高級生地のはぎれで作った小物、ファンデーションケースx2個裏地違い【968】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近生地のはぎれストックを整理整頓しました。

この整理整頓というのも一部接着芯貼作業と裁断が入りますので、製作の一歩手前までの準備という整理整頓でした。

その整理整頓後のストックの中から、今回2点同時製作でファンデーションケースを作りました。

ほつれやすい生地は保管期間は短い方が良い

今回の表地は、マルチカラーのファンシーツイード。

ファンシーツイードは、いろんな糸が織り込まれ、それほどギューッとなっていないのでほつれやすいです。

置いていて何かに触れるだけで片っ端からほつれていくのです。

よってはぎれも同じことで、素早く作ってしまうことが縫い代が隠れるのでほつれ防止となります。

わずかに余った部分を大切に小物に利用していく。。。

高級生地だからこその価値も出るかと思います。

だいたいサイズは、長い辺でも8cm程度になります。マチは2cm程です。

ファンデ―ションケースx2点・・・<表地>ファンシーツイード、ポリエステル/100%、ドイツ製。
<裏地:左>エステルポプリン(レンガ)、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:右>ラメツインクルサテン(赤)、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

もし、よろしければなのですが、【285】、【287】、【289】、【290】の番号の記事がこのファンシーツイードでケリーバッグを作って行く場面の記事になっています。

<製作>のカテの目次の中にあります。

その余りが今回の製作だと思っていただけると面白い見方ができるかもしれません(^-^)。

ファンデーションケースと入れるものをネーミングに入れているのは訳があります。

過去に、「何を入れるのか分からない」というあるお店のお客様からのご意見を頂戴したからでした。

もともと「入れるものをお客様が決めるポーチ」と謳っていたにもかかわらずそういうお声というのが驚きですね。

もしかして、入れるものが決まっている方が良い場合もあるのかもしれません。

私が自分自身の場合を考えたときに、意外な物を入れていく楽しみなどがあって、自由に入れるものを自分で決められることの喜びなどがポイントなのです。

しかし、それはあくまで自分のことであって、マーケット全体ではそうではない、しっかりと使い道を決められた中で選ぶことが選びやすかったりすることもあるのだと非常に勉強になった過去があります。

なので、一応ファンデケースではあるのですが、人によっては、これに全然違うもの、例えば、カメラのバッテリーを入れるのかもしれません。

あとがき

前にもお話したことがありますが、はぎれは出ない方がエコノミーに生地を使えたということになるかと思います。

今回のようなはぎれは、過去に、型紙のデザインに生地を当てはめた製作の仕方だから、どうしてもはぎれができやすいことの積み重ねで集まったはぎれとなります。

ここ最近製作のインテリア収納袋だと、その逆で、生地のサイズをめいっぱい使うための型紙を作って生地をフルに使うので、はぎれがあまりできないという結果が出ています。

このことは今後の製作の方向を決めるにあたり、とても重要なヒントになります。

フラップポケットに取り付けるマジックテープの「オス」と「メス」の位置とその理由【76】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よくハンドメイドバッグの中側で裏地で取り付けています、フラップポケット。

フラップポケットだけという仕様に更に加えて、セキュリティー性を高めるためにマジックテープを付けるということもあります。

今回は、このマジックテープを付ける時の場面でのポイントをご紹介したいと思います。

フラップにはマジックテープの「オス」を付けることに決めている理由

私がお作りしますフラップは、セキュリティー性とボリューム感、存在感を出したくて、元の型紙を幅広の縦10cmにしています。

そうしますと、上下が1.5cmの縫い代で消えて、出来上がりが、10-1.5x2=7cmとなります。

なかなか深いフラップです。

さて、このフラップとポケット袋には、マジックテープを取り付けます。

「オス」というのは、固いごつごつした方、「メス」というのは、さらりとした柔らかい方です。

フラップには、マジックテープのオスが、そして、ポケットの袋にはマジックテープのメスを付けるという私の方針です。

小さいタブのマジックテープ仕様の場合も同じ考え方。

とにかく動きのある方であり、上からかぶせる方にオスを付けるというのを私は基本的な考え方としています。

これは、反対に取り付ける考え方もありますが、とにかく、いずれにしてもオスの方に何か別の物がひっかかる可能性があるので、そこを考慮するとどちら向きに取り付けるのかという考え方をしたらよいです。

物を引っ掛けやすい「オス」がカギを握っているのです。

例えば、マジックテープを実際にマフラーがごそっと丸ごと入っているバッグの中で開けるシーンを思い浮かべます。

そうすると、タブを手で片手で指でよいしょとひねって開くことを想定。

そうするとタブの部分のオスにマフラーが当たろうとすると、開けている手が避けてくれます。

一方ポケットの袋の方が手が行き届いていないのでマフラーが当たる可能性がこの時点は高いと思います。

それを考えたときに、フラップには、オス、袋にはメスということが確定しました。

いろいろなシーンがあり得ますので一概には言えませんが。。

ただ、一般的には、どうも基本を私と反対のオスが下側になる部分、メスが上側になる部分に使う案内がとても多いようです。

理由が理論的で明確であればその向きもあり得ます。

マジックテープの取り付け方

では、取り付け方の解説に参ります。

フラップは2枚仕立ての作りですが、片一方だけにマジックテープを貫通させるので、2枚を合わせてひっくり返す前に1枚仕立ての時に2度縫いで「オス」を縫い付けます。

裏側には当て芯としてハード厚芯を貼りました。

ハード厚芯は粗裁ちしておいて、ステッチ後、余分をカットするやり方が良いです。

袋パーツの方は、もともと「わ」になっていますので、フラップと同じで、「わ」になっている1枚仕立ての状態の時にハード厚芯を当て芯して縫い付けます。

ただ、今回、うっかりとミスをしてしまいました。

メスのマジックテープを付け忘れていることを「わ」を2つ折りに縫ってしまった後に気づきました。

まだ本体には縫い付けていないので、この2枚重ねの状態でメスを縫い付けました(^_^;)。

ハード厚芯の当て芯は隠しきれないので無しです。

そうしますと、ポケットの内側にステッチは確かに出ますが、袋の2枚仕立てが固定される利点もあり、マジックテープがフラップの開け閉めにおよぼす圧力はかからないのかも。

よって、このミスした今回のような取り付け方も、案としては有りそうです。

マジックテープのオスとメスの配置(picturesque推奨)。

ポケット一式を本体に縫い付ける順番

マジックテープを設置したところで、ポケットを本体パーツに縫い付けていきます。

まず、上述のようにフラップには、オス、袋にはメスのマジックテープが取り付けてある状態です。

そして、袋から先にコの字型に縫い付けます。2度縫いして丈夫に仕上げます。

次に、その袋のメスのマジックテープの位置に重なるオスのマジックテープのベストな位置を決定した位置に左右はきちんとポケットの幅とピッタリに合わせて縫い付けます。

フラップの縫い付けも2度縫いです。しかも、裏側に「ハード薄芯」を当て芯します。ここは力がかかるところですからね。

ということで、フラップは一番最後の仕上げという順番で、一番最後が良いということです。

フラップ巾7cmの安心ポケット。

生地をたっぷりと使ったゆったりとリッチなフラップポケットです。

では、YOUTUBE動画を貼り付けますね。

あとがき

今回のポケットがミニサイズのリュックの本体パーツにめいっぱい貼り付けられていますね。

こうして、ポケットを最大限にミニバッグに配置できるよう、たっぷりな容量を確保していきます。

実際に、このポケットに、レジ袋をたたんで入れたりなど、ミニポケットよりもかなりいろんなものが入れられるようになると思います。

それでも、キーやカードだけでも良いのです。大は小を兼ねるですね♪。

このサイズ感の充実は、自身がブランドバッグのポケットに対する不満から生まれた構想でした(^-^)。