ネットでググり助け船だと信じたブログ記事の裏切りエピソード、その場限りの集客を目的とした誇大表現の無責任さへの警笛【1280】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私も含めまして、日々動画やブログでは言葉や写真で何らかの表現をして発信をしています。

誰にでも平等に認められた「表現の自由」ではあるのですが、その自由にもやはり「偽り」ということはあってはならないと思っています。

なぜなら、嘘や偽りの世界は無限だからです。

ここ最近思うことがあります。

「真実」というものがこの世に存在している有難さです。

真実をベースにした世界観では、必ず真実こそが勝利します。

しかし、そこに、嘘や偽りが入り込むと、時に真実が捻じ曲げられ、歪曲されて負けてしまうことがあります。

世の中の犯罪の多くが嘘や偽りの世界観で生まれたものだと考えます。

正直であることは真実の世界観の中では最強であると思っています。

今回は、過去の誰かが書いたブログによって実際に体験したその裏切り、ブログと実際が違ったというエピソードを2つご紹介しまして、「発信する者の責任」ということを考えていきたいと思います。

エピソード①:ロゴの会社の紹介での質問に対する心無い回答

かなり前の事ですが、ハンドメイドバッグに縫い付けるブランドネームを作るにあたって商標権を申請したことがありました。

実は現在もまだ10年間有効の半分くらいの期間なので、Rマーク(registered:登録済)が入ったブランドネームを縫い付けると商標権が有効です。

この最初の時点で、トレードマークであるロゴを決める時に、ロゴの会社を探していました。

そんな中で海外のロゴメーカー様へ行き着きます。

きっかけはそのロゴメーカー様を紹介するブログを誰かが書いていたというところでした。

そして、私はそのブログ内の「お問合せ」からご質問させていただきました。

海外のメーカーであることとよく分からないことがあったからです。

紹介しているくらいなのでご自身が利用されたことがあるか、何か情報を知っておられるだろうという予測からです。

そうしてご質問したことへの答えは、とても冷ややかなものでした。

「何故そのようなことを聞いてくるのだ」というニュアンスの内容で何か当方が悪いかのような感じだったのです。

そのブロガーはおそらく何かメリットがあってその紹介記事を書いておられたかもしれません。

予想されるのは「アフィリエイト」です。

しかしながら、アフィリエイトもしっかりとご紹介してのコミッションの報酬だと思いますので、そういった問い合わせにはちゃんと回答していただかないといけませんし、よく分からないのならば、そのように答えていただければよいのです。

しかし、その答えは驚くほどの心無い姿勢や言葉だったのです。

ということで、ブログを書きながらも真摯に答えていただけない姿勢があった一場面でした。

このことから、ブログ内のどこかの箇所をクリックすると報酬がそのブロガーに入るという儲け目的のみであることがうかがえました。

この時、困って問い合わせた私としては完全な「裏切り」を感じたのは確かです。

エピソード②:ブログで思い出のお品をよみがえらせるとの謳い文句が実際は真逆であった

長年使用したある持ち物が限界を迎えていました。

確かに年数は経過していまして買い替え時ではあったかもしれませんが、同じお品を入手することがもうできないのです。

そうして、修理してもらえるところを探していてネットをググっていましたところ、あるお店にたどり着きます。

店主自らがブログを書かれていて、そのタイトルは大変心強いものでした。

「あなたのその思い出のお品をきっとよみがえらせてみせます」というような内容。

その時、「助けてもらえるかもしれない」と心強く思い、すぐにそのお店に連絡をとりお品を持っていきます。

そうしましたところ、ものの1分以内で一言、「すでに死んでいます」という言葉がかえって来たのです。

ブログの内容とは真逆でした。

私は、そのブログの言葉に引き付けられて、そして、その後裏切られました。

結果的にはもう限界だったので、手の施しようがなかったかもしれません。

しかし、ブログに謳った文句と真逆の言葉をほんの短い時間で心無い言葉を使って言ってしまうその姿勢は、集客の為だけのブログだと言わざるを得ません。

私は実際、そのお店に二度と足を運ぶこともご縁もありませんでした。

自身も事業をしていますので、こういったことがお客様のリピート率を下げるきっかけになることがあると分かります。

新規のお客様はゲットできても、その後つながっていかない、それは長い目で見て事業の存続に影響すると思いました。

あとがき

今回の2つのエピソードからは、その時だけの集客目的での誇張表現は、実際がその表現に伴わない態度や姿勢である場合、長い目で見たら反対の結果を生むのではないかということを思わずにはいられません。

一度は訪れてくれたお客様の信用を失うこと、長い目で見てたくさんのお客様を失っていくことは、自分がその場の利益重視で行った180度違う実際の態度が、ブーメランのように自身に降りかかってくるのではないでしょうか。

最も大切な目に見えにくいもの、「信用」や「信頼」を軽視した結果です。

販売はテクニックの羅列ではお客様がお見通し、本当に大切な事【1166】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、1冊の本を読みました。

「買った後を想像させれば誰でもこんなに売れる!:坂本りゅういち 著」です。

あえて難しめの言葉を使わずに読みやすく考えられたかのような文章は、まさにお客様の立場に立つように読み手のことをよく考えた販売のプロの書き方だと見て取れます。

著者様は、多くの賞も受賞されて、これまでの経験からの例などが本の中に豊富に盛り込まれます。

特に、商品を売るということに力を入れていくべき私にとりましても、この本は一読したいと手に取ってみました。

内容に関しては、実際に読んでいただいて感じていただくということで、今回の投稿は、この本を読ませていただいた上で私が思う販売の考え方を1つお伝えしたいと思います。

塩粒までのきめ細やかな気遣いも伝わる 

著者様がおっしゃっていることの中で、ほんのわずかなことに対してでも、気をまわすことで効果があるお話がありました。

たった一言の言葉の重みというものもあると思います。

それくらい人相手というのが実は繊細である行為なのです。

店舗販売の接客がいかに高レベルな難易度の高いものかを思う

大部分の人が嫌う、店員さんがすぐに近寄ってきて押し売りされるような危機感を感じる場面。

これってものすごいジレンマだと思います。

じゃあ全く知らん顔で空気のような存在が良いのかというと、無関心こそが自身を無下に扱われたと感じるものです。

そうしたはっきりとこれだと言い切れない難しさを多くの販売に携わる方達が悩み、もがき、工夫していくわけです。

究極なことを私は思ってしまうのですが、そもそも店内に店員さんがいることの存在が押し売りされるイメージを作っているとさえ思います。

あの構造とかシーンを根本から考え直すことも1つ案としてはあるかと思います。

しかし、無人店みたいなものが、そこらじゅうにごろごろ生まれているわけではないところに、やはり人から買いたいという潜在的な願望が人間にはあるのだと見ています。

人間はあれこれワガママな生き物です。

いとも自然に、しかし押しつけがましくなく心地よい接客が得られる場面でお買い物を実行したいのです。

そう考えますと、店舗での接客販売というものはたやすいことではないと思っています。

技術はあれこれ学ぶものの結局1つだけ大切な事

接客の技術のようなことはこの本からも大いに学べます。

実際に接客を長い間してこられたベテラン様であるわけで、そのノウハウは確かなものだと思います。

最後に、私なりにこの本を読み終わったあとに、改めて対人間の販売というものに関して考えてみました。

そうした時に、1つ「自分らしさが伝わること」だと思いました。

変な内側に隠しこんだ気持ちがない、素直なそのままを言葉や表情でお伝えしていくことで、お客様がそれを感じ取ってくれることの結果が、「信頼」や「信用」につながるかと。

自分自身すら気づいていないことをお客様が感じてくれることもあるのです。

ほんの短い時間で培えるものではないからこその小さなことの積み重ね。

上述の塩粒ほどの細かいことまでも。。。ということにも通じますが、その塩粒が何か成し遂げるということではない、いろんな積み重ねの大切な一部となり、その集まりが売上へと導いてくれるのだと思います。

あとがき

お客様というのは、想像をはるかに超えた見る目の鋭さを持っておられると思います。

よって、あれこれ技術を駆使した機械的な接客や販売も見抜かれると。

本当はそんなところではないもっと奥にある部分を見ておられるのだと思えてしょうがありません。

初めての対面の販売などに就かれる場合であってもまずは、まっすぐにお客様に接するところからのスタートではないかと思います。

日常に転がる当たり前を見直す「行動観察:デザインリサーチ」の本【821】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近マーケティング方面の本をちょくちょく読んでいます。

その中でこのたび読み終わったのが「行動観察:デザインリサーチ」のお仕事をされている著者さんが書かれた本、「サイレントニーズ:ヤン・チップチェイス/サイモン・スタインハルト 著/福田篤人 訳」です。

日常の当然のように成り立っている部分を自分の視点であらためてとらえ直し、なぜということを追求していく人間の行動観察の分野を調査するというお仕事。

これをデザインリサーチと呼ぶようです。

内容はなかなかのぎっしりと詰まった海外を渡り歩いた著者さんならではの豊富な実体験が語られます。

その中で導き出されたものというのはなかなか説得力あるものになります。

私たちのようなプチ事業者も大いに刺激を受けることができた点

かつて、ノキア社という携帯電話の会社のお仕事もされていた経験から携帯電話の後進国での使い方とかとらえ方など、国や暮らし、政治が違えば随分違う点なども実際に肌で感じてきたルポタージュ的な内容であることがより説得力が増しますね。

全体的に難しいと私は感じましたが、1つピックアップしたいのは、私も好きな言葉である「信頼」ということ。この評価を挙げられています。

1)真正さ・・・期待に的確に答えたものが提供できているか

2)約束の履行・・・売り文句に相応しいものが提供できているか

3)価値・・・ある一定のそうあるべき品質を持ち備えたものであるか

4)一貫性・・・必要な時一貫して使えるものであるか

5)安全性・・・肉体、精神、環境に重大な害を及ぼさないものであるか

6)保証・・・万が一の製品の問題への素早い対応をする体勢でいるか

お客様に信頼を得るということというものの評価としてこれだけの内容があり、どれもこれもつい先日の私の身にも起こっていたことにとても当てはまりました。

内容がぎっしりなのですが、この「信頼の評価」という点のみピックアップしてみました。

その他、顧客の行動には3段階あり、下:拒絶、中:十分に信頼、上:完全に信頼 が、境界線により分かれているなどのことも分かりやすい、日常あるあると思えるものです。

自分のお客様がどんな状態なのか、思わず計ってみたいものになります。やはり目指すところは、上:完全に信頼です。

ここへ到達できるととても安定的で、お客様との末永いお付き合いができるといったものだと思います。

あとがき

聞きなれない、デザインリサーチという内容ですが、実は、身近な当たり前に疑問を持ち、あらためて見直してみる、時には違う視点から。。。ということで、身近に、新規事業、サービスを始める、新製品を作るといったことのヒントは当たり前に成り立っているかのような事への疑問から始まるといったようなこと。

ノウハウは自分で見つけるのだけれど、そういう場所へご案内をしてくれた本なのかもしれませんね。