全面キルト、じっくりと丁寧にかける3cmダイヤキルト【855】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に製作していくと決めた4デザインがあったのですが、早くもこのスタートの1月で意向の変化が出てきました(^_^;)。

今年は、全力で1デザインだけをひたすら作っていこうかと。。。

これでもかというほどのとことん「餅巾着」デザインを2022年全力で作って行こうという思いがここ数日で沸いてきています。

3cmダイヤキルトの加工例

では、まずは、キルトがけの準備段階からご覧いただこうかと思います。

今回の表地のボアは肉厚です。他の同じデザインで薄手の生地を使用する場合はやや薄手の中綿を真ん中に挟み込みますが、このボアの場合差が出過ぎ、膨らみ過ぎて厚みが出過ぎるので均一に他のものとのバランスをはかるために、ソフト厚芯というグレー色のフェルト布みたいな芯地を挟み込むことでやや控えめなクッション具合にします。表地→ソフト厚芯→ハード薄芯の順です。
本体のキルトの作図:こんな風に丁寧に3cmダイヤキルトを作図します。こちらは、本体パーツx2枚分です。入口フラップx2枚も同様にキルトをかけるので、作図のポイントは入り口フラップでお届けしますね↓。
入り口フラップのキルトの下準備:ボンドなどは使いません。先ほどのように表地、ソフト厚芯ハード薄芯を重ねて、ソフト厚芯とハード厚芯は粗裁ちではみだしておきます。そして、表地の正しいデザインに沿って余分をカットしていきます。この時にしっかり待ち針で固定してあります。はさみは生地用ではないはさみをこういう芯地用に用意しておくのが良いですね。
カットしました。この待ち針はステッチの直前で外すので、このまま固定で、更に、真ん中部分の空間にも待ち針を追加して、縫う時のずれ防止を徹底します。この真ん中の何でもない空間に打つ待ち針こそがとても重要です。
キルト作図場面:スタート時点が肝心だと言えます。キルトをできるだけ隅の方からかけてあげるために、直角部分の端から1.5xcmを縦横とも印をつけ、線で結びます。これは直角二等辺三角形の底辺に当たります。この底辺を起点として、横に3cmずつ線を引いていきます。
印は、最低2箇所以上でないとゆがみますので注意です。長い線は3-4箇所印をして結ぶのが良いかと思います。片方の線引き終了後、垂直向きにもう片方の向きの線も付けていって、全体にダイヤキルトを作図しておきます。
そして、端っこから順にミシンでステッチ。待ち針はこのステッチの途中で徐々に外していきます。外してから縫わないと待ち針に乗り上げてしまうからです。最初と最後は返し縫い、そして玉結び、玉止めもします。とても丁寧な手間のかかった作業と言えます。
こんな風に仕上がりました。難しいものではありません。作図通りにひたすらステッチをしていくという地道な作業の賜物です。

今回、本体の方だけですが、ダイヤキルトを柄とみなして、作図の時点で出来上がりに対象に柄が出ることを想定してみました。というか、そうしてみたつもりです(^_^;)。出来上がった時にその効果を検証してみたいですね。

というとは、全く同じ向きで同じ位置に作図ということではないということが注意点になります。

2枚が、合体した時にぴったりと重なるダイヤキルトになるには相反する位置からのスタートで作図ということにしています。

もう一度上の写真を見てみますね。

対象にダイヤキルトの柄が出るには、左のパーツの右上の端からのスタートで作図の場合、右のパーツでは、左上の端からのスタートで作図すると、ぴったりと同じ位置に柄が来るという考え方です。作図は、マチの方からはしませんので、てっぺんのどちらかの角から始める場合、相反する側からのスタートで実際にバッグになった時に対称になるということです。
キルトパーツ完成:すべてのキルトパーツにキルト加工を終えました。非常に美しい3cmダイヤキルトの完成です。

キルトの効果としては、1)丈夫にする、2)華やかにする などと2点程あるかなあと思っています。

あとがき

時間や手間が多くかかりますが、困難や難関はないのでやりやすいです。

驚くほどの美しさです。

これリュックになるかと思うと非常にワクワクしますね(^-^)。