ひときわクールな存在、モノトーンの大花柄が美しいフクレジャガードニットの巾着袋、高級感が巾着袋以上のメインバッグの可能性を秘める【1111】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年の中で連続製作をしています「インテリア収納袋」の巾着袋ですが、ここへ来てモノトーンが増えてきました。

もともと、生地ストックを全部消化する目的の製作で、比較的早く完成できる巾着袋デザインかトートバッグのどちらかです。

このたびは巾着袋「小」で、モノトーンであり黒xグレーのバイカラー使い。

カラフルなかわいいお花柄の巾着袋とは、また違った味わいのテイストをお楽しみくださればと思います。

表地のモノトーンフクレジャガードニットに対して裏地は黒のちりめんニット、巾着袋を遥かに超えていくメインバッグの可能性を見た

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

柄がぷっくりと浮き出ていて非常に美しいです。

生地のお値段も@¥2,838/mというお値段、随分高級な生地で巾着袋を仕立てたものです。

<表地:黒xグレー>フクレジャカードニット、ポリエステル/62%、再生繊維(テンセル)/35%、ポリウレタン/3%、日本製。
<裏地:黒>ちりめんニット無地、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%、日本製。
ひもは、5mmという太めの江戸打ち紐、レーヨン/100%、日本製。

その先のすずらんループエンドは「アイリス」社製。

ネットではあまり広まっておらず(こんなにかわいいのに)、アイリス様からの直接の仕入が可能、ここで広げていきたいと思います。

このすずらんループエンドはシルバー、ゴールドとシルバーの展開がありますので、生地によって使い分けています。

表地もニット裏地もニットの巾着袋のふんわりやわらかな雰囲気に感動です♪。

あとがき

この2022年をメインに行う「インテリア収納袋」の連続製作は、残りがモノトーン生地となる大きなくくりに入っています。

このたびのような高級生地は、もっと調達の分量が多いとメインバッグとして大花柄が壮大に映ったかもしれません。

生地幅が135cmあったから35cmのみの調達でも「小」を作ることができましたのでこのたびはこの姿でしかなかったのです。

今後類似の生地でバッグを作るにしても、このたびの巾着袋のやわらかなラインは見逃すものではなく、このようなふんわりとしたデザインが向いていることは確かです。

製作に学びが無いことは何1つ無いのです(^-^)。

大人っぽい巾着袋ってもっとたくさんあっていいんじゃない?世の中のカラフルな巾着袋と対極の黒ジャガードの美しさをお見せします【988】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫の消化期間としまして、「インテリア収納袋」を連続製作中です。

このたびは、もともと生地幅が110cmというシングル巾の日本製の生地を利用させていただき、取れるサイズは「小」がマックスでした。

「中」には少し及ばなかったということで、余りが出たことで、残りの生地も後日使っていきたいと思うほどの魅力的な生地。

真っ黒ですが非常に美しく、最後まで紺と迷いました。。というのは、紺が黒とのバイカラーになっていて、いやはやこちらも大変魅力的だったからです。

結果的には黒を選択、黒はその後完売していまして、黒人気はやはり安定のものだと感じました。

日本製のフクレジャガードはレア、同じデザインでもふんわりと出来上がった理由は「空気」にある

インテリア収納袋:巾着型「小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

ころんとしてとてもかわいいです。

薔薇の柄が完璧なまでの美しさです。

日本製のきめ細やかさが感じる柄だと思います。

海外物は素敵で華やかですが、全体的にはやや粗いと感じますので、日本製の素材の良さは控え目で上品な点ではないでしょうか。

刺繍のような糸の集まりの柄が強度を高め、ハリコシを生み出します。

<表地:黒>フクレジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

そして、同じ型紙で全く同じように作っても、他の生地で作るよりも「コロン」とする理由は、内部の「空気」の集まりにあると見ています。

「フクレ加工」や「風通加工」は内部に空気が入ることで膨らんでいますので、その一部がたくさん集まった繰り返しの加工は全体では大きなパワーを生むのだと思います。

<裏地:Lグレーx黒>シャンタンフロッキープリント、生地-ポリエステル/100%、柄-ナイロン/100%、日本製。

このフロッキーは、一度表地として製作した過去もありますが、このたびのように裏地に使った方がどちらかと言うと納得しています。

こちらもワンピースやお衣装の目的の服地ですので、衣装生地同士のコンビのようで相性が良かったです。

巾着袋は田舎っぽいと思われがちですが、この素材で作ったのなら、何らメインバッグとして持ち歩いても素敵です。

あとがき

加工生地はどうしても高額。

それでも、原価の事ばかり考えて小さなアイテムをたくさん作ろうなどとするよりも、1点の大きなサイズを作った方が高付加価値ではないかと感じました。

美しい柄が広く使われた壮大さも「価値」の1つです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.05.17からおよそ2年後の2024.08.20にブログ記事の手直しの順番でまさに今この部分を追記しています。

2024年の今、この生地を振り返りますと、選択は大正解だったと思います。

後にここまでの素敵な生地を表地、裏地共に見ていません。

そして、反省点は、当時の行き当たりばったりさも良くなかったのですが、もっとたくさんの分量で調達し、原価を抑えるなどということを後回しにして、「素敵な物を作る」ことを一番にするべきだったと。

いろいろ巡り巡って、今2024年では、こうした考えに至っています。

とにかく「最高のことをする、今できる100%の素敵さを作る」ということが目標になりました。

こうしたファッション系というのは、非常に芸術品に似るところがあるのかもしれなく、お金を気にしなくなった時にこそ本当に良い物が出来るのかもしれないとさえ思うのです。

商業的な「儲け」の考え方が、本当に良い物を生み出すブレーキをかけているのではないかと。

作ってはみたけれど改めて考えた、そもそもこの繊細な素材でボストンデバッグを作るべきではなかったのではないかという回顧【296】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回1点のミニボストンバッグが完成。

リュック仕様の付いたハンドバッグで名前は「かまぼこ」。

かまぼこと呼ぶ以上、カーブの美しさと対比した底のまっすぐさを綺麗に出したいです。

初期の「かまぼこ」縦13cmx横24cmxマチ7cm:2019年製作。

初期型は、ミニサイズでしたが、あまりに容量が足りずに改良。

そして、このたび、マルチカラーで作ったサイズへと大きくアップしたものになります。

それでも大きなボストンバッグに比べたらハンドバッグの領域を超えることはありませんので、ミニということに致しました。

さらに、リュック仕様にもなるという頼もしい機能を入れてみたのです。

作って完成品を見た上で思うこと、「巾着型の方が断然美しかったであろう」という思い

「かまぼこ」2020年版:<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ9cm。

サイズのみ見てみると、2019年版が、縦13cmx横24cmxマチ7cm、2020年版が、縦19cmx横29cmxマチ9cmです。

縦も横もおよそ、5cmは広げているので、5cmという数字は、目に見えてサイズの変化が分かるくらいのものです。

サイズ感の点では大いに良き効果が感じられました。

しかしながら、2019年版の時にはあった良い雰囲気の整ったかまぼこ感が今回のものにはあまり感じられなかったのが残念。

選定の生地がはるかにこのたびがやわらかかったからです。

2019年のものは、強固な縦の織り方がとくにしっかりしたジャガードなのでびしっと仕上がっていました。

マルチカラーのこのたびの生地は、凹凸感があって美しいものの、緩い雰囲気になってしまったのです。

よって、そもそもこのデザインにはまる素材の選定を間違えたと思っております。

確かに、この素材は最初柔らかいからクシュッとなるような巾着タイプのデザインに当てはめようとしていたのですが、実は急にボストンバッグに変更していたのです。

率直な最初の考え方で行くべきでした。

リュックのショルダーの部分。
ファスナーの口布の部分。
スズランモチーフのファスナー飾り。
少しわかりにくいですが、底板は、どうしても内蔵できない作りなので、リムーバブル式で取り付け。

高級な生地でしたので、巾着型で成功していればそれはそれはエレガントに出来上がっていたと思います。

ボストンバッグ型だとややカジュアルテイストがありますね。

とにかく、繊細で柔らかい生地というのは、その柔軟性を活かして、しぼる動きがある「巾着型」に当てはめた方が特性が活きるようです。

あとがき

このたびも、ストレッチフクレジャガードはオレンジで色違いがあったと思います。

ただどちらかに良し悪しの比重が寄らないよう、色違いはよほどでなければ作らないです。

この記事も背景がカーキグリーンだからこそマルチカラーが美しく映えたという良いバランスが感じられる方のカラーでしたので、こちらが一番やはり今思い返しても一番です。

ただ、もう一度この生地があるならば巾着型でトライしてみたいと思う気持ちが残ります。

そもそも生地選定の時に、デザインをしっかりイメージして変な変更をしない、正直なイメージに従ったものが正解のようです。

この可愛らしいデイジーのフクレジャガードを活かす以外の選択肢無し、バッグのポケットを切り抜いてそのまま再利用したミニバッグの構造【85】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

もともとハンドメイドで作ったコンパクトなバッグなのですが、ファスナー取り付けのゆがみが気になり、ボツ商品として解体していました。

ただ、そのポケットの付き方が何とも名残惜しく、このままポケットを活かそう、そういうことになりました。

この生地がそれはそれは可愛いのです♪。

この柄を是非別の形で活かしたいとと思うような素敵な花柄の生地だったのです。

もとのバッグと、その後の解体の様子

解体前のバッグ:このデザインを初めて作ったときのものです。
とてもかわいい柄なのですが、ファスナーの取り付けがゆがんでいました。

ということでボツ。こちらを解体し、使える部分を保管しておいたはぎれが、こちら。

左-表地:フクレジャガード、ビスコース/60%、ポリエステル/30%、綿/10%、イタリア製。
右-裏地(今回は表地の裏面使い):アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。

ポケットをそのまま活かすやり方:まずそのまま壁ごと切り抜くということから。。。

ポケットの周りに縫い代を残しておくという下準備が必要です。

今回縫い代1.5cmを見込んで残してありましたが、結果思うのは、2cmあった方が厚みのことも考えると後々作業しやすかったなと思います。

なので、残す時は、2cmと言わずできる限り最大限に残しておけばどうにでもできるわけで、わずかであると作業がしづらいことになるかもしれないのでこの辺りはポイントですね。

今回は1.5cm分なので、1.5cmに縫い代を整えて、内側に折り込みます。待ち針よりもこういった細かいものは、ボンドがよろしいかと思います。

そして、裏面であるチャコールグレーのアムンゼン生地も同じように内側に1.5cmの縫い代で折り込んで貼り合わせ、ミシンでステッチします。

この時に、余っている生地で、ポケットを作って縫い付けておいたり、貼り合わせ作業の時に、取っ手を一緒に縫いこんだりして仕上げていきました。

真ん中辺りを見ていただくと、裏面の生地が1枚仕立てではなくて2枚はぎになっています。
足りない生地は、パッチワークのようにハギ合わせてデザインのように作ってしまうのも、はぎれ作業の極意。

当然はぎれなので十分に生地が余っているわけではありません。

いかにパッチワークをかっこよくデザイン的に仕上げるかの工夫も、よくある場面です。

そうしますと、薄っぺらなポーチのようですが、ポケットが2つという充実感が生まれました。

完成品ご披露

取っ手付きポーチ完成:元のバッグのポケット周辺の良さを抜き出したようなポーチになりました。

使い道としては、取っ手のおかげて、幅が広がります。旅行バッグ内にフックを設置して側面で使用などというイメージもわきました。

また、インテリアとしてお部屋の壁にかけてベッド周辺でスマホを入れたり、眼鏡を入れたりして小物入れにお使いいただけそうです。

ちょっとした小物ですが、インテリアが楽しくなりますね。

すべては、この生地の美しさあってのものです。

あとがき

今回のデイジー柄の生地は、なかなか高級な生地です。

お値段も結構高額でした。@¥5,980/mというようなお値段です。

ピンクとダークな背景のコントラストもとても美しいですし、デイジーの花が咲き誇ってたくさん咲いているのが華やかですね。

残念なことに、最初の製作は、その生地の素敵さに製作レベルが到達できませんでした。

自身の製作技術のレベルアップを待たずに、こうした高級生地のフクレジャガード系に早々と足を踏み入れてしまいました。

しかし、こういった生地もリピート生産がなかなか見られないので、この生地もこれっきりで、その後出会うことはありませんでした。

よって、早々といっても、踏み入れたことはこの生地に出会えたタイミングがあったわけで、良かったのです。

美しいお品には相応しい美しい作りでないと、ものすごくアンバランスであるということを思い知ることができました。

そんなことで、何とかして、その悔しかった思いを今回のポーチにどれだけ託すことができたのか。。廃棄しなくて粘って良かったというところです。

更にまた、このポーチからも得られたものはあります。

失敗しても、2度作る。。そんなことをしながら、失敗したことのリベンジがいつかできるようにたくさん学ぶと良いです。

薔薇xレオパードコンビがイタリア製らしい、無彩色なフクレジャガードが美しい蓋付きショルダーバッグ【13】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の【12】の記事に引き続き、ぷっくりと膨らんだ素敵な生地を利用させていただいたハンドメイドバッグの製作になります。

2019年より新しい分野の「高級フクレジャガード」に注目しての生地集めと並行しながらバッグ製作をしています。

この新しい分野の生地のテイストは、私自身の好みもあり、生地選びの時点で、自身が心が躍るような感動を覚えたものを選定しております。

去年の2018年だと、かっこいいようなメンズライクなテイストの素材でした。

メンズライクも非常に難しい点があり、それは、写真の映りの悪さです。

いかに世の中の写真がカラフルな写真映えするものであふれているかを考えると、メンズライクは撮影がとても困難です。

メンズライクの生地に比べて、的をとことん絞ったフクレジャガード生地はそれほど多くは見つかりません。

日本製とイタリア製ではイタリア製の方が見つけやすく、その多くが、「風通加工」というタイプの膨らみ方です。日本製はたまにぽつんと見つかる程度で、あまり膨らみがダイナミックでなく、織柄のじゃガードの方が主流みたい。

生地織の製造業者様の数の豊富さとかそういった事情も日本とイタリアで違いがあるのかもしれません。

とにかく数は少ないこのレア生地と言えますフクレジャガードが私は大好きで、その美しさに思わずうっとりとしてしまいます。

洋服では、アルマーニ様がこのフクレ素材を多く取り入れたアイテムが多いです。

私がアルマーニの古着が好きな理由にこの素材の拘りが1つ挙げられます。

アルマーニ様もイタリア製ですね。

今度はフラップ型のデザインで製作

ものすごくぷっくりと膨らんだ立体感のある素材です。

【12】の時のデザインとまた違ったタイプになります。

本体は、縦15cmx横30cmxマチ7cmです。

薔薇とレオパードがコンビになっているところが何ともイタリア製らしさがあります。

表地:フクレジャカード、ポリエステル/87%、ナイロン/13%。イタリア製。

グレーの濃淡と黒の無彩色カラーでとてもシックです。この柄は、プリント加工ではありません。立体的にぷっくりふくらませたフクレ加工です。よって、より柄が立体的に浮かび上がって美しいのです。

裏地:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。

アムンゼンというぶつぶつとした凹凸感のある柄の入った織り方の無地の生地です。

入り口フラップがあることが、結構親しみやすいデザインだと思います。

フラップのみのセキュリティーの危うさを、第2の入り口のファスナーの口布でフォローしています。

旅行で、ゴロゴロと重い荷物を引きながら、このショルダーを肩から掛けるイメージで、できるだけ手がふさがらないようにと想像しながらお作りしました。

あとがき

今回の薔薇柄は、無彩色で、色が最小限にしぼられています。

それでも、素材の立体感とか、柄で十分に無彩色でも美しい表現ができるものなのですね。

更に私が、製作の技術をもっと上げて、素材頼みにならない、独自の特徴もちゃんと価値の大部分を占めることができるように邁進したいものです(^-^)。

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