<カーテン作り⑧>完成したカーテンと低反発クッションカバーがインテリア内で窓や家具に馴染む様子【1375】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ数か月でシリーズとして投稿してまいりました、<カーテン作り①-⑦>がすでにございます。

カーテンの製作過程においてポイントや課題(未解決部分も含む)をお話しながら、まるっきりほどいてやり直しもしながら2023年の12月で複数のカーテンが完成して設置できました。

ということで、このたびは、そのカーテン達をインテリア内で設置してある様子を見ていきます。

そして、どんな風にインテリアに馴染んでいるのか、そのためには、やはりここはこうしたいものだというような製作における細かな工夫や手間が活きている様子などをお伝えしたいと思います。

既製品では、商業上手間が省かれている箇所が本当はもっと丈夫に固定する方が正解なのではないか、とか、そのせいで余計なステッチが目に映り違和感があるのではないか、など何か印象が生まれるかもしれないところにこうしてご紹介する意味があると思っております。

この際に、低反発クッションカバーも数多く製作しましてので、カーテンと共にこの投稿でご紹介してまいりますね。

低反発クッションいろいろの共通点は、葉っぱモチーフのボタニカル

こちらはリビングテイストなので薔薇柄にしています。
キッチンのダイニングチェアー用です。カーブを描いた椅子になじむカーブラインで製作。
上と色違いですで、ライトグレーです。
柄が変わります。ひもの結ぶ位置が先ほどの柄の時よりも奥になっていて、設置の仕方もコツがありますね。
これは色違い。このグリーンなかなか貴重なカラーです。
こうしてカーブのある椅子に対してはカーブある2枚ハギで柄の向きを考えて作りました。

背の方から椅子を見る方を正位置としています。

四角い椅子には、四角い型紙の方で。椅子によってはリボンひもは付けません。

どれもボタニカルなのですが、できるだけフローラルに寄らない感じにしたところが実際にインテリアに合わせる時の事を考えたそもそもの生地の選定の工夫です。

そう考えると1つだけ置いているお部屋が違う最初の薔薇の椅子カバーは、テイストが違いますね。

この椅子だけはピアノ椅子なので、別のお部屋にあるのです。

それぞれのお部屋のテイストに合わせて、お部屋ごとの雰囲気を作っていくことの例となればと思います。

3部屋のカーテンの雰囲気の違いを見比べる

縁側用のカーテン:片方左側だけで横幅180cmの大きな窓です。
メインカーテンとレースカーテンが両方柄の時のコツ:粋(いき)に映るのは、柄が同じこと。
柄が全く同じというミラクルこそ生地選定の醍醐味:こういう全く同じ柄という偶然が楽しいです。

実際に、生地屋様も驚いておられました。

偶然にも柄がほぼ同じなのです。

そうであれば、柄と柄が重なり合っても混沌とせず、すっきり感が出ます。

1つ1つのヒダを片方で15個程度、両方で30個丁寧に作ることの成果がここに現れます。

ほどいてやり直す前はこのヒダがつなぎ目の所で不格好でした。

その後、つなぎ目を耳を使った両割りでできるだけ薄く工夫し、「袋縫い」を取りやめたことが出来上がりのすっきり感につながりました。

私の考えとしては、袋縫いは、その後の作業のヒダの事を考えますと、お勧めしないです。

つなぎ目で「耳」を利用するのですから、このように裏側で両割りされてペタンコになっていれば十分です。
そのかわり、端っこラインは、「耳」であっても三つ折りしてすっきりとさせます。

実際の既製品では、ここが耳のままのものは、特にレースカーテンで経年のほつれが見られます。

それを三つ折りしておく経年後の効果は必ずあると見ています。

レースカーテンの柄の向き:はっきり柄が映る真ん中辺りにお花みたいなモチーフに向きがありますね。

レースカーテン地も柄の向きがあるタイプの生地を利用したことになりますが、カーテンであれば、上下だけ意識すればそれでよいですので、是非ご調達の際には柄をじっくり眺めてから作業をお勧めします。

この縁側用のレースカーテンの素材は何かニットみたいに伸びるものでした。優しい風合いの素材です。
裾の床との距離:これが遠方の物を製作の場合難しいですが、レースカーテンは縦横共に伸びる性質があります。

よって、「レース=少し伸びる」という性質を考えて、必ずしもメインカーテンと同じに考えないことです。

レースカーテンは、やや短めに裾上げを意識し、メインカーテンはレースカーテンを覆うイメージです。

メインカーテン生地はよほどのニット素材でなければ、レース生地よりも伸び率は小さいと実感しました。

むしろ、ふんわり上がるイメージです。

そうすると、短く見積もり過ぎないよう気を付けるということも必要です。

メインカーテンはひきずるぎりぎりが見た目が良い:5cm以上上がってしまっているのは見映え悪し。

引きずらないけど、隙間もあまりないという難しさがあります。

可能なら、裾上げの前にシュミレーションして計って伸び率なども含む寸法を決めると失敗が無いと思います。

個人の部屋のカーテン:横幅は片方90cmの窓です。サーモンピンク無地が壁クロスと調和。

お部屋が変わりました。

壁に柄があることは個性的なお部屋ですが、そういう総柄の壁のお部屋ならば、カーテンは無地がお勧め、インテリアがすっきりとまとまります。

やや長めの仕上がり:最初短すぎてやり直したら今度は少し長すぎ。もう少し上がっても良かったです。
完全に無地ではない無地ライクの勧め:とはいえ柄がないわけでもなく、控え目な皺加工のようなジャガード。
こちらも「耳」が来ていながら三つ折り始末をした端っこ。
メッシュ芯の上下のステッチの効果:既製品では上下ともステッチが入っていません。

ステッチが入ることで表から見るとステッチラインが目立ちます。

だからこそ、糸の色をできるだけ生地カラーに馴染むようなピッタリの色で選ぶことがコツ。

実際、全く同じサーモンピンクではないのですが、パステル系のピンクカラーのテトロン糸30番を使いました。

糸目はどのカーテンも共通で3mmです。

ハーフ丈の窓用のカーテン:ライムグリーン色です。ハーフ丈の110cm用。

こういったカーテンは、むしろ、窓枠から下へはみ出した方が窓全体を確実に覆いますので、あまり丈の長さを神経質に気にする必要がありません。

作業としては、このカーテンが一番早かったです。

丈や幅が短いだけで、ここまでカーテン製作の時間が変わることを実感した体験でした。

すべての端3cmを空けた効果:真ん中の重なりでカーテンの隙間を埋めてくれます。

「大塚屋」様のレシピ通りに製作。

この3cm空けた場所からヒダが始まることの意味が隙間が空きにくいことに効果を発揮。

実際に現在のお部屋で使用の既製品のカーテンは、真ん中がここまでの3cmという分量をとっていないので、隙間が時々空き、手で調整するストレスがあります。

そう考えると、この3cm空ける仕様というのが大正解であると考えます。

真ん中だけでなく、左右の端も3cm空けていますので、すべての端がこのような仕様になっているのです。

このように途中部分の重なりにも影響しています。
カーテンの閉め方や利き手の兼ね合いでどちらが上ということは決まっていませんが必ず重なります。

さて、次はお部屋が変わりまして、再びダイニングキッチンへ。。

カフェカーテン:キッチンにおけるインテリアの風景です。こちらもヒダを作って製作したミニカーテン。

時計がもっと上でも良いかもしません(^_^;)。

このカーテンは、その後お直しをして、上の隙間や横の隙間を埋めたいと思っております。

ヒダを作ってはみたのですが、実際にはカーテンっぽく開け閉めは無いのです。

開け閉めは無く、ベルトでまとめることが多い使い方が実情です。

ただ、ヒダがあるカフェカーテンはほとんどネット上でもお写真を拝見することが無く、レール付きでない限りはレアです。

そこで、デザインだけのヒダを2個ほどに減らし、両端をもっと広げながら、右端にあるタブをホールとして利用した通し方にする予定を今決めました。

私としては、このヒダを機能ではなく「デザイン」として続行したいのです。

現在の仕様だとリングの直径が大きいために上にも隙間が空いてしまうのです。
カフェカーテンでもその他のカーテンと同様にベルトも作り、フックもあります。
カフェカーテンの両端も三つ折り始末しています。

この柄、最初の方でキッチン内にあるダイニングチェア用のクッションの柄とよくマッチする草木柄です。

以上です。

たくさんのカーテンをいろんなお部屋用に作った、低反発クッションをどれも1点物として作ったことがとても楽しい製作でした。

ほどいてやり直し場面も多々あり苦労しましたが、最終的には完成し、納得しています。

あとがき

低反発クッションもカーテンと同じく、最初から作り直す場面がありました。

一度失敗しないとメソッドがなかなか見つからなかったです。

この苦労をこうして超えたその先の出来上がりから、何かを感じ取っていただき、自主製作に引用していただければ幸いです。

カーテンは、慣れれば、1時間半で作れるとのことですが、実際にやってみて、後半の片方の窓の幅90cm用であれば、可能かもしれないとやっと思えました。

とにかく、納得いくまで改良をし続けるということで後の心地良さも変わってくるというものです。

物を1つ作るためにおしむ手間については、量産品のメーカー様が作るその手法が必ずベストな良いお品を作るための仕様とは限りません。

コストと材料費の削減のために減らされた部分も多いので最低限なのです。

それを実際に作ってみることで、何十年も傷みが少なく使っていける良い品物を作るヒントがたくさんありました。

もし、ミシンのこうした技術などを学びたい場合に、動画とか、コンテンツを見ていただければと思います。

「机上の空論」は無し、実直に本当に良い物を作るためにはということをテーマに良いも悪いも平等にお話させていただきます。

では、このたびのカーテンシリーズはこれで終わります。

元々、ハンドメイドバッグを製作してきた独学の者です。

独学でも十分ここまでは作れるということです。

ミシンライフを始めていかれることも長い目で見たコスパも得られ素敵な事だと思います。

お役に立てれば嬉しいです(^-^)。

その後のお直しで上部の隙間を解消したミニカーテンの作り:これで腑に落ちました。隙間塞がれました(^-^)。

その後、ブログ投稿後にやり直したミニカーテンのお写真を掲載致します↑。

納得いくまでとことんやり直して行き着いたここで完成型になりました(^-^)。

<カーテン作り③>カーテンのつなぎ目の袋縫いが野暮ったいと感じた時のやり直し、耳なのだから両割れすればかさばらないという考え方の誕生の瞬間【1346】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

初の本格的なカーテン作りをする機会があり、カーテンを製作しています。

念入りに柄を選択し、新築の家の縁側用ですので、ちゃんとした永久的な物を作っていきたいと思いました。

今回はレースカーテンでの袋縫いの場面が前半、後半はそもそも袋縫いが本当に有効なのかを考え、両割れタイプに作り直すことを決意した経緯をお話させていただきます。

確かに袋縫いは有効な時がありますが、その後のつまんでひだを作る作業の段階のやりにくさを考えると必須な作業ではないのではないのかと疑問を持つようになりました。

そんな袋縫い場面と袋縫いに対する疑問の2つをこの投稿でお伝えしたいと思います。

袋縫いのやり方:私バージョン

袋縫いと聞くと難しそうですが、要するに生地の縫い代を内側に隠してすっきりと収納して見えなくするという目的があります。

ただそれと引き換えに袋ができるのです。

実際にやったやり方をご紹介したいと思います。

この継ぎ目はカーテンの左右の片方で2枚のパーツを合体して横幅が長い窓に対応するためです。

継ぎ目などなくできるのは狭いワンルームマンション程度の窓が該当ですが、新築の広いお部屋などでは窓をめいっぱい開けてあることも多く、横が片方の窓だけで180cmもあるのです。

そうしますと、180cmというような生地幅の生地さえレアで見つからず、2枚をハギ合わせてひだを入れて生地を使用していくことで2枚仕立てというのが通常の考え方です。

そうすると、皮肉ですが、大きな窓用の良いカーテンを作りたいと思うことで、ハギ目が生まれてしまうというジレンマがあります。

このハギ目はをオーダーカーテンのお店のお品ですら存在しているという現実がカーテンにはあるのです。

間違いのないようにお願いしたいのですが、袋縫いの場合「外表」にまず2枚を重ねます。
重ねた状態でこんな風に耳の内側部分を地縫い。
割った耳部分を内側に、今度は中表にしていきます。
アイロンでぴっしりと折り目を付けます。こちらに見えている部分は実際の裏側です。
最後にステッチで縫い代を隠しながら押さえます。縁過ぎるとこうして表に耳が見えてしまいます。
ということで、袋の内陸部を縫い付けるのが望ましいです。
袋縫いの完成です。こちらは実際のカーテンの裏側に突き出す形で袋縫いが飛び出るのです。
出来上がりの実際の表側。綺麗に縫い代が隠れましたが。。
実際に袋縫いを頑丈にやり過ぎると、つってしまい、課題が残りました。

最後のお写真は、その先の裾縫いまでやってしまった状態の写真ですが、ご了承を<m(__)m>。

このことから、2つの事を考えました。

1)ハギ目の地縫いは引っ張り気味で縮まないように縫うこと。そうしないと裾のラインがこの位置だけ斜めに上がってしまう。

2)そもそも、袋縫いする必要はあるのか、もともと端っこは耳であり、隠す必要などないのでは。。

この2)については、だんだん強くそう思え、ほどいてやり直しをしています。

後日の投稿でやり直した完成を記事にまとめる予定です。

袋縫いを採用せずに、両割れをすることで、次の段階の作業の「ひだ」をつまむ時にごわつかないよう最低限の薄さをキープできるメリットがあると思いました。

さらに、耳なのにそもそも縫い代を隠す必要もないのではないかと思ったこともあります。

1)のひきつりは頑丈に縫い過ぎないこともコツで、やや粗い糸目の4-5mmで一度だけステッチを引っ張り気味にすることで解決できると思い最初からのやり直しをしています。

とても大変な事なのですが、最終的に出来上がった状態をすべてほどいてやり直すことで納得していくつもりです。

それぐらい、出来上がりが思うようなものではなかったということです(^_^;)。

カーテンは折って縫うだけとは言え、いろんなコツを知っていてやっと思い描いたように出来上がるのだと痛感。

あとがき

とりあえず、袋縫いのやり方をご紹介しましたが、自作の場合袋縫いはしない方が良いと思います。

オーダーカーテンのお店に頼むと、ハギの場合袋縫いをされることがあると思いますが、そもそも高価なお値段の原因として、その袋縫いの箇所を次の作業の「ひだ」に当たらないよう計算し、生地の分量を考慮している手間をかけてあるようです。

それでも、突き出したあの袋縫いが私は気になり、カーテンで採用しない方向を好みます。

あまりにも丈夫に。。と思っても、カーテンは後からお直しもしやすい一重仕立てなので、そこは気にする必要が無く、野暮ったさを解消したりすることに工夫した方が良いという考え方です。

賛否あるかと思いますが、実際に袋縫いをしてきてこの考え方にたどり着きました。

あくまで手法の1つなのです。

ただ、袋縫いの手法はカーテンだけでなく、他の製作にも使えます。

むしろ、この手法を他の製作に活かすという広がった利用の仕方をお勧めしたいと思います(^-^)。