2泊可能か!?、さっくりと軽い撥水ナイロンボストンバッグ【38】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

駅のコンコースを歩くと、ローラーが―シャッシャと雑踏の中を行き交います。

駅には旅する人々がいっぱい。

出張のビジネスマンさん、旅行の人。。

今回は、旅のお供に一役買えそうなビッグボストンバッグをお作りしました。

白っぽい生地であるからこその撥水の安心感

今回の素材は、ナイロン撥水コーティング生地の小花柄です。

ナイロン撥水は、ナイロンという水をはじくことにはもともと長けているタイプの素材と撥水と更なる加工が合わさった素材。

ただ撥水(はっすい)という言葉は防水とは非なるもの。

撥水だから、水を完全に100%はじくということは定義としてはありませんのでご注意を。

さて、今回の生地は非常にかわいらしさがあるものです。

表生地(パープル系マルチカラー小花柄):ナイロンオックスプリント(撥水加工)、日本製。

4色ほど展開がありまして、その他は、ピンク、ブルー、オレンジなど。この色が一番あっさりとまとまっていて美しいと感じましたのでこれのみを選択。

多色展開は、たった1点だけの一番を選びます。

そして、裏地です。

裏地(パープル):ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。

表地の中の一番濃いパープルに合わせました。まだら柄が非常に美しいです。

この柄が無地よりは華やかさがあって、柄がもやもやしてはっきりしないことが、かえって、いろんな表地の柄とマッチしてきます。

素材自体も、薄手ではあるけれど、弱すぎず目がギュッとつまったような作りになっているところが作りやすいという私の感想です。

この裏地は、結構色違いが豊富にあります。

すべての表地に、この裏地でという風に決めても良いくらいだと思いました。

製作過程のご紹介

このような大きなバッグは久しぶりであることと、そもそも新型となります。

初めて採用してみた、ファスナーくり抜き型のボストンバッグです。

どういうことかといいますと、ボックス型に穴をくり抜いて、そこへファスナーをはめ込みます。

この作り方の良さとしては、ファスナーが完全に口を閉じてくれることです。

隅っこにすき間が空くようなトートバッグに取り付けたファスナーから少し考え方を変えてみました。

そして、もう1つこれは全体の作りのポイントですが、本来の、表地で袋を作り裏地でも袋を作って返し口を作ってひっくり返し合体させる作り方ではないという点。

板状のパーツを組み立てるやり方です。

では、板状のパーツとは。。。

同じ面の表地と裏地を重ねて地縫いし、ひっくり返して1枚のプレート状にする作業です。

そして、これを整えると、このように↓。

ひっくり返したあと、アイロンで整え、端から3mm程度をぐるり1周ステッチかけます。
(この時にステッチをしてしまうのかどうかですが、最後の組み立ての縫いと上手く重ならないため、
ここではステッチしないことを後からの考案のし直しで決めています。)
その時に底の方の返し口も縫い閉じます。

そして、その板状のパーツ達を組み立てて、

縫い、バッグの形に形作っていくわけです。

ファスナーの付いた口布パーツと本体を組み立てて縫う直前の様子。

そして、組み立ての地縫いを2回ほどこします。

そして、最後の方の段階で底板をくるみ底板として、表地で包み、バッグの底に入れてなじませます。

左:底板を入れ込み、縁をぐるり1周縫います。 右:バッグの底へはめ込みます。

こうして、底板を取り付けたら、ショルダーを取り付けて完成です。

完成お披露目会

完成したビッグボストンバッグ(縦35cmx横50cmxマチ22cm)

1泊軽くお泊りというよりは、2泊くらいの容量です。後にこれを縦横5cmずつ小さくして、もう少しコンパクトな1泊程度のバッグにすることもしていきます。

なかなか、小花柄でこういったビッグボストンバッグは見かけません。

ファスナーのくり抜き仕様ですが、どうしてもファスナーの務歯だけが見える縁を隠したひっくり返し手法が習得できていません。

背に取り付けるワンピースなどで裏地が覆われているあの様相が果たして両サイドその必要があるバッグに応用できるのか。。。

あとがき

私の感覚ですが、ボストンバッグの大きなものをハンドメイドバッグ製作したいと思っている人は結構いらっしゃるようです。

まだ、後に小さくした別デザインでお作りしていきますので、ブログ記事に投稿してまいりますね。

ボストンバッグは、実際に既製品を購入しようとするとなかなか気に入ったものが見つからないと思います。

旅行であるとキャリーが主流の現在では、昔ながらのボストンバッグというアイテムは結構ニッチな分野だと思うのですが。。。

旅行というシーンだけではなく、容器としても考えるとインテリアにも使えそうですね。