大きなこたつ布団カバーの途中に付けるファスナーは真ん中のハギ目を生地の耳で利用、縁の余った布の縫い閉じのすっきりとした始末【1413】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の番号の【1412】では、230cmx250cmという大きなサイズのこたつ布団カバーを自作。

ここまで大きなサイズは通常の生地(原反)がせいぜい150cmの幅であるところから2枚ハギに繋げ、300cmくらいになったところを両端20cmくらいずつ切り落とすというようなイメージで作り上げていきます。

カーテンの感覚と非常に似ていまして、このことは現実的にどうしてもやらなければならない作業です。

このたびは、あまりに大きいサイズの現物の撮影が映しきれずにどこを縫っているのかさえ分かりにくかったと思いますことをお詫び申し上げたいと思います<m(__)m>。

そして、縮尺10分の1くらいの画面に収まるようなサイズのミニチュア版で再現製作してまいりたいと思います。

ファスナー自体に伸び止めテープ(平)を三重に貼り、生地の耳ならではのすっきりとしたステッチの見え方を追求した比翼ファスナーの仕立て方

ファスナー20cmの表面に伸び止めテープ(平)をはみ出さないようにカットして3重に貼りました。

実際の現物では、カットなどとてもできない長さなので、少しはみ出しましたが、そのままの9mm巾で3重にして使いました。

どうせはみ出すなら、内側寄りではなくファスナーのサイド側へはみ出した方が良いです。

比翼作り:ファスナーが被る分量を見込み、この10分の1のミニチュア版では3.5cm折ってステッチを事前準備。

<ステッチの位置>

①比翼の先端の三つ折り:折った場所から2mm内側へステッチ(よくある三つ折りステッチと位置が違いますので注意です)。

②比翼幅を決めるステッチ:三つ折りの状態で計った3.5cmを折った場所から2mm内側へステッチ。

③もう片方のファスナーサイドは、生地を三つ折りしてそのままファスナーにボックス状に二列に縫い付け。

裏面の様子:ファスナーに2列のステッチが配分よく乗り、美しいです。ファスナーの両端は共布タブを推奨。
【1412】の現物のファスナータブ:何かと玉止めなどをここに隠せるのでファスナータブがあった方が綺麗。
残りの生地をスタイリッシュに縫い閉じ:ファスナーの両縁を縦にステッチ含むボックスを描くように固定。
もう片方の面の真ん中はハギステッチのみ。
2枚を中表にして周りをステッチ、ひっくり返し、袋縫いで表に1周ステッチで完成へ。
完成:実物230cmx250cmの10分の1のミニチュア版のこたつ布団カバーの完成。
ハギの方の面:こちらをこたつのてっぺん側に持ってくることになるかもしれません。

ざっくりとした説明で申し訳ないです。

下に貼りますYouTubeがよりクリアになると思います。

是非ご視聴どうぞ↓。

あとがき

動画の途中で、ファスナと生地を合体させる三つ折りステッチの際に、片方をファスナーの始まりからステッチしていましたが、後で顧みますと、生地の縁からが良いと思いました。

そうすることで、その後の残りの生地の縫い閉じの時の折り位置が分かりやすくスムーズです。

このたびは、初めてこたつ布団カバーを作ったという経験をさせていただきました。

他のケースにも引用していただけそうなことをノウハウとしてお届けしたいと思います↓。

<ファスナー仕上げの美しく仕上がるためのメソッド>

①ファスナーに伸び止めテープ(平)を3重に貼る。

②ファスナーに二列ステッチをすることでヒラヒラが固定される。

③表に映るステッチは端から2mm程度が美しい。

こんなところです。

是非、仕立ての良い美しい物を作っていくことを目指して下さいませ。

原価や出費などは二の次、優れた物を世の中へアウトプットするという素敵さをもっと重視してくださいませ(^-^)。

書き手:picturesque(ピクチャレスク)

もっとシンプルなままで良かったか!?、ファスナーの縁を折った後タブを付けたことの野暮ったさ【740】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デザイン考案+製造は失敗の連続です。

成功例だけをアップすればそれはそれは素晴らしい軌跡として映るかもしれませんが、現実はそうではありません。

その途中の苦労の様子や、「こんなことに気づかなかったんだ」という過去の姿も大切なのではないかと思っております。

結果上手くいかなかったさんざんな結果ではありましたが、次への道筋をある程度は付けることを必ずその回ごとに行うことで毎回わずかな発展をしているとも言えるのです。

このたびは、ファスナーを左右に飛び出さないようにと工夫したつもりの製作がかえって良くなかった例です。

考えたアイデアが必ず正解ということもなく、「余計なことをした」ということもあります。

このたびはそれに該当するようなケースかもしれません。

非常にお恥ずかしながら、これがリアルな記録、格好などつけるつもりはありません。

普通は隠してしまうような見苦しい失敗の体験を実直にご紹介させていただいてしまおうかと思います。

最終的に、「あっ」と言わせるような品々を作るところのゴールへ行くことが出来れば良いのですから。。

ファスナーカバー、付けない方が良かったかもしれない

二重仕立てに縫い合わせた生地にファスナーを取り付けました。縁は折りたたんで内側へ折り込む形で収納。

もしかしてこのまま縁を縫い閉じて仕上げた方がすっきりしたかもしれません。

ところが、こんな風にタブで覆ってしまおうと考え実行したのでした↓。

そのまま縫い付けずに、さらにファスナーカバーのタブを付けてしまいました。

このタブが余分なごわつきを生んでしまいました。

これ無しだともう少しスマートに出来上がったのかな。

その他のヶ所では、ファスナーの「務歯:むし」の左右は、生地が「わ」の方が見た目がすっきりするという改善点も見つかりました。

あとがき

いずれ良きゴールがあればと思います。

ところで、記事番号の1つ前の投稿記事【739】では、リボン柄でファスナーが左右に飛び出したタイプを製作。

そして、このたびは、ファスナーを飛び出さないタイプを製作しました【740】です。

次回【741】は、このたび付けてしまった余分なファスナー部分のタブを無しにしてみます。

しかも、インテリア生地の厚手の端切れを使い、一重仕立てで作ってみます。

こうして、【739】【740】【741】が連続した展開になっている投稿という見方をしていただくことができます。

失敗部分も記事をご覧いただけた方への製作のヒントになればと思います。

大切なのは、最終的には製作の「軸」を持つこと。

「腑に落ちない」何かを感じる感想も非常に重要なのです。

バッグのファスナー先端カバーになる別布タブ、生地が横からはみ出さない裏側に隠されたテクニック【679】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作の際に、ファスナー使いの部分には決まってファスナーの先端を別布カバーでまとめています。

このタブの作りは、何度か折りたたみながら丈夫なものになっていくのですが、折りたたんでいく途中で生地が横からはみ出すことがあります。

このはみだしが気になったことを解消すべく、はみ出さない研究をしました。

そこで考え出した「縫い留め」の方法がございまして、こちらをこのたびご紹介したいと思います。

ファスナーの先端タブ意外でも応用が利くような技術になると思います。

ご共感いただけたあかつきには、是非引用してくだされば光栄でございます。

美しく作るために生地をきちんと重ねる意識、追求したファスナーの先端の美しさ

縦に真ん中に向かって両端を折ります。そして、真ん中を橋渡るように、1cm程の幅でミシンの二重ステッチ。

これで次の段階の生地のはみだしが解消されます。

次に、真ん中で横向きに折ります。縫い目が隠れていく様子を注視していただきたい。

この折りさえも、先ほどの縫い留めでやりやすくなっています。

さらに、真ん中へ向かって横向きに上下から折り込みます。先ほどのステッチが完全に真ん中に隠れました。

はみ出した部分はどの部分がはみ出しているのかを分析したことで、ピンポイントの対策をしたことになります。

こうして、ファスナーにかぶせてステッチで固定。横サイドからの生地のはみ出しが解消されてました。
サイドに注目してみるとミルフィーユのようにきれいに重なっています。縫い留めの大きな効果と言えます。

今回のステッチはほどこすのとしないのとでかなり大きな出来栄えの違いが出ました。

美しく仕上げるための「隠れた技(わざ)」のようなもの。

ステッチは結局は内側に隠され目に映るものではないのですが、実は内部にはこうした工夫が隠されているのでした。

あとがき

我流ではありますが、ちょっとしたテクニックなどの効果が出たときにはご紹介してまいりたいと思います。

特に基本的な手法の本などには書いていないようなニッチな部分でも、掘り起こしてみるとまだまだ眠っている工夫があると言えます。

本には掲載し切れないほどのささいで細かい部分もあるからです。

そして、これまでの製作の経験で思うことは、お洋服の仕立ての手法がバッグに活きることもとても多いです。

よって、ハンドメイドバッグを作っている方以外の分野、時には「建築」など、業界の違うところからヒントをいただくこともあるのかもしれません(^-^)。