

生地チョイスに一番におしゃれ感を優先出来るのも、この丈夫な仕立てあってこそです。

生地だけの丈夫さに頼るのも、それは素材に依存し過ぎ、半分は自分で丈夫さを作り上げていくものなのだと思っております。

あとがき

私もこのデザインの試作のものを実際に毎日使わせていただいております。

コンビニ、スーパーに立ち寄った時に、そのままこのバッグにin。

とても使い勝手が良く、サブバッグでなくメインバッグとしても十分使えると感じています。

リュックなどの他デザインではセキュリティー性を高める工夫をとことんしているわけですが、こういった入り口が開きっぱなしの留め具も何もないバッグの良さもあります。

こんなレース地がここまで出来上がるのだと考えたら、生地は無限だと思えてくると思います。

その通り、どんな生地であっても製作可能だと思うのです。

条件などない自由な製作ができるための仕様、生地幅も気にせずに生地を中心にできるような「コンテンツ」に現在このデザインの製作ノウハウをまとめ中です。

コンテンツが完成したら、是非お好きな生地で作る技術を得るということも考えてみてくださいませ、自分で製作することの喜びと可能性は人生をも変えてくれると思います(^-^)。

ヴィンテージブランドバッグ収集者が注視する部分、保存袋のきつ過ぎない程好いサイズ感を視覚的にお伝えしたい【663】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

10代後半くらいからファッションに興味を持ち始め(多くの方がそうですよね♪)、その後、「ヴィンテージ物」「古着」「リサイクル品」「USED品」「セコハン」と呼ばれる市場で、すべて、ファッションアイテムを入手しています。

洋服・バッグ・靴・ベルト・アクセサリーの他、ハンカチ・タオル・家具・楽器と大半の手持ちの品物はすべて新品で購入しないスタイルをここ何十年も貫いています。

その根底にあるものが、「コスパ重視」です。

「良い物をお買い得に購入したい」ということに対しての情熱がものすごく強いです。

気が付けば、自然にそうなっていったことで、意識したり努力したりというよりはそれがとても合っていたということになります。

この考え方にご共感いただける方へのメッセージとしまして、今後新品以外の品物をコスパ良く得る技術やノウハウをこの<コーデ>のカテゴリーのブログ記事で綴ってまいりたいと思います。

このたびは、いろんな新品以外で集めてきた品物の1つ「バッグ」の収納袋のサイズ感のお話です。

せっかくコスパ良く入手できたバッグが収納1つで変形してしまってはとても残念です。

もしかして、これまでの保管の状態が悪くやや変形気味だったバッグだとしても、ここから良い形に整えてあげて持っていくという、新しい持ち主としての「任務」のような意味もこめながら「ゆとりを持った収納」ということをポイントにしていきます。

実際の保存の様子と共に是非ご覧くださいませ。

生地の質感や出し入れを研究し、今後ピンポイントで利用させていただくと決めたあるハイブランド様の保存袋

バッグ保存袋:「フェンディ」様がダントツだという考えです。こちらは黒のサテン調の布タイプ。

このサテン調の黒は色違いの白もあり、もう1種黄色の不織布タイプ、コットン素材のタイプの白と黒もあります。

バッグでは、黒のサテン地と黄色の不織布地の2種を使わせていただいております。

黒には黒いバッグを黄色には茶系や黒以外を入れて中身をある程度そのまま把握できる2種の使い分けも探す際には便利。

こちらは縦横約48cmの正方形程度のマチ無し。

マチ無しという点には注意する必要があります。

マチのあるバッグをマチ無しに入れる時には、マチの分が容量に持っていかれますので、より大きなサイズの保存袋が望ましと言えます。

サイズ感の俯瞰:バッグ:縦23cmx横36cmxマチ12cm。保存袋:縦48cmx横49cm。

縦が結構袋に余裕がありそうですが、取っ手が完全にかぶるものにということと、マチの部分を見ると平均的に、「すっぽり」おさまるといったニュアンスです。

あまりにゆとりがあり過ぎても綺麗な収納になりませんので、適正なサイズ感というのは一理あるのです。

バッグを立てた状態:袋のサイズが適正であることで余分な部分がだらんとならず、すっきりと立つのです。

バッグが立つことに役立っているのは、バッグの中のあんこである「新聞紙(しんぶんがみ):新聞の印刷する前の紙の中に実際に印刷した古新聞を丸め込んだもの」が4つほどブランドバッグ内に入れてあり、バッグの方崩れ防止もしていることの存在も大きいです。

こういった些細なひと工夫は、バッグの長持ちになることに対する実体験からのメソッドです。

バッグの変な癖などは、新聞紙のあんこでキープすることでかなり良くなっていきます。

気を付けなければならないのは、コンパクトに収納しようとし過ぎて窮屈な保存袋に無理やりバッグを押し込むこと。

出し入れしているだけなのにバッグに擦れなどができる原因になりかねません。

せっかくきちんと収納するはずが、逆にキズを付けていては意味が無いので、ゆったりと違和感なく収納できるサイズ感というのはとても重要であると考えます。

あとがき

ヴィンテージバッグだからこそ1点物。

同じ物を入手ということのハードルはかなりのもの。

そういったものをいかに末永く持っていけるかというのは価値ある行動の1つだと考えております。

粗っぽい使い方などとよく言いますものの、大半は収納がいい加減過ぎてバッグが良い形でキープされない点にあることを懸念。

実は使っていない時間の方が長い「収納」の部分に着目していこうではありませんか(^-^)。