まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ最近、「サステイナブル」な生活の意識ということに関連して、「リメイク」をご紹介していくことに決めました。
ただ「リメイク」は、ファッション分野でいうと、お洋服などを解体して別のアイテムにそっくり変身してしまうこと。
そうしますと、実物写真や映像を広告収益付きのYouTube投稿も含め、完成品販売などもすべて「著作権侵害による商業利用」にあたり違反であると把握しています。
実際に該当洋服メーカー様への複数のお問合せをしてきた過去、ご返答はこの考え方で正解でした。
よって、リメイクの内容の発信も基本的には難しいものになっていました。
このことを考え始めたのが2019年の春の事。
よって、これまでの数年の間リメイクの投稿はやめていたのですが、ここ近年世の中の流れが一気に変わっていきました。
もうこのままでは地球の存続が危ういということで、本気で「SDGs」を一人一人が考えるべき時に来たのです。
そこで、著作権に阻まれて難しいリメイクのご紹介を、何とか伝える方法はないかともがきながら考えたのが「図解」でした。
図解だけでリメイク内容をご紹介するということをこの2023年1月からスタートし始めました。
リメイク自体は素晴らしい文化だと思いますので、「捨てる」以外の「持続」の選択肢としては大いにあると思うのです。
このたびは、黒のセーターとパープル系のマルチカラーのベストの古着を解体し、巾着袋に仕立てるリメイク案を図解でご紹介したいと思います。
もう元のアイテムとしては着用できないセーターとベスト、パッチワークシート作りを経て裏地付きのマチ10cmの巾着袋へと変身を遂げた
黒のセーターは毛/100%で温かいのですが、毛玉が思いの他あったことと、ジャケットのインナーで着用の際、上に上がってしまってうまくなじまなかったのが着用をやめるきっかけです。
また、右のグレーベースのネイティブ柄のベストは、アメリカン古着だったのですが、写真よりも傷みと毛羽立ちが気になるものでした。
この辺りから、アメリカン古着の作りの粗雑さに対して疑問を持つようになり、USA製と別れを告げていきました。
どう組み合わせても、着用感があり過ぎたこの2点は、我が古着スタイルには合わなかったのです。
古着とは言え、ほぼ新品からの着用に変わりがないというスタンスこそ私のワードローブの特徴としているからです。
お洋服はハギ目が多いアイテム、細かく裁断し、パッチワークシートを作って巾着袋を作るという2段階の作業になります。
ベストの方だけ、この図のようにハギ目ができてしまいましたが、真ん中を「わ」にすることで巾着袋になる仕立てなので、底部分にハギが隠れるような配置に工夫。
いつものパッチワークシート作りと同様で、1cmの縫い代で2重ステッチ。
そして、アイロンで両割りし、表面からハギ部分の両サイドにステッチをかけて固定という手間をかけた作業。
バッグ底は「わ」ですので、マチ10cmに仕上げるために、「わ」の両サイド5cmずつをくり抜きました。
黒のセーターの方は、ハギ目無しで8枚裁断できました。
ベストよりも大きい面積のはずが、袖などは不足で9枚とれただけです。
1枚は余分なので裁断できましたが使いません。
そうして、黒のセーターの方を裏地にして、裏地付き巾着袋をいつもの仕立て方で作っていったのです。
手持ちの江戸打ち紐のグレーを紐先に黒のループエンドをおしゃれに飾りながら完成です。
サイズ感としては、横にどっしりと広がった小さい巾着袋の割にはマチの大きな入れ物型になりました。
これが使えるものになるための秘訣。
ここで、スタイリッシュにマチの分量を小さくしたり、マチ無しにすると用途が薄れます。
小さくても10cmマチがあるというところはせめて実現したい容量です。
あとがき
お洋服のリメイクにおいては、「ハギ」や「パッチワーク」は結構ポイントになってくると思うのです。
このたびパッチワークとしては利用できなかった袖パーツも、別のモデルの取っ手付きでは、取っ手に利用できると思います。
お洋服のリフォームだけでは満足しきれないその「心の内」。
妥協せずに、思うままに形にしてみてはどうかとお勧めしたいです。
そして、もう1つ大切なことに気付いています。
リメイクをしてでも今後持っていきたいと思うお品物というのは、素材や柄が素敵であるからであることも否めません。
そもそも最初の古着購入の時点でたくさんの中から素直な気持ちに従った渾身の1点を丁寧に選ぶことも大切なことです。
お買い得だからとりあえず購入しておけばよいなどという「妥協」や「暴買い」行為は、それこそ「SDGs」の姿勢が不足した望ましくない考え方だと思います。