マルチカラーの和花で旅の気分が高揚、ふらりと気の向くままの一泊旅行用のエレガントな大容量ボストンバッグ【109】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

緑が増え、空気が気持ちの良い季節。。ふらりと旅に出たい気持ちの赴くままに旅をすることも素敵です。

最低限の荷物だけをササッと詰め込み、行動の一歩を踏み出すことを重視します。

そんな時に、気持ちの上での「身軽」な、布製のボストンバッグをご提案したいと思います。

作り方の特徴として、あらかじめ「中表」にひっくり返し縫い代を解決したプレートを「外表」で組み立てるという分かり易い構造のクラシックなデザインのボストンバッグです。

ゴロゴロのキャリーを引く重き心構えは不要、お出かけの一歩を踏み出しやすい布製マルチ和花ボストンバッグ

表地・裏地共通:生地名不明(ブロードに類似)、綿/100%、日本製。同じ生地2色を表地(左)と裏地(右)に。
生地のズーム:菊の花の輪郭すべてがゴールドで囲まれていることが、カジュアルになりがちな綿をエレガントに。
パーツの全面に貼ったハード薄芯:接着芯に+α。ボストンバッグは圧力がかかりますので丈夫く仕上げます。
失敗のフォロー:ポケット袋の生地不足でファスナー枠も小さくする必要があったのに修正し忘れで両端が余るミス。ここにスタイリッシュにタブを設置して埋め合わせ。
ポケットの裏面:通常は両端の縫い代は1.5cmですが、7mm程度におさえ袋の容量を確保。
取っ手の付け根のフォロー:付け根はどうしても隠したい場所。隠すという機能と装飾を兼ねたフリルの設置。

取っ手を作る際に、いつもの作り方の中にフリルの挟み込みを投入しました。

ヒラヒラし過ぎず、あくまでもひかえめなフリルがかえって粋です。

ポケット2種:ファスナー構造とフラップ構造を両面に1つずつ設置。右下は、フラップポケットの裏面の当て芯。
ポケット設置後の本体:組み立て直前の状態はペタンコで、スーツ収納袋みたいです。右下は真ん中のハギ目始末。
マチ布と本体の合体(外表):最終局面です。「外表」でぐるり1周を二重ステッチで頑強に仕上げていきます。
1泊用ボストンバッグショルダー付き(菊のマルチカラー)完成:<サイズ>縦34cmx横45cmxマチ18cm。

ショルダーは既製品の茶色ですが、既製品は色の展開が乏しいです。

共布なら、このマルチフラワーの中の明るい色を取って自作するところでした。

その他の角度x4方向:左上から時計回りに、サイド斜め、てっぺん、後ろ面、サイド正面。

後ろ面に付けた長いファスナーは、A4のクリアファイルごと入ります。

お洋服とのコーデ例:ボルドーのジャケットとミドル落ちのデニムパンツは。マルチフラワーに馴染みます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.29からおよそ5年後の2025.04.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この時のフリル設置の一番のきっかけは、「装飾」ではなく、「どうしても美しまとまらない先端ラインを隠すこと」という「機能」の部分であったという点にご注目を。

ラインが美しく出来上がらないのは、どれだけ綺麗さを長年試みても不可能であったことであり、角張ったラインの難点なのです。

よって、その汚いラインを隠すことを考えたフリルであったわけです。

決してヒラヒラと開いたフリルである必要は無く、隠れればそれで事足りるというミニマムさを持ち合わせたフリルであることにも機能重視のスタンスが現れます。

ここで大切なことは、「意味のある装飾」というワード、余計なものを一切そぎ落としたデザインの中にそれでも現れる装飾というのは、実は理由付きの「機能を持った装飾」であるということ。

この考え方は、やがて「機能美」というものを生み出してゆくのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク