写真が本当の美しさを最大限に伝えてくれるというわけではないことを説く手法の画家のお話【1149】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近は、読書のし方を思い切って変えました。

これまでは、事業の内容に合致するような学びを得たいために、過去のファッション史や、宝石の図鑑などを中心に読んできました。

時々ブログの書き方とかマーケティングに関するものも取り込んできましたが、どれも図書館で借りる過去の5-10年前の発行の本が多かったです。

ファッション史などは永久的なものですので、もっと昔の発行のものになります。

ひと通りそういった読書の仕方の期間を終え、目まぐるしく変化のスピードがある2022年現在の読み方として、新書を片っ端から見ていくことにしました。

片っ端といっても本というのは数が多いです。その中から、ピンときたものは、小説であってもどの分野であっても読んでいこうと思い始めました。

垣根を作らずに、多分野の内容を読む読み方に変えたのです。

2022年11月現在であれば、3か月くらい前の発行のものになります。

今回の本も2022年8月の出版の本です。

「ゲルハルト・リヒター 絵画の未来へ:林寿美 著」です。

写真と絵画のミックスの抽象画スタイル

リヒター様の特有の描写の手法に名前が付いています。

この本の中に多く何度も登場するキーワードです。

新書でありますし、ここではお楽しみということになりますが、そのコンセプトは素晴らしいものになるかと思います。

写真だけがその情景を最大限美しく伝えてくれるものではないのかもしれない。。。

このような追求から、見たものを最大限に美しく伝えるということに焦点を当てて、徹底的にそれを追求した結果の作品になっているということになります。

思ってもみませんでしたが、写真と絵は別のものはなく、合体することでもしかしてそれが本当の姿なのかもしれないということさえあり得るということを説いておられるのです。

人間の「目」という機能さえも、装置に過ぎない、窓辺から差し込む光の干渉なども相まってこその本当の美しさになるのではないかということです。

そういえば。。。

私にも心当たりがあります。

天然石にも、光の干渉で美しくマルチカラーに映る石があるのです。

それは、「アンモライト」。

このハートのペンダントですが、もやっとした原色カラーが目に映りますね。

これは、元の実物そのものの色ではないのです。

こうして目で見たときに、光が差し込むことで、このように最大にカラフルに映し出してくれているのです。

それがなければ、ただの黒っぽい石の塊で終わったかもしれない「アンモライト」という希少な天然石です。

ある意味ダイヤモンドより見つけにくいとさえ言われていますので、私は貴重に感じています。

光の干渉というのも一例ですが、絵を見る時の立ち位置の距離感でその様子が違ったりする絵も本の中に登場していました。

そんな風に絵を考えたことが無かったので、とても新鮮です。

距離や角度を違えて見ることでその美しさとか見映えが違ってくることを考えると、周りの万物の影響を受けながら最大限に美しく見える姿というのはやはり、写真1枚では到底及ぶものではないのかもしれません。

あとがき

今回の本は、私の「共有型のハンドメイドバッグ」や「本物志向のレンタルジュエリー」に役立つ本なのか。。。

当然役立つ本になりました(^-^)。

アンモライトのペンダントを思い起こさせていただいたこともつながりましたし、ハンドメイドバッグにおいても、「美しさの最大限の追求」ということにおいては、大変刺激を受けました。

絵画や音楽は少し通ずるところがあり、いずれも好きなので、今後も注目していきたいと思いますし、本も読んでいきたいと思います。

現在同じく図書館で借りている新書の中で、音楽の分野の本もあります。

とても楽しみです。

また、読んだら必ず良かった本はブログ記事にアップしていますので、ご紹介してまいりますね。