古着物市場の中で出会えた和と洋の狭間テイストの魅力的なはぎれの利用方法【1193】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

着物のリメイクの商業利用は可能なのか。。。

ガチガチの著作権に沿った考え方をすると、着物だって、ノーブランドではあるものの、柄の考案の著作権は「自明のもの」とされていますので、厳密には著作権の存在により、商業利用不可なのだと思います。

ただ、着物は古いものであることと著作権の所在がきちんと証明できかねることもあり古い着物で製作した洋服や小物を販売されている業者様は数あるみたいです。

私もとても興味がありますが、やはり、ハンドメイド製作には取り入れていません。

そこで、このたび個人使いながら素敵な生地だけをご紹介致します。

生地だけでもかなり素敵ですので、夢膨らむ瞬間があるかと思います。

和と洋の中間的な花柄の魅力と親しみやすさ

生地(正絹):白ベースが爽やか。
ピンクと赤の中間的な花、グリーンとグレーの中間的な葉っぱがとても素敵。
輪郭の黒っぽい色が筆タッチでかすれているところも魅力です。

着物の反物は、幅が狭いです。

だいたい38cm辺りですので、通常の一般的な生地の巾の110cmなどに比べると1/3くらいしか幅がありません。

よって着物の反物のはぎれで作れるアイテムは必然的に小物になることが多いです。

長さは1m程あるこの生地。

まずは、巾着袋を一生物くらいのものとして作ろうと裁断してあります。

それでも余ったのがこの写真。

少し汚れている部分があったので裁断時によけたことではぎれの更なる残布となっています。

このサイズが、まだ40cmくらいありますので、更に小さなものが出来そうです。

コースターなんて良さそうですね。製作したらご紹介したいと思います。

正絹は、多くが和テイスト満載の柄です。

それもとことん日本風で素敵なのですが、こういった洋の要素のあるお花が描かれている柄は、インテリア使いの中ではより用途が広がります。

洋の要素は現代の洋風なお部屋の作りそのものにマッチするので親しみやすいと感じるのだと分析。

古着物をパッチワークにした場合のテイストを洋風にする案

現在、パッチワークバッグを製作中ですので、パッチワークのバッグを作るという想定で1つ考案してみたことがあります。

古着物のパッチワークで作るバッグの材料のはぎれの柄のバランスです。

はぎれとして選ぶ柄にこのたびご紹介のような洋風テイストのはぎれをところどころに盛り込みます。

そこへ登場するピンクやグリーンの無地も盛り込みながら、パッチワークパーツを配置していくと、パーツも結構あつまり、そこそこの面積になってゆきます。

そうすると、着物の古布で作ったとは思えないような洋風な着物パッチワークバッグが出来上がるのでは。。と考えました。

たくさんの古着物の材料の中から選べるのは自分自身ですので、そういった選び方の秘訣などを考えておけば、限られた巾しかないようなレアな存在である着物柄も集結することで素敵になっていくと思います。

と、こんな風に着物を使ったはぎれの「新しい使い方」のご提案をさせていただきました(^-^)。

あとがき

材料の生地探しは、まるでどこかの世界に入り込んだかのように没頭する時間です。

まだ出来上がっていない材料である状態だからこそ夢が膨らみます。

洋服も同じようには考えられるのですが、「着物」であることの良さというのは、ほぼ日本製で見つかることですね。

洋服は、もう新しい時代の産物で、海外調達の生地も多く、きちんとした生地の織られ方や、緻密な構造は、着物ならではである所もあります。

つまりレベルとしてはハイレベルなのが着物のはぎれです。

どこかにまだ眠っている古着物。

もしかして、過去に成人式に着たままの眠った素材、そして、もっと昔に昭和の時代に着た、子供用の着物や浴衣が実家などの箪笥の奥に眠っているのかもしれません。

そのぷっくり膨らんだ凹凸感の美しさが多くの人々を魅了する、デイジー柄のフクレジャガード生地で作ったショルダーバッグ【12】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年より、私がお作りしていますハンドメイドバッグのテイストをがらりと変えました。

2018年の1年間はメンズライクな柄や、黒やグレー色の生地を中心に製作してまいりましたが、2019年から大幅にテイストをチェンジしてみました。

理由は、写真映えが難しく、私自身の気持ちの高揚を得ながらの製作をしていくことの大切さに気付いたからです。

以前からとても私自身が好きな、凹凸感あるフクレ生地です。

フクレはぷっくりと立体構造で、平面な生地を素敵にしてくれます。

フクレ加工の生地は全体的に高級品が多いと思います。

高級品なのでもっと先に。。。と思っていたのですが、考えを改めました。

「思いついたなら、今すぐやれ!」こんな声を聞いたのです。

そして、あこがれのフクレジャガード生地での製作を決意。

今回は、テイストチェンジの最初のバッグといたしまして、マチ無しミニショルダーバッグというデザイン。

カーブを描いてい丸みとフクレのふんわり感の優しい雰囲気がマッチすると良いなあと想像をめぐらして考えました。

とびっきり美しい素材を前に、製作者自身がうっとりと心奪われながら完成したマチ無しミニショルダーバッグ

まずは、10枚の写真を見ていただきましょう。

サイズ:縦23cmx横26cmxマチ無し。

こんな感じのミニのバッグです。

ミニの割にはそこそこスペースが確保され、ポケットの大きさが十分なゆとりがある、ゆったりとしたサイズ感のもの。

表地:フクレジャカード、ビスコース/60%、ポリエステル30%、綿/10%、イタリア製。

ビスコースとは、レーヨンの仲間です。

ベースがチャコールグレー色で、シック。そこへ、ピンクの濃淡のデイジーの花がぎっしりと埋め尽くされています。

この柄は、プリント加工ではありません。フクレ加工と呼ばれる生地を立体的にぷっくりふくらませた加工です。よって柄が生き生きとして美しいのです。

裏地:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。

アムンゼンというぶつぶつとした凹凸感のある柄の入った織り方の無地の生地です。

色はチャコールグレーで、表地のベースの色とマッチ。

YOUTUBE動画でも1点1点ご紹介致します

写真では表現しきれない素敵さは、YOUTUBE動画でお楽しみいただけるかと思います。

今後も完成品はYOUTUBE動画に投稿していきます。

動画が写真に比べて良い部分は、動きがあるのでイメージがつかみやすいです。

そして、実際に持っている動きのある部分もご披露できるので、よりイメージが具体化できるかと思いますが、商品を事前に使用の賛否はありますね。

あとがき

この生地は、この時の一瞬だけで、後はもうその姿を見ることはありませんでした。

生地の入手可能期間はとても短いです。

出会った時のインスピレーションでゲットしておくのも重要です。

この先も、しばらくフクレジャガード素材を中心に、バッグを複数製作していきたいと思います。

どこにでもあわけではない、あまり見かけないような素材を選定していきますので、まずは、生地のチョイスによる1点物志向が実現できそう(^-^)。

今は、フクレジャカードに対してとてもワクワクしています。

バッグにした時の美しさが広がる様子が楽しみです。

ここからまだまだ美しいフクレジャガード素材が登場していくと思います。

多くがイタリア製です。日本製でぷっくりとここまで膨らんだ生地はあまり見かけません。

イタリアならではの良さだと言えます。

フクレジャガード♪、その魅力は飽きることがありません。レア生地だとは思いますが、今後めいっぱいご紹介していきたいと思います。

そして、その美しさに見合う、美しい仕立ての技術を私自身が高めるということも同時に行っていきたいと思っています。

製作したら当ブログでももちろんご紹介していきますね(^o^)丿。

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