ラペルのボタンホールは、遠い昔に実用のアイテムだった話【610】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近いろいろ移動時間などに本を読みますが、図書館で借りたものがほとんどです。

それでも、手持ちでたまに調べる時に使いたいような本もあるものです。

今回は、その1冊、「「スーツ=軍服!?:辻元よしふみ 著/辻元玲子 絵」からの学びとして、ラペルに空いているボタンホールの意味を知りました。

遡ること時は、1800年代の話になります。

スーツはイギリス生まれのアイテム

今ではどこの国の人でも着るスーツ、かつては、着物時代の日本にはなかったものです。

それが、海外との交流によって日本に入ってきたのが着物から洋服に変わっていったそんな時期。

もともとスーツはイギリス生まれ。

1800年代、もともと詰襟の軍服のようなものから発展し、上衿のみ返した折り襟、そして、第一ボタンをはずした開襟への流れで、襟を倒して着るということからラペルというパーツが登場しました。

右側のスタンドのような形の軍服らしいきりっとしたデザインが、襟が倒れることによって、カラーという現在のスーツの上衿になり、その切替と延長を兼ねたラペルというものも生まれますが、その途中段階としては、第一ボタンを寒さしのぎに閉じることもあったようで、もっとスタンドと倒れ襟との使い分けシーンがコンスタントだった時代があったかと思います。

それが、今日は完全に倒れ、デザインとして定着していく中で、ボタンホールが名残として残ったということです。

新しい洋服では、このホールさえ失くしてしまうデザインも多いですが、トラッドと呼ばれるスーツ屋さんはあえて、この伝統を残していることが多いのかな。

あとがき

洋服はほとんどが男性のアイテムが先で女性のデザインに取り入れられたことが多いです。

特に男女共通で着用しているスーツとか、パンツなどは、そういうことになります。

メンズっぽいという言葉を私も良く使いますが、それも当然ですね(^_^;)。