よく使いよく洗うランチボックスを入れるような巾着袋にはこれ、擦れや傷みが起こりにくいペタンと縫い付けた花柄のフラワーアップリケ【1142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の【1104】では、ドイツ製の小花柄生地で、無地のパーツに薔薇のアップリケを縫い付けた作業までをご紹介致しました。

少し日数が経過しましたが、このたびの【1142】では、そのパーツを巾着袋に製作していく時が来ました。

「巾着袋:ミニ」というサイズでご覧いただけます。

前面・後面とで蕾がお花に咲いていく変化の様子を載せたような巾着袋、バッグに物語を演出できることの可能性は自作アップリケの醍醐味

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地/裏地:紺>ツイルクロス、綿/100%、日本製。<アップリケ:焦げ茶>ブロード、綿/100%、ドイツ製。

過去にも薔薇のアップリケは数点経験がありました。

その過去の薔薇とも少し違う、咲く途中の変化や動きなどを盛り込み、全体ではお花が咲いていくストーリーのように縫い付けた薔薇アップリケになります。

アップリケは、少しのはぎれがあれば可能、はぎれのみでアップリケの構想を練ることもできます。

このたびの小花アップリケも、すでに裏地に使用した残りのわずかな部分を利用したもの。

アップリケを取り入れると、生地をほぼ使い切ることが可能になります。

どうしても、「裁断」と呼ばれる過程のあるアパレル品、雑貨類の製作過程においては無駄が生じやすいものです。

その余った箇所が多いとコスパが悪い、もったいないお品ということになります。

現在も一部では高級品の柄をそろえるために、贅沢な裁断が施された製作が製造されているかもしれません。

ここは難しい部分であり、一概には良し悪しは言えません。

チェック柄は段がずれていると美しくないですし、柄が割れているなどせっかくのお品が残念なことになってしまうと製作した意味すら薄れてしまう、柄を合わせることを軸に置くことが正解のケースも。。

余った部分の使い道が豊富に見つかれば、生地がコスパ良く使われたということになり素晴らしい製作です。

柄合わせが必須のピッチの大きなチェック・幅広ストライプ・幅広ボーダー・大きな水玉・大花柄などは、そもそも生地の購入の時にこそ、本当にこの柄で作るのかということを冷静になってしっかり考える必要があります。

あとがき

ミシンだけで縫い付けるパッチワークは、このたびのような多角形は比較的作業がスムーズ。

一度内側に折るだけで縫い代が隠れていきますので、あとは端っこをミシンでステッチして縫い付ければ良いからです。

その他こうした多角形の辺の長さを変えることで、幾何柄のようなアップリケが生まれる可能性があります。

ただの飾りではない、コスパ良くもったいない生地を消化するためであるという背景がある「アップリケ」になれたら、随分奥深い製作になることでしょう(^-^)。

巾着袋作りからたった一歩だけ足を踏み入れてみた、そこには今後の製作の方向を決める「ナップサック」の存在が待っていた【1102】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年では、過去の在庫生地を一掃する目的で比較的短い期間で仕上がる巾着袋を中心に「インテリア収納袋」の連続製作を致しました。

そんな淡々とした製作の中で、生地が多めに残っていたケースがありました。

それが、前回の【1101】でも別の製作品を完成しておりますデニムライクの生地「ツイルクロス」という名前の生地です。

有効に消化したいという気持ちもあり、このたび巾着ひもに江戸打ちひもを使わずに、共布ひもを仕立てナップサックに作り上げていったのでした。

当ブログ記事は、最初の2022.09.22の投稿からおよそ2年後の2024.09.27にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

実はこの2024年ではナップサック型に特化してハンドメイドバッグを作るようになりまして、まさに当記事のこの1点がきっかけだったと今振り返るとそう思うのです。

単調な作業の中でも特殊なケースの生地の余り方をしていたおかげでナップサックの製作が生まれたのです。

いかに「いつもと違う」という体験が重要な事かを実感しています。

では、そんな重要なきっかけを作ってくれたこのたびの製作品、どうぞご覧くださいませ。

赤の巻き薔薇がデニムライクのツイルクロスにコントラスト、その後ナップサック作りへのきっかけをもたらしたかわいいお花のバッグ

<ナップサック:中>縦32cmx横29/48cmxマチ20cm。表地はツイルクロス、綿/100%、日本製。

申し分のない出来でした、大変作りやすい生地ですが折り目が付きやすいことは長期保管はクセやあたりなどがついて良くないと裏付けることもできます。

<裏地:黒x赤系マルチカラー小花柄>デシンプリント、ポリエステル/100%、日本製。

裏地のメインの赤いお花と表の赤い巻き薔薇がリンク。

こんな風に、綿の表地にポリの裏地をカジュアルに寄せてみた、もしくは、カジュアルな表地をエレガントな感じに寄せていったとも言えるバランスです。

ショルダー部分をご覧いただきますと、調整機能はないです。

ただ、余分な部分を曲げてステッチで固定、底位置にはDカンが付いていますので、もしもどうしても長さ調整をしたい場合には不可能ではないようになっています。

内側に直接縫い付けるよりも、Dカンを利用することで、リフォームがしやすいようにしておきました。

ここへ調整金具の線コキなどは、ショルダーに厚みが増していてできなかったのでやめています。

縦の本体の長さが32cmと短いこともあり、ショルダーの長さは片方で1m程度の型紙で縫い代などを使用していっても十分ではないかと思います。

型紙で116cmくらいにして作ったのですが、どうも長過ぎたようで、曲げた分があまり意味がないものとなり、その点は準備不足でした。

曲げる部分もすっきりと最低限の方が良いです。

長すぎたショルダーの始末:少し野暮ったいですが、長くしたい場合にはここを縫い直して何とかなる可能性。

あとがき

生地在庫の消化と共に、余っている巻き薔薇も並行して消化しています。

この2022年の時にナップサックを製作してみて感じたことを2024年では最大限に活かそうという気持ちを持っています。

随分年月が開いていますが、2023年の1年は製作が止まってしまうほどのいろいろな人生における重要な用事があり、進んでいなかったことをやっと2024年で再始動できているから少しブランクがありますことがこの2年の理由です。

それでも今後は通常運転ができるわけですので有難く2024年後半は製作を続行です。

その2024年の終盤の今思うことというのは、かなりこのナップサック型がクラシックだと感じていることです。

今後このモデルを確立して、高級生地での製作へ発展、そしてもう1つの活動コンテンツ制作ではこのモデルを「共有型」として自由に使えるフリーコンテンツにしていきます。

「こんな簡単な形には著作権などもともと認められないよ」と言われてもかまいません。

それでも「自由なのだ」ということを共有し実感するところに意味があるのです。

結局は、複雑な形状過ぎると混沌としていまうものです。

「粋:いき」を作るのはシンプルで余分をそぎ落とした必要最低限のモデルなのです(^-^)。

ハンドメイドバッグに取り入れてきた花柄、更に小分けの種類の違う3つの呼び名を事典から探した【1048】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく図書館を利用させていただく読書ライフをしていますが、このたびは珍しく、購入しました本です。

「衣服・布地の柄がわかる事典:一見輝彦・八木和子 著」を拝読。

ふらりと「amazon」様で見つけてしまったお品。なんと¥6。

読み手によっては、本の価値は値段を越えたところにあるのだと感じます。

プリントの柄が大変豊富な生地分野ではありますが、ちゃんとその名前があるということで、気になる手持ちの生地と照らし合わせを夢見て、ワクワクしていたのです。

このたびは、この本から学んだ知識をもとに、2つの謎を解いてみたいと思うのです。

①ボタニカル柄とフローラル柄の違いはどこなのか②よく見かける特徴ある花柄の名前の答え。。とこの2つです。

目的をもって事典を活用させていただくという本との向き合い方の一例です。

①フローラルとボタニカルの違いはどこにあるのだろうか

左:フローラル、中:ボタニカル、右:唐花(からはな)。

特に分類しなくとも、全体としてお花が描かれたプリントであれば、それは花柄であり、フローラル柄であるわけですが、何かの時に区別が必要なこともある時に固有の名前は役立つもの。

フローラルというのは、例を挙げるとリバティプリントがここに属するようです。

ああいったお花の部分だけ主にスポットが当たって、繰り返しの柄になっているところが特徴。

細かい話が、少し葉っぱや茎の部分も描かれてもフローラルに属するようで、ここが見極めが難しい所です。

なぜかというと、真ん中の茎や葉っぱやつぼみも描かれたものがボタニカルという名前だからです。

真ん中の手持ち生地はこの本の中のボタニカル柄と非常に似ていました。

フローラルなのかボタニカルなのかは分別が難しいこともあるかもしれません。

独自にまとめた、覚えやすい定義のようなものはこうです↓。

・フローラル:お花の部分にスポットが当たった繰り返しの花柄。

・ボタニカル:自然の景色をそのまま映し出したようなお花が自然の中で咲いている様子を描いたような花柄。

こんな感じで見分けていけそうです。

②中国から奈良時代に伝わったとされる「唐花:からはな」柄は空想上のデザイン

一番右:「唐花:からはな」と呼ばれる柄。現実離れした空想的な要素のある花柄です。

一番右は、すでに奈良時代に中国から伝わっていた柄のようです。

なかなかエキゾチックな柄です。

この花の名前が「唐花:からはな」と呼ぶなどとは知りませんでしたので、今までの謎が解けたようで非常に嬉しかったです。

インテリアアイテムでよく見かけるお花です。

ちなみに、写真のものはネパール製。

今回ご紹介以外にも、もっと多くの花柄名が実はあるみたいで、例えば、枝部分を中心に描かれた「スプリッグ(小枝)」柄というのもよく見かける柄だと思います。

そのスプリッグ柄も、ボタニカルとの区別が難しいことがあると思います。

とにかく小枝柄はしっかりと小枝部分が描かれているものになるので、そういったところが見分けのジャッジにポイントとして思い浮かべると良いです。

とはいえ、境界線は曖昧ですので実物を見れば見るほど迷うこともありますが、この区分けを引き出しに持ち、予想を立てることまでできれば十分ではないでしょうか。

あとがき

アパレル業界・ファッション関係のお仕事に携わっている方は、こういった事典は役に立つと思います。

現に、こうしてブログに投稿する時に、この事典を何度見直したことかというほどです。

生地は本当に難しいと専門の人でも思われるようですので、プリント柄に特化したものであることもとても有難い本です。

かなり昔の本でも色褪せない不変さが大変読み応えありです。

ちなみに、もう1つ、これぞアパレル業界の人は結構お持ちであるメジャーな本だと思いますのが、「服地の基本がわかるテキスタイル事典:閏間正雄 監修」という本。

いずれも「事典」という種類です。

こちらも非常に面白く、名前の由来にも触れられストーリー性のあるような事典というギャップが魅力で親しまれているのだと解釈しています(^-^)。

ジュエリーモチーフが特徴あり過ぎて困った時、「全く同じ」で解決するということも1つの策なのではないか【714】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハート・フラワー・星・月・リボンなどはジュエリーに多く使われるモチーフ。

多くのブランド様が引用されているモチーフの数々です。

ただ、その1点だけの見た目のかわいらしさだけでは全体コーデはどうにもならないもの。

お洋服との相性やジュエリー同士の相性あって出来上がる姿1つが「コーデ」の行き着くところなのではないかと考えます。

このたびは、ジュエリーのモチーフでも非常に難解なクセのあるモチーフの究極をご覧いただき、ジュエリー同士の組み合わせをどう決めていったのかというご紹介です。

ジュエリー同士の組み合わせに困った究極の状況に、この引き出しをオープンしてみてくださいませ。

半月型がそもそも特徴ある所へ、更に花柄が入る超個性的なモチーフのペンダントトップの解決記録

一目見て惹かれた素敵なモチーフのペンダントトップとの出会い。

ところがそこからが険しい山道を登ることになりました。

一緒に合わせる相性の良いジュエリーがなかなか決まらなかったのです。

〇ペンダント:、淡いブラウンダイヤモンドとオレンジサファイアの花柄コンビ。台はK18YG。長さは37cm。

同じ半月型でも随分違和感が感じられ、ほぼお手上げ状態のような時期がありました。

〇ブレスレット:ペンダントのチェーンと同類のデザイン。K18YG/PT850コンビの編み込み。
〇リング:K18YG台。ペンダントトップと全く同じ。サイズは、17号程度。
3点セット:長い思案の結果、もうこれ以上そろえようがないほどの「全く同じ」をキーワードに完成。

この経験により、困った時は「全く同じ」で解決するという方法があることに納得。

「ひょっとしてペンダントトップと同じ柄のリングがあるのではないか」と自ら能動的に探した結果リングが見つかったというミラクル。

ここまでぴったりなのも、元々同じ製造元だったことが予想できます。

この「全く同じ」という探し方は、幸運もかなり味方してくれましたのですべてこれで解決ということはないと思ったのですが、探してみるものです。

では、本当に運が良かっただけなのかとも言い切れないのが、その後も続々と「全く同じ」で解決してきた事例があるのです↓。

「全く同じ」をキーワードに組み合わされた3点セット。類似や関連付きでは解決できなかった難易度でした。

少し合っている部分があるという「リンク」はよく引用しますが、それでは到底解決できなかったものを選びすぐったのが上の写真です。

全く同じであることがかえってリングを引き立てているのが下の2セット。

お揃いとして前もって仕立てていただいたのではなく、別の場所からの偶然の集まりであるところにも「ロマン」が感じられます。

あとがき

組み合わせに悩み時間をかけることで多くを知ることができます。

随分難しいことを担当させていただいているのだと思うと同時に、これこそが役割であり解決していく糸口を見つける任務のようなものだと思います。

こうして「本物志向のレンタルジュエリー」の意味も実感しております。

目指すべきゴールは「素敵な装い」なので、ジュエリー自体の組み合わせはまだまだ途中段階に過ぎません。

とはいえ、立体構造である「コーデ」が完成に至るにはこうしたジュエリーだけでも随分さまよい、アイデアを出しながら歩む旅のようなものだと思います(^-^)。

3つのジュエリー同時付けで景色のように完成、グリーンやオレンジが織りなす暖色系のマルチカラーをそろえる組み合わせ【569】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

マルチカラージュエリーが意外とお洋服に合わせやすいと考えたことはございますでしょうか。

七色のように色とりどりだけがマルチカラーではなく、むしろ「〇〇系カラー」と偏観った系統がかえってコーデの方向性が決まりやすいものです。

このたびは、〇〇系の中では、「暖色系マルチカラー」のグリーンやオレンジやイエローが入った色味のジュエリーを寄せ集め、明るく前向きなイメージの世界観を作ってゆくご紹介です。

気が付いたら全部サファイアだった、マルチカラーが配分よく集まったことで新しいサファイアの魅力に気づく

一番最初は楕円の透かしデザインが素敵なペンダントトップからのスタートでした。

マルチサファイアのボタニカルな柄がストーンと地金台で表現されています。

3点セット(前案):すべてK18WG台。結果的な事ですが気が付いたら全部サファイアだったことに驚き。
〇ペンダント:K18WG台にマルチカラーのサファイア。トップは縦3.5cmx横2cm程。チェーンは70cm。
〇ブレスレット:K18WG台のマルチカラーサファイアのステーションブレス。
〇リング:K18WG台の3色のマルチカラーのサファイアの四つ花モチーフ。サイズは13号。

後になって気が付いたら、すべてがマルチサファイアだったのでした。

暖色系が出来上がりやすいのもサファイアのカラー展開の豊富さゆえかもしれません。

その後、ある一部分を変えています↓。

3点セット(後案):チェーンだけが木の幹みたいな柄の80cmへ変更。前のベネチアンも70cmでロングでした。

70cmと80cmの違いって何なんだろうということの1つの答えとしては、希少価値のアップが80cmにはあることです。

もちろん70cmもかなり希少ですが、80cmはそれ以上です。

人間の身体においては、土手みたいな角度のデコルテ周辺ではきちんと座った状態のショートレングスに対して、ロングは空中なのでぶら下がった状態でありよく揺れるのです。

60cmと70cmの境界線が大きい1つの答えとしましては、「マチネ」というミドルレングスから、「オペラ」というロングレングスへの切り替わりのところだからです。

見た目も60cmから70cmではかなり変化が見られます。

後案の木の幹柄はベネチアンよりも少しだけこのボタニカルに松の幹みたいで相性が良かったことと、ややう普遍的なサイズの3アイテムの特徴を際立たせる80cmはとても望ましいものでした。

この後で貼りますYouTube動画の時は、前案よりもっと前。

動画でしか残っておりませんでしたので、当記事では前案と後案だけしか掲載致しませんでしたが、正式には1案、2案、3案だったということです<m(__)m>。

ブレスレットが角あずき寄りのチェーンで組んでいた時期の動画です。

それに合わせて最初は四角っぽいチェーンで合わせようとベネチアンの70cmにしていたと思います。

細かい所でも変遷があったのです。

https://youtu.be/hVzqXaXWitg

あとがき

動画の時のブレスレットの地金だけのチェーンからマルチストーンへの変化は大きかったと思います。

どのアイテムもサファイアの暖色系マルチカラーになっているという「とことん具合」が全体の暖色系の主張をより色濃くしてくれました。

とはいえ、個人的な気持ちなのですが、少し「パンチ」が無いとも感じていました。

そこへ、非常にレアな80cmのロングチェーンを持ってきたというとろに落ち着いたことが渾身のセットを考え尽くした結果です。

こうして、当「本物志向のレンタルジュエリー」の「セット」の部門の組み合わせを改変しながらレベルを高めていきます。

それが私事業者のお仕事の一番のポイントでございます。

そして、お客様が喜んで納得していただける組み合わせをこれからも考えていきます。

事業者である私がこれらのジュエリーを身に付けることはございません。

お客様がご利用いただいて初めてその組み合わせた効果が伝わることになります。

「本物志向のレンタルジュエリー」、どうぞよろしくお願いします(^-^)。

六つ花が花びらになってさらに六つ花を形作った構造がしゃれている、1ct未満のダイヤモンドが1ct以上にも勝る優れたデザインの価値【511】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーは製造物の商品であるわけですが、「美術品」のような要素もあると思っています。

その出来上がったお品に込められた「意志や思い」、これが最終的にユーザーに感じられるお品というのは、「哲学が入った絵画」のようで価値が高まります。

ダイヤモンドジュエリーは、宝石店では必ずあるものなので普遍的な宝石だと思われるかもしれません。

しかし実際は非常に希少価値の高いストーンなのです。

鉱物としての出土の様子にスポットを当ててみますと、ダイヤモンドこそ奇跡的なストーンであり、本来は地上の人間が手にするような機会はないのです。

深く地下に眠る鉱物が火山噴火などで地上に噴出して、その中でもこういった白く美しくなっていく奇跡的な段階をたどることで出来上がった貴重な石なのです。

ダイヤモンドになり切れなかった石というのも多くあり、装飾品としての宝石まで行き着いた選び抜かれた逸品になったことが奇跡なのでございます。

このたびのご紹介のダイヤモンドフラワーペンダントは、巷で騒がれる「カラット数」に関しての執着や固定観念を一度フラットにしてみてはどうかという問題提起が根底にあります。

ラインがくっきりとしてすっきりと目に映る理由は地金の「台」の緻密な作りにある

ダイヤモンドフラワーペンダントトップ:K18WG台。よく見る1粒ずつのタイプより全体のサイズが大きいです。

このデザインの構造が非常に優れています。

まず、花びら1つずつを六つ花で作ってあり、それぞれの小さな小粒の花びらごとに地金の台が設置されているのです。

そのくくり1つをさらに花びらとして六つ花を作った構造なのです。

さらにそこで地金が使われ、ラインのくっきりとしたかわいいフラワーモチーフが出来上がっているのです。

これでもカラットは1ct以下(実際0.9ctほど)だということに非常に驚かれるかと思います。

結局カラットは結果的なものなのです。

ジュエリーはストーンを披露するだけの物とは思っておりません。

地金との組み合わせや地金の使い方のバラエティーにより、ストーン+地金で成り立つものです。

ダイヤモンドもカラフルストーンの内の「透明色」であると思っています。

丸いフラワーに相性の良いラウンドチェーンを付けました。

チェーンの存在も大切、ペンダントトップのラインやフォルムにぴったりのデザインを選んで相性良く使うことで素敵なペンダントになるかと。。

3点セット:丸いラインをすべてのアイテムに意識した渾身のセット。

とことん丸いラインを意識しまして、ペンダントチェーンとブレスのラウンドチェーンが同じです。

そして、リングのフラワーブーケもペンダントトップと同じ六つ花でとてもすっきりとまとまりました。

あとがき

決して大きくはないけれど、よく見ると根本的な構造が際立っていたフラワーペンダントトップ。

このペンダントトップの作りには、製造者様が込めたこだわりが入っていると感じています。

ダイヤモンドのストーン部分だけに注目しがちですが、地金の台の作りとか使い方も大きくデザインの素晴らしさに影響していると思うのです。

細部までよく見ると「縁の下の力持ち」のような地金の役割に気づきます。

ジュエリーも表だけを見るのではなく、ひっくり返した裏側の構造を見るということも大切にしたいです(^-^)。