これまで集めてきた30年前の年代物ブランドバッグコレクションが4点入るたっぷり容量、バッグの型崩れを徹底的に防ぐインテリア収納【1386】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続でご紹介しております大容量バッグ製作。

それぞれが全く同じではなく、生地が違い、サイズが違います。

ゴブラン織りではごわつかないようマチ無しデザイン、それでも使わない時にたためるような融通性も入れますので、「インテリア収納袋」に徹したものです。

旅行のビッグバッグになるかというとお車で比較的持ち運びの時間が短ければ可能かもしれませんがあまりお勧めできません。

旅行用には重い物を持ち上げるための機能を持ったデザインとして「支柱」を取り付けるからです。

インテリアならではの柄が遮られないめいっぱいの面積を見せていくのが、取っ手を挟み込んで縫い付ける手法。

このたび、とてつもなく大きな横75cmのバッグが出来上がりました。

シックな黒でまとめたことで、ビッグなバッグであっても引き締まった感じに映るのではないかと狙った案です。

2019年-1020年もののストック生地をフル利用した75cmもの横巾の超ビッグトートバッグに入れる物、それは年代物の4点の収集バッグ

このたびは、トップ部分の一部の不足面積を、別生地で「はぎデザイン」で作り上げました。

ビッグバッグ作りは、手持ちではなかなかそのままの生地で作ることなど難しく、大容量バッグというもののすごさを感じます。

生地は余らせずに端から端までのフル使い、スパーンと非常に気持ちが良い使い切り。

上段(薔薇柄黒):ビエラフロッキーという生地。下段(ボックス柄黒):シルク混ドビーという生地。

薔薇柄のビエラフロッキーは、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、日本製。

無地ライクなボックス柄は、キュプラ/56%、シルク/20%、アセテート/18%、ナイロン/6%、日本製です。

高級生地なのでひかえめに小さなバッグ用にと2019年に購入だった薔薇柄、今まで使う機会を失っていたのです。

まずは、どちらにも接着芯を貼りました。

そして、切替えを作り、片方の薔薇の生地の最大限の幅に合わせたのがこの状態では横105cmもありました。

ここまでビッグなサイズは過去にも経験がありませんでした。

裏面:しっかりとした表面にするための10cmのダイヤキルトがけ。内陸部の待ち針が固定・しわ防止です。

キルトシートは、いつもの不織布芯の代わりに撥水生地を使ってみました。

ただ、後から思うのは不織布芯がやはり馴染みます。

バッグを触るたびに、この撥水生地の「シャカシャカ」という音がするところに違和感みたいなものが残るのでした。

ここに当てた「キルト芯」代わりの生地は「ナイロンタフタ」という生地。

ダイヤキルトは10cm、針目は通常の3mmで仕立てました。

キルト完成の表面の様子。最初にハギ目をつなげた後キルトをかけているのでダイヤ柄は途切れません。

その後、こんなことをしています↓。

右端のような外側を粗い針目の6mm固定ステッチをALL一周かけます。

この後の作業で生地が折れたりしにくいように固定していますので、仮止め程度のものです。

粗い針目の意味は、比較的早く作業ができることともう1つ、同じ3mmだと皺が寄ってしまう可能性があるからです。

粗い方が融通が利きます。

マチの部分も縫い代の内側の影響のない数ミリのところを同じように固定。
大容量バッグ:縦50cmx横75cmxマチ25cm。「著作権侵害」への配慮でリメイク部分の取っ手を隠して撮影。

取っ手もちゃんと付けましたが、取っ手だけは古着のワンピースに附随の「ロングタイ」の使わないのを利用しています。

よってお写真の枠からは除外させていただいたのです。

写真では、4点のブランドバッグが保存袋に入った状態で4点収納してあるのです。

横にはゆったりと2点が配列欲並んだ容量、収納しながらも重なりによる新たなる傷みが起こらないような効果があると思います。

「バッグというものはこういうサイズであるべきなのだ」という固定観念で縛られていたら製作することはできなかったと思います。

側面から見た様子:ピンタックをスタイリッシュに入れていますのでルーズな印象は解消。マチ25cmの姿です。

大容量バッグであっても野暮ったさが解消されたスタイリッシュな出来上がりになったと思います(^-^)。

あとがき

バッグの作り方1つとっても、生地を新品で購入して作っていくことだけではない可能性を探っています。

本当は、商業として自由に古着などから作ることができれば。。と無限の可能性を感じますが、「著作権の遵守」があるためにそれは難しいことなのです。

それでも、図解や、一部の撮影のみにとどめて、その「ノウハウ」はお伝えしていけるのではないかとぎりぎりで頑張ったのです。

これが、現在ピクチャレスクにできる精一杯のこと、どんどん気付いたことは発信してまいります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

古い自作クッションカバー・古着スカート・ちりめんはぎれと複数分野の材料で作ったバッグ収納のための大きなインテリア収納バッグ【1384】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1343】【1348】【1375】で、実家の新築の合計7点の低反発クッションカバー作りを過程や完成品でご紹介しました。

中身の低反発ウレタンは、このたび使用のゴブラン織り薔薇柄カバーの中身から4点抜いて再利用させていただいていたものでした(初告白)。

何しろ10年以上前に製作したゴブラン生地を使った低反発クッションカバー、結局は持っているだけで使い道が無かったクッションだった4点でした。

中身のウレタンだけを抜いた4点のカバーのみが残ったこのたび、同じブロックパーツを裁断して集めたパッチワークに仕立て、大容量バッグを作っていきます。

大きなバッグを作るので不足の部分が出てきますので、あらかじめ別生地を用意。

その生地というのが、古着のタイトスカートからの引用になります。

部分的にリメイクが入りますので、「著作権の侵害」に考慮し、写せる最大限の範囲にとどめ、一部図解で示したいと思います。

①ゴブランクッションカバー解体②はぎれのちりめん生地③古着スカートという3つの方面から集めた材料で作った大容量のバッグ

パッチワークでどこまでエレガントに仕上がるのかは、毎回のテーマです。

薔薇柄はエレガントな雰囲気をくれる頼もしい柄です。

パッチワークで柄はぶつ切りですが、天地の向きを統一しながら丁寧に作っていきます。

1パーツは縦12.5cmx横17.5cmです。柄の向きを天地の向きに揃えました。
まずは大きなシートを2枚作りました。縦の長さが不足している状態です。
1.5cmの縫い代で横に細長く繋げたら、都度アイロンで両割りし、まずは縦に溝の両端にステッチ。
裏面はこのようになっています。横長に繋げた次に、縦に繋げていき、その溝もステッチしていくのです。

果てしない作業ですが、いつかは完了します。

こうした地道な作業の果ては美しいパッチワークシートが出来上がります。

あとは通常のひと繋ぎの生地のように考えて進めていくのです。

取っ手はもう生地が無いので、別生地。ちりめんのでこぼこ感がゴブランに合うような気がしました。

ベージュのちりめん生地がいよいよわずかになっていたところで、ここで最終の利用となります。

今思うことは、1生地を完全に使い切るのに随分年数がかかっていることです。

1m以上の生地は1点のバッグの製作にはかなり多めだということが分かります。

この取っ手には、接着芯も貼りましたし、同じく在庫がラストの「ソフト厚芯」も入れ込みました。

そして定番の4本ステッチで固定して立派な取っ手になり、ゴブランの生地にレベルが合っていきます。

出来上がりサイズは、縦50cmx横60cmxマチ無し。横60cmは大きなボストンバッグ級ですのでビッグです。
この空間の部分は、写すことをひかえました著作権のある元はスカートのベルベットラメドット生地を使用。
斜線の部分にベルベットの黒のラメドットを追加。3cmのダイヤキルトをかけました。イメージしてみて♪。

素敵に出来上がったのでお見せしたいのはやまやまなのですが、すみません<m(__)m>。

こうして、足りない部分をお洋服の古着でまかなうというアイデアは、初めて取り入れたことです。

裏地:カーキ色でいろんな表地に融通の利くカラーです。
サイドの様子:ゴブラン程の厚みのある生地の場合こうして自然にマチができます。
最低でも7cm程度は膨らんでいます。
柄を壊さないためには、せっかくの広々と出ている柄をマチで遮るべきではないとの判断です。
底は「わ」になっているので、こんなごわごわ生地でも比較的角は出やすいです。

底は柄の向きがそれぞれ整った2面をつなげて、パッチワークと同じように溝の両端をステッチして最終的に1面にして「わ」として作っていきました。

もともと1枚の生地だけで作る時には柄の向きは「わ」の場合片面が反対向きになるのに、パッチワークの場合は両面とも正位置に配置できるという新しい発見も。。

ブランドバッグを収納している時の様子:サイズ縦50cmx横60cmxマチ無し。ふんわり感が出ています。

こうして、中に目的のブランドバッグを収納したところで、インテリアとしての「容器」のような存在になったのでした。

あとがき

バッグ収納の為のバッグですから非常に大きなサイズになります。

元はクッションカバーだったゴブラン織りの生地でしたが、わざわざパッチワークにして不足部分を他の素材からも引用して残したかったのです。

それは、当時でしか入手できなかったと思われる希少な生地が、年数が経過するともっと価値が高まったと感じたからなのです。

生地屋様にはあんなにたくさんの勢揃いしているように見えますが、「一発屋」も多く、その時の出会いが重要なのです。

ダイナミックなまでの「多品種小ロット化」の現実なのです。

そのような構造や事情をうまくつかみ、自作の価値に当てさせていただいております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>ピンタックをあしらう仕立て直しの結果がすごい、整然たるインテリア容器への生まれ変わりを遂げた過去の製作品のトートバッグ【1380】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ3回にわたり、過去の製作品のハンドメイド品を仕立て直しています。

1回目の【1379】では、5年前に製作の2018年製のスツール用の低反発クッションカバーを角型から座面の楕円に上手く沿った楕円カバーへと変えました。

全部糸を解きほどいての仕立て直しなのでほぼ最初から作るのと同等です。

それでもその生地をそのまま活かして仕立て直すことの無駄の無さや気持ちの大きなリフレッシュをお伝えしたいと思っております。

当【1380】では主にトートバッグに主にピンタックを追加していきます。

3点中2点はすでに出来上がったところへ追加だけをするやり方、最後の1点は元々裏地無しであったことから、この機会を兼ね、全解体の裏地付けを含めたピンタックバッグへの変更となります。

なかなかのボリュームある作業ではありましたが、とても有意義でした。

では、是非変化をお楽しみくださいませ。

縁が曖昧なルーズなトートバッグがピンタックを施すことで劇的に生まれ変わる、180度反対なスタイリッシュなテイストになった

仕立て直し前の3点のトートバッグ:左2点は接着芯を貼った裏地付き、右は一重仕立ての無接着芯。

どれもだらんとしたルーズさがあります。

きちんと整ったラインがはっきりしたボックス型の方へとそのフォルムを変えていきます。

「あいまい」から「はっきり」への変化は、その見かけの物理的なことだけでにとどまらず、気持ちが引き締まるような「心地」の変化も生むのでした。

作業過程は映しておりませんので、次の写真からはピンタック後になります。

随分変わりました。

もともと縦長のサイズだったのですが、角がはっきりして前よりこちらの方が断然グッドです。
こちらは横長。前は縦が短くて物がこぼれそうだったのがピンタックだけでこうも変化しました。
縦横50cm四方のビッグバッグ:もう迫力満点。このようなサイズのビッグバッグはなかなかレアです。

ここへプチプチを入れている事業用の資材品入れとして使っておりますので、出番も多く毎日見かけるバッグでした。

毎日見るからこそ見た時の心地良さを重視した仕立て直しだったのでした。

これは最初一重で作ったのがかなり前なので、そこからこんなにも作り方が変わったことに驚いています。
裏地も持ち合わせの生地があり、これを利用。接着芯は表地だけに貼りました。

ピンタックは、最初の2点は表地と裏地が重なったままアイロンで線を付けてまとめてつまみましたので早く仕上がりました。

ただ、この3点目に関しては、本来最初から作る裏地付きのピンタックタイプは表地、裏地それぞれでピンタックをつまんだ方がラインが綺麗で寸法も正確です。

注意点は、裏地は内側へ隠れる方へ突き出すつまみ方で裏面で山を作りますので、出来上がりはピンタックが奥へ隠されることです。

表地は表側へ突き出す方が断然美しいですので、そのようにつまみます。

ピンタックをつまむ面が表地と裏地で違うということです。

そして、最後口の縫いとじの時にピンタックが凹凸で重なりうまく合体できるという仕組みです。

おまけ:ジャガードの裏面使いの良さを意外なカラーの裏面でアイロン台クロスとして仕立て直し

実は3点目の生地の裏面が結構素敵だったので、これを表面としてインテリアカバーで使います。

もともと、アイロン作業の箪笥(たんす)のてっぺんにクロスとして敷いていた本来の表面でしたが、3点目のバッグと同じ柄だということに差別化を付けたくて、裏面仕様で違った雰囲気にしてみたのです。

実際にこのようにインテリアクロスとして使用しています。

今思えば、何年か前に購入のこの生地、気に入って多めに調達していたようです。

バッグに余ったからインテリアクロスにしたというのがこのアイロン台クロスにしたきっかけ。

当時しっかりこの生地をしっかり見ておらず、裏面がこうなっていることをこの仕立て直しの機会に初めて知りました。

あとがき

ここで仕立て直しシリーズの第二弾が終了したのですが、最後の第三弾というのは、同じビッグバッグのもっと一回り大きな一重仕立てをこれも全解体の裏地付きで仕立て直します(【1381】記事にて投稿)。

こちらにも裏地を付けていきますが、この度のビッグバッグよりも生地が伸びるタイプでやや難易度があるかもしれません。

そちらの生地もこの度の生地と同様もう今は売っていない生地で、その当時限りの素材なのです。

そう考えると、生地の希少さ1つとっても、この仕立て直しの意味があるわけです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

温泉バッグ・水辺用のバッグには、回避や防衛の意味でポケットを複数付け、本体の中で濡れたくないアイテムを守りたい【1244】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、表地も裏地もナイロン撥水の生地を利用して、大容量の温泉バッグなるものを製作中。

水辺のシーンを意識していますので、まずは素材を撥水にすることを選択。

そして、その後のバッグ内の構造にもお水対策をした工夫をする案をこの度考えました。

回避も1つの案、バッグの構造から見ると側面に位置するポケットの存在は良き避難場所、豊富な3つを設置した充実ポケットの意味はここにある

まず、このたび製作するポケットは、今までの製作の中のポケットの良い部分を組み合わせたコンビネーションです。

貼り付けポケットから引用のフラップと隠しポケットとのコンビになります。

隠しポケットの入り口をフラップで隠します。この図は、フラップを閉じた状態。デザイン性があります。
隠しポケットの入り口フラップをオープンにした状態。フラップはデザイン性と共に「隠す」機能を有します。

今までは、貼り付けポケットにしかフラップを使用していないことがほとんどでしたので、この時に生まれた新しいデザインになります。

そして、更に3つのポケットの内の1つは、上の図のように、大きく広がったたっぷりな容量に作ります。

一方残りの2個のポケットは、反対面に段差を付けて互いに邪魔しないように並べて配置します。

中サイズのポケットと小サイズのポケットをこうして斜めに配置することに決めました。

応用編の作り方としては、横の幅はもう1方へ侵入しても製作可能です。

というのも、裏面で重なる部分があっても袋が分かれていれば、互いに邪魔はしないのです。

過去のこのタイプの製作例(2018年製):横に並ばなくても段差で大きなポケットを取り付けることが可能です。

2018年当時は、ファスナーを使っていましたが、これも後に見直し、開閉の際の余計なストレスを解消したのが、「片玉縁風」であり、ファスナーは必要ないのだと行き着いています。

このずらした配置によった裏側での隠れた重なり構造は、狭い面積に豊富にポケットを設置したい時のヒントにもなると思います。

同デザインで3サイズのポケットの裁断(接着芯貼り済):大-35cm巾・中-20cm巾・小15cm巾。

裁断からは、左右が縫い代で各1-1.5cmずつ奪われますので、出来上がりはもっと狭まりますが、どれもなかなかの容量です。

一番大きい片面にいっぱいの容量をとるポケット(大)は、本・靴下など、メインスペースでは濡れがちなケースを想定し、避難場所としてのお部屋を確保したものになります。

しかもゆったりとした十分な容量をとることで、新しい使い方・想像を超えた使い方のフィードバックをいただけるかもしれません。

そして、(中)はお財布やスマホが、(小)はカードやパスが入ります。

随分充実したお部屋が実現できるのも、大きなバッグのメリット、大きなバッグを製作する際には、ポケットの豊富さも同時に価値の高まりに貢献してくれそうです。

あとがき

このたびは、裏地にポケットを取り付ける方針で進めるのですが、そもそも、水辺に特化のバッグということならば、内側にポケットを付けない、表面のみに付けるというアイデアもあります。

しかし、そうしてしまうと水辺以外には外れたセキュリティー性の甘さも露出。

ということで、用途は可能性を広げるために、外に飛び出しの無い隠しポケットによる内側付けを選択しています。

この出来上がりは、【1255】の記事でご覧いただけます(^-^)。

 書き手:ピクチャレスク

デニムのごろごろ感に全く効き目がなかった中綿設置効果、底面にハギ目を作らないヘルメットバッグデザインの仕様の変更が解決のカギ【637】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、セルヴィッチデニム生地で作るヘルメットバッグの3点目が出来上がりました。

この最後の3点目で底部分のふんわり感をたくさん出すための検証をするのを兼ねて、中綿を裏地キルト分とは別に設置ということをしてみました。

もともと中綿キルトの裏地なので底部分にも中綿が一重に入っているところへ更に二重の中綿を追加するものです。

果たしてこの効果がでているのだろうかというところを見ていきます。

結果は変わらずというもの(+_+)、デニムのごろごろ感には勝てず

もともと中綿を追加設置することをしてみたかった理由がありました。

本体に縫い付けた支柱が縫い代のところで硬くツンとなって、マチを兼ねた底を割った時に立ってしまうことのごろごろ感が手で底を触った時にに感じられるからでした。

この感じを解消することに中綿でふんわりさせようとしたのです。

その過程は前回の記事の【636】でお伝えしています。

前の記事の写真と同じものですが、こんな風に2重の中綿を底へ設置していました。
結果は、変わらずというもの。そもそもそこの真ん中にハギ目が行くトートバッグでは解消されないと理解。

今回は、変わらずというのが検証結果でした。

これ以上重ねる中綿の数を増やすのも効果は期待できません。

支柱が内側の縫い代まで入り込んだデザイン。内側で硬い部分の支柱の一部が縫い代と共に立つ現象です。

このようなデザインで行きたい以上仕方のないことですが、今後は、底が一繋ぎの面になっている作りでなければ解決できないと思いました。

トート型ヘルメットバッグ: 縦36cmx横41/72cmxマチ30cm 。大きい横幅が72cmまでに及びます。

裏地はお花柄のカーテン地を使用。

そして、ステッチの色をベージュにしました。

裏地のモカの花柄に合わせるベージュ糸で1点目と2点目のステッチの色とは更に別の色ということでバラエティー豊かな展開になりました。

あとがき

これで、ヘルメットバッグ製作を終了したいと思います。

あとは、このバッグをご紹介して見てもらって知ってもらう方向になります。

ヘルメットバッグも思えば、2018年の最初の頃に作った時以来、現在は2021年です。

今回の場合はすべてのヘルメットのサイズに対応できたらということで2018年時の、小さめヘルメットのみ対応の容量からは発展したものになりました。

大きいヘルメットも小さいヘルメットも入れることができる点は、量産品ではなかなか作られない容量です。

あとは、ヘルメットに支障のないような開閉にファスナーではなくDカンとナスカンコンビのタブを設置した点や、支柱のロングサイズを持ち運びのしやすさに合わせたものに長くしました。

昔作った自作品を再び数年後に発展した形でトライというのも大変良いもので、必ずその数年の間に発展があり、進化したものが作れます。

どこかで、元の昔のベースもあっての現在の初アイデアや案が加わりらせん状に発展しているのです。

結局解決できなかったハギ目の底でのツンと立ってしまう手触りに関しては、モデルチェンジということで今後解決していこうと思います。

楕円などの底1枚パーツを側面と縫い付けるタイプのトートバッグ型。

そして入り口の金具などはこのたびと全く同じで良いと思います。

いつかヘルメットバッグ製作シリーズの第3弾としてご紹介したいと思います(^-^)。

「ヘルメットをふんわりと収納するため」と「硬くツンと立った縫い代の手触りの悪さ」、底に挟み込む中綿の設置で同時に解決なるか【636】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

随分番号の間が空きまして申し訳ございませんが、当【636】の投稿は、以前の【460】の投稿の続きとなります。

容量たっぷりのトート型ヘルメットバッグをセルヴィッチデニム生地で3点お作りするシリーズ。

昨年の2020年調達のセルヴィッチデニム生地を使い切るということになります。

裏地を3点共違うものに設置しておりまして、表地が共通のセルヴィッチデニムのネイビーカラーであってもバラエティに展開が広がる3点です。

【460】は裏地がモール生地であり、オレンジ系のミックスの美しさとリンクする表地のステッチをオレンジ色に。。

そして、キルトのマス目を5cmから7cmへと大きめに変更して緻密さを保ちながらの効率アップをはかりました。

1点目は、【445】という番号でして、こちらの裏地はパステル系の小花柄の裏地でした。

それぞれテイストが違うので楽しんでいただけると思います。

よく調べたら、16.5ozだった驚き、それでも一重仕立てでの製作は可能の幸運

セルヴィッチデニムの生地の調達が不安定な中、上手いタイミングを見計らって生地を調達させていただいております。

よって、ozがいろいろあって、情報が無い中自分でozを割り出しています。

ozの割り出し方は、はかりがあれば、計算式に当てはめるだけなのでできます。

オンスのじっくりと解説しました割り出し方は、別の記事で専用に投稿致しておりまして、番号が【603】です。

是非お立ち寄りいただければと思いますが、このご説明だけで分かれば、是非やってみてくださいませ↓。

四角い切れ端(20-30cm四方はあると良い)の重さを測るところからスタート。割合計算でozが導き出せます。

そんな感じで、今まで調べていなかった、14オンス程度だろうと思っていたこのたびのヘルメットバッグのオンスを調べました。

そしたらなんと16.5ozの値が出ました。

確かにしっかりしていて硬いので、それもうなずけますが、生地は変な話14ozの物よりも厚みが無かったりするので、このオンスというものは奥が深そうです。

厚みとか糸の太さとか関係なしの「目の詰まり=織密度」がオンスの正体なのではないかと思っています。

取っ手/支柱は、生地が重なってステッチで固定するのでカチコチ。芯地は不要強固な良い支柱になります。

底に手を触れた時の縫い代がツンと立った感触を解消の中綿設置の場面

実は、投稿と同時に製作にも長い期間が空いてしまい、1つ間違えてしまったことが。。

当初、3点中1点目で裏地キルトを5cmのダイヤキルトにし、2点目で緻密さもキープしながら効率を高める7cmのダイヤキルトに変えたのに、このたび再び1点目と同じ5cmキルトでやってしまったのでした(^_^;)。

5cmのダイヤキルトの完成:キルトステッチの前に、真ん中あたりの空間にも待ち針をたくさん打って固定。

さて、この度のポイント部分は、この写真の中にあります。

この真ん中に映る底の部分にご注目を。。

内部で支柱の硬い縫い代がツンと立ってしまって、手で触るとその感触が分かるというのが前回の【460】の時の課題でした。

今回、ここへクッション的に中綿を入れます。

中綿キルトに入れたものと同じ中綿を2重にして、裏地のマチの縫い代に縫い付け。
マチ周辺。マチの地縫いを邪魔ししないよう、あくまで影響のない縫い代のスペース間で縫い付けます。
ひっくり返す直前に、サンドイッチのハムのように中綿が底部分に挟み込まれました。

そして、表地を裏地の外に包み込むように表地の方をひっくり返していきます。

ひっくり返しました。この底の部分は、先ほどの2重の中綿が設置されています。

ということで、今回はここまで。

残りは、Dカンとナスカンコンビのタブを縫い付け、ネームを縫い付けて、口を縫い閉じて完成となります。

さて、この中綿二重の効果やいかに。。続きは、ブログ記事【637】で掲載されます。

是非お立ち寄りくださいませ。

あとがき

とても大きなヘルメットバッグです。

セルヴィッチデニムは独特のにおいがします、「香ばしい」とも言えるかな。。

藍染の染料のにおいですかね、ちょっと酔ってしまうほどです。

とても迫力ある素材ですので、バイカー様は、是非ヘルメット収納にお勧めしたいと思っています。

ただ、トートバッグですので、別の使い方もあると思います。

気に入っていただけた方のセンスとかアイデアで新しい使い方などもあったら可能性が広がるバッグになります。

次回完成で総まとめをし、このヘルメットバッグ作りのシリーズを終了したいと思います。

その後は、ブラックカラーベースの素材ばかりの連続製作へ移行していきます。

本来これが2021年のハンドメイドバッグでやりたかったことです。

時々こうしてシリーズを企画しながら最終的には、ハンドメイドバッグ作りのノウハウをじっくりとたっぷりとお伝えしてまいりたいと思います。

いずれ、製作して販売することよりも、多くのノウハウをお伝えしていく役割へシフトしようと思っています。

「デザイナー的位置付」のような華やかなポジションみたいなものは捨てたということです。

それでもハンドメイド文化を広く知れ渡ることを目指して、違う方向へ舵を切ることになると思います。

引き続き、その行く末を見守っていただけたら心強いです(^-^)。

2泊旅行の容量、外表組み立て式で裏地が白地に対するパープルアクセントラインとして顔を出すボストンバッグ【38】

アイキャッチ画像38

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

駅のコンコースを歩くと、ローラーがゴロゴロと雑踏の中を行き交います。

出張のビジネスマンや旅行者など、駅には旅する人々がいっぱい。

このたび、旅のお供に一役買えそうな畳めるような柔らかさも併せ持つビッグボストンバッグが完成。

ボストンバッグなどに足を踏み入れることができたのも、あらかじめ「中表」で縫い代を始末し、「外表」で組み立てて完成するという作り方をしているからです。

終始中表で作られていくボストンバッグとどう見かけが違うのか、邪道なのではないかなどを常に考えながらの製作でした。

ただ頑丈なだけではない畳めるような柔軟性も併せ持つ、薄手で強いナイロン/100%製の「外表式」ボストンバッグ

このたび使用の素材は、薄手でありながら強い生地と言われるナイロン/100%。

ナイロン/100%は、よくはっ水コーティング加工を伴う生地が多いです。

ナイロンという水をはじくことにはもともと長けているタイプの素材と撥水加工との強力タッグにより、相乗効果が生まれるのです。

ただ撥水(はっすい)という言葉は防水とは非なるもの。

撥水だから、水を完全にシャットアウトということは定義としてはありませんのでご注意を。

表生地(パープル系マルチカラー小花柄):ナイロンオックスプリント(撥水加工)、日本製。
裏地(パープル):ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。
上2コマは「中表」に縫い代を隠しプレートを作り上げる場面。下2コマは各プレートを「外表」で組み立て場面。
各方面から:上から時計回りに、入り口開閉ファスナーx2本、サイド、表の背の大きなポケット。

ここまでまともにビッグボストンを作り上げたことがありませんでした。

手始めとして、細長いファスナー周りのマチ布の先端は角のまま、丸いカーブ部分でも角を貫き通しました。

寸法がまだ不徹底なので、尖らせておいて縫い易くしたつもりなのです。

薄手でありハリコシあるナイロン100%生地のおかげで何とかすっきりと縫い合わせることができました。

決して技術ではなく、まだまだ未熟な多くの点をこの良き素材に助けていただいたに過ぎません。

ところで、この後半の「外表」については、引っ掛かるところがあります。

「邪道なのではないか」という点は、「中表」で最後まで作られていることもあり、あれには意味があるからです。

そして、生地の間からどうしてものぞく裏地のパープルカラー、これを「始末がされていないのだ」と見ることもできるのです。

それならばと、目立たない同色で裏地を選ぶことで分かりにくくする条件が生まれてしまい、材料の選択の可能性をかえって狭めてしまうのではと。。

ただ、この作り方でなければボストンバッグにトライすることにさえ至らなかったと思いますと、非常に製作の一歩が踏み出しやすい作り方だと思いました。

同じ「外表」で「バニティー」も製作しましたので。。

持ったイメージ:大容量バッグは人間が持ったイメージをこうして複数お伝えするとイメージが伝わりやすい。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.08.29からおよそ5年半後の2025.02.07にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2019年から少しして、本格的にリュック一辺倒の時代がやってきます。

2025年では、ボストンバッグの通常サイズやミニサイズはあまりニーズは無いと受け止めています。

ただ、このような大容量は今でも「レアな存在」だと思っておりまして、かわいい柄や素敵な柄ならば貴重な存在になれると思うのです。

確かに旅行もキャリーケースがメインとして使われる現在ですが、サブ的な存在としてはこうして野暮った過ぎない「サブボストンバッグ」のような存在に可能性を感じます。

最後に、お伝えしたいのは、2019年当時ではあまり気が付かなかった取っ手の付け位置を大きく改良、底から縫い付けられ本体を持ち上げるようにロングに渡った「支柱」へと徹底していきました。

大容量バッグだからこそ「支柱」によって持ち上げる機能が必須であるとこの時には気付くことができていなかったのでした。

支柱があれば、このたび取り付けたショルダーは特に必要ないのではないかと。

支柱の取っ手部分の高さを十分にとれば肩に担ぐことの方がバランスが良いと見ています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク