化粧ポーチにコンパクトに納まるハーフロール仕立ての差し込み収納ペンシルケース【705】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前【689】では、チェック柄の化粧用ペンシルケースの改良途中の場面のご紹介を致しました。

何事も一歩進めておくという意味で製作したものの、未完成品ながら変な箇所にステッチが見えた不十分なもの。

このたびは、その不十分な点を改良していきたいと思います。

【689】のチェックとの比較で、この度の白のレースカーテン地のジャガードの味わいをお楽しみくださいませ。

ポケットの深さの増大とポケットを片側のみにした改良部分の比較

【689】の記事内での試作品:試作ということもあって変な縫い目が表に出ています(^_^;)。
当【705】の記事内の完成品:かなりすっきりとなってきました。実際にペンシルを7本入れています。

見かけはそれほど変わっていません。

ただ、このたびはカーテン地のごわつきの原因もあり、両縁をラッピング始末に致しました。

内側に折り込むと膨らんでしまい、綺麗な線にならないからです。

では次に、中の様子を未完成品のチェック柄との比較で見てみます↓。

試作品のチェック柄:両サイドの案が思わしくなかったです。そしてポケットの高さが足りません。

そんなところが改善できたのが今回の製作です↓。

このたびの製作品:ポケットが深くなりかなり安定しました。そして片側だけなのですっきりとしています。

ただ、これでもまだまだ不満が。。

1部屋に2本入れることの取り出しにくさです。

やはり1本ずつ1部屋でなければこのように仕切った意味がないのではないかと。

次に改善となりますと、もう横幅がこれでは足りませんので、1.5倍ほどに追加することになります。

そうすると、メインポーチ内を邪魔し過ぎてしまうのかどうか。。これを検討する製作を次回にやってみたいと思っております。

あとがき

「技術と機能」これを高めていく追求が今後も必要です。

パッと見に表れるほどの作りの良さや迫力が板に付くと良いと思っております。

サイズが小さいものほど商業的に行き届かない分野だと見ています。

それは「儲け」が入れられないからです。

こういったものは、製造して販売という構造が成り立たないということが見えてきました。

だからこそ希少なので、そこに目を付けています。

目指すところは各々が好みに応じて製作できる技術力のアップだと思っております。

とても難しいようなゴールだとは思うのですが、他社製造のものを購入して使うのか、自作製造のものを購入して使うのかの違いの、「自作」の方にも目を向け始めました。

こうしたもののコンテンツを増やしていきたいと思っております。

YouTubeで分かれば一番良いですが、じっくりともアップできない現状もあり疾走感あふれる1動画で1つの解決型がやはり見やすいのです。

そうしますと、有料にはなるのですが、じっくりとそのノウハウを知ることができるコンテンツもどうでしょうか(^-^)。

メインポーチの海に浮かぶ船のような存在でありたい、ロール収納式ペンシルケースのミニマムなデザインの考案【689】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コスメケース」というあるコスメアイテム1つのケースのようなミニサイズをメインのコスメポーチの中で使うことを想定しデザインを考案しています。

ファンデーションケース、シャドウケースなど特にフィルが割れやすいものは、ポーチの中で粉まみれにならぬよう、衝撃から守られるよう、クッション的な役割の裏地の付いた仕立てのミニケースに入れようという考え方です。

このミニケースの中で、ペンシルケースというのをこのたび改良していきます。

まだまだ改善点があり、次回へ持ち越しますが、何となく雰囲気が出来てきまして、前よりも進んだ形になれたと思います。

今後ここからはもっと発展するであろう途中段階ではありながら大枠のイメージが完成したペンシルケース、是非ご覧くださいませ。

広げられるけれどコンパクトにもおさまるデザインのペンシルケース、物理的な動きをよく考えて工夫したミニマムさ

コスメケース企画の中のペンシルケース:黒白のタータンチェックの余り布で作ってみました。

留め具は真ん中でマジックテープのタブ。

まだ、試作なので、左の方に変なステッチが入っていますが、今後このステッチは、内側に隠れます。

では、中側見ていきましょう↓。

ペンシルケースの内側:まだ不完全品。そもそもポケットが浅すぎますので袋部分は倍ほどの深さへ要改良。

もしかしたら、もっと縦向きの長さ(ペンシル向きから言うと横幅)を広げる必要があるかもしれません。

収納時のロールの直径が増えるのは確かですが、それほど収納には邪魔にはならないかと思います。

お化粧に対してこだわりのないシンプル傾向の者でさえ、これだけの量のペンシルが存在します。

すべて実際に使っているものばかり。

これらを一度にまとめて、いかに使いやすくストレスなく使っていけるのか。

そんなことを追求しながら、次回当たりには完成型になるよう製作していきます。

「特に凝ったデザインでもないこの平凡なすっきりさ」というのもそういうテイストなのです。

あとがき

大きなコスメポーチというのは、そのままいろいろ入れ込むと、ガチャガチャと探すことでぶつかり合い、フィルがくずれたり汚れたりすることが多いです。

この何とも嫌なストレスを解消するとともに、すっきとしたインテリアのような収納、まるで海原に浮かぶ船のようにふんわりとしたお部屋になればと思います(^-^)。

安心して夜も眠れやしない!無理な体勢のファスナーの使い方で作ったラインが綺麗に出ないポーチよりもゆったりと座る水平型ポーチの製作の勧め【69】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファスナーを使ったポーチは、過去にお手上げ状態でした。

よくある、てっぺんにファスナーがあってその下に生地が縦に配置するものは、ひっくり返す時にファスナーの端っこが難関箇所となります。

ファスナーに対しては、負担をかけてしまう動きで固定となり、綺麗なラインに仕上がらないのです。

そして、常に危うさがあり、ファスナーの務歯がいつか開いてきやしないかと気になってしょうがない作り方です。

しかしながら、多くの世の中の商品のポーチがこの作り方がされていることにとても驚きと疑問を私は持っています。

まあ、所詮私の考え方ですのでね。

そんなもんなんだよポーチは、とも言えるのかもしれませんが。。

こんな、過去の心地の悪さを体験し、もっと安定感のある無理のないファスナーの取り付け方はないだろうかと、水平型の取り付け方にたどり着きました。

今回は、その水平型のファスナーポーチを作って行きます。

高級はぎれで作るペンシルポーチ

今回は、パーツはやや少なめですが、非常に美しい素材なので、是非、はぎれを存分に活かしていきたいと思っています。

左-表地:フクレジャガード、ポリエステル/87%、ナイロン/13%、イタリア製
右-塩縮プリント、綿/100%、日本製

無彩色なバラ柄がシックです。ぷっくりと膨らんだフクレ加工も大変魅力。

では、今回は、こちらで水平型の細長ポーチを製作していきます。

裏地には同じくフクレ加工に類似の塩縮というタイプの凹凸感が表現されている黒生地です。

ファスナータブを限られたはぎれ生地のわずかな部分を使いながら、デザインを兼ねたようなタブに仕上げて、ファスナーの端っこの切りっぱなしなどを隠すという技を考えてみました。

ファスナータブパーツ:5-6cm四方程度のタブのパーツを使いファスナーの縁を隠します。
余裕がない面積の場合には、いっぺんに取り付けようとせずに、2段階を踏むのがうまくできるコツです。

ここでは写真に写していませんが、折る時はアイロンがマストです。

ファスナータブの取り付け:手で隠れて見にくくてすみません<m(__)m>。
まず、ファスナーの裏側から始めるのがよいのですが、ラッピングをしていく方法と同じです。
四方折り曲げてある状態のタブをいわゆる中表にして、ファスナーと縫い代を
1直線1cm分ほどを縫います。このあと、くるっと表側にタブを包みこみます(ラッピング)。
この時に、先ほど縫った線はこの包み込みにより隠れて表から見えなくなります。
そして、こちらも手で隠れて見えにくくてすみません<m(__)m>。
表側から、ちゃんと裏側のタブにできるだけ同じ位置に針目が貫通するように均等にセットして、
ミシンをかけ、ラッピングを縫いとじます。これでタブの縫い付けが完了です。
こんな感じですっきりとタブがファスナーにくるみこまれました。
何しろ生地が小さいので、ちょこんとした最低限のタブです。
これを一発で縫おうなんて無茶です。
やはり2段階を経るというのが綺麗にできるポイントとなります。

水平型ポーチ完成の様子ご披露

では、お待たせいたしました。完成した水平型ポーチこちらです。

水平型細長ポーチ:<サイズ>縦8.5cmx横23cmxマチ無し。

ファスナータブがすっきりと取り付けられて、本体になじんでいます。

ファスナーに取り付けたものだと分からないくらい錯覚しますね。

このタブは、①機能+②デザインという2つの価値が入っているのです。

①「ファスナーの端を隠し、ファスナーの開け閉めの時にここを持てる」という機能面の価値、そして、②「出来上がった時のデザインが両端にタブがあり安定感が感じられる」というデザインの価値です。

あとがき

以前に、こんな風に真ん中にファスナーが設置されたティッシュケースを作ったことがありました。

今回のペンシルケースもそのティッシュケースと何ら構造は変わりませんので、同類です。

では、これをもっと大きな面積で。。。となると、今回のタブの位置にDカンを付けて、ウエストポーチやボディバッグになっていくでしょう。

デザインを頭の中で、その構造別に整理すると、同じ構造グループであっても、大小のサイズの違いで随分印象が違いシーンが違うバッグが生み出されるということになります。

是非、ハンドメイド活動にお役立て下さいませ(^-^)。