強すぎる黒から1トーン落ちたシルバーグレーのサテンラメ生地の背景への変更、ジュエリーが優しく手招きしているかのように映る不思議【1014】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」の2022年のリニューアルと共に見直したのが、撮影方法です。

もともと撮影はとても苦手。

今までのジュエリートルソーは、ジュエリー撮影では基本であると取り入れたのですが、ベルベット素材にこだわってしまい余計に光って上手に写真が撮影できず、ただでさえ技術のない者が到底うまく撮ることが不可能でした。

そこで、トルソーを思い切って廃止。

布を上から撮影する形でクリアに見せることに注視したのでした。

ジュエリーの背景、黒なのかシルバーグレーなのかを同じ生地の色違いで細かくジャッジした結果は、シルバーグレーに軍配

撮影は、背景色が黒っぽいと確かにミステリアス。

宝石撮影はよく黒っぽく写されることも多いです。

もともと黒コーデのお洋服が好みであり、最もベーシックだと思いながら、当初黒を背景に取り入れていたのでした。

しかし、実際に黒が本当に一番ベストなのかということを考え始めたのでした。

黒の布の方:ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

ラメが入っていてジュエリーと相性が良いです。

ただ、この黒だけを見ている分には良いとも思えるのですが、シルバーグレーの方がもっとマイルドに優しくジュエリーが映るのではないかと、同じ生地の色違いを比較することで気付きます↓。

シルバーグレーの布の方:明らかにこちらがピンと来ました。地の目の向きからは生地を横向きに置いています。

黒よりずっとマイルドでして、シルバー寄りだったことも良かったです。

こうしてこの記事のシルバーグレーの方を2枚仕立てに厚みを出した布の始末のアレンジで撮影用の背景が新しく決まったのでした。

あとがき

撮影技術に関しましては、もうあきらめています。

今まで何枚写真を撮影してきても一向に技術が上がりませんでしたので、いつものルーティーンとして必要な部分だけを覚えて淡々とこなしています。

全く写す時のポイントなどがも分からず、好きではありませんのでただのタスク。

しかし、苦手なものでも、とりあえず精いっぱいの事はしていきたいので、得意分野の「コーデ」などの持ち味をこうしてアイデアや映りの研究として活かしました。

今後もこのシルバーグレーの背景でボリューム感あるジュエリーの素敵さを最大限にお伝えしてまいりたいと思います(^-^)。

元はパンプスの素材がこんな姿になるなんて。。内側の大花柄が美しい「ラメ」がリンクしたリュックを眺める【755】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインのリュックが1点完成しました。

パンプスに使われる素材をリュックに使ったところがユニークな用途の「ずらし」です。

ボーダーのような畝が美しいゴールドラメがエレガントなリュックの内部にもご注目いただければと思います。

ごわついた素材が良き貫禄に、表地と裏地の共通部分のラメがゴールドの金具パーツともリンク

「餅巾着」:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。

心配していましたごわつきによるミシンの糸の通りにくさはありませんでして、素材の硬さが随分貫禄になっています。

スムーズに縫っていくことが出来て、大変心地よい製作だったのでした。

なかなか写真ではゴールドが際立ちませんが、凹凸があるので、半分くらいへこんだ部分に隠れてしまうことで映りが少しぼんやりと見えるのです。

<表地>生地名不明(メッシュ生地)、混率不明(おそらくナイロン/100%とのこと)、日本製。
生地のごわつきがいい具合に影響して、リュックのショルダーなどもポンと浮きます。
上から見た写真です。メインの入り口がいかにセキュリティー性が弱いかがこの隙間で分かります。
メイン入り口の隙間を内蔵巾着袋が完全フォロー。細い方のひもは内蔵巾着袋のひもで太い方は入り口用。
メインリボンをほどくと、こうして、内部に設置した二重仕立ての巾着袋の黒色が現れるのです。
巾着ひもをほどきますと、内側の暗いお部屋です。マチ部分で縫い付けしてあり、本体と一体化しています。

随分複雑な構造のように感じられると思いますが、セキュリティー性を追求した結果自然にこうした作りになりました。

巾着紐が重なる点が気になる場合は、入り口をバンドへのアレンジなども良いと思います。

あとがき

このたびのボーダーの畝のメッシュ素材がもしパンプスになっていたら。。と想像していただくと、こんな風にリュックになっていることが不思議な感じに思えてきます。

本来のアイテム用だった素材を、別のアイテムにずらしたことで新しさや個性も生まれることがあります。

多くがトートバッグに作られる帆布生地を筒形のワンショルダーに作うなど、「意外なデザインへの落とし込み」で個性が出せることがあるのです。

もともと製作生地に「凹凸感」がある生地を選択することが多いバッグ製作のスタンス。

凹凸感もいろいろあり、畝、ジャガード、フクレ、パンチングなど様々です。

このたびこのような新しいタイプの凹凸感に出会えて、良い製作経験をさせていただきました、生地をご提供下さいました業者様、ありがとうございました<m(__)m>。

美しいものは脆いゆえ早く縫ってあげたい、宝石みたいに綺麗なファンシーツイード生地でハンドバッグ製作の準備を整える【285】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、取りかかり始めたばかりのハンドバッグ裁断の様子です。

布でこのデザインを作るの!?という驚きもあるフラップ付きのハンドバッグです。

フラップ付きのハンドバッグはエレガントなので、是非挑戦してみたいと思っていたデザイン。

ようやくこの時が来ました。

ファンシーツイードという生地について

ファンシーツイードは様々な種類がありますが、特にマルチカラーのものには惹かれます。

というのも、何か宝石のようでうっとりするほどの綺麗さなのです。

このたびチョイスのファンシーツイードは特にカラフルな明るい色をしています。

<表地:左>ファンシーツイード、ポリエステル/100%、ドイツ製。
<裏地:右>ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

白地にいろいろなカラーが宝石のようにちりばめられたファンシーヤーン。

白地というところもよりカラーが映え、それでいてさわやかです。

これに合わせる裏地は何色なのかと悩みましたが、そのカラフルな中から1点同色の濃ピンクをチョイス。

その他、黄緑などもも候補でしたし、黄色、パープルなども検討してみましたがこのピンクが一番ピンときて決断。

ただ、綺麗な物というのは、その美しさと引き換えであるかのように、不安定さや脆さがあることも多いもの。

このファンシーは、崩れやすい生地で、触っているだけでほつれてくるという事態に。。おっとと。。汗

特に何も力を加えたつもりがなく、生地の場所移動とか保管の最中に、こうなってしまいました(泣)。

ここからの学びは、保管はできるだけ短い期間が良いということです。

もし長期間保管するのであれば、ビニール袋などに端っこを隠すようにたたんで収納するのが良さそう。

他の生地との接触だけでこんなことになってしまいます。

なかなかの高級品なので、生地のこういったロスはもったいないものです。

この生地は、@¥7,000/m程の高級品です。

裁断直後の様子:すでに縁が危ういです。そっとして、早めに接着芯貼りの作業に移ります。

数種類の芯地を使い分ける

芯地は幾種類かを使います。

まずは、表地用の接着芯、そして、裏地用の接着芯、取っ手用のソフト厚芯、本体用のハード厚芯、側面や取っ手のタブ用のハード薄芯です。

ご紹介は接着芯とハード厚芯のみに今回はさせていただきますが、結構豊富に芯地を使い分けるのです。

それぞれ、その箇所に向いた芯地となります。

基本は、全面パーツに接着芯を貼った状態に、さらに追加でハードやソフトの無接着の芯地をボンドで付けたり挟み込んだりして使います。

表地用の織芯:このようなややごわついた織芯を接着芯に使いました。
接着具合はなかなかのもの。ほつれにくい効果も出そうです。

ところで、裏地のサテン地ですが、ナイロンが40%も入っているところに注意します。

ナイロンが入った生地というのは、弾力性に富み織芯を貼ってしまうと気泡が出来ます。

ナイロンがアイロンの熱で縮み、その後冷めてまた戻るというような動きが原因。

以前にも何度もそういった経験があります。

では、こういった伸び縮みのある織物生地にどんな芯地を使うのか、それは「ニット芯」です。

ニット芯を貼れば、うまく対応してくれて気泡など全くできる余地もありません。

ナイロンが40%入ったこのサテン地の裏地には、黒のニット芯を貼りました。

たとえ40%という一部のでもナイロンという素材は十分に弾力性が出ますので、ニット芯を使う必要があったのです。

次はハード厚芯をご紹介したいと思います。

本体用のハード厚芯:ハード薄芯とハード厚芯の差もかなりのものです。ハンドバッグはハード厚芯が◎。

このように周りに余白を作った上にパーツを置いて、ピラピラめくりながら縫い代部分んの縁だけを少しずつボンドで貼り付けていきます。

この後、アイロンの熱でボンドの接着力を増幅しまして、ハサミでパーツの通りにカットしてOKです。

あとがき

今回は、芯地を貼るところまでで作業終了です。

次回は、縫製に入っていきます、お楽しみにどうぞ。

ファンシーツイードは、「ファンシー」という呼び名通りに、まるで気まぐれと思えるような装飾的な糸の寄せ集めです。

よって、そういったものは、ちぐはぐして整っていないことも多いのです。

ファンシーツイードは美しいがゆえに、不安定で脆い。

このことを実際の製作の速やかなる作業に活かしていただければと思います(^-^)。

ファスナー付きの頭の部分と本体を合体させる時のステッチがうまくいかないハンドメイドリュック【22】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近は、リュックも作り始めています。

【17】の製作では、華やかなマルチカラーの薔薇柄を素材に使用しました。

このたびは、その逆で渋めのブロンズ茶と黒のコンビの素材でお作りしました。

高級なイタリア製生地です。

渋めの色でもラメ入りの華やかさがイタリア製らしい

黒と茶というと、フェンディ様を思い浮かべます。

こんな風に思い浮かべることこそが、ブランディングカラーになっていることだと言えますね。

FENDI様のズッカ柄やぺカン柄は決まって、黒x茶のツートンカラーでとても渋いものです。

黒と茶という重く暗い色同士をコンビで使うということはある意味「強さ」を表しているという見方もできます。

このラメと豪華なバラ柄のジャガードの影響で、ダークカラーが華やかになっているこというこのセンス♪。

<表地:黒xブロンズ茶>:ジャカードプリント、ビスコース/70%、ナイロン/20%、ポリエステル/10%、イタリア製。

商品の詳細

<サイズ>:縦23cmx横27cmxマチ6cm。・・・取っ手の幅は2cm。ショルダーの幅は1.3cmくらい。
<裏地:黒>スポーツメッシュ、。ナイロン94%、ポリウレタン/6%、日本製。・・・とってもユニークな生地です。穴が開いている構造で、さらりとしています。

このデザインを今後も継続していくのかどうかについて

コンパクトなサイズで背負い心地はグッドです。

このサイズ感とか、縦横の比率などもグッドで今後に活かしていければと思います。

ただ、問題はデザイン。

このデザインは、頭の部分であるファスナーが付いた半月型と本体であるマチ付きの容器を合体させる作りで、その合体部分が難関です。

ファスナーにも当たってしまいますし、ブラインドされた見にくい部分を重ねることで、なかなかぴったり正しい位置に合うかというとそうはいきません。

しばらくこのデザインでもう少し製作していくかもしれませんが、このデザインの継続がすでに永久ではないことをここで感じています。

この微妙な気持ちがとても大切。

やはり作りにくいものは良いお品にはならないと思います。

あとがき

今回のようなこの茶x黒のミニリュックのコーデを考えてみました。

この場合、地味な色合いですが、柄がゴージャスで、十分にアクセントになっているリュックだと思います。

黒1色コーデにもこのリュックが映えますし、茶色の無地のワンピースなどにも合ってくるかと思います。

ワンピースにリュックを合わせてしまえるのもこのエレガント柄ならではです(^-^)。

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