まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
図書館で借りるスタイルの読書ライフを続けています。
時々気になった本を即入手したい時に図書館の検索でも見つからなかったものは、「メルカリ」「ヤフオク」「amazon」サイトを探すことがあります。
そして、他の数冊と一緒に手にした本、「キスに煙:織守きょうや 著」を拝読。
「スケート」に関わる登場人物達のお話です。
ネットの噂により、かなり引き込まれる貪るように読んでいく夢中さがある本であることが間違いなくその通り、そこそこ厚みがありながらも短い期間で結末を求めて読み終わっていきました。
非常に素晴らしく良かった本の1冊としてご紹介したいと思います。
人の心の隅々までを推し量る登場人物の姿は「忖度」の悪い使われ方を遥かに飛び越えた古き良き魂のようだ
サスペンスもの・BLものどちらにもはまらないような感じを受けました。
それぞれ、そのような場面もありながら読み終わった後にすごく純粋なものに触れた気がしたのでした。
こうまで人の気持ちというのは立体構造であり、心の内というものがある、登場人物の二人の男性はどちらも正当で自分の気持ちに正直だったところが非常にすがすがしかったです。
これまでのたくさんの計り知れない進化の中で、「人間」が繁栄した現代において、最も生き物の中では複雑で万能である存在。
しかし、本当の心の内は、他の動物にも決して無くはない、最も純粋なものが本来の姿であるはずではなかったかと思います。
いつしか、「狡さ」「嘘」を覚え、内面がそれらにとらわれた人間はもうとうに本来の大切な物を失くしてしまっているのではないかと。
そんな人間だらけでは、「犯罪」「戦争」などがどんどん悪い出来事が起こっていくのでは。。
この二人の男性達の正直さは、良い教えをくれたようなそんな気がしました。
二人の男性「志藤」「塩澤」のそれぞれの「恋愛感情」についての私の見方
「BL」要素たっぷりであり非常に好きな分野。
ここ5年くらい、「異国色恋浪漫譚:やまねあやの 著」という漫画に感動したことがきっかけ、その良さは共通するところがあります。
そのような男性同士のそれぞれの心の内をこの本から感じた独自の見方で、二人の気持ちの重なりと微妙にずれているところをアウトプットしてみます↓。
・塩澤:志藤に対して、好きである・つきあいたい・結婚したいなどの一般的な恋愛感情と何ら変わらない気持ちを持ち、早くに本人がそのことに気付いている。
・志藤:塩澤に対して好きであるという気持ちは塩澤と共通するところであるが、恋愛感情ではないのだという感じ方に少しずれがある。。と自分ではそこまでしか気付いていないが気付いていないだけで塩澤と同じ思いがほぼ重なっている。
このような見方をしています。
一人一人の人間は全く同じではない程の複雑さが遺伝子レベルであるので、そこが人間らしい違いなのです。
それでも、ここまで気持ちが相容れた二人は非常に望ましい良き関係であると思っています。
あとがき
相手の心の内を推し量ること、自分の心の内を相手に素直に打ち明けること、こういったことの素敵さが感じられ、非常に後味が良い物語でした。
身近な動物でも人間の3歳児くらいのレベルがあるようです。
「思いやりの心」などを素直にまっすぐにシンプルに表現する動物にも感動することがあります。
本来、感動するところは、そういったシンプルな自然の生き物の姿に対してなのかもしれません。
小説など事業に関係ないと思っていましたが、長い事業活動での都度の選択や判断においては、どのような分野の本でも影響があるものです。
今後も専門的な分野のみにとどまらず優れた本を分野拘らずに手に取って読んでいきたいと思います(^-^)。