業者では違反!子供が心の底から本当に持ちたい柄の入園バッグコレクションはパパやママのミシン技術にかかっている【107】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ入園をひかえた季節になってまいりました。

ママやパパが子供の入園の準備をせねばなりません。

そんな中の準備の1つ入園グッズをこのたび一連で製作。

私がハンドメイドでお作りすることでささやかなお手伝いが出来ればと思います。

入園グッズ5点セットの中で基本デザインである巾着袋の作りの良さ

入園グッズは、①通園サブバッグ、②上履き入れ、③着替え入れ、④お弁当袋、⑤コップ袋と、この5アイテムが一般的のようです。

このアイテムの中で、作る私側から見ますと、大きく2種のデザインに分かれるかと考えます。

①と②はトートバッグ、③-⑤は巾着袋です。

ということで、作業的に効率よく行っていくには、③-⑤は同時進行していくことが効率的です。

作り方が同じで、生地や糸の色も同じであれば、同時に縫っていった方が効率が高まるようです。

さて、今回の中で私自身も勉強になり工夫した点は、巾着袋のひも通しの入り口付近の縫い代始末です。

巾着の紐の通し口の始末:目的は紐がすれて縫い代の糸が飛び出さないよう、縫い代を完全に隠します。
更に、ミシンステッチでで押さえてあるので、縫い代がトンネル内でも一切見えていません。
1つ前の段階:ちょっと作業を巻き戻します。上から6cmの位置からサイドを縫い合わせ。
「わ」の状態で6cm分の紐の通し口を見込みました。
本来のサイドは両折れとなるのですが、6cmからてっぺんまでは三つ折りです。
ここへコの字のステッチをミシンで入れていくのです。

ということでサイドの途中までが三つ折りで、途中から2つ折りに変わるその切り替わりの部分があいまいになりますが、その部分は、表から見たときは中側に隠れますので大丈夫。

この作業段階あってこその、1枚目の写真の出来上がりになるわけです。

決まった定形のデザインの中に「らしさ」を入れた部分

ある程度サイズも形も決まったものをその通りに仕上げていくタイプの作業ではありましたが、その中でも個性を出してみた点があります。

それは、この5点の中で一番持ち歩いたりメインに使っていくのではと思われる①通園サブバッグ。

このアイテムは、この5点の中で唯一バッグと呼べるアイテム。

あとの4点は袋と呼ばれる部類です。

そこで、この通園サブバッグにキルトでデザインをしてみました。

まず女の子用の花柄は、キルト芯を使用してパッチワークボーダーキルトにしました。

そして、男の子用のストライプはは、キルト芯を使用して、バイヤスキルトのデザインです。

一般に売られている既製品のキルト生地はひし型。

全体にはかかっているけれど、どうしてもデメリットがあります。

元々の生地にキルトを機械でかけていくので、その生地を型紙通りに裁断した時点でキルトのステッチの糸の途中にハサミを入れてしまうことになります。

仕方のないことなのですが、この時点ですでにキルト糸のほつれが始まります。

それが全体に関して言えることなので、これは仕方がないけれどデメリットです。

ハンドメイドキルトは、裁断後にキルトをかけることができますので、必ず最初と最後が返し縫いで固定されます。

よって、ほどけてくる可能性が少ないわけです。

随分高級で丁寧な作りの丈夫なキルトといえるでしょう。

しかも、一般的なダイヤキルトではない個性あるキルトです。

そうして、ハンドメイドキルトをかけたという「売り」が生まれます。

パッチワークボーダーキルト:中にはキルト芯が挟み込まれミシンで固定され、安定しています。
ふんわりしていて、本や図鑑の持ち歩きに安心。
バイヤスキルト:このバイヤス右肩上がりです。
通園生活が良いライフになりますようにと願いを込めて縁起の良い右肩上がりでデザイン。
幅は3cm間隔。とてもかっこよくておしゃれです。

出来上がりを見ながら、途中のエピソードを語ります

入園グッズ5点セット(女の子用)
:真ん中から時計回りに、①通園サブバッグ②上履き入れ③コップ入れ④お弁当袋⑤着替え入れ。
入園グッズ5点セット(男の子用)
:真ん中から時計回りに、①通園サブバッグ②上履き入れ③コップ入れ④お弁当袋⑤着替え入れ

ピンクの方は途中着替え袋のサイズを間違えて、新しい生地で作り直したり紆余曲折がありました(^_^;)。

黒の方は、2度目となるので、慣れて、巾着型3点を同時進行でスムーズに製作できました。

もともと難しいアイテムではないのだけれど、このように勢ぞろいするとかなり手間のかかる作業となるものです。

どちらかというと、おそらく、巾着袋のデザインの方が奥が深いです。

いろいろやり方があるということです。

トート型の①②はだいたいどの人も同じ作り方になるかと思いまして、巾着よりも作りが単純です。

ところで、今回の女の子用につけたフリルですけれど、まだまだ私もうまくなっていかねばならない課題の残る出来だと言えました。

ちょっと宙に浮いた感じでしたので、これだという断固としたコツなどが確立できてないのです。

フリルに関しては、今後集中的に研究して技術を磨いていきたいと思いました。

フリルのような装飾デザインに関しての重要なお話

ここでこんなお話もさせていただこうかと思います。

今回のフリルは意味がありまして、ヒラヒラしたその女の子らしさの表現だけではありません。

切替部分の単調さを少し遮る意味があり真ん中寄りに付けたということです。

見えたくない場所もそうですし、このたびの切替えがひたすら続く「飽き」の解消としてフリルをあの場所に付けたことの意味を感じ取っていただけるとかなりの理解を得られたと思えます。

フリルもただ飾るだけだと、安っぽい「流行」ということを連想させます。

今賑わっているアイテムをとりあえず「飾る」という行為に過ぎなくなってしまうので、そういうことはやりません。

もっと極端な場合、生地がどうしても1枚仕立てで作りたいのに作れず、やむなくハギができてしまったた場合、そのハギを美しく隠すためには、フリルを挟み込むことは大変意味のある装飾です。

ただ飾られるだけの薄っぺらい意味ではなく、「なぜそこに飾る必要があったのか」という「哲学」が入り込むのです。

あとがき

入園グッズは、私達のハンドメイドの業者などが作る時に、生地がかわいくてもキャラクターのものや商標登録してあるものを避けねば、違反になってしまい罰せられてしまいます。

ミッキーとかキティー、プリント物のかわいらしいお花とか数々の素敵な園児らしい生地は無限と言っても良いくらい豊富にあるのです。

しかし、それは、家族の一員のママやパパが作ってこそ持てるものなので、商業用となってお代金をいただくとなるとやはり作ってあげたくても作ってあげることができません。

依頼者と製作者と両方が罰せられますのでね。

なので、オーダーメイドにしてもそういうことが起きてくるかと思いますので、基本オーダーは受け付けられないという結論に至っております。

オーダーだとどうしてもキャラものの依頼をしたくなると思いますので、いっそのこと廃止しているわけです。

今回の2柄はそれには当たりません。

生地に商標登録はないようですので、販売は可能です。

プリント物はどうしてもほとんどが生地の耳に英語で社名が入っているので作り手の方は著作権侵害を意識しながら慎重に商業利用をご検討願います。

こんな事情もあり、柄物を商業利用して、販売するとなると、無地や伝統的な織柄などにとどまります。

あふれかえっている賑やかなプリントの動物柄やデフォルメされたタイプの花柄などはママやパパが作ってあげるしかないのが本当の正しい対応の仕方です。

やはり、ユーザーの一番心の中にある好きな生地で持ちたいということに答えるには、私が著作権の無い無難な柄で作って売ることではないのです。

むしろ私がやるべきことというのは、パパやママにその技術をお伝えすることなのです(^-^)。