ファスナーの縁にタブを付けず本体に馴染ませてしまう強度は本当に大丈夫なのか【741】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「ポータブルポーチ」なるものを製作。

端切れで作った外出用の厳選のコスメアイテムだけを入れる小さめポーチ。

外出用のバッグ内に余分な物を省略するためのアイデアになります。

この1つ前の投稿の【740】では、その前の【739】で入り口ファスナーの端が横に飛び出すことを解消。

端と同じで終わるように設置したもののファスナーの端を心配し、タブを付けたことで野暮ったくなり失敗。

その続きがこのたびの【741】になりまして、今度は一重仕立ての生地でファスナーの端のタブを付けない作り方をしてみます。

見た目のすっきりさが感じられるのかどうかという目線でご覧いただければと思います。

ひっくり返しをしないファスナーの取り付け方で製作のポーチのファスナーの端っこの安全度はあるのか

いくらなんでもゴブラン級の厚みです。

ひっくり返しは到底無理で、外表のまま折りたたんで作っていく単純な構造のポーチです。

ひっくり返さずには作れない。。ということはありません、生地の厚みに応じて「中表」「外表」のいずれかを選択してゆけばよく、両者の混合も時には有効です。

一重仕立てのマチ無しポーチ:<サイズ>縦14cmx横18cm。20cmのファスナーの端同士を折ると18cmに。

たった1枚の「わ」の縦長の生地をファスナーに縫い付けていくようなイメージです。

パーツがたった1枚だけで良いという点が製作としては気軽。

縫い代は1cmをアイロンをかけて内側に折り込み、きちんと合わせてサイドを縫い付け重ねます。

難関と思われる、ファスナー周辺の2列のステッチは、トンネルのような筒を移動させながら縫っていく場面がありますが、可能でした。

途中で糸を区切らずとも、ひといきで行けます。

さて、ファスナーの縁なのですが、何となく曖昧にステッチに溶け込んで終了しました。

ファスナーはカットせずに使いましたので、折っただけで留め具が役割を果たし強度はそこそこ保たれていると思います。

見た目のすっきりさと強度のバランス、都度よく判断することが重要です。

あとがき

無駄のないすっきりとした、ありふれたデザインこそが込み入ったデザインよりも粋です。

ファスナー1本とはぎれ1枚でも随分奥の深い製作の内部を研究することになるものです。

特に柄物は、小さい面積だからこそ柄が生き生きと映った方が良いですので、単純なデザインの方がバランスが良いです。

ということで、既製品の数が豊富ではないファスナーにサイズを合わせた、18cm仕上がりの20cmファスナーを使ったポーチ、活かしてみて下さいませ(^-^)。

折り曲げながら作って行ける分かりやすい構造、それでもきちんと仕立てることはマストのジャガードのふくさ作り【100】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は年始初の製作作業をしました。

はぎれで小物を作るという短い時間で出来上がる製作です。

短い時間で出来上がるとはいえ、きちんとしたものを作りたいということでひと手間かけていくスタンスは変わりません。

サイズを変えて他の小物製作にも応用できる折りたたみながら作って行ける「ふくさ」デザイン

折りたたむ構造のバッグやポーチは、作る前のサイズ感のイメージがしにくいものです。

しかし、マチ無しである「ふくさ」であれば比較的容易です。

ふくさは、通常20cmという横の長さで販売されていることが多いようです。

ここでは、一般的な量産品との差別化として、大きいサイズのご祝儀袋などにも対応するべく+2cmの22cmという長さに出来上がりを設定しました。

これもバッグに入らねばならないので、やたらと大きすぎてもいけません。

「適度なゆったりサイズ」ということがポイントになります。

まず最初に縦35cmx横25cmの長方形を2枚ご用意いただきます。

これくらいのサイズであると、はぎれで作ることができるのです。

もったいなく多めに余ったというようなはぎれが出たときはこのアイテムの検討をしていただくと上手くはぎれを活用できると思います。

今回使用の生地(ベリー色):<表地・裏地共通>ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。
用意した縦35cmx横25cmの縦長の長方形2枚。
片方ずつ、両端先端を端から5cmのところに印を付けます。
先端から5cmの位置の2点を結んだ直線の2等辺三角形の底辺に当たる部分をカット。
1繋ぎの1枚仕立てを折りたたむ構造です。右側が蓋(フラップ)になります。
これを、もう1枚も同じように行います。
2枚とも、まず、接着芯のを貼ります。
表地に当たる面の1枚だけにハード薄芯をボンドで貼り、余分な部分をハサミでカット。
まずは、ブランドネームを縫い付け。表に出ないように隠れる位置のフラップの裏側に。
表地裏地ともに1.5cmの縫い代を全辺分印付けします。
アイロンで中側に互いに折り込み、ぴたっとそろえて、待ち針します。
待ち針は角を最初に打ち、その後綺麗に調整して全体に細かく打ちます。
裏地側から飛び出ないようにわずかにひかえて打つのが良いです。

ひっくり返しをしないやり方で今回は行いました。

このやり方のメリットは角がシャープに出ることです。

そして、待ち針を外さずに、端から3mm程度をぐるり1周縫います。
10cmほど折って、メイン部屋を作ります。
そして、両端を2度縫いして出来上がります。
玉止めは、綺麗に溝の中に隠すのがすっきりした良質さに繋がります。

完成品を見てのコメント

ふくさ:<サイズ>縦12.5cmx横22.5cmxマチ無し。

完成しました。早いですよね。あっという間でした。

横が22cmというのは通常一般的な20cmよりも大きめ。

より豪華な祝儀袋にも対応できます。縦は12.5cmと普通にしましたが、アイロンの折り方で、大きく対応できます。入れるスペースが深いので、結構融通の利くものになりました。

あとがき

今までのはぎれシリーズの中でも極めて短時間で出来上がりました。

マジックテープやファスナーを付けないから作業もスムーズであることも迅速なことに影響しているかもしれません。

今回は、袱紗(ふくさ)として、高貴な感じの素材を選びましたが、この構造自体はいろいろなものに応用できます。

まずは、ほんの入り口として一番単純な仕様でご紹介しました。

この作りをサイズを変えて、カード入れ、通帳入れ、これにマジックテープを付けていったりなどの追加機能でいろいろバラエティー豊かな小物展開にして行けそうです。

ふくさの場合はシーンがきちんとしたものですので、素材のもとの高級感などを飾り過ぎずに活かしたわけです。

カジュアルなアイテムならば、無地にキルトをかけていったり、刺繍したりアップリケしたりなど楽しく製作に装飾を加えていくことも見込めますね(^-^)。