メンズテイストを今一度やってみようかと思えた一作、ブルーの麻巾着袋製作【1122】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

引き続き巾着袋を製作しております。

今回は、珍しく、ややメンズテイスト。

私が選んだ生地ではないところがいつもと雰囲気の違いがあって興味深いかもしれません。

思えば、個人事業主になって初めての製作はメンズテイストからでした。

個人事業主になって初めてご購入いただいた方が男性で、会社勤務時代もメンズ向けにちょくちょくハンドメイドバッグを製作をしていました。

2019年あたりから、フクレ加工分野の美しい花柄生地やジャカードの高級生地での製作を開始して、レディースっぽくなりましたが、まら、ここ今の2022年で思うことは、もしかしたら、メンズライクの方が向いているかもということです。

というのも、ちゃんとした理由があるのです。

男性の多くは、作りの細かな点を見ることがあります。

よく、お品物のスペックとか構造にこだわったり、ブランド物のシリーズとか、ステッチの綺麗さなどにも目を向けられている様子なのが分かります。

女性はどちらかというとぱっと見の可愛さとか自分の好みに合うかなどの直感的な感じで決める傾向かなと。。

あくまで私の考える範囲ですがね(^_^;)。

そうすると、私のように、細部まで細かく研究してきたお品というのは、結構男性にもよく分かっていただけそうだと思うことがあります。

ただ、趣味嗜好は様々。

男性でもいろんな好みの人がいらっしゃいますので、結局は、女性と同じことで、数多くある生地の中からのチョイスが本当に欲しいと思っている生地として受け入れられるかどうかは、全く私には分からないところです(^_^;)。

ブルー色の爽やかな裏地付き巾着袋

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
<表地:ブルー>フランス原産ピュアリネン、麻/100%、フランス製。
<裏地:ブルー>フラワーペイズリー、麻/100%、日本製。

こんなに可愛い裏地ではありますが、私から見るとメンズライク。

幻想的な柄で素敵です。

仕事仲間とマスク製作の頃の生地なので、2020年春入手の生地です。

あとがき

現在製作中の、この「小」というサイズの巾着袋は、私も実際に手持ちのリメイク生地などで自分使いをしてその感触を試しています。

1つは、救急箱のような感じで、綿棒とかバンドエイド、耳かきなどを入れて、衛生を保つかのようにふんわりと使い、口をしっかり閉じてこの巾着が活躍しています。

その他、靴下ストックとか何かのストック入れにも活躍。リビングでもキッチンでもご利用になることができます。

通勤の場合はランチバッグとして、お弁当が入ります。

マチ15cmはかなり有能で、かなり使い勝手の幅が広いようです(^-^)。

こんなに美しい形状記憶生地をフランス製で発見、メッセンジャーバッグが出来上がるまで【24】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

メッセンジャーバッグと聞きますとカジュアルな帆布などで作られたバッグをイメージされますね。

そのイメージとのギャップを楽しんでもらうようなエレガントな柄に出会いました。

果たして、エレガントな柄がカジュアルなイメージのメッセンジャータイプのデザインにどのくらい影響するのか。。。

そんな見方をしてみて下さいませ。

以前に製作した同型で、その同型というのがブログでは【13】が該当です。

【13】の投稿の時にご紹介のメッセンジャー型のショルダーの幅:2.5cmというカジュアルな巾でしたが、
今回は、その半分以下の1.2cm程に細高し、華奢にすることでエレガントさを出してみます。
強度はしっかりと作ります。

【13】の投稿では、ぷっくり膨らんだ凹凸感があるイタリア製のフクレジャガード生地でしたが、今回は凹凸感は特にありません。

仕様に1点変更した箇所がございまして、ショルダーの幅を華奢な1.2cmほどに狭めました。

前のフクレジャガードの時は、2.5cmもありましたので、ややごつめでカジュアル。この違いも今回の見どころになります。

使用生地の形状記憶生地の効果など

今回は、表生地が淡い色目、裏地が濃いめのはっきりとした色目というギャップが面白い組み合わせにしています。

左:表地(ブルー):タフタプリント、ポリエステル/100%、フランス製。 
右:裏地(濃紺):トリアセシルキーニットプリント、トリアセテート/75%、ポリエステ/25%、日本製。

表は、タフタプリントという名前の生地です。つるりとした素材で、大花が美しくぼんやりと咲いている柄が美しいです。

形状記憶素材なので、形キープに優れ、ブラウスなどに利用されるところをあえてバッグに使います。

形状記憶素材は、以前にモノクロのツイードバッグ製作経験がありましたが、アイロンの線が付きやすく、とても作りやすいです。

一方裏地なのですが、はっきりとした濃いめのべース色。黒に見えますが、なんと濃紺です。

トリコットのような感じの編み方でトリアセシルキーニットプリントという名前。

表地との組み合わせは意外かと思われるかもしれませんが、花の形の相性が良さそうでした。

コントラストの効いた濃ピンクのフラワーの色も映えて美しいですね。

裏地は、開けたときのその広がりの美しさが楽しみになりますので、1つ付加価値になります。

裏地だからと質の悪い生地を選ぶという考え方はしていません。裏地は、むしろ内側の世界観を作る重要な素材ではないでしょうか。

スポット・ザ・製作:口布部分

今回のスポットは、製作過程の部分の中で、口布(くちぬの)というバッグの入り口の部分のパーツです。

(1)まずは、2枚の同じ口布パーツを縫い代1.5cmを付け、中側にキャラメルのように包みこみます。

こういった直線パーツに関しては、そのままの向きで縫い代を中に折り込む作り方をよく採用しています。

左:薄芯+ハード薄芯を貼った左右用の2枚のパーツを1.5cm縫い代で4包み込み、
真ん中で折って2重仕立てにして、コの字型にミシンをかけます。
コの字型にミシンをかけた口布パーツ:上の何もミシンをかけていない箇所はこの後でファスナー上にミシンで縫い付ける際にステッチがかかります。

(2)ファスナータブをファスナーに取り付けます。

ファスナータブの作り方:縦10cmx横7.5cmの縦長長方形の型紙の裏に接着芯を貼り、①-④の手順でくるみ、ミシンで縫い留めます。ファスナーの務歯部分の真ん中は数回返し縫いで頑丈にします。

今までは、タブ布はもっと華奢でしたが、華奢だとぎりぎり過ぎて、ずれやすく、縫い目が落ちやすいので安定して縫い付けられるよう大きくしました。

そして、ファスナーをカットしたりして、長さが決まったら、ファスナーの最後尾にもタブを付けます。

(3)ファスナーに口布を縫い付けます。

二重線にするので、片サイドで2回ずつです。

口布完成:左が表、右が裏です。

(4)裏地へファスナー付き口布の両端を縫い付けます。

今回は、裏地と表地を合わせる時に同時に縫うやり方で行いましたが、一番最後の表地と裏地が一緒になった後で一番最後に縫い付けることもあります。

では、ここで口布の製作過程を終わります。

ミニメッセンジャーバッグの仕上がり

写真を10枚ご覧くださいませ。

<サイズ>:縦17cmx横19cmxマチ6cm。

長財布がゆったりと入り、ポケットには、スマホが横向きにゆったりと入ります。

形状記憶素材ならではのしっかり感が見られます。

改善点:フラップの根本部分は、外側に出ていた方が美しい

前回の時には、フラップは外側に縫い付けていたのに、今回は挟み込みの縫い付け方をしてみました。

結果は、フラップは外側に縫い付けた前回の方が、大きく包み込むような様相になり、ゆったりと出来上がったようでした。

変えなくてよかったですね(^_^;)。

あとがき

今回のフランス製の形状記憶生地もこれがまた高級です。

せっかく高級生地なので、柄ができるだけめいっぱい出るように製作できるとコスパが良いですね。

それを考えると、このフラップ付きのデザイン、柄がフラップで隠れることがデメリットだと分かります。

結局、布で作るものは、巾着タイプのドレープがかる感じが美しかったりするのかも。。

まだまだ製作は続いていきます。。。

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