入口が開きっ放しのブランドシャドウケースをしっかり収納したい、入り口にマジックテープを追加し収納力をわずかに高めるアレンジ【1297】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメグッズは頻繁に使うものだからこそ1つ1つのアイテムを大切に収納していきたいという考え方をしています。

ファンデーションケースをそのままのポーチに収納することで中身のフィルが割れてしまったこと、残り僅かなシャドウの中身がひびが入り粉が飛び出したことなど一度は経験されたことがあるかもしれません。

慣れると当たり前になってしまうことで少しずつ乱暴な扱いをしていることに気付いていないのかもしれません。

毎日使うものだからこそ、綺麗に使い、綺麗に収納するという考え方をこの度のリフォーム例と共にお伝えできたらと思います。

ブランド化粧品のシャドウケース袋のアレンジ使い、入り口開きっ放しの不安定感をマジックテープで留めて固定した使い方で安心感を加えた

図解が単純ですが、1枚仕立てのこうしたケースがよくシャドウケースに附随されることはご存じではないかと。

黒色のベルベット風・別珍風といった毛羽だった素材です。

上が空きっぱなしは中身が飛び出すことが多く、ここに安定感を加えていきます。

中身に別の物を入れたいことで、この度のリフォームを思いついたのがきっかけです。

ちょっとした揺れですぐに飛び出す開きっぱなしの入り口に機能を付けていきたいと思います。

入口にほんのわずかな面積のマジックテープを設置していきました↓。

本体は黒。マジックテープも黒系を付け、縦1cmx横2.5cm程にカット。表面に付けることにご注意を。

オスとメスをそれぞれの前後面の「表面」にミシンで縫い付けます。

この時点ではマジックテープが外側にあるべきです。

縫い付け終わったら、アイロンで上部を内側へ折り、マジックテープが内側へ隠れます。
最後に内側面の方からステッチをぐるり1周かけていきます。丈夫に二度縫いしました。

これで、入り口に留め具が出来ましたので完成です。

ちょっとしたアレンジに過ぎませんが、今までよりもずっと気持ちよく収納できるようになりました。

シャドウケース袋だけをいただいたので中身に鏡を入れる使い方をしたわけです。

ただ、このことはお忘れなく↓。

そもそも該当ブランドの中身とケースが一致して、セットで使えることを考えて作られたもの。

厚みのあるシャドウケースだと留め具など無くてもジャストフィットサイズなので大丈夫だから最低限の出し入れもしやすいバランスで作られた袋なのだと思います。

よって、このたびのアレンジは、袋が分離している場合に別のものを入れたい使い方の場合です。

ただ、本来最も望ましいのは、最初に作られたブランド様の考え方に沿った組み合わせ、元の目的や作りを尊重することも忘れてはなりません。

あとがき

結局は、元のそのままの使い方が一番だということもこうしたアレンジで思うことがあります。

特にハイブランド様の収納袋はそれ1つにしても「らしさ」があります。

それも価値、何でもかんでもアレンジしてしまうよりも、「既製品そのままの良さ」に対して敬意を払いながらです。

リフォーム・リメイクすることは確かに一瞬新鮮な心地を味わえますが、長い目で見て本当に価値が高まるものなのかを考えて行うことが大切です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

追加だけなら「タブ式」を推奨、マグネットボタンの交換なら跡をカバーできる「直接式」、トートバッグへのマジックテープ後付け2通り【1199】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの留め具。。

かつてはお決まりだった「マグネットボタン」、時代の変遷と共に、複数持ち歩くカード類はマグネットの磁気の影響で機能が故障する事態を実体験しました。

今や、外注リフォームでお願いしてまでも、すべてのマグネットボタンを手持ちのバッグから排除しています。

特に入口にメインに付いている大きめのマグネットボタンは強力であり、カード類や通帳を片っ端から壊したのです(*_*)。

このたびは、何も入口に留め具が無いタイプにマジックテープ付のタブを設置する「タブ式」とマグネットボタンを取り外して新たにマジックテープを付け直す「直接式」の2つのマジックテープ開閉の留め具の付け方をざっくりと図解でご紹介したいと思います。

具体的なやり方はまた別で投稿しますので、このたびは1つのアイデアとして、困った時のアイデアの一助になればと思い、2通りをご紹介したいと思います。

トートバッグにマジックテープを後付け2通り、「タブ式」はタブにマジックテープを、「直接式」は本体に直接マジックテープを縫い付ける

バッグの中でダントツに多いモデルは、「トート型」ではないでしょうか。

なかなかの高級品でありながらも入口は何もついていないことも多いトートバッグ。

ここへもっと使用シーンを広げるために、マジックテープを付けていきます。

その付け方としてご紹介したいのが実際に行った2通りです。

「タブ式」のマジックテープ付け:追加するのみの場合にはこれが作業しやすいです。オスメス両方。
「直接式」のマジックテープ付け:マグネットボタン取り外しのリフォームを伴う際に有効。オスメス両方。
それぞれの実物写真を附随:「タブ式」の方がバッグ内の容量を確保できるかもしれませんがケースバイケース。

あとがき

このたびのマジックテープの設置方法は、既製品に対しても満足のいかない点がある時・最初から自主製作する時のいずれにも使えるやり方です。

「シンプルなデザイン」と呼ぶのも奥が深いと思うのです。

シンプルで、何も機能を付けないことがかえって良いのか、シンプルと呼ぶものでもあるべき機能の1つに加えるのかの選択があります。

この入り口のセキュリティー性は今までも工夫してきたことですが、価値観もかなり分かれます。

近くへ持ち歩くエコバッグには入り口のマジックテープは無い方がストレスが無いこともあるのです。

一方、遠くへお出かけ・人混みを通り抜け・交通機関を利用のようなシーンには、セキュリティー性が気になります。

様々な可能性に対応できるのは、「ミシン1台携えて、自主リフォームが可能な環境」とも言えます。

どうしてもブランドバッグのお直しは「著作権」「商標権」がグレーゾーンな部分があります。

実物を伝達することはこうして控えましたが、「不足の安全性の強化」という目的なら認めていただきたいアレンジなのではないかと考えます(^-^)。

バッグから取り出すその様子がエレガント、毎日がドラマチックで物語のようなシーンでありますようにとご用意した小物ケース【262】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドのミニポーチを製作、作った品物そのものに対してではなく、その後のご利用シーンを常に想定するべきであると思います。

そうしたことで、製造に入れ込むメッセージのようなものが増してゆくのです。

このたびは、どんな生地でも作ることが可能なミニミニポーチなのですが、とびっきり春の草原のボタニカルな風景を演出するような3点を製作致しました。

ミニサイズながら大きなサイズのバッグと変わらぬ手の込んだ仕立て

例えば、新しい音楽のメロディーを聴いて、「このミュージシャンの曲なのでは?」と分かったり、歌声だけを聴いて歌い手が予想できたりということがよくあります。

この例のように、商品をパッと見て、「あっ、これは〇〇社製だ」と一目見ただけでで分かってもらえることは大きな目標です。

生地の選定、デザインの特徴、雰囲気すべてにおいて特徴あるものとして伝わったらとても嬉しいものです。

ここで、小さなこういったポーチのようなケースの特徴あるお仕立ての工夫をご紹介します。

1)バッグに使用する接着芯と何ら変わらぬ芯地を全面に貼る

ハンドメイドバッグと何ら変わりのない同じことをします。

芯地の種類ももちろん同じで、小さいものだからといって種類を変えたりはせず、そのまま大きなものが小さくなっただけのような仕立てをしています。

1)バッグに使用する接着芯と何ら変わらぬ芯地を全面に貼る。

2)マジックテープの補強に裏側にハード芯を当てる

こちらも1)と同様、ハンドメイドバッグと同じ手法です。

ハード芯は、ハード厚芯とハード薄芯の間のようなふんわりしていて硬くはないけれど、厚みは1mmほどあるような芯地を利用。

よく使う開閉の時のマジックテープ部分の補強に影の力として役立ってもらいます。

考えてみると、小さいからといってこの仕立てをしないということが反対に「なぜ?」と疑問に感じます。

2)マジックテープの補強に裏側にハード芯を当てる。

3)裏地を取り付けるお仕立て

ハンドメイドバッグの作りと同じように、表地と裏地を合体する形なので、裏地もきちんと取り付けます。

裏地があることにより、更に特別な芯地を入れずとも、ふんわりとしたものになります。

3)裏地を取り付けたお仕立て。

はぎれですので、表地と同じ生地でやむなく作ることもあり、全く別生地であることもありますので、バッグで作った時の組み合わせと違う裏地になるところも1点物志向が貫けます。

今回の場合は同じ表地です。

裏地が付くことでぐんと高級感が増しますし、仕立てもひと手間かけた手の込んだものになります。

長い目で見たら、この方が断然良いと考えます。

以上の主に3点が仕立ての特徴です。

完成した3点が実際に使われるイメージをしてみる

一番上から時計回りに、ファンデーションケース(サイズ:縦6cmx横8cmxマチ2cm)、ペンシルケース(サイズ:縦3.5cmx横15cmxマチ無し)、シャドウケース(サイズ:縦5cmx横7.5cmxマチ無し)

とりあえず、「コスメケース3点セット」という名目なのですが、使い道は自由。

ボールペンを細長いケースに入れても良し、キャンディや鍵を入れても良いのです。

ただ、特に日本人の性質として、与えられたその使い道に忠実という傾向があるようで、入れ物の使い方に対しては受動的なのです。

蚤の市などでよく、「何を入れる物ですか」と聞いてしまうところ、以前販売したレンタルボックスでお世話になった時にも「入れる目的が思い浮かばない」などのフィードバックをいただきました。

しかし、こんな風にも考えられるのです。

「何にも縛られず自由に自分だけの使い道ができるケース」であると。

あとがき

「はぎれ」に対しては、こんな選択をしています↓。

はぎれなのだから手間暇かけずにさっと作るものなのか、大きなバッグを作った時と何なら変わらぬ同等の物に作るのかといったこと。

結局、後者を選びました。

バッグそのままの仕様で作ることがかえって自然であると。

出来上がるとじっくり眺める時間をとっています。

小さなものでも何かぐっとくるような感動がある品物を作った方が作った甲斐があるのです。

人生という「舞台」で、人間のさまざまな行動やちょっとした動きやしぐさは、すべて「演出」だと考えます。

1つ1つが素敵でエレガントなムーブメントでありたいものです。

バッグの中から、ボタニカルなミニポーチを取り出す「その人」が舞台の主人公なのです(^-^)。

理由がある配置なら位置の邪道は無い、フラップにはマジックテープの「オス」をポケット袋には「メス」を設置【76】

アイキャッチ画像76

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在<同素材シリーズ>という同じ素材で全く別の5デザイン、①ドーム②バニティー③巾着④ボストン⑤リュックを連続製作中。

このたび、いよいよラストの⑤の製作に入りました。

当【76】の投稿は前半ですので、リュックの完成は次の番号の【77】でご覧いただけます。

前半工程では、フラップポケットに設置のマジックテープの「オス」と「メス」を「フラップ」か「袋」かどちらに付けるのかのピクチャレスクの判断をお伝えしたいと思います。

市販のものやレシピなどにもそれぞれその位置に配した理由が存在すると思うのですが、私もこれだとたどり着いた位置、必ずしも教科書通りではないという点にご注目いただければと。

<同素材シリーズ:ミニリュック-前編>くっつきに行くというアクティブな方を「オス」と決めた、フラップポケットのマジックテープ

フラップとポケット袋には、マジックテープを取り付けます。

「オス」というのは、固いごつごつした方、「メス」というのは、さらりとした柔らかい方です。

フラップには、マジックテープの「オス」、袋には「メス」を付けるという方針です。

小さいタブのマジックテープ仕様の場合も同じ考え方。

とにかく動きのある方、上からかぶせる方にオスを付けるというのを私は基本的な考え方としています。

それはこうした理屈、「マジックテープの開け閉めの際にオスを指が覆い、指によって防御されるから」というもの。

一方「むき出しのポケット袋の方には影響が無いサラサラのメスが付く」という現実的なシーンを考慮したもの。

これは、反対に取り付ける考え方の方がもしかして主流なのかもしれません。

特にむき出しの場合に、バッグの中でウールのアイテムである手袋やマフラーがくっついてしまうとげとげしい「オス」をどちらに付けることが接触を回避できる位置なのかを考えます。

柔らかい素材を引っ掛けやすい「オス」の位置がカギを握っているということです。

表地(黒地xパープル系花柄):風通ジャカード、綿/54%、絹/26%、ナイロン/20%。イタリア製。裏地(パープル):ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%。日本製。

↑これまで①-④まで裁断して使用してきた残りの生地の写真です。

フラップポケットの取り付け:フラップには「オス:硬い方」を、袋には「メス:柔らかい方」を設置しました。
フラップポケットの完成:フラップの縦幅は7cmというボリューム。
その他の作業:前半の初期段階で金属パーツを取り付け。上はショルダーのDカンを並べ、底はDカンを両端に。

取っ手の位置は、上のDカンの外側に左右を配置、この場所にはパーツが並ぶのです。

このたびの進捗度はここまで。

次回の【77】では、取っ手の取り付けからスターとして完成に至ります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.19からおよそ5年半後の2025.03.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在でもマジックテープは、はぎれによる三つ折りポーチで利用。

マジックテープの「オス」と「メス」の位置は、この時の考え方と変わっておりません。

ただ、フラップポケットにマジックテープを付けるということ自体をその後廃止。

ポケットの袋を別のデザインに、出し入れしやすさも優先しながら手探りでポケットから物を取り出す現実的な状況を考慮。

とはいえ、マジックテープがあることでセキュリティー性は高いので、目的によっては必要な「ファスナー」です。

そうなんです、マジックテープは別名「ファスナー」とも呼ばれ、あのジッパーと同じ種類の「機能」の附属品である見方なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

2本1組x数種類をまとめて収納、安定した横長でそのままバッグみたいに運べるドラムスティックケース【75】

アイキャッチ画像75

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、横長に余ったボーダー生地から作ったドラムスティックケースを製作しましてのでご紹介したいと思います。

横長に余った理由は、メインバッグ製作の【57】の投稿でご紹介したA4横サブバッグのボーダーの柄合わせがあったからです。

メインバッグ製作とは言え【57】も作ったのはサブ的存在のバッグでした。

むしろ、このたびの製作の方が入れる物に特化する点が面白いと思います。

そう考えますと、残布だから・はぎれだからといっても、挑む本気度はメイン製作と何ら変わらないものであるべきだと自然に思えるのです。

裏地の面積の不足を5面に分かれたパッチワークで補填、ハギ目をスタイリッシュに仕上げたドラムバッグ

左-表地:シルク混マルチボーダー、綿/46%、ポリエステル/24%、絹/20%、麻/10%、日本製。右-裏地:クリスティーヌ、ポリエステル/60%、メタル/40%、日本製。
裏地の生地の不足分の補填の仕方:全体の面積はありますので、ぶつ切りを5面のパッチワークでつなぎました。

スタイリッシュに配置良く、真ん中にメインの広いパーツを、左右に2枚ずつ小さな等しい面積を配置。

繋いだら両割りして、表から溝の両サイドをステッチで固定し、安定感を実現。

型紙に当てての裁断は、パッチワークが完成した後が確実です。

内蔵のハード厚芯:クッションの役割りを兼ねた重要な存在であり、かなりのごわつきと厚みある不織布芯です。
マジックテープの開閉:長い一繋ぎではなく5箇所の間を空けた設置がすっきりとすると考えました。
表地の中にマジックテープ設置済みの裏地を入れ込んで、入り口を縫い閉じて完成していきます。
ドラムスティックバッグの完成:<サイズ>縦12cmx横43cmxマチ無し。マチ無しでも自然にマチが存在。

あとがき

ドラムスティックのみらず、ヘアーアイロンのコード付きなど細長なアイテムにも対応していけると思います。

大切な中身をそのままトートバッグの中などに不安定に入れ込むよりも、1クッション置きながら、ケース入りの方が優しい持ち運び方になります。

「愛用している」ということは、その物品自体を末永く使っていく事だけではなく、「保管の仕方」「持ち運び方」も「愛用」につながるということがこのたびの学びです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク