カジュアルなイメージのあるデニム生地をエレガントな使い方としてご提案したい、粋に仕上がるセルヴィッチデニムのステッチ糸なじませ策【1268】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の投稿の【1265】で、キーボードケースが完成していたのですが、あれは、49鍵盤用でした。

実は61鍵盤用を作ろうとして横幅が不足して出来上がったものでした。

何とも残念ではあったのですが、このたび、気を取り直し61鍵盤を再び製作中です。

ただ、繰り返しでは面白みがありません。

全く別の生地で製作することに致しました。

49鍵盤の時は、ナイロンの撥水の花柄生地でしたが、今回は、セルヴィッチデニム生地です。

はぎれとして小さめの面積のパーツがたくさん余っている、元は原反から裁断しました残りの生地になります。

これがなかなかもったいなかったので保管してあり、パッチワークとしてこの度利用させていただきます。

1マスが13cmx22cmのビッグなブロックパッチワークの製作風景

出来るだけハギ目同士が遠い方が硬くなり過ぎずにしなやかに出来上がると思い、残っている生地を最大限に1マスずつ使用しました。

そして縫い代1.5cmで出来上がった1マスが縦13cmx横22cmです。

長方形のブロック型で、これをおうちのブロックみたいな並べ方にしてパッチワークシートを作りました。

3段でキーボードケースの1面くらい。この横長シートを2枚作りました。

ブロック塀のように、段差が設けてあります。

これがかえって美しく映るのではないかと初めてずらしたタイプのパッチワークをしてみたのです。

まずは、横長に作り、最後に段をずらして縫い付けることでこうして出来上がります。

上と下の段は全く同じ配置で、真ん中だけ半分ずらすといったやり方です。

とても単純ですが、ずらすだけで随分スタイリッシュなデザインが出来上がるのだと驚きます。

段階的には取っ手を取り付けるところまで進みました。
取っ手にはジグザグステッチを入れています。
1.5cmの縫い代を割り、ハギ目の両端をステッチしていくと、こんな感じで裏面が収まります。
取っ手は、多重にすると厚みのバランスが本体と差が出過ぎるという経験がありますので3重です。
有難くセルヴィッチ特有の「耳」が利用できたので3つ折りが実現できたのです。
さて、ここでお伝えしたいこと、それがこの度のポイントです。
ステッチ糸をデニムでありがちな、コントラストの効いた色を使わないことです。
あくまで馴染む同色カラーを徹底しました。

この結果、パッチワークでありながら、デニムでありながらも、スッキリとエレガントに仕上がりました。

これは、糸のカラーの効果が非常に大きいと思います。

セルヴィッチデニムのエレガントな使い方のポイントとなる部分だと思います。

あとがき

今回は、ここまでです。

この製作でお伝えしたいポイントの「デニムをエレガントに仕立てる」ということが、完成でご披露できる裏地にも現れます。

とりあえず。このキーボードケース61鍵盤用は、自身のキーボードケースが無いから製作するというのがきっかけでした。

たまたま今回は、自分用であったり、はぎれで作ったものであったりする製作ですが、それよりも、「デニムをエレガントに解釈するその考え方」がお伝えできればと思っています。

お洋服にしても、元はエレガントなテイストを盛り込むスタイルである私ができることというのは、こういったことです。

これができるのも、周りの傾向とか一般的な解釈などを全く気にせず、自身の奥に眠る思いや気持ちをそのまま実直に出していこうとしているからです。

この考え方に共感していただける人がいると大変嬉しく心強いです(^-^)。